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関数方程式を解いたら王子様は現れるか? 〜男女の違いを関数化してみる〜(全1記事)

記念日の重要度から好みの体型まで 男女の違いを“数学”で表すと?

東京カルチャーカルチャーにて開催された、数学への想いを語り合う女性限定イベント「ロマンティック数学ナイトガールズ」。「関数方程式を解いたら王子様は現れるか? 〜男女の違いを関数化してみる〜」というテーマでプレゼンを行った武藤杏里氏は、男女のさまざまな違いを関数で表現しました。

男女の力の感じ方の違いを関数化

武藤杏里氏(以下、武藤):司会者さんたち、紹介ありがとう。スタッフの方々、準備ありがとう。みんな、集まってくれてありがとう。ああ~、女に生まれて、よかった!

(会場笑)

どうも。卓越した研究ぶり、充実した数学生活。大学院生です。

(会場笑)

独り身でさみしいガールズのみんな、ラマヌジャンみたいに、インドの神様が王子様を連れてくると思ってない?

あはっ……じゃあ質問です! 1729は2通りの3乗した2つの数の和で表せる最小の数だって直感できますか? ……待つんじゃない、解くの。

(会場笑)

えーと、じゃあ今から男女の力の感じ方の違いを関数化してみます。

横軸に踏ん張った度合い。縦軸に、馬力は大きすぎるのでロバ力で。ロバ力で表すと、女はこんな感じだとすると、男はまあそれよりもちょっと上かなって感じですね。

これ、どんな関数かというと、対数関数と呼ばれています。まあ、女が踏ん張ったところで男がちょっと踏ん張ったぐらいしか出ないですし、男がやさしくしたって女がちょっと踏ん張ったぐらいは出るんですよ。

ということで、「やさしくしてね」といっても、男は強い力しか出ないので、「女性の体は1億円の花瓶だと思ってタッチする」という、有名な男優の方がおっしゃっていて、実にそうだなという感じですね。T・Kさん。名前は言いませんけれども、業界では有名な方ですね。

さまざまな男女の違いを関数で表すと

では次、男女の記念日の重要度の違いです。

女はずっと一緒なんですよ。とにかく記念日は大事だと思うんです。でも、男性は下がっていっちゃうんですね。わかります? わかりますよね。これ、指数関数的に下がっていっちゃうんですよ。

でも、そこで「記念日だから祝ってよ」とか言うと、ちょっと喧嘩になっちゃうんですよ。おねだりはほどほどに。これがいい女。

(会場笑)

次、男女の体型感の違い。こういうふうにあったときに、女はまあまあ妥当に判断するんですよね。男性はどんなふうに判断するか。はい、これ、シグモイド関数なんですね。

これはどういうことか。例えばヴィーナスを例にとると、ヴィーナスはこのへんじゃないですか。女にとってヴィーナスってぽっちゃりなんですよ。でも、男にとってはヴィーナスを代入するとデブゾーンになるんですね。

ちょっと待って。男の標準ゾーン狭すぎない? 思いません? こんなに狭いんですよ、男って。世知辛い世の中ですね。

次、行きましょう。でも、ある数学者が言ってたんです。「容姿なんてせいぜいべき関数の逆関数ぐらいしか意味がない」。

これどういうことか? べき関数ってこれなんですよ。これが容姿の良さで重要度だとしたら、これがべき関数なんですけど、その逆関数。つまり、逆関数というのはXとYを逆にしたものですので、この場合、累乗根を求めます。そうするとこういう関数が出てくる。つまり、これですね。

逆関数というのは、関数y=xに対して線対称なんですね。こういう関数です。「どんだけ容姿がよくたって重要度はあんまり上がらねえぞ」ってある数学者が言ってくれたんですね。すばらしい方だと思います。

では次、アダルトな関数で、男女のおっぱいの大きさ感の違いですね。Aカップ、Cカップ、Dカップ、Eカップ、Fカップってあったときに、女性はこんなふうに自分を過小評価しちゃうんですよね。やっぱりね。

男性はこんな。なんとシグモイド関数の逆関数、ロジット関数になるんですよ。これはどういうことかというと、とりあえずおっぱいなんですね。男性は。

(会場笑)

とりあえずおっぱいなんですよ。Aカップだろうが、Eカップだろうが、Cカップだろうが、Dカップだろうが、とにかく男はおっぱいが好き。おっぱいならなんでもいいというですね。だから、安心してください。

パートナーと素敵な関数を

でも、ちょっと気になりますよね。なんで女性はこんなにおっぱいに対してシビアなんでしょうか?

というわけで、みなさん大好き、正規分布が出てきますね。はい。ここでわかりやすく、おっぱいの形を確率密度関数で表してみます。

これなんでしょうね。これ水玉模様です。はい、水玉模様です。これは貧乳の代表であるラプラス分布ですね。これは理想のおっぱい、正規分布。もういつ見ても美乳ですよね。

これも正規分布なんですけれどね、これ分散が小さいんですよ。分散とはなにか。まあ散らばり具合ですよ。分布がこうなってるんですけど、分散が大きくなると散らばりも大きくなり、分散が小さいと散らばりが小さくなる。

アンダーの小さい人は、つまりは分散が小さくなるんですね。ということは、分散が小さくなり、まあ高さはありますから、小ぶりなおっぱいということになります。

ということは、アンダーが小さければ、そこまで容積がないんですけど、CやDって言えるんですよ。だから「私、Cカップなの。Dカップなの」って言ったら「男はすげえ」って思うんですけど、実は小ぶり。これは女性しかわからないから、女性はあんなにシビアな評価を下しているんですね。

ここまでいろいろな関数を見てきましたけれども、価値観が合うということは、すなわち関数が似ている。関数を求めるには関数方程式というのを解けばいいんです。ということはつまり、関数方程式を解けば運命の王子様が見つかるかもしれない。

関数方程式というのはこういう形をしています。例えば、 xとyを足して飛ばしたものが、xを飛ばしたものとyを写像したものに等しいという。こういうのに当てはまるような関数はどんな関数ですかというのを解くのが関数方程式ですね。

基本的な関数方程式の解き方ってあります。いろいろ解き方はあるんですけど、基本的にはこんな感じなんですよ。まあぐちゃぐちゃ書いてますけれども、どういうことかというと、要所要所で彼の行動を見てね、その次にあらゆる場面において例外がないか確かめるんです。それで行動像全体を想像する。

いつも我々がやっていることじゃないですか。「あの時、トシオ君どんなこと考えてるんだっけ?」とか見て、「あの時もあんな考えてた。じゃあたぶんトシオ君の行動計画はこうだ」みたいな。もう女性たちが男性を値踏みするときに必ずやっていることが関数方程式なんですよ。

なので、よくよく考えて自分の関数とばっちり対応するパートナーを見つけてください。難しくないです。大丈夫。みんな頭でやってる(笑)。

(会場笑)

みんな大好きリーマンゼータ関数も関数方程式の結果なので、数学者というのは、いつも関数方程式を解いて、運命の相手と出会っているわけですよ。女と出会えって感じですけどね。

でも、価値観が違っているからこそいいこともありますよね。例えばこんな関数。2人とも違う関数を持っていますけど、上の関数は例えばこんな形を描いて、下の関数はこんな形を描くと、素敵な愛を描けるということです。

この式は私の友人のブログをもとにして作ったやつなんですけど、ここにちょっとそのブログの紹介しておきます。

みなさん、パートナーと素敵な関数を描いて過ごしてください。以上、発表を終わります。

(会場拍手)

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