2024.10.01
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We Probably Can't Save the Vaquita—But We Can Learn From Them(全1記事)
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ハンク・グリーン氏:私たちのうち誰が、内気で犬のようなタスマニアンタイガー、または印象的なずんぐりとよたよた歩くドードーを、夜にちらっと見てみたいと「思ったことがない」、なんてことがあるでしょうか。しかし、私たちは見ることができないのです。これら魅力的な動物は人為的な理由ゆえにもう存在していないからです。
今日は国際ヴァキータ保護日で、世界中の人々がその絶滅阻止に対してついに立ち上がる日です。放っておくとヴァキータは絶滅してしまい、科学者たちは私たちの行動が絶滅の速さを何百倍以上も加速してきたと見積もっているからです。現時点で25,000種以上が攻撃にさらされ、または危険にさらされており、とっても可愛い小さなネズミイルカのヴァキータのように、ときに非常に危うい程度にまで絶滅の危機に瀕しているのです。
私たちがヴァキータを好きか嫌いかに関わらず、それら絶滅の危機に瀕している生き物すべてを、おそらくヴァキータも含んでいるのですが、救うことはできません。しかし、幸い、そうした瀬戸際にある種を見ることによって私たちはもはや還ることのない程度にまで追いやらないために何ができるかを学ぶことができます。
ヴァキータはメキシコのカリフォルニア湾で泳いでいるのが見つかりました。でもそれを見ようとしてボートに乗ったとしても見ることはできないのです。保護主義者はもう30頭以下しかいないだろうとみています。1997年から2015年の間に彼らの数は92%も減少したからです。この割合だとあと10年以内には、おそらく今年の終わり頃にでさえ、いなくなってしまうでしょう。
ヴァキータは1986年にその限定的な生息領域と漁業用の刺し網ゆえにこのままでは減少する可能性があるものとして挙げられました。それは大きくて水平に垂らした網を水中に仕掛け海洋生物を網に引っ掛けようとする漁法です。ヴァキータは小さくて魚の大きさくらいなので漁師たちはしばしば魚と一緒にひっかけて獲ろうとしてしまうのです。
1990年には彼らの声明の中でヴァキータは危惧種に変えられ1996年には絶滅危惧種に指定されたのです。そのような早期の警戒にも関わらず、2005年までメキシコ政府は刺し網を禁止するところまで動かなかったのです。そしてそれは減少を食い止める上で十分な措置ではありませんでした。それで、2013年にはエビ漁獲者が刺し網の代わりにトロール網を使うよう奨励され2015年に一時的な刺し網禁止令が制定され2017年には永久的な禁止令となりました。
問題は、違法な刺し網漁業は今日まで続いており、トトアバという魚のような生き物も非常な絶滅の危機に瀕しているのに闇市場では高価な値段で取引されているということです。
ヴァキータを保護する死力を尽くした策として科学者たちは彼らを捕まえ監視下での人工繁殖のために特別な保護下に置こうと考えています。しかし、今のところ、物事はそううまく進んではいません。一匹の雌のヴァキータはその取り組みの過程で死にました。さらにすでに遺伝的多様性を持てないほどに少数の頭数しかいないのではないかという懸念もあります。
それが一つの種においてどれくらいの多様性があり得るかというのが指標であり、同系交配の健全な結果を避ける上で重要なことなのです。人工繁殖は幾分成功しましたがそれはアムールヒョウの例と似ています。
しかし、それでもまだ課題はあります。アムールヒョウはかつてロシアの南東の朝鮮半島や中国北東に生息していた変種で、密猟者がその豪華で厚く、点のある毛皮を求めてほぼ全滅させるほど撃ち殺されたのです。1990年代の終わりになされた調査によると25から40頭のアムールヒョウしか残されていませんでした。そのことが最終的にロシア政府を広範にわたるな保護区域の制定をするに至らせ、それは2012年にヒョウ国立公園と呼ばれています。ただヒョウに十分なスペースを与えるだけで彼らの頭数はかなり増えました。
国立公園の職員は2018年の初頭には荒野に84頭のヒョウがいたと報告しています。遺伝子学者の中には彼らがあまりに近親交配されているために本当の意味で回復することができないのではないかという懸念を示す人もいるものの、それは素晴らしいことでした。幸いなことに人工繁殖は功を奏し220頭以上ものアムールヒョウが世界の機構の中で生存しています。ちょっとした成功例ですが遺伝子的な観点からするとかなり大きな成功なのです。彼らは純血のアムールヒョウではありません。
捕獲された野生のヒョウはたった9頭でしたが、その内の2頭は中国の変種と似たヒョウでした。非血縁にあるヒョウ同士の注射には捕獲されたヒョウの頭数には遺伝子的にまた野性的な遺伝子という意味でより多様性があることを意味しました。しかし彼らは正確にはもはやアムールヒョウではないのです。遺伝子学者の中には彼らは何か新しい動物で、保護のためにこういった種類の異種交配をさせるもので、このことは究めてに物議を醸し出す話題となっています。
人工的に交配されたヒョウが野生の個体群に再生産されると純血のヒョウは完全にいなくなってしまうでしょう。しかしもし彼らが分離されていれば野生のヒョウの頭数は全く回復しない、または異種交配されすぎて長期的には生存できなくなるかもしれません。何れにせよ難しい決断です。しかしながらヒョウは運よくその大きな自然公園で成長する余地があったのです。
ジャワサイもまた同じような境遇にありますが彼らはそのような恵まれた環境にはありません。インドネシアのウージャンクーロン国立公園には40から60頭のサイがいます。角の密漁はこの種の消滅に対して最大の要因でしたが、今では彼らを保護するために園内警備をするサイ保護団体があります。
問題はウージャンクーロン国立公園がこれ以上の頭数のサイに適さないことです。すでに彼らは科学者たちが病気がその絶滅を早める位急速に蔓延し得るほどぎゅうぎゅうに押し込められているからです。近隣の畜牛農家からでる細菌がサイの頭数を増やしているというようにすでにそうした兆候は見られています。そのことが深刻とまではいかないにしてもうっそうとしたヤシの木がサイの好物の植物を追いやり、ほとんどない生息地で大混乱を起こしているという問題もあります。
そのような状況は非常に良くないので科学者たちは彼らが今や難局にあることを認めています。もしサイたちが行くべきところがどこかあったとして再び移動後の場所で安全なのかどうかは定かではないとしています。また彼らが人工繁殖をするかどんなプログラムが功を奏するかは定かではなく、またそれを重要視するにはすでにサイの頭数があまりに少ないのかもしれないのです。
アムールヒョウやヴァキータのようにサイを保護するあらゆる努力はあまりに非力であまりに遅すぎるのです。これらは難しい問題の伴う心の痛む話です。私たちの起こしている絶滅を阻止するにはいち早く行動を起こすこと、つまり差し迫って非常に困難な努力を要する程になるまで待たないことです。
もし刺し網がもっと早く禁止されていれば恐らく今ヴァキータは絶滅危惧種とはなっていなかったでしょう。またはヒョウ国立公園がもう10年も早く創られていれば遺伝子的多様性は危惧されなかったでしょう。しかし、保護というのは他の多くの科学分野でもそうなのですが、取り組みにくいものなのです。
なぜならそれが部分的に動物だけの問題ではないからです。種を保護することには彼らと私たち人間との間での紛争の解決策を見出すことも含まれます。ちょうど近隣の住民の生活や農場や家族を追いやることなくジャワサイのスペースを作る方法を考えなければならなかったのと同じようにです。後知恵の力によって私たちはこれらの種に対してどこで間違ってしまったのか振り返り、今後同じ過ちを犯さないようにする手掛かりを得ることができます。
Scishowのエピソードを見てくださり、ありがとうございました。
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