2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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経沢香保子氏(以下、経沢):はあちゅうは、何してるの、休日の過ごし方?
はあちゅう氏(以下、はあちゅう):フリーは平日の場合と区別がつかないというか、日本的な休みとかがよくわからなくなってしまって、ゴールデンウィーク明けに打ち合わせをしましょうと言われて、いつ明けるんだろうとか思って。
経沢:いつだっけ。11日、それとも7日。7と8がまた出勤日だよね。それでまた9と10が土日なんですよ。私は時差活用というのは本当にいいなと思っていて。あと社員が月曜日から金曜日までフルに働いているでしょう。
私も月曜日から金曜日までは常にスタンバッてなければならない。自由なことさせてもらっているけれどもスタンバッてなければならない。集中力を高めていって何か言われたらすぐに答えられるように。
土日はあまり問われることもないので、土日は私にとっては休息なので、あまり予定を詰めないようにしています。楽しいことしかしないし、この本読まなきゃとかもなくて。そのとき手に取って気に入った本を読むとかね。
私がスケジュールをどうしていますかとか、時間の有効的な使い方とか活用とか言われてもピンとこないのはざっくり捉えているんですよね。休日は休息、エネルギーチャージ。平日は戦闘態勢。
私は時差を利用して、なんだかんだと言った捉え方。多分それは私が社長だからというのと、最近、英語の勉強をしてすごく学んだのは、英語ってどうせわかんないじゃん、細かくは。だから全部をとらえるようにしてね。
例えばこの間のケーススタディで、FacebookとAmazonとGoogleと、ケーススタディで強みとか弱みとかどこが競合している部分だとか、ストラテジーは何かとか、そういう時に自分は日本人だから日本語なら、ぺらぺら喋っちゃったと思うんだけれども、英語は言える単語は少ないから、結論からちゃんと言う。
把握するときも限られた時間の中で全部理解をしないといけないから骨子だけつかむ。私はそうすると時間削減かなと思いました。生き方も例えば、私は45歳までにこういう目標、次はこうとか。
ざっくりとらえる方が物事は絶対うまくいくけど、細かいことが気になる人は、とらわれてうまくいかないことにストレスがたまったり、そうしたら違う方法でたどり着けばいいじゃんと。それが最短ルートじゃんといつも思っています。伝わりました? ニュアンスが。
経沢:時間をすごく有効活用している人は誰なんだろうと思うと、やっぱり頭の回転の速い人が、すごく多い。あとITリテラシーが高いとか。情報をとるスピードが速くて、頭の回転が良いから処理スピードも速くて、時間の使い方そのもののパズルがうまいというよりも、とにかく生産性が高い自分をいかに若いときから作るかということだと思うんですよね。
だからよく就職をするときに、大企業かベンチャーかといういろいろな議論があるけれども、私はとにかく忙しい会社に行ったほうがいいと思うんですよね、すごい大変な会社。
忙しくて、仕事めちゃくちゃやらせてくれる会社にいたほうが、ビジネスマンの基礎体力が身につくし、優先順位を決める時にもどうしたほうがいいか、いつもそのことばかり考えているじゃない。そうすると、だんだん転職したり、起業するとき、あの時のほうが大変だったよと思えるよと。そういう人は時間の使い方がうまい。
はあちゅう:私、元社長に言うのもなんなんですけれども、トレンダーズって、忙しくて。
経沢:よかったね。
はあちゅう:トレンダーズにいた時に、夜ご飯の概念が変わったんですよ。電通の飲み会というのは7時か7時半開始だったんですね。トレンダーズの飲み会は9時からだったんです。
それで、例えば残業をしていて、電通のときとかは6時ぐらいに夜ご飯の時間だからコンビニ行かなきゃと思うんですけど、トレンダーズのときとかは9時からご飯に行くから、その時間は普通に仕事やったりとか、あと9時から飲み会に行くと3時間ぐらいで終わるのですごい時間を有効活用してるように思う。「気づいたら私たち、10時間くらい飲んでますよね?」みたいのが稀。
最初はすごい生活が乱れてるんじゃないかと思うんですけれども、実はそっちのほうが私には合っていると気づいて、夜ご飯は9時からなんだという新しい常識が身についたことによって、夜の時間がすごい有効活用できるようになったのは良かった。
それがスタンダードな場所を一度経験するというのは大切。
経沢:早回しのところがある。リクルートの人なんかは歩きながら打ち合わせをするからね。そういうのがいいんじゃない。座ってよっこらしょじゃなくて、何かをしながらするとか。私は機嫌が悪い人が嫌いなのは、その人の機嫌を良くするのに時間とエネルギーを使うでしょう。なんかさみしいよね。
悩みを抱えてる人とかいるけど、それを自分で処理してから向き合ったら笑顔でスタートをしたいのですけども、若いとそういうコントロールができないからね。何か会社がメンタルとかそういうのちゃんとやって下さいと言われるともちろんやりますが、その人は人生損しているなと思う。
あなたのためにそういう労力を使ったと、やっぱりこっちは思っちゃう。だからベストコンディションを保ってスピーディーに対応するというのはすごく重要なことだなと思う。自分の価値を下げるか上げるか。
はあちゅう:経沢さんは時間の使い方で、この人すごいモデルになったという方はいますか?
経沢:経営者の方々はすごい時間の使い方が上手くて、時間を単純に使うということではなくて、中長期的に増やすためにはどうすればいいかということも両軸で考えるんですね。まず時間をできるだけうまく使いながら自分の価値を上げるために、例えばパーソナルコーディネーターをつけてます、トレーナーをつけてます、秘書が何人かいますとか、そういうふうにやっていたり。
あと同時並行に中長期的なリクルーティングのために時間とお金をしっかり使うとか、中長期的な勉強をコンスタントに実はやっているとか、可能性を高めるためにやる時間の使い方と、今の瞬間を最大限にうまく使う時間の使い方というのを結構しているかな。
経沢:その分、お金も使っているけどね。投資とか最近うまいなということがわかった。投資というのは何かというと、お金を増やすということなんですけども、私は今まであんまりやっていなかったんですよね。
それは自分が稼げばいいじゃんというのもあったし、上場企業の社長だし投資にうつつを抜かしたりするよりは、自分の会社の価値を高めることが私の投資だよねと。自分の会社の株の大株主だから、株を上げるのは私がやるべき。それが私の投資と思っていたんですけれども。
今は上場企業の社長ではないし、自分の自己投資でお金を使ってカラーズを経営しているので、経営がコンスタントにいくためには、私がいつもお金をいろんなところで生産をしていなければいけないじゃないですか。
そう考えたときに私はいくつか投資を始めたんですよね。利回りがいいと言われるものとか。知り合いのベンチャーで絶対伸びるなと思う会社の株を買ったり。今年、絶対にやろうと思っているのが不動産。
不動産をこれぐらいの規模で買って、毎月これぐらいというのをやっていきます。それによって、私はカラーズからほとんどお金をもらっていないのでどうやって自分の生活費を働かなくても稼ぐかというのは、お金に働いてもらうという。それを最近、すごく勉強しました。
経沢:というのと、自分の経営者の能力を高めるのに、ある意味今は2回目だから、通った道なんですよ。このままだと通った道だからといって自分が経営という、やってきたことをやるだけだと成長しないから、5社くらい社外取締役をやってみたいと思ってます。
この間、1社いただいたんですけれども、それによって他社の経営を勉強する。さっきの英語をざっくりとらえるというのと同じで、1社だけやってるとディープになりすぎちゃって、特にスタートアップって細かいことまで社長がいるとうざいので、枠決めだけでいいと思っていて。
じゃあ自分の能力を高めるために、英語もそうだし、他社の経営を社外取締役として、経営をもっと知る。
その会社の経営を数字や雰囲気や全体の流れから、どこを直すべきなのかということをある程度プロとして言ったりやったりしないといけないので、大きくとらえるという経営を学ぼうとしている。
5社というのは目標のひとつです。
はあちゅう:今は2社くらいされていますか。
経沢:ダイヤモンドダイニングというのは顧問だから役員にはなっていないけどやってます。
投資をしてもっとお金を増やそうと思ったときに、みんなおおっぴらに方法を言わない、やっぱり。仲の良い経営者の人に3~4人ぐらいに聞くとやっぱりこういうのやってる、ああいうのやってると教えてもらえます。
はあちゅう:具体的にそういう話ができる人や、勝手に学ぶのもありだと思っていて、私は経沢さんの近くにいる時に、タクシーをいろんな時に使ってその中の時間でいろいろな仕事をこなしているのはすごいなと思ったし、私は取材を結構受けるんですけれども、社長室にコテがあるんですよね。
やっぱり社長だからきれいなイメージを会社としてはつけたいと思うので、そういう時に家にあるコテが同じようになると持ち歩かなくて良いし、パパッと直せるからすごい時短になっていると思って。何かお金持ちの人を見ているとよく使うものを2つぐらい持っている。
経沢:そうそう。どこにでも置くの。
はあちゅう:私はすごい小さなことなんですけれども、とある有名人の家に行ったときにiPhoneの充電器がたくさんあったんですよ。その人は講演会などで地方に結構行くので、ちょっとだけ収録が終わって、30分だけ着替えを取りに帰ってきていくというときに充電できるように。
テレビ局に忘れてきた、ああどうしよう、新しいの買わなきゃというふうになるのも無駄だし、カバンから出している時間ももったいないですよね。そういうことでよく使うものはあらゆる場所に置いておいてそれは生きるお金なんだなというふうに勉強になりました。
経沢:わかる。なんでもどこでも人の家でも同じ自分のセット。旅行に行くときも普段のスキンケアグッズとそのまま同じ。小分けしたりしないでそのまま持っていってしまう。コテとヘアオイルはいつでもどこでもおいてある。
はあちゅう:お金持ちの家とかでこの家具とっても時短なんだなというのは勉強になりますよね。
経沢:時短の家具って何?
はあちゅう:例えばルンバとかって、あれもお掃除する時間をなくしてくれると思うんですけれども。
あとテレビとかも携帯で見れるようにしておいたりとか、そのためにスマホ2台持ちしたりとか、充電器もいくつも持ち歩いていたりとか。
経沢:時間が1番貴重ということね。
はあちゅう:時間があったらやりたいこと。
経沢:すごいそれは難しいなと思っていて。やりたいことは何でもやるほうだと思うんですけれども、時間があったりやりたいと思うのはやっぱり留学かなというのはずっと変わりません。
だから今更2年留学したりして、ちょっと時間が勿体ないと思っています。一時期は英語をマスターするためにセブ島に行こうかなということをずっと悩んでいて、セブ島に行ったら英語は学べるかもしれないけれども、その時は何もできないじゃない。子供にも会えないし。
それと似たような状況をどうやって作ればいいかなということを時短アイデアで考えてみたら、ひとつは今ベルリッツに申し込んでいるんですけれども、毎日必ず行くとかね。英語の環境にどういうふうに近いものをつくるのか。
知り合いの社長が全然英語ができなかったのに、いきなり日本にいるだけでできるようになって、どうしたの? と聞いたら面白かったのが、自分の役員室に英語しか喋れない人をずっと置いといたと。英語の先生をずっと。
同じようにずっと行動しているから、話しかけなければいけないし、コピーをお願いするにも英語で言わなくちゃいけないから、それで3ヶ月でしゃべれるようになっていて。それを聞いて私はインターンの女の子でも、英語がすごい上手な子を私のそばにいさせようと。
はあちゅう:自分の考えたこととかをいちいち英語で返してくれるだけでも違いますよね。
経沢:なんでいうのというのがすぐ聞けるから。必ずしも缶詰じゃなくても似たようなことができるのではないかなと思って。
じゃあなんで留学をしたかったんだっけ。英語をマスターするだけではなくて、じゃあ次仕事だよねと思ったら、仕事にできるような留学って何かなと考えたら、ハーバードとかスタンフォードとかに社会人クラスに1週間ぐらいのマネジメントとかデシジョンメイキングとかあるみたいで、そういうのに年に何回か行こうかなと。
そうしたらわざわざ1年2年を犠牲にしなくとも、ちょいちょい気分転換になるのかな。
はあちゅう:目的が何かということですよね。
経沢:そうですね。
はあちゅう:私は先週、ハワイ旅行に行っていたときに、英語を思い出したいなと思って、Podcastでいろいろ聞いているんですよ。Podcastのランキングを見ると、英語のPodcastがあって、私はメイク中に聞くようにしているんですけれども。
経沢:すごく良いじゃん。
はあちゅう:コメンテーターをやっていて、ニュースは常に知りたいので、ニュースがまず耳に入る。
そしてそのニュースについて、まず日本人の人がこういうニュースがありますと、その後に英語で解説があってそのあとまたちゃんぽんで会話を続けていくという感じなんですけれども、ニュースの勉強にもなってそのニュースに対してどういうコメントするのかという、一応コメンテーターの勉強にもなって。
本当に一石二鳥にも三鳥にもなって。今耳のメディアにすごい注目をしてるんです。
経沢:それはいいかも。耳はながらだもんね。
はあちゅう:私は今までYouTubeを見ながら勉強してたんですけれども、意外と見入っちゃうんですよ。耳メディアはすごい集中力が高まります。テレビって見た後に全部忘れてるんですよ、そんなに集中していないから。耳から入ってきたものは定着率が高いんですよね。耳と、読書で活字で入ってきているものというのはすごい覚えてるな、と。
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