2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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のぶみ氏(以下、のぶみ):俺、「助けて」って言ったから(のぶみ展に)来ましたっていう人がすごい会場中に溢れていた時に、なんて優しい人たちなんだと思って。
助けるにも「助けて」って言う人がいないと助けられないじゃん。「助けて」って言ってないのにお前のこと助けるっておかしいじゃんやっぱり。だから「助けて」って言うことでその人たちはヒーローになれるじゃん。バイキンマンがいないとアンパンマンが戦えないじゃん。ただの平和な人じゃんか。だからすごい大事なことですよね。
西野亮廣氏(以下、西野):だから結局、その支援っていうのが、平たく見ちゃうと「すごく優しい」、人思いですごく優しいなと思うんですけど、結局人は自分のことを考えてて、支援したら自分のポイントが上がることがわかっている。
のぶみ:おお、これは一歩踏み込んだ発言ですね。これはいい話だね(笑)。なるほどね、リアルですね。
西野:例えばのぶみさんを助けたら、のぶみさんに「ありがとう」って言われて私のポイントが上がるということがわかっている。
僕みたいなのがキャバクラ嬢に「シャンパン入れる、支援してやる」って言ったら、キャバクラ嬢が「ありがとう」って言って、僕はキャバクラ嬢のポイントを上げたくて「こっち(キャバクラ嬢)のことを考えてますよ」と言いつつも、やっぱり自分のポイントを上げている。
のぶみ:すごいよ。普通の人はここまで踏み込まないよ(笑)。確かに俺も来てもらってうれしかったから「ありがとう」って言って、なんかすごい触りましたよね(笑)。
西野:なんでそこに行き着いたかというと、本屋さんで本がなんで売れないんだろうって考えたんですよ。
のぶみ:(コメントを見て)「図星」ってコメントが書いてました(笑)。
西野:「本屋さんで本をなんでみんな買わないんだろう」「何で売れないんだろう」って考えたときに、本屋さんで本を買っても自分のポイントにならないんですよ。個人がやってる1人の小さい本屋さんがあって、「のぶみ本屋」っていうのがあって、4畳半でやっていて、そこで本を買ったら僕はポイントが上がりますけど。
のぶみ:「毎回買ってくれるね、君は」って。
西野:そうそう。「この本見たい」プラスアルファ、この本を買うと自分のポイントが上がるから。というと、本屋さんで本を買っても自分のポイントは上がらないというのが一番本が売れない問題であると。
のぶみ:だから嵐のコンサートの時、けっこうものすごい行列ですもんね。グッズを買うのに。全然買えないもんね。
西野:っていうと、これが大事なんだけど、物を売る時はその人のポイントを上げてあげることが非常に大事なんです。本屋さんが一番物を売りにくい仕組みなんです。どこで本を売ったら一番売れるんだろうと考えた時に、俺はスナックだと。
のぶみ:また戻っていった(笑)。
西野:スナックに戻るんですけど、僕とSHOWROOMという動画配信サービス代表の前田さんと2人で毎晩この話しますけど。
のぶみ:毎晩?
西野:毎晩(笑)。こうするんです。例えば『えんとつ町のプペル』は2,000円ですよね。これを出版社から8掛けとかで買います。1,600円で買います。それをキャンディ(西野氏のスナックの店名)を運営している小谷夫妻に渡すんですよ。そして小谷夫妻はそれを例えば2,000円で売ったとして、その仕組みをお客さんが知っていたら、ここで『えんとつ町のプペル』を買うことは小谷夫妻に400円支援することになるじゃないですか。
のぶみ:そうですね。
西野:小谷夫妻からは「ありがとう」って言われるじゃないですか。こうなってきたら『えんとつ町のプペル』を読みたいということの他に、自分のポイントを上げられるというもう1つの理由ができる。そうなったときに本はというか物はもうちょっと売りやすくなる。
のぶみ:なるほどね。
西野:ということになったら、本はスナックのほうが売れやすいんじゃないかという。キャンディはスナックの……しかも、ここね、僕、発明したんですよ。酒とつまみを無料にするでしょ。スナックキャンディで2,000円の本だけ売っているんですよ。たぶん、無料で飲み食いした奴は悪くなって本を買うんじゃないかって思うわけです。帰りに。1回それもやってみて。
のぶみ:だって僕のファンの人でも、同じ絵本を何回も買ってくれる人いるもん。悪いから「いや、1冊だけでいいよ」って言ったりするんだけど、支援なんだよね。
西野:支援でその人のためにもなっているという。自分のポイントも上がっているという。
のぶみ:確かにポイントは高いよね。「何かしなきゃ」って思うもんね。どうしようとか。ここの個展でも外で呼び込みしてくれる人がいるんですよ。何人も来てくれて。僕が困ってたら、1人でも入るように、あそこにビアガーデンがあるんですけど、あそこから連れてきて、「ほらのぶみさんだよ。昨日『スッキリ!!』に出てた人なんだよ」とか言ってくれるんだよ。
(会場を指して)あの人だって山形からきて、3日連続でやってくれたんだよね。ありがとうね、本当に。この人たちもみんなそうだもんね。ありがとうね。
西野:わかる。ポイント入ってるんですよ。こっちはありがとうって思っちゃってるし。
のぶみ:「恩返しどうしよう」って。だから西野さんもここに来てくれてたりしてて、「どうやって恩返ししよう」ってやっぱり思うもんな。それが強くなるよね。だから西野さんがやってるときに絶対に何かしようって思うしね。
西野:キャンディのゲロの処理はやっぱりしてほしいですね。
のぶみ:ああ、じゃあ俺しようかな。じゃあ俺するわ。
西野:(笑)。
のぶみ:でもね、マジですると思う。
西野:まじっすか。人のゲロの処理ですよ。
のぶみ:だけど、なんて言うの、これだけやってもらったり、こうやって人が集まっているのも事実なので、それだったらゲロぐらいなら全然オッケーかな。
西野:えーっ。
のぶみ:うん、やると思う。やっぱり人のためだったらやるんだろうな。全然知らないやつのゲロを見かけるのと、やっぱり誰かのためにやるんだったら、「誰かのためになるんだったらゲロぐらい片付けるよ」っていう人いる?
(会場挙手)
のぶみ:ほら、やっぱり日本人ってそうなんだよ。それでもまだ手を挙げないお前らはダメだ(笑)。
西野:やだもん。
のぶみ:ゲロぐらい片付けろよ(笑)。ねぇ、小谷さん。見たかったよね、ゲロ。
西野:ゲロってどうやって片付けるんですか?
のぶみ:やっぱり雑巾をまず6枚やるんじゃない? それでやっぱり鼻から息しないっていうね。嫌だよね。そういうことあるよね。
西野:嫌なんですよ。臭いの嫌なんですよ。
のぶみ:臭いよね。ゲロは片付けるわ。それね。キャンディであった時は。やっぱり恩っていうのはすごい大事になっているんじゃないですか。
西野:返そうと思うもん。やっぱり。
のぶみ:いろんなものが金でわりと買えるので。もちろん標準より下の人がいるっていうのはわかっているけど、なんでも買えるから。でも恩は買えないもん。
西野:はいはい。
のぶみ:俺は今回講演会で何名かゲストにきてもらったのね。ギャラを払うのが申し訳ないなと思うことってあるもんね。それよりこの人が何か困ってたら。「じゃあこれすぐ紹介するわ」とか、売ろうとしているんだったら、どうやって売るかというのは俺なりに考えて編集の人にやるとか言うのは、やろうかなと思ってますよね。西野さんの時もそうすると思う。西野さんは映画があるからね。
西野:あっ、そうだ。
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