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『俺たちをセックスレスにしたのはどの漫画だ?〜初デートサイゼリア問題から少子化は男の低レベル化が原因説』 山田玲司のニコ論壇時評 1/2(全7記事)

「自分ができたから、お前もできるだろ」と言うのは上司失格? パワハラへの効果的な対処方法

ニコニコ生放送の人気番組「山田玲司のヤングサンデー」。今回は8月5日放送の「『俺たちをセックスレスにしたのはどの漫画だ?〜初デートサイゼリア問題から少子化は男の低レベル化が原因説』」の内容を書き起こしでお届けします。

デキる上司が部下の心を折る原因

山田玲司氏(以下、山田):あと4つ目。

乙君氏(以下、乙君):さて、ちょっとあれですけれども、最後。さらにもう1個次にいきまして。「部下をうつに追い込む『自覚のない』上司たち。デキる上司が部下の心を折る原因とはなんでしょう?」ということで。

ちょっと玲司さんの名作『年上の義務』にも通じるところがやっぱりあるので、こちらもあれなんですけれども。まあまあ、ブラック企業とかもそうなんですけれども、アドバイスが上手な上司のほうが心を折らせてしまっているというのがあると。

「職場における心が折れる原因というと、おそらく多くの人が長時間労働や厳しいノルマ、高圧的な上司などを思い浮かべる。パワハラとかね。でも、実際にカウンセリングしてみるとそうしたわかりやすいケースはそれほど多くない。

心を折る職場がなくならない原因というのが、超時間労働やノルマをなくすこと=いい職場というわけではありません。メンタル不調の根本にあるのは間違ったコミュニケーションなんだと。良かれと思ってやっていることが、実は部下の心を折っている。

例えばデキる上司は、仕事の進行が遅れ気味の部下に対して、どんな状況か、なにが原因で滞っているのかなど情報収集をして、適切な対処法を教える」。しかし、一見このなんの問題のないように思える対応に部下の心を折る大きな原因がありまして……。

論理的に「こうして、こうして、こうすればいいんだよ」っていうことがプレッシャーになる。自分でやっているというよりはもうやらされてしまっているとかっていうのが、ほぼ仕事のたびに続くと、どんどん見えないフラストレーションがたまっていくと。

コミュニケーションできていないことによって、上司は上司で「こんな簡単なことがなんで理解できていないのか」と。そうすると部下も上司に理解してもらえないと。適切なアドバイスはしているのにもかかわらず、そういうふうになっていく。

で、「寝付きが悪くなる」「食欲が落ちる」「1日中ずっと憂鬱な気持ちになる」といったうつ症状が出てきますというような。まあそんな感じですな。

シニア世代は軍隊の系譜を受け継ぐ体育会系

山田:(コメントにて)「仕事したことないからわからん」か。そっか。そらわからんな。うん、そうだな。

乙君:そうなんですよ。だから体育会系がどうということではなく、今の若い子たち、ゆとり以降の子たちは、とにかくどういうふうに接すればいいのかという問題でもあります。

山田:さっき言ってた、あしたのジョーマインドの人たちが上にいるわけ。

乙君:そうですね。

山田:あしたのジョーマインドって団塊世代なのね。その上には、団塊世代のお父さんたちって軍隊に行ってるんだよね。「貴様、それでも軍人か!」つって殴られてて。

よく明石家さんまがそういうギャグ言うじゃん。「貴様、それ」って。あれは上の世代が本当に言ってたんだよ。「貴様、それでも軍人か」って。とにかく軍隊って殴ってたんだよ。

あれがさ、お父さんがそうだったつって、それが社会的な遺伝子として引き継がれていった流れはすごくある。学校ってそもそも軍隊のかたちを引き継いでいるんだよね。それが今度企業になるんだよ。

戦争のスタイルが変わっていって、利潤追求になっていったって。お金儲け。目的は勝つことだから。利益をあげるというのが勝利だということになってくると。

その流れで、要するにお国のために、「お前なんかいらねえんだ」っていうか「お前自身なんかいらないだ」と、「犠牲になれ」という流れのなかきちゃってるのはもうどうにもならないというね。

これがまあ支えてるのが儒教なので、体育会系というね。体育会系だと言われるというさ。体育会系のやつが就職しやすいというのは、そこで自分を殺すことを慣れてる、そして自分で考えないで命令を従うことに慣れてるみたいな、かつてのタイプの企業がいっぱいあって。

それの成功例をまだ信じている人たちが、イノベーションの次の世代に駆逐されている時代のなかで、結果が出ないからさらにきついことになっているのが、ブラック企業の1つのあり方だなというのはあるよねというような。

だからとにかくさ、精神的にうまくいってない企業は病んでんだよ。病んじゃってるとさ、うつになってるわけだよ、だから感染するよねという話だよね。

そういった経済がうまくいっていない、昔はさ、「金じゃねえよ。心だよ」「ぼろは着てても心は錦」なんつって、精神的に豊かであるとか「俺たち貧乏だけどさ、仲間がいるからいいよな」みたいなのがあったんだけど、ある時期から「いや、結局金でしょ」ってなった時に、その結局の金がなくなった時にいやーな感じでねじ曲がっていくというね。

そうするとどうするかというと、エコ批判なんかもそうだしさ、「綺麗事言うんじゃねえよ」みたいになるわけだよ。目的が金だからさ。そうすると意識高い系も批判するしさ、ゆとりも批判するみたいなさ。

そういうこうやって非常にこう……金儲けが成功すればうまくい社会が、金儲けが成功しなくなると……。

現代社会の「ひずみ」とは

乙君:ひずみがね。

山田:ひずみが。要するに病に罹っていて。それが上司という立場というのは、それ結果出せって言われてるもんだから、それ一番ゆがんでるところだから、だからそれは大変だよなとは思うよね。

そうしたらじゃあどうしたらいいかというと、速やかにそこを退職してイノベーション系の企業、もしくは「自分で起業するか」みたいな。「そんな簡単にはいかないよな」というのがあってさ。

乙君:そうですね。

山田:俺、仕事ってさ、そもそも能力を上げてどうのというよりは、本当に向き不向きだと思うんだよね。

乙君:おお。

山田:前提として「この仕事が偉い仕事」とか「ここの仕事になるべきだ」とかじゃなくて、「向いたところに向かえ」というのが一番幸福論として正しいと思うんだよね。

そして、それであんまりお金が儲からないような、そしてみんなにバカにされるような仕事であっても、本人が楽しく仕事できれば、それは幸福なんだ。そこが抜けてて。「いくら稼いだら上、稼げないなら下」とかって、そういう基準がとにかくうつを作ってるよなって思って。

パワハラ上司への対処法

こんな話を必ずやるんだけど、「どうしたらいいんだっ?」ていう話になるじゃん。

乙君:どうしたらいいんですか?

山田:はい、どうしたらいいか決めました。作戦~(笑)。

乙君:えっ(笑)。

山田:自分をうつに追い込むようなパワハラ上司がいた場合どうしたらいいか? 第1の作戦。妖怪ウォッチ作戦。「なにかに憑かれてるんだな」って思うんだよ。もうだからその、あの人ってたぶんなにか妖怪に……だから「もののけが憑いてる」って考えろってやつね。

あとね、主治医作戦って俺けっこういいと思うんだよね。自分がその人の主治医になったつもりでいる。

乙君:ほうほう。カウンセラーと。

山田:上司入ってきたじゃない。また訳のわからないこと言ってんじゃん。「はいはい、患者さん、大丈夫ですよ。こちらへどうぞ〜」って心の中で思っていると。

これはだから、俺ね、自分も患者だし、相手も患者だと思うんだよ。それは人間だったらどこから心は病んでて当然だし。だったら「今日はあちらが患者さん」ってなったら許せる部分もあるんじゃないって。それでまあ、明日は違うこと言うというのが人間なんでね。

あともう1個は、これヤンサンでは散々やってますけどね、動物園の園長ですね。だから「そういう生き物だ」というふうに思うと。あと、これ最後。

乙君:それは新しいですね。

山田:はい。これね、先週言ってました。悲しみのバックストーリー製作委員会。

乙君:先週言ってったっけ?

山田:うん。うちの番組のスピンオフで久世がやってた番組で、「玲司よりおもしろい」というコメントが久世の番組に流れて、俺はそれで傷ついたと。

しみちゃん:言ってましたね。

山田:「なんで俺と久世を比べて、俺がダメだというのか。2人ともおもしろいでいいじゃないか」って思ったんだけど、俺はこの時、悲しみのバックストーリー委員会を作りまして。

乙君:おうおう、瞬時に? さすが『Bバージン』の。

山田:うん。なんでそんなこと言ったのかと思ったら、そしたら「ああ、そうだ」と。「こっちのほうがおもしろい」とか言っちゃうやつは、たぶんお兄ちゃんとか弟がいて、常にお母さんに比べられていたんだと。

乙君:ああ、やってましたね。

山田:「お兄ちゃんのほうができるんだ」とか言って常に比べられてたから、「あっちのほうがいい」「こっちのほうがいい」って言ってしまう悲しみを抱えたやつだと思うと、すべての上司の発言について、なぜこの人はこんな悲しい……。

乙君:因果があるんだと。

山田:そう、因果を自分で考えるという、このあたりがけっこういいかなと思うけど。辞めてもといいと思うけどね(笑)。

「自分ができたから、お前もできるだろ」は困る

乙君:1ついいですか。このニュース、「うつに追い込む自覚のない上司たちと、デキる上司が部下の心を折る原因とは?」というニュースなので、「じゃあ上司はどうしたらいいのか?」っていう話なんですけど。

山田:ああ。そうか、そうか。

乙君:部下のメンタリティの解決方法はそうなんですけど、これはつまりあれですね、『年上の義務』を読めということでよろしいですか?

山田:あのねえ……。

乙君:あれ、違うんだっ!?

山田:いやいや、そんなことなくて。

乙君:いい感じに落とそうと思ったのに(笑)。

しみちゃん:(笑)。

山田:そのとおりなんだけど、『年上の義務』で書いてたのが……。

乙君:自著を読んでくれ、と。

山田:そうそう。だから、ご機嫌でいるということと、愚痴らないということと、威張らないということ。この3つができなかったら、まあ人の上に立つ資格はないよねって俺は思いますよ。

あともう1つはね、「僕にはできるよ」ってよく笑い話してますけど。

乙君:手塚方式の。

山田:「手塚先生だけだよ。あれ言って許されるのは」って思うのね。どうしてもやっぱり自分ができることって、相手もできるって思っちゃうんだよ。そのおかげで日本はこれだけのアニメ大国・漫画大国になれたんだよ。手塚先生がそう思っちゃったせいで。

だけど、これをほかの媒体や日常で使ったら、これは被害者だらけだよ。だって「自分ができたから、お前もできるだろ」つってやられたら困るよね。それはできた人なんだよね。大して苦労しなくて。

「本当にがんばってできなかったことができたようになった人が、上司になるべきだし、教える側になったほうがいいんじゃないの?」って、「教師とかになったほうがいいんじゃないの?」と思うよねえ。あんまりだから……それぐらいですかね。そうですね。

乙君:わかりました。ありがとうございます。では、もう9時過ぎてしまったので、公式はこのへんで、このあと限定に行くんですけど、限定はなに話しますか?

山田:限定で、だから……。

乙君:あれやりますか。ついに。

山田:犯人探しと……。

乙君:犯人探しちょっと……。

山田:いやつーかね、それっていかにパワフルだったかって話だよ。「もう本当恋愛なんかどうでもよくなるぐらい、すげえアニメがあったんだぜ」っていう話をしたいですよ。

『うる星やつら』の功罪

乙君:BBCの若者のセックスレス問題。原因は、玲司さん的には、始まりは『うる星やつら』じゃないかと。

山田:いや、違う違う。留美子を裏切った男たちの責任。

乙君:えっ、ええ? どうした? 日和ってる?(笑)。

山田:違う。そこ本質を言わなきゃダメでしょ。「『うる星やつら』のせいだ」とかって書かれたら、俺はもう立つ瀬がないから。

乙君:本当ですよ。熊谷さんブチキレますよ。

山田:そうだよ。あんな優しい留美子さんのことを悪く言えないですよ。はい、そうですね。

乙君:そうなんですよ。

山田:そうなんですよ。

乙君:まあまあま、玲司さんが「みんなの意見聞かせて」って言ったやつをまとめましたので。

山田:そう、いろいろ送ってくれたので。

乙君:これもワイワイしながら「あれはどうだ」「これはどうだ」と、みんなでコメントも含めて一緒に盛り上がっていきたいなと。そして、俺たちのアニメ探偵の「犯人はこいつだ」というのを言ってきたので。

山田:特定しましたからね!

乙君:特定したので、それもちょっと紹介させていただきたいなと。

山田:そして、今回から始まるウテナです。もくし、しもくですよ。

乙君:そうですね。今月5回ありますが、4回分。ちょっと来週はあれなので。

山田:ウテナです。

乙君:「君は、『少女革命ウテナ』というアニメを知っているかね?」のコーナーが始まります。今週から。

山田:ウテナでいってもらいますから。

乙君:今回、我々は知らないので、玲司さんが見てどんなアニメーションだよというのを。

山田:えっ、そうなの?

しみちゃん:はい。

山田:真似したんじゃないの? 冬芽の真似してきたんじゃないの。違うの?

しみちゃん:いや、なんですか? 冬芽って(笑)。

山田:学級委員……生徒会長の真似したのかと。

しみちゃん:そうなんですか(笑)。

乙君:なに言ってるかわからないので。

山田:そうか……ごめん。(コメントにて「はるかぜちゃんゲストで出そう」)はるかぜちゃん好きなのか。

乙君:(コメントにて「ウテナじゃなくてピンドラやれやw」)『ピンドラ』もやるって。もちろん。

山田:『絶対運命黙示録』いきますよ! はい。

次回のお知らせ

乙君:そしてお知らせですね。来週の話、今ちょっとやりましたけど、8月10日、この我々山田玲司のヤングサンデーが、初めて関西で生放送させていただきます。なんと大阪のロフトプラスワンなんですけど。

放送自体は夜7時半からになっています。スタートは、これ今画面に出てるんですけど、「OPEN 18:30」って書いてあるんですけれども、18:00です。18:00からオープンします。

そして玲司さんがサイン会をやってくれます。チケットはぜんぜん残ってるっぽい。というかあれなんだよね。入るんだよね。確か150ぐらいは入るので、一応予定枚数より余裕はあるらしいので。

山田:(コメントにて)「ほんま」ほんまやで。大阪来てや。こんなん持ってきたらサインするよ。

乙君:ぜひぜひ。しばらくは行けなくなっちゃうので。来てくれる方は、なにかしら自分の携帯ケースとかメガネケースとかなにか。まあジャンパーでも。ジャンパーは暑いか。Tシャツでもいいし。なにかしら物にサインしますので。

山田:いいよ。あのね、服関係はけっこう書くの大変なので、実は勘弁してほしいんだけど。

乙君:そうなんだ。じゃあ固定できるもの?

山田:そうそう。

乙君:やわらかいものより。

山田:書きやすいやつ。書きやすいやつでお願いします。

乙君:まあまあま、そんな感じで。大阪ロフトでやってますので、ぜひぜひみなさんいらっしゃってください。

ヤンサンフェスでも売りましたが、TシャツとCD、そしてステッカーも販売します。そしてサイン付きの『CICADA』も販売しますか……という話は動いてますか。大丈夫ですか?

山田:大丈夫だと思います。

乙君:大丈夫ですか。そちらもあるのでよろしくお願いします。そしてですね、次回の公式は9月13日の水曜日になりますね……13日?

山田:(コメントにて「札幌にも来てください」)札幌行きたいよ。札幌も行きたいよねえ。

乙君:13日? 第1週じゃなかったんだ?

スタッフ:あっ、そう、これは……。

乙君:第2週になった。OKOK。まあそれはそれで置いておいて。

山田:(コメントにて「四国も来て!」)四国も行きたいよねえ。四国も大好きですよ。

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