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輪行マイスターに聞く、完璧な輪行のやり方(全5記事)

輪行マイスターに聞く、パーフェクト輪行講座Part3 タイヤの縛り方&肩紐の取り付け方編

「輪行」。それは、自転車の可能性を広げる至高のテクニックです。輪行とは、公共交通機関を利用して自転車を運ぶ行為のことを指します。日本では、自転車を分解して専用の袋に収納することで、鉄道会社などで輪行が認められています。遠くのサイクリングスポットに自走して行かずに済んだり、もしくは遠くへ走りに行って、帰りは電車で帰ってきたり。輪行をマスターすることによって自転車の行動範囲は格段に広がります。そこで今回は、自転車系YouTuberのけんたさんが、自称輪行マイスターの岩田さんに、完璧な輪行のやり方をレクチャーしてもらいます! これであなたも輪行マイスターになれること間違いなし! 前回はこちら

タイヤの正しい位置

けんたさん:ここは、クランクがチェーンリング側にペッとのばしていって、ハンドルは逆。これでバランスが取れるということですよね?

岩田氏(以下、岩田):そうそう。担ぐのは自転車の左側って覚えておいて。こっちクイックレバー外しているので、出っ張り少ないんですよ。

岩田:だから体に近いほう。後輪が体に近いほう。スプロケットは内側。それで前輪はどっち向きがいいですか、と。こっちの方が面積広いんで、傷がつきやすいじゃないですか。

けんたさん:そうですね、傷のリスクがありますよね。

岩田:でもこっちは別に担がないので、こう。

けんたさん:なるほど。こういう、これが正解の型ですか。

岩田:そうそう。ハの字にって言うんですけど、勝手にハの字になります。今4点で立ってますよね、1番安定しています。これで縛り方が下手だと、縛ってるあいだに車輪が浮くんですよ。

けんたさん:それで2点になっちゃうってわけですね。

岩田:そうすると、バランス悪い。だからこのまんま縛る。

自転車の縛り方

けんたさん:これ縛るって、ほとんどの人が……。

岩田:難しいですよね。

けんたさん:難しいと思う。僕もぜんぜん、よくわかってないまま結局我流になっちゃってるので。

岩田:縛るのは3か所です。ポテトチップみたいにならないように、なるべく正三角形っていう感じで。

けんたさん:正三角形ですか。

岩田:均等に3分の1で結ぶ。1番重要なのはここ。フレームとタイヤの、1番近いところでクッと結んでください。

岩田:たまにこのへんでやってる人がいるんですけど、このへんだと紐が長くなるのでずれやすくなります。

けんたさん:なるほど……僕多分やってますね、それ。

岩田:ああ……(笑)。ここは2重です。

けんたさん:2重。

岩田:2重は難しいんですけど。バックルね。パッチンってなるんですけど、これメス側ね。オス、メス。メスの裏側を右手で持って、ダウンチューブの下から通します。

岩田:ワイヤーがあったら、1回目はワイヤーの下を通ってください。

けんたさん:最初はフレームだけってことですね。

岩田:フレームだけです。それで、フレームのこの今の目線で、下側でクロスしています。

けんたさん:はい、クロスしてます。

岩田:両端ありますので、これを今度は車輪の下に通します。そして、ここでパチッと。

けんたさん:そこではじめてフレームと巻き込んで。引っ張ってあげれば。

岩田:これで完了です。9割、8割くらいですね。シートステーと、車輪。

けんたさん:ステーと車輪。

岩田:はい。

けんたさん:ここは1発目からもう巻き込んじゃう。

岩田:巻き込んで。これはもう1重です。そして、このときにバックルは必ず広いところでパッチンするように。

けんたさん:角とかでバックルを固定するんじゃなくて。

岩田:そう、固定するとそれ以上引っ張れなくなるので。

けんたさん:そうですね、下でやれば、引っ張れますよっていうことですね。

岩田:たまに、わざわざやりにくい内側でパッチンってする人もいるんですが、それはやりにくいだけです。あとこのとき、チェーンで汚れないように気を付けてくださいね。

けんたさん:わかりました。へえ、なるほどね……。

縛る際の注意点

岩田:最後は、サドルの前側。

けんたさん:1点、2点、ここ最後3点。

けんたさん:サドルの前側と。

岩田:前側に当てると摩擦が増えるので。しっかりと。

けんたさん:なるほど。ここも1重で、スペースのあるところにバックルがくるように。うわあ、すごい。なんかもう倒れる気がしないですね、これ。

岩田:これで本締め。タイヤの横を持って、ギューッと引っ張る。

けんたさん:タイヤの横を持って引っ張るってことですね。

岩田:タイヤの横を押さえて引っ張る。これ(2点目)もタイヤの横を押さえて引っ張る。(3点目も)タイヤの横を押さえて引っ張ると。

けんたさん:ぜんぶこっち側に。

岩田:こっち壁ですからね。

けんたさん:そうですよね、はい。向こう側が壁になっているという体で。

岩田:これで、どうでしょう? 安定していますか?

けんたさん:これちょっと……いいですか? 触ってみて。

けんたさん:へえー、すごい、本当になんかもう、無駄がないというか(笑)。

岩田:そうそう。

肩紐の付け方

けんたさん:すげえや。……そうだ、肩紐だ。

岩田:肩紐ね、最初から輪っかにしときます。

けんたさん:このね、肩紐がやっぱりみなさんよく、難しいと思ってるっていう。

岩田:こっちは両側、このスライダーがついてるんですね。いちいちこう、通していかないといけないので、面倒くさいので。最初から輪っか。

けんたさん:いきなりこのちっちゃい輪っかを作っておくんですね。

岩田:最初からもう作っておく。ほどかない。

岩田:この状態で、ここに通します。

けんたさん:BBのあたりですね。

岩田:BB。ここから輪っかを通します。

けんたさん:ああ、なるほど。

けんたさん:輪っかに通しました。からの?

岩田:そしたら、ここに引っかけときます。

けんたさん:フォークのこの部分に引っかけておくんですね。

岩田:これを下にペロンってたらしちゃうと、次に使いにくいので。

けんたさん:なるほど。

岩田:ここに引っかけておきます。

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