2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
それは愛か勇気かまごころか、それともただの自己中か!??〜AKB総選挙の結婚宣言から考えた、やっぱり女が理解できない理由 山田玲司のニコ論壇時評(全5記事)
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山田玲司氏(以下、山田):はい、どうもこんにちはー! どうも。
乙君氏(以下、乙君):テンション高いですね。
山田:今着いたから、スタジオに。何か「笑っていいとも!」やってるみたい(笑)。ありがとう。弾幕ありがとう。本当に今日も頑張るぞ。
乙君:山田玲司ヤングサンデー。月に1度のニコ論壇時評の時間がやってまいりました。どうも。
山田:大丈夫ですか。
乙君:こちらが5分前に着かれました。
山田:いや、大雨で渋谷からこっちまで来れなくて。
乙君:あら、雨降ってんの?
山田:もう田舎なんで久しぶりやって、なかなか。
乙君:言いますね、越谷の人が。
山田:何言ってんの?
(会場笑)
大都会から来ました。埼玉、最高! でございます。埼玉、最高! ということでやります、今日も。
乙君:ということで。
山田:暑苦しいよね。そうだよね。渋谷は谷だからね。
乙君:谷だからなんなの。越谷も谷。
山田:違う、カッキー(注:柿内芳文氏、星海社新書編集長)が『ペルソナ5』をやってたからいけなかったの。で、カッキーが「ペルソナ5がFFよりもあまりにもよかった」って。
「FFを応援してきた俺はどうしたらいいんだ」っていう話をちょうど渋谷でしてて。ぺルソナ5って渋谷が舞台だから。ちょうどあの辺だよね、なんて。
乙君:ああ、言ってた、言ってた。四軒茶屋(注:ペルソナ5で登場する架空の舞台)。
山田:おまけにそうだよ、俺は銀座線で来たもんだから、今日完全にペルソナ5の中に入ってたみたいな気分になって。あのまま四軒茶屋に行きたかったもん。四軒茶屋ないけど。
乙君:今日のニュース、ラインナップから説明しようかな。
山田:はい。
乙君:まず先週も告知しましたが、AKBの総選挙で結婚を発表しました須藤凜々花さん。
山田:須藤さんね。
乙君:まあまあ後の話ですな。続いて10年以上前に未完のまま終了した漫画『刻の大地』制作再開に向けたクラウドファンディング。「塔の戦い」編完結へということで。『刻の大地』、僕はまったく読んだことないんですけど。
山田:そうなの?
乙君:はい。続いてが、30歳成人式を提唱。評論家が18歳で準成人、30歳で成人と段階を踏むほうが今の社会に合ってるんじゃないかという提言のニュース。
山田:はい。
乙君:そして、「どうすればオタク男子に好かれますか?」に親切な回答相次ぐ。「黒髪、ややダサい服装、童顔」がポイントかということで、オタク男子にモテルための秘訣みたいなものですかね。この4つ。もし時間があれば恐竜の話も。
山田:とか。あと何か俺が漫画になった話とか。もし時間があれば。
乙君:ああ、例のね。
山田:いろいろありますよ。本当に。ペルソナ5の話もしてもいいんだけどね。
乙君:(笑)。まだ何か埋まんないんだ。まだ何かしゃべり足りないらしい。
山田:途中で大変なことになるんで。知らなかったんで。
乙君:それじゃ後半で。
山田:はいはい。本当にすみませんでした。でも何かニコ生でしゃべりやすい。
(会場笑)
だってゲームやってる人多いから安心するんだもん、うれしいよね。そうなんですよ。今日もやりますよ。
乙君:よろしくお願いします。
山田:はい、でもあなた、アイドルは興味ないでしょう?
乙君:アイドル興味ないですね。
山田:何に興味あるの?
乙君:え? 今。
山田:ブラック・サバス(注:イギリス出身のロックバンド)に興味があるの?
乙君:ブラック・サバスはもうずっと興味あります。
山田:何で今日ブラック・サバスなの?
しみちゃん氏(以下、しみちゃん):でかいね、今日は。
山田:ていうか暑いんだけど(笑)。何でこんな夏が始まったときにこの格好なの? これ。
乙君:夏こそサバスですよ。
山田:え、うそ、そうなの? サバスの夏が来たの?
乙君:え? 夏こそメタルですよ。
山田:えーっ!? そうなの?
乙君:ブラック・サバスなんかもう真夏に聞いたら最高ですから。炎天下の中。
山田:ものすごい何か偏った情報、ありがとうございます。
(会場笑)
乙君:わかる人、きっといると思うんだけどな、メタラーで。
山田:ブラック・サバスの情報ありがとうございます。そうですね、はいはい。
乙君:じゃまず行きますか。出ますか。ちょっとだけニュース紹介させていただきます。いいか、これ(画面に「AKB総選挙で結婚発表のNMB須藤凛々花さん」)。みんな知ってるもんね。
山田:みんな知ってるよ。そのあとICBMがどうとかいろいろあったり、もうどうでもよくなってるんじゃないの。でも、どうでもよくないと思ってる人たちもいるでしょう。だって彼女のファンとかは。
乙君:まあね。ニュースになってましたよ。Twitterで20万ぐらいつぎこんで(ってツイートして)。
山田:20万・50万当たり前なんじゃないの。だから、そういう侍がいるんでしょう、やっぱり。
乙君:「男たる者……」みたいな。
山田:その侍。
乙君:なるほどね。御恩と奉公ですか。
山田:だからそこは男気の世界じゃない? ここは。
乙君:あぁ。
山田:ていう話ですよ。
乙君:ていう話ですか。
山田:そうそう。お前だってアイドル好きになったことあるべや。
乙君:ないない。
山田:え、広末は? お前の広末は?
乙君:じゃあ広末の握手してもらうために、大金つぎこむかっていうとつぎこまないもん。
山田:握手できたら?
乙君:街にいたら。
山田:街に広末がいいたらの話、やめない? 街に広末がいたらまた別の話になるんで。しみちゃんだって、ねえ。
しみちゃん:僕はもうこじはるの。
山田:あれ? いつの間に?
しみちゃん: 僕はもう初期のころからもう大好きで。
山田:こじはる推しだったの?
しみちゃん: こじはる。もう一点推しだったの。
山田:マジで?
しみちゃん:はい。
山田:そうなんだ。じゃあこじはるが応援してたのに結婚してたらショックでしょう?
しみちゃん:めちゃくちゃショックですね(笑)。
山田:そうでしょう? それで課金してたらショックでしょう?
しみちゃん:うん、課金してたらもう絶対嫌ですね。
山田:そうそう。どこ見てんの? 俺には関係ねえやと思って。
乙君:いやいや。あっちのモニターのほう。
山田:もともとこの話ししますけど。アイドルって70年代まではスターって言われてて、星だったわけでしょう。上にいたわけ。それを引きずり降ろしたのがやすすな(注:秋元康氏)わけでしょう?
だから「隣のお姉さん」的な文化の流れから、それをものすごくわかりやすく商品として並べるっていうやり方をしたのはやすすで。要するに今のアイドルってスターじゃないとしたら、かつて天使、堕天使なんだと思うよ。
乙君:ふふーん。
山田:うまいこと言うなみたいな威圧はやめろよ。堕天使なんだよ、彼女たちは。だからもう1回、天に上がりたいと思ってるわけじゃない。
乙君:はいはい。
山田:そんな彼女たちをもう1回天に上げる競争をさせてるわけだよ。
乙君:ああ、みんながね。神輿を担がせてるわけだ。
山田:そうそう。もう1回彼女たちを輝かせてあげたいとか言うんだけど、このビジネスの構造の根幹に何があるかっていうと、「男って何がしたいか」っていう話なわけ。
乙君:何がしたいんですか?
山田:一番何がしたいか。決まってんだべ。
乙君:何でしょう?
山田:あの子の笑顔が見たいんだべ?
乙君:違うでしょう。
(会場笑)
山田:えーっ! 好きな子が笑顔になってくれたらうれしいだろう?
乙君:そりゃうれしいけど。
山田:大好きな子が。
乙君:その向こう側に、やっぱり「一発やりたい」とかそういうのも含まれてるわけでしょう?
山田:そこ言ったらおしまいなんだよ! それは言わないことにしてんだよ。そういうことなんだよ。
それで要するにこのビジネス、でも、そうは言っても好きな女の子の笑顔なんて簡単に見れませんよ。だってクラスの子が「あたしに応援して」って言わないから。学校一番のかわいい女の子が「私を投票してください」って言わないから。
これを簡単に投票することで、「あなたのおかげで助かったんだ」と。「ありがとうございます」と。「ありがとう」って言われたいじゃん? 好きな女の子に。
っていうことをわかりやすくビジネスにしてくれたのがやすすだから、これAKBの商品って好きな女の子を幸せにしてあげられるっていう商品なんですよ。
乙君:なるほど、なるほど。
山田:だからここが絶対で。
乙君:これらの力で。
山田:それを言っちゃうとちょっと違いますけども、「堕天使復活です」って言うと結構きれいな感じになるんてすが、みたいな感じですよ。
俺、何か思い出すなと思ったのよ。
乙君:何を?
山田:今やみんな知らないだろうけど、『宇宙戦艦ヤマト』っていうアニメがあったんだよ、昔。そのエンディングテーマはささきいさおさんが歌ってた『真っ赤なスカーフ』っていう曲なの知ってる?
乙君:知らない。
山田:阿久悠さんが。
乙君:出た、阿久悠さん。
山田:俺の阿久悠が、先週松本隆の話しましたけど、阿久悠は最高だからね。で、阿久悠がそのヤマトを行くわけだよ。命を懸けて地球のために全てを捨ててヤマトに乗り込んでイスカンダルへ行くわけだよ。ヤマトってそういう話だよ。
そのときのエンディングテーマに「あの子が振っていた真っ赤なスカーフ」っていう歌詞があるわけ。「誰のためだと思っているのか」って。誰のために振ってるかわかんないスカーフの話をしてるわけだよ。
乙君:まず誰が振ってるんですか? その赤いスカーフ。
山田:あの子なんだよ。「あの子が振っていた」なんだよ。
乙君:そのあの子は誰なんですか?
山田:それはわかんないんだよ。誰のために振ってるのかなって「誰のためでもいいじゃないか。みんなその気でいればいい」っていう。
乙君:ええーっ。最高!
山田:最高でしょう? それで「旅立つ男の胸にはロマンのかけらが欲しいのさ」で終わるわけ。
乙君:わかるー!!
山田:つまり戦いに行くわけだよ。ジャパニーズ男子、まさにそうなんだよ。もう戦場ですよ、この世は。そこに戦いに行っているわけですよ、ヤマトの男たちは、日本男児たちは。だから誰のためでもいいじゃないか。
だから「大島優子が振ってる手は俺に振ってるんだ」と思いたいみたいな。これはもう70年代、いや、それ以前からみんなそうなんだよ。そこに金もうけだとか、「それは野暮だっていう話じゃないすか」っていうことなんです、が。
乙君:が。
山田:問題はすっげー大事なことがあります、これ。応援したい彼女、好きな彼女。大事な約束がありますね、これ。どういうことかというと、「応援したい女は人の女じゃ嫌」なんだよ。
乙君:そうそうそう。
山田:人の女ではない、要するに誰かのものではないっていう秋元コンプライアンスがあるわけですよ、これ。ここが約束なんですよ。法令順守だ。別にこんな法令はないんですけど秋元法令があって。
秋元法令では、これを野暮な言い方はしないんだよ、やすすは。
乙君:何て言うの?
山田:恋愛とかは別に止めはしねえぞと。止めたりしないんだよ。だけど「お前、そんな暇あんのか」と。
乙君:ああー、やだ!
山田:「お前を応援してくれてるやつがいるのに、お前、そんな気持ちでステージ立てんのか」と。それだったら歌の練習、ダンスの練習しろっていう、うまいこと言うね、やすすブランド。この鉄壁のやすすブランドで守られてるAKBビジネスなわけだよ。
乙君:はいはい。
山田:そうなると、これいきなり本番でぶち破られたら、ちょっと待てよと。
乙君:なるなる。
山田:お前、とらやのようかんに何入れてんだって話ですよ、要するに。とらやのようかんはいつ食ってもうまいんだよ。
乙君:とらやのようかんはうまい。それはわかる。
山田:とらやのようかんにわけのわかんないもんが入ってるみたいなもんなんだ。異物混入みたいなもんなんだよ、これは。そりゃ怒るでしょう、みんな。
乙君:怒りますね。
山田:怒りますよね。っていう話じゃないかって話なんですよ。それで、バカにしてっか? お前。
乙君:いやいや。なるほどという反面、とらやはちょっとよくわからないなと。
山田:ただし秋元ブランドの話ししますが、これ、いろいろな事件があったじゃないですか。
乙君:丸刈りにしたりとか?
山田:島流しの刑とかあるわけじゃないですか。丸刈りの刑とか。もうほとんどあれですよ。
乙君:博多に移されたとかね。
山田:もうパードレ! みたいな感じですよ。「私の罪をお救いください!」みたいな。そういう厳重なやつだけど、よく考えたら40何人いるんだっけ? 1チームに。フォーティーファイブとかシックスとかいろいろいるじゃないですか。乃木坂だとちょっと違ったりするじゃないですか。
でもとにかく大体約50人ぐらいの団体が5団体か6団体いるんでしょう?
乙君:はい。
山田:こんだけいて、不良品が見つかる確率がこんだけですかっていう話じゃない。
乙君:逆に考えたってこと?
山田:大量商品になったらそれは不良品出ますって話じゃん。
乙君:不良品って言うあたり、怖い。
山田:違う違う。コンプライアンス違反ね。
乙君:ああ、なるほどね。
山田:違反。不良じゃない。不良じゃないですよー! 自分の人生を全うしただけですよ。それはいいですよ。基本的人権の尊重っていうのは憲法で保障されてますからね。大事なとこです。
大事なとこですが、これを守れない人が200人に1人くらいいたって普通じゃない? っていう話なんです。そういう意味ではよく守れてんじゃん、この団体って。この商店は。
乙君:ただ、悪目立ちしてるっていうのはありますけどね。
山田:これがまた話題になって「あ、AKBってまだやってんだ」みたいなものがあるんじゃない。じゃないと、炎上商法とまではまだいかないけど、こういう話題でAKBがまた盛り上がって「あ、まゆゆ、今あんな感じなのね」なんつってという話題になるほうがまだましじゃない?
乙君:確かに「まゆゆかわいそう」みたいのがすごいありましたからね。
山田:そしたらまた、まゆゆ人気が上がるわけじゃん。でも「まゆゆって?」みたいな世代がもう下にいるわけじゃん。「AKBいたよね」みたいなことを言ってる10代がいるらしいじゃないですか。
だからやっぱりそこは1つの波みたいな問題もあるんじゃないかなって思いますけど。ただ、俺思うんだけど、アイドルを好きになっちゃうっていう行為はしょうがないじゃん。だってかわいいんだもん。応援したいんだもん。
乙君:アイドルを好きになるっていうのは別にしょうがないと。
山田:しょうがない。それは昔から続いてて、これからも続いていくんじゃない? だからカタチを変えていくんじゃないかなとは思うんだけど、いわゆるこれって仮想恋愛なわけだよ。
だから昔はピンクレディーと結婚したいって言ってた人がいたわけだよ。でも、必ずついてるのはやっぱり仮想恋愛には失恋も含まれるの法則があるでしょう。いつか終わるんですよ。これやめどきっていうのがあるわけですよ。
乙君:だからそのやめどきの終わらせ方の問題でしょう、それは。
山田:そうなんです。革命が起こっちゃったら困るんですよ。卒業式っていうやつがあるんですよ。だから卒業で見送って女優さんやって、「あ、好きな人ができたんだな」っつってみんな何とかおさまるわけですけど。
あの段階でいきなり断頭台に連れていかれるのは勘弁してくださいよっていう話で。「いきなりそんなことはやめてくださいよ」っていうことなんだけど。
でもこれはある意味、恋愛ができないから仮想恋愛に逃げてるなんて言うと楽なことばっかりみたいに思えるかもしれないけど。
恋っていうモードに入っちゃったら、仮想恋愛であろうが失恋になっちゃうじゃないかって話じゃないですか。
乙君:はいはい。それはそう。
山田:それが我がことのように俺のあの子をみたいに思ってたのに、何ですかってなったときに。15分か。ちょっと休ませて。
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