2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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トンボ:いろいろありますけれども。西野さんはあれじゃないですか。イタリアに。
西野:行ってきました。
トンボ:ねえ。
西野:1週間……8日ぐらい。
トンボ:8日間。
のぶみ:だって、小谷さんも行ったんだもんね。
トンボ:ねえ。
西野:行ってきました。おもしろかったですよ。
トンボ:おもしろかったですか。
のぶみ:俺、4月4日に小谷さんが誕生日だったじゃないですか。ちょっと小谷さんとメールのやりとりしたんですけど、「西野さん、あれ、どうですか?」って言ったら、「いや、すごいけっこう反響ありますよ」って。
西野:すごい。すごかったですよ。
のぶみ:「世界で通用してますよ」という話をしてて。
西野:おもしろかったですよ。
のぶみ:どうでした?
西野:イタリア2つあって。ミラノでミラノサローネという、ミラノ・トリエンナーレという、サローネのなかでトリエンナーレという、なんかアート……。
のぶみ:あ、ボローニャじゃないんだ。
西野:いやいや。2つあって。1つはミラノサローネというのがあって、そのなかで「えんとつ町のプペル展」というのを展示するという。
のぶみ:いや、けっこう広かったよ。
西野:それがミラノサローネというほうで。それはどっちかといったら、扱いとしてはアートのほうですよね。もう1つはボローニャのほうで、そっちはボローニャ世界絵本なんとか見本市みたいな。
のぶみ:いや、けっこう有名なあれなんですよ。絵本作家だとかなり知ってる上のところのやつですよね。
西野:そこでまあ各国の絵本が集まって、各国の出版社が集まって、自分のブースを構えて。まあ商談ですよね。
のぶみ:そうそう。
西野:商談ですね。「僕の本をおたくの出版社で出しませんか?」みたいな。「おたくの国で出しませんか?」って。商談ですよね。
のぶみ:いわゆるイタリアのボローニャ絵本原画展と、あとドイツのフランクフルトの絵本国際原画展というのが、世界2大絵本の原画展だと言われていて。だから、ものすごい人数来るんですよね。
西野:むちゃくちゃ。
のぶみ:ものすごい来るし。本気で買うつもりでやってくるので。
西野:その場で決まるんですよ。もう本当に。
トンボ:だから、出す・出さないがもうその場でリアルに決まっていくという。
西野:やっぱこれはすごくおもしろいなと思ったのは、僕、絵本って市場が小さいと思ってたんです。ずっと。だけど、当たり前だけれど、「そっか」と思って。海外につながってるんだから、日本だけで見た市場は小さいですけど、もう地球……。だから、お笑いだけだったら日本で終わってしまうけど、当たり前だけど、「そっか地球なんだ」というのを改めて。むちゃくちゃでかい。そっかと。
ここで目の前に出版社の人がいて、「はい。あなたと出します」って言ったら、もうこれが一気に何万人にばって行くんだったら。
トンボ:ってことですもんね。
西野:めっちゃでかい。
のぶみ:そうだよなあ。
トンボ:国境なんて簡単に超えていくという。
西野:そうそう。窪塚君みたいなこと言うやん。『GO』の時の。
(一同笑)
のぶみ:国境なんか簡単に超えられる(笑)。
トンボ:「広い世界を見るのだ」という。
西野:そうそう。窪塚君があそこにいらっしゃるのかと。
トンボ:ごめんなさい。ごめんなさい(笑)。
のぶみ:ちょっとかっこいいな(笑)。
西野:かっこいい。
トンボ:影響を受けてる。
西野:『GO』の影響が今出てきたの? タイムラグすごいね。
トンボ:ちょっとタイムラグ出ちゃったかもしれない(笑)。
のぶみ:すげえ。
トンボ:でも、そういうことですよね。
西野:それで、ブラジルの出版社の方と出すみたいな感じになって。
のぶみ:ブラジル!?
西野:そっかと思って。ここで「OK」ってなったら、ブラジルに一気にばって行くんだと思ったら、「いや、絵本、市場でかいじゃん」って思ったんです。
トンボ:小説では無理ですもんね。ちょっと難しいですよね。
西野:小説では難しいです。やっぱ。絵なんです。やっぱ。
トンボ:やっぱ絵ですよね。
のぶみ:あ、そっか。だから、その場で決まるんだ。
西野:絵なんですよ。
のぶみ:小説だったら読まないといけないもんな。なるほど。
西野:でも、僕、見てまわりましたけど、ぜんぜんいけますよ。海外。
のぶみ:そうなの?
西野:ぜんぜん戦えるという。手の届かない相手じゃない。パンチは当たるし。
トンボ:フリーザみたいなことではないってことですよね。
西野:ぜんぜん違った。53万みたいな、ああいうことじゃなかったです。パンチ当たる。
トンボ:パンチぜんぜん当たりますか?
西野:パンチ当たります。
トンボ:その手応えを掴んだということですね。今回の。
のぶみ:ほかの国っていうのは、ちょっと僕、詳しく知らないんだけど、絵本というのはどのぐらいあるものなんでしょうね。
西野:量はもう凄まじいですよ。幕張メッセ何個分みたいな。それが全部絵本で埋まっていて。だけれど、僕は今回行ってもうわかりましたけど、みんな、出版社ごとにだいたい出すんですよ。集英社だとか、集英社ブースだとか、そういう出版社ごとに。
のぶみ:そうそう。講談社のところに僕やりますからね。
西野:なんですけど、それ、日本だけじゃなくてみんなそうなんですよ。どの国もだいたい出版社ごとに出すんです。ブースを構えるんですね。そしたら1つの出版社が絵本を40種類とか出すんですよ。
トンボ:まあ、そうなりますよね。
西野:じゃあ全ブースで40種類ぐらい見ちゃうと、やっぱ選ぶほうも人だから、もうしんどいんですよ。
のぶみ:そっか。なるほどね。
西野:もう40冊バーって見てるうちに、「もうえっか」みたいな感じで通り過ぎちゃうんですよ。だから、勝とうと思ったら、1つのブースで1作品のほうがいいですね。
要は、自分のブースだけじゃないから、ブースがあまりにも多いから、やっぱそれが良いか悪いかって比較でしかないから、全員をフリにして、いっぱい出してるところをフリにして。
トンボ:目にとまるというね。
西野:「うちのブース、これしか出しません」ってやったほうが、目に止まりやすい。商談の話が来やすい。
のぶみ:しかも、1秒でわかるしね。「あれがいい」って。
西野:あ、そうですね。
トンボ:そうですよね。
のぶみ:だからなんか、坂本龍一さんが、50万部とりあえず、例えばどっかの国で売るって。あとの50万枚はほかの全世界で売れば、100万枚売れたことになる。そっちの売り方のほうが実は楽だって気がついたって、よくインタビューで言ってて。そういう感じだよね。
トンボ:そうですよね。
のぶみ:だから、翻訳版も入れたら100万部になるかもしれないですね。だって、もう何個ぐらいオファーされたんですか?
西野:7〜8ヶ国です。いただいたの。
トンボ:すげえ。
のぶみ:それは英語圏はどのくらい入ってるんですか?
西野:えー、どうだったっけな。ここからまたちゃんと条件面での交渉みたいのがもう1回あるんですけど、お話しいただいたのは7〜8ヶ国ですね。たぶん全部受けると思うんですけど、英語圏入ってたかな、何個か入ってました。
トンボ:すごい。「オーストラリア在住の友人曰く、現地でもプペル人気だ」って書いてありますけれども。
のぶみ:そうですね。それ書いてますね。
トンボ:すごいー。
西野:いや、いけますよ。やっぱり韓国すげえっすね。
トンボ:いや、韓国と中国は今やりだしてますからね。
西野:韓国のコンテンツビジネスのお金のかけ方が、やっぱり韓国うまかったです。だけど、大したことなかったですけど、中身は。
トンボ:作品自体はってことですね。
西野:韓国のブースにかけてるお金とかが、要はみんな出版社ごとに出してるのに、韓国だけもう国でやってるという。
トンボ:そっか。もう見栄えがぜんぜん違うんですね。
西野:ぜんぜん違う。だから、むっちゃセット組んで。でも、あれぐらいだったら、自分はもうセット計算できるから、あれぐらいだったら捻出できると思って。次回とか行くことあったら、これぐらいのブース買って、これぐらいのセット建ててという、もう完全にそろばんバババって弾くんだけど、もう勝てます。絶対。
のぶみ:韓国は、えっ、なんでそんな絵本を国で押してるんだろう?
西野:絵本を押してるというか、韓国はコンテンツを押してるってことです。
のぶみ:コンテンツを押してる?
西野:要は音楽だとか……だから、作品ですね。作品、もう本当にそれで自分の国の収入にしちゃうという。
トンボ:やっぱり国をあげてやってるっってことですね。
西野:そう、国をあげてやってる。それを国の収入にしてる。
のぶみ:そうなんだ。へえ。
トンボ:すごいいいですけどねえ。
西野:むちゃくちゃいい。むっちゃいいですね。
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