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Why Do You Always Get Sick After Exams?(全1記事)

多忙のあとに訪れる体調不良… ストレスが身体を蝕むメカニズムを解説

重要なテストや大きなプロジェクトを乗り越えたあとに体調を崩してしまう。誰しもがこんなことを経験していると思います。高ストレス社会ならではのこんな症状に科学的な根拠はあるのでしょうか? 今回のYouTubeのサイエンス系動画チャンネル「SciShow」は、ストレスと身体の意外な紐付きについて明らかにしています。

高ストレスの後に体調を崩す理由

オリビア・ゴードン氏:ベルが鳴って答案用紙を提出すると、ほっと安堵の吐息をもらしますよね。期末試験が終わればやがて、長期休暇が訪れます。ところが、いざそこまで漕ぎつけるとなぜか突然、体調を崩すことがあります。

もしこんな経験があれば、それはあなただけの話ではありません。一週間続くテスト期間や、会社の大きなプロジェクトの進行期というような、まさにストレスがかかっている時ではなく、その後に体調不良になることは、よくあることなのです。

プロジェクト進行中の悪い生活習慣が原因である場合もあります。しかし主な理由は、実はストレスに対応する免疫システムにあるのです。

期末試験に向け、ビーフジャーキーとエネルギードリンクを片手に、深夜3時まで詰め込み勉強をしていたのであれば、試験終了後に風邪で寝込んでも無理はないでしょう。睡眠不足などの悪い生活習慣は、体を壊す原因となります。しかし、僧侶のような規則正しい生活をしていても、ストレス負荷がかかれば体調に不良をきたす原因となりえます。

ストレスがかかると、身体は闘争や恐怖の反応を示し、心拍数が上り、息切れが起こります。これを経験をした人は多いでしょう。この反応は、同時に免疫反応にも大きな影響を与え、複数のホルモンを刺激します。

この場合の主なものは、ストレスホルモンのコルチゾールの増加です。コルチゾールが増加すると、通常の免疫活動は、特定の病原体を標的とするものに変化します。

さて通常であれば、体内の細胞に侵入者が入り込めば、異物としてのマーカーがつけられ、身体は侵入者に即時攻撃を加えます。これは細胞性免疫というものです。しかし、ストレスが加えられている間は、沈黙しています。

その代わり、身体は液性免疫というものが増加するよう命令を受けます。これは、特定の病原体を撃退するたんぱく質を生成する、免疫システムです。

ところで、このシステムは病原体を即時攻撃するわけではありません。たんぱく質を生成するには、一定の期間が必要であるためです。この変換活動がなぜ発生するかはいまだ不明ですが、ストレス負荷が加えられる期間をうまく乗り越えるために、身体が体調不良を制限する手段なのかもしれません。

みなさんが数式を暗記するのに躍起になっている間に、免疫システムは着々とたんぱく質を生成しながら静観し、期末試験が終わったタイミングで、コルチゾール量は通常レベルに戻り、免疫システムの緊張は解かれます。

ここで問題となるのは、免疫システムの緊張が過度に解かれてしまうことです。

増幅された免疫システムから信号を受けていたホルモンは、ストレス負荷がなくなった時点で活動を抑制されてしまいます。細胞に、外敵を攻撃するよう信号を発信するメッセンジャーが存在しなくなるので、身体は免疫に費やすエネルギーを抑制します。つまり、期末試験が終わった途端、身体は病原体の格好の標的となってしまうのです。

試験の後の休暇を、満席の飛行機や込み合ったビーチで過ごしたり、試験期間中に病原菌に感染してしまった場合は、お気の毒ですね。ティッシュペーパーを準備してください。

みなさん、健康には気をつけてくださいね!

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