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Does The Camera Really Add Ten Pounds?(全1記事)

写真だと鏡で見るより太って見える? 人間の目とカメラの決定的な違い

鏡で見るとそれなりに見えるのに、カメラで撮るとなんだか太って見える現象。これは単なる気のせいではありません。人間の目で直に見るのとカメラのレンズ越しで見るのは同じようでいてまったく違うのです。身体が横に広がって写るのは、主に2つの理由が考えられます。まずは、カメラには目が1つしかないということ。2つ目は、ふだん鏡で顔を見るときの距離と、カメラで撮影するときの距離が違うということです。今回のYouTube科学系チャンネル「SciShow」では、カメラで撮影することと目で見ることの違いと、それによって写真だと太って見えてしまう理由について解説します。

レンズ越しの視覚は目で見るのとどう違う?

マイケル・アランダ氏:みなさんは、カメラで撮影すると10ポンド太って写るという話を聞いたことがありますか。換算すると約4.5キロにあたります。

もちろん、これは使い古された言い回しですが、一部真実も含んでいます。カメラで切り取る世界は、私たちが目で見る世界と異なっているからです。

写真を撮るということは、多くの要素を含みます。しかし、身体が横に広がって写る理由は、主に2つのことが考えられます。最初に、カメラはサイクロプスだということです。

つまり、レンズが唯一の目である、ということ。私たちの多くは、2つの目を通して世界を捉えています。片方で、対象物の少し背後を捉え、もう片方で目の前の対象物を見ています。

この2つのイメージを脳内で組み合わせることで、対象物の奥行きを知覚することができます。

しかし、通常、カメラは対象物、例えば人物の顔の周囲を捉えるための2つ目の目を持ちません。通常の視覚と比較すると、写真やビデオに写る人物の顔は、脳内で横に広がって認識されます。なぜなら、慣れた視覚で見えるよりも、カメラだと多くの背景を捉えているからです。

第2に、おそらく1つの物の見方しかないと思っていると思いますが、実際には、カメラを通すと異なった観点で物事を見ています。普段、鏡に自分の顔を近づけてじっくり見ますね。

耳が数センチ後ろで、鼻が数センチ手前に映っています。わずか数センチであっても、顔と鏡の距離からすると、大きな割合を占めます。そのため、鏡に映った顔は、少しだけ縦長で、細く見えます。しかし、カメラで撮影すると、より距離があります。これによって写真に写る顔は横に広がって、平らに見えるのです。

言う間でもなく、それぞれにカメラには、焦点距離というものがあります。これによって、対象物であるあなたとその背景がどのように映るかが決まります。カメラのレンズを通して入ってきた光は、集約され、1点に集められ、はっきりとした鮮明な像を結びます。

焦点距離というのは、カメラの内部で光線が焦点を結ぶ点と、センサーが像を結ぶ点の距離を表します。一般的には、ミリメートルで表記されます。短い焦点距離の場合、広範囲の風景を写します。

近くのものはわずかに大きく写り、遠くのものは小さく写ります。

これは、鏡で顔が細長く写る原理と同じです。

一方で、焦点距離が長い場合、カメラはより拡大したイメージを捉えます。遠くから写真を撮る場合や、風景の一部を拡大する場合などに使われます。

これを人物に当てはめると、わずかに平らで横に広がって写ります。

このように、カメラで撮影すると、10ポンド太って写るということがあり得るのです。でも、ご心配なく! 自撮り写真は大丈夫ですよ!

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