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Could We Destroy the Earth?(全1記事)

人類は核兵器で地球を滅ぼすことができるか?

地球上の各国の核兵器(ほとんどが米国とロシアに集中している)は約7,000メガトンほどで、ニトロ化合物700万トンに相当します。これらをすべて爆発させたとしたら、はたして地球は滅びるのでしょうか? 実は、答えはノーなのです。恐竜を絶滅させた原因と考えられている隕石は、地球上のすべての核兵器の約14,000倍強力でした。それでも、地球上のすべての生命を奪うことはできませんでした。より近い例で言えば、1883年のクラカタウ噴火でさえ、すべての核兵器よりも4倍強力だったのです。では、もしもすべての核兵器のスイッチを押したとき、どの程度の被害が出るのでしょうか。今回の「SciShow」では、人類が持つ地球を消滅させる能力について解説します。

地球上の核兵器を集めても……

ハンク・グリーン氏:地球に住んでいる我々人類は、ほかの生物には持ち得ない、自主破壊をする能力を持っているかについて話します。

この議論をする時に、我々が基本的に考えるのが核兵器であり、地球を破壊するのに十分な核兵器を持っているのかということを幾度となく議論してきました。

さて、結論から言うと、私たちはそれを実現することは不可能でしょう。

純粋な破壊力の観点から、地球上の各国の核兵器(ほとんどが米国とロシアに集中している)は約7,000メガトンほどで、ニトロ化合物700万トンに相当します。

恐竜を絶滅させた原因と考えられているチクシュルーブ流星は、地球上のすべての命を奪うことはできなかった上に、それは約14,000倍強力でした。

つまり、地球上のすべての核兵器よりも14,000倍のパワーがあったということです。私たちは本当に臆病ですね。比較的軽度な1883年のクラカタウ噴火でさえ、すべての核兵器よりも4倍強力でした。

もし、たったいま地球上のすべての核兵器が同時に爆発すれば、間違いなく悪いことは起こるでしょう。

現地での放射線量の増加や不幸な死者数が増えることになりますが、実際にはこれらの爆弾が人里離れた遠隔地に格納されているため、安全な世界に住んでいるということになります。

より危険な可能性としては、それらの爆弾が都市で使われてしまったらということです。

爆弾自体も大きな影響を及ぼしますが、より重大なのがその結果起こる何千もの火災です。火災は火事の誇張された言葉なだけのようなに感じますが、そうではありません。

火災は、炎が自ら燃焼と破壊をさらに促進し、煤煙と灰を大気に放出するような気象現象を作り出すほど十分に激しいときに起こります。広島と長崎ではまさにそれが起こったのです。

それが一斉に地球上で何千回も起こったならば、確かに非常にまずいことになるでしょう。

数ヶ月にわたって摂氏25度までの世界的な温度の低下、そして数年の間に摂氏6度まで温度低下が続くでしょう。

それは全人類にとって悪いニュースですね。

また、大半の都市住民が死亡し、都市基盤のインフラも破壊されてしまいます。

私はこれを試してみたいと言っているわけではありませんが、いくらかの人々は生き残るだろうという自信を持っています。

しかし、彼らはYouTubeとエアコンなしの世界で生きていくことになるでしょう。そう、それが本当に重要なポイントです。

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