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就活ファール!【面接#2-2】慶應義塾大学 轟大輔くん:なんで今までモテなかったの?(究極の面接指南シーズン3) (全1記事)

“モテたい”の志望動機はOK? 面接のプロが「それでも採用したい!」と思われる秘訣を語る

本格的な就職活動を前にした迷える現役就活生を、面接のプロが熱血指導する「究極の面接指南」シリーズ。面接官から次々に飛び出す厳しい指摘には、すべての就活生必見のヒントが満載です。就活生向け動画チャンネル「就活ファール!」。前回に引き続き、金融業界とIT業界を志望するK大学の轟氏が登場。志望動機を「モテたいから」をストレートに話す轟氏ですが、それを本番の面接でも伝えていいのでしょうか? 面接のプロたちが「それでも採用したい!」と思われる志望動機の伝え方を語りました。

「モテたい」の志望動機はOK? NG?

ナレーション:モテたい、魅力のある人間になりたい――。これらの想いを原動力に働きたいと語った轟くん。しかし実際の面接でそれを言ってしまうと落ちてしまう。この悩みに水谷がアドバイスを送る。

水谷健彦氏(以下、水谷):モテたい、そのためにはお金が欲しい。そのために仕事を頑張るんです俺は。その価値観に対して「まあそれでもいいんじゃない、それで頑張るんだったら」って会社のほうがいいじゃん。

轟大輔氏(以下、轟):はい。

水谷:それをまず見つけにいったほうがいいと思う。

:そういう会社を。

水谷:そうそう。あるからそういう会社もたくさん。ただそれだけじゃダメだよ、それだけだとあまりにも浅いと思われるから。

出発点はそこなんだけど、「そういうきっかけでおたくの会社を知りました」「この会社の中でこういうところ興味を持っています」というところはちゃんと考えたほうがいいし、伝えたほうがいいと思うんだけど。

会社側から「頑張ってくれるだろうな」と思われるように

「僕の出発点はとにかくモテたい、お金が欲しい、見返したいんです」と言い切ればいいんじゃないかな。だから2つだよね、頑張れそうだなっていう。頑張る理由は、人それぞれじゃん。ビジョンに共感していて、それを実現したいから僕は頑張るんです。そういう人が好きな会社もいるよね。

お金が欲しいんです。……今ちょっとお金、お金と言い過ぎだけどさ(笑)。お金が欲しいんです、モテたいんです、頑張るんです。それでも頑張るわけだからいいじゃんって会社もあるじゃん。

「俺、めっちゃ頑張りますよ! だってモテたいんだもん、お金欲しいんだもん、頑張ったらお金をもらえるんですよね」「そういう会社だったら頑張りますよ」。

会社から「こいつは頑張るだろうな」と思われれば、まずいいじゃん。だけど、それだけだと悪いことをしそうだし、お金のためだけに働かれそうだし、それは嫌だよね。

会社にとってみたら、「そういう会社は世の中にいろいろあるけど、中でも御社のこのビジネスモデルが興味がある」「こういう商品を扱ってみたいって思ってるんです」と言えばいいんじゃないかな。それ2つ目。

「お金が欲しいからめっちゃ頑張ります、僕こういうタイプなんです」「そういう僕があなたの会社に興味を持っているのはこういう理由です」。お金以外をちゃんと語れるようになればいいんじゃないのかなって。

今までモテなかった原因はどこにある?

ナレーション:モテたいというパワーの源と企業分析、その両側面から志望動機を伝えるべきだと語った水谷。そして、ここで井坂が……。

井坂智博氏(以下、井坂):就活も恋愛も共通項はあると思う。なんだと思う?

:こいつが欲しいと思わせることですか?

井坂:こいつが欲しいと思わせる、例えばそれが恋愛だったらば、モテなかったって言ったじゃない。なにが敗因かな。自己分析して。

:理想が高くて。

井坂:相手の?

:僕が相手に求める。

水谷:女性の理想が高くて。君が理想が高くてね。

:そうです。それに見合う女性は、僕がこういう……。

水谷:無理目を狙っていたってこと?

:無理めを狙っていて、向こうはここを狙ってて。

水谷:素直でかわいいですよね(笑)。すごいめっちゃカワイイわ(笑)! めずらしい。

(会場笑)

水谷:無理めを狙っていた、と。

:僕はこういうコースを狙っていたんですけど、相手はここを狙っているので、ぜんぜん合わない。勝てない。

魅力ある人は「相手のことを先に考える」

水谷:そこはなにがある? 男の差でしょ? そこ。

:はい。顔から始まり……。あとなんだろうなぁ。顔しかなかったのかなぁ……。

ナレーション:顔ばかりを気にしてしまっている轟くんに、別の視点を井坂が語った。

井坂:魅力的な人間てさ、やっぱり自分より相手のことを先に考えるんだよ。

:そうですね。

井坂:自分が金持ちになりたいとか、自分がカッコイイと思われる前に、相手をどうスポットライトを当ててあげようかとか、相手はいったいなにを望んでいるのかとかを真剣に考える、あるいは聞く。っていう人のほうがお金を持って、フェラーリに乗っていいマンション住んでる人よりも魅力的って自分は思うよ。自分はね、あくまでも。

ナレーション:そして井坂は、その考えを会社組織に置き換えてこう語った。

井坂:組織っていろんな人がいるわけじゃんやっぱり。みんながみんなね「金持ちになりたい!」ってガツガツしている目がギラギラしている人ばかりだと大変じゃん? 軋轢ばかり起こっちゃって。

:はい。

井坂:そういう立場を背負っている人事から見た時に、今みたいに「自分は自分は」というPRだけされちゃうと、組織にこの人を入社させた時に組織って大丈夫かなって、ちょっと不安に思うかもしれない。

:自分がこうしたいだけじゃなくて……。

お金の前に人望を身につけたほうがいい

井坂:相手はどう思うんだろうなとか、相手はなにを希望してるんだろうなとか。会社に入ってから女にモテるかではなくてね。まあそれも大事なんだけど、自ずとそういうことを考えている人には、男女関係なく人が集まってくる人望。カッコイイ仕事とか、お金の前に人望を身につけたほうがいいんじゃないの。そのほうがよっぽどカッコイイと思うよ。

:めっちゃいい話……。あっ電話きた!

(会場笑)

水谷:止めて! 電源切って!

ナレーション:「仕事も恋愛も相手のことを思いやる気持ちが、その人を魅力ある人間に成長させる」と語った井坂。次回いよいよ最終アドバイス。

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