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インターネットラジオ : ハマれないふたり(全9記事)

人に「キモい」と言われたらどうすればいい? "女子中学生とLINE"の山本府議に見る、キモさの本質

この夏に話題となった、大阪府議会議員の山本景氏が女子中学生相手にLINEで恫喝まがいのメールを送信した、というニュース。反省して頭を丸めた議員だったが、TV番組内でテリー伊藤が「キモい」と発言したことをBPOに訴えたこともまた、物議を醸した。「キモい」を払拭するためにはどうすればいいか、お笑い評論家のラリー遠田氏と編集者の梅田カズヒコ氏が考える。

山本府議が「キモい」と言われるのは仕方ない

ラリー遠田氏(以下、ラリー):この夏話題になった事件と言えば、大阪府議の山本景さん。女子中学生とLINEでやりとりしていて、中学生に向かって暴言のようなことを書きこんだと。そのことが世間に知れ渡った結果、党を除名処分になってしまったという(その後本人からの不服申し立てなどあり、除団処分となった)。

梅田:丸坊主になりましたね。

ラリー:あの件、どう思います?

梅田:いやー、キモいですねー(笑)。

ラリー:それ、言っちゃダメなやつ。言ったら訴えられるやつです(笑)。

梅田:わからないのが、なんで女子中学生と40代の議員がLINEをやっているのかっていうのが、意味がわからないんですけど。

ラリー:テリー伊藤さんが「キモい」と言ったことに対して、本人が怒ってるわけじゃないですか。そういうときに何を言い返したらいいかっていうと、「そういうところがキモいんだよ」っていうのが正解じゃないですか。

梅田:なるほど。

ラリー:「キモい」って言われて、「訴えるぞ!」って言っちゃう感じというか。その感じが……。

梅田:キモいですね。

ラリー:女子中学生とLINEやっていたってことで、「ロリコンだ」と言われていて、本人が「私はロリコンじゃない」とか釈明しているんですけど。そういう問題じゃないんですよね(笑)。そこを分かってないんだろうなと。仮にロリコンじゃないことが証明されたとしても、女子中学生とLINEして、そこでムキになってグループ退会させられて怒っているのは、やっぱりキモいじゃないですか(笑)。

梅田:そうですよ。普通の大人の感覚で言ったら、女子中学生とLINEしようとは思わないですよね。女子中学生とLINEするってことは、百歩譲ってあったとしても、ケンカすんなよって思いますね(笑)。

ラリー:文字として残るしね。

梅田:そこで中学生相手にムキになってもしょうがないじゃないですか。しかも、怒り方も嫌な感じでしたよね。「PTAに言うぞ」みたいな。議員っていうことは、その地域ではちゃんとした大人とされていたはずで。それを利用して、女子中学生とLINEしてたんじゃないの? って思われてもしょうがないですよね。状況証拠はそろってる。

ラリー:だから、ロリコンじゃないとしてもアウトなんですよね(笑)。そこをまず、分かってほしいです。

梅田:女子中学生とLINEなんて、普通に考えただけで怖いですよ。どうします、女子中学生とLINEすることになったら?

ラリー:怖いですよね、したくないですよね、まず。

「キモい」はいちばんキツい。"キモかわ"を目指すしかない

梅田:号泣県議の野々村議員も含めて、なんであんな人が議員になっちゃうんだろうっていうところが、今のトレンドですね。

ラリー:フォローするわけじゃないですけど、僕はそういう人だから議員になるところもあると思うんですよ。今の世の中で議員になるって大変なことじゃないですか。社会的な責任が重いわりに、給料もたいして良くないし、仕事も大変だと思います。そこに進んでいくって、すごく頑張らないといけないでしょ。

そういうリスクを負う人って、良くも悪くもまともじゃないんですよ。サラリーマン的な感覚じゃできない。結局は勘違い野郎なんです。勘違い野郎が政治家になるんですけど、その勘違いが良い勘違いなのか、悪い勘違いなのかは、後で分かる。

梅田:確かにどんな業界でも最初は勘違いですからね。「俺、天才だ」って入ってきて。その勘違いがそのまま出ちゃった感じですよね。

ラリー:本人はすごくポジティブに「俺は政治家になって、この国を良くするぞ」と考えていたと思いますよ。

梅田:それがテリーさんの言うとこの「キモい」ってことになっちゃう(笑)

ラリー:そうそう。キモいというのはエネルギーが高過ぎるってことなんですね。

梅田:そのエネルギーの出しどころを間違えるとこうなる。

ラリー:でも、「キモい」って一番キツい言葉ですよね。反論できないというか。「キモい」って言われて、「キモくないわ」って言い返せないですよ。

梅田:それに、彼女に「キモい」と言われるのと、テレビという公の場で「キモい」って言われているのは違いますしね。

ラリー:キモいっていう言葉の強さっていうのを改めて実感したんですけど。

梅田:やったことは悪いことだと思うんですけど、あの人の人生を考えたら、これからやり返していかなきゃいけない状況じゃないですか。「キモい」に負けず、頑張ってほしいですけどね。

ラリー:僕が思うに、キモい人はどうしたらいいかというと、「キモかわ」をめざすしかない。「キモいんだけど、かわいいとこあるな」にすれば許されるんです。あの人はかわいいところを出してないんですよ。自分のスキを見せちゃいけないと思ってるわけでしょ。そこがかわいくないから、余計に「キモい」になっちゃってる。

梅田:あと、本人の持っている資質の不運もありますよね。坊主にしてますますキモい感じっていうか(笑)。ビジュアルの評価をするのは失礼ですけど、キモいか、キモくないかでいうと、キモいになっちゃっている。髪を剃った感じも含めて。髪を剃ってかわいくなる人もいるのに。そこは本人の運の悪さというか、業の深さですね。

ラリー:そうですね。坊主にしちゃったことで、反省している感よりも、キモい感が出ちゃったっていう。怖いですね。キモいとだけは言われたくないものです。

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