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会議を見せるテレビ第20回(全7記事)

最近のジブリ映画はちょっと微妙? キンコン西野「芸術に寄っちゃって好きじゃない」

キングコング西野亮廣氏と絵本作家のぶみ氏によるニコ生チャンネル「会議を見せるテレビ第20回」。今回は、のぶみ氏が観た、全編台詞なしのジブリ最新作『レッドタートル ある島の物語』について語り合いました。

最近のジブリ映画はイマイチ?

絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):僕、昨日『レッドタートル(ある島の物語)』を観てきたんですけど。あのジブリのやつ。

西野亮廣氏(以下、西野):どうでした?

のぶみ:『レッドタートル』ガラガラだったんですよ。

西野:へぇ!

のぶみ:僕、ジブリのやつ好きだから観ていて、(今まで)ガラガラなことってなくて。「なんでなのかな?」ってすごい考えたんですけど、あれ……どんな話かわかんないじゃないですか。

西野:わかんない。

山口トンボ氏(以下、トンボ):なんかセリフがないということだけですよね。

のぶみ:無人島に行く話なんですけど、セリフがなくって……。子供と観たんですけど、けっこう淡々としていて、ちょっとフランスの漫画を見てるみたいな感じで。芸術的にはすごくいいと思うんですけど、エンターテインメントにする気はないなと思ったんですね。

西野:ジブリって今、運営は誰がやってるんですか?

のぶみ:鈴木敏夫さんがやってますよね。

西野:鈴木敏夫さんって、ちょっと鈍ってきてないですか?

トンボ:そうなんすかね?

のぶみ:それで、宮崎駿さんも「レッドタートルみたいなやつだったら、もう1回やってもいいな」って言ってるんだけど、俺はやらないほうがいいなと思っていて。

西野:ジブリぜんぜん観なくなったな。なんかもっとうまかった感じするんだけどな。

トンボ:確かにそうですね。

西野:もっと商業的にうまくやってたイメージがあるんだけど、ちょっとアート寄りになっちゃって、芸術みたいなほうに寄っちゃって。そうなると僕、ぜんぜん好きじゃないんですけど。もうちょっと商業っぽい感じが……。「トップで売るぜ!」っていう感じが好きで、大味のほうが好きなんですよ。

トンボ:そういえばそうですよね。『もののけ姫』とか『千と千尋』とか、あれ事前の番組で内容ほぼ言ってましたよね。だいたい話わかりましたもんね。

のぶみ:それで、何を期待してるかっていうと、たぶんCMで見て、「だいたいこういう話なんだな」ってわかってて観て、「それよりいいな」と思ったら、みんな「いい映画だ」って言うんだろうね。(逆に)CMで見て理解していて、自分の期待より低かったら「あれ、ぜんぜんダメだったよ」って言うんだろうね。そういう構造なんだろうな。

『えんとつ町のプペル』を教科書に

西野:だから最近、もう中身を全部言うようにしました。『えんとつ町のプぺル』、この間、絵だけ載せたんですけど、文章と絵もどっかで全部出しちゃおうと。

のぶみ:もう丸出しだ。

西野:そこで売上が止まっちゃうような作品は、もうそれまでだと。力があったら、絶対そこを突破するんじゃないかなと思って。

トンボ:そうですね。手に入れたいってなる。

西野:手元に置いときたいみたいな。

のぶみ:俺はあれ(『えんとつ町のプペル』)が100パーいくと思ってるので。それは去年から思ってたので。ニコ生始めるときも、この瞬間「花火打ち上がるな」というのがわかっていたから、「どれくらい打ち上がるんだろうな?」って。

だから、出たときにたぶん売れると思うんですよ。たぶん映画化されて、映画化のときにまた……。そのときに100万(部)超えるのかどうなのかというのを見てみたいですね。

西野:100万超えてみたいな。

トンボ:すごいですね。100万超えですね。

のぶみ:それはちょっと見てみたいですね。

西野:前の絵本もそうだったんですけど、今回の絵本も英訳が載ってるんです。あれをうまいこと使えないかなと思ってるんです。せっかく英訳が載ってるんですよ。しかも絵本の文章だから、英文も中学英語ぐらい。そんなに難しい言い回しとかないし。

あれをなんかうまいこと教育とかと絡めて、あれが教科書になったら一番いいなと思って。それが一番いいなと思ってるんですけどね。

のぶみ:それも考えるってすごいよね。

西野:自分の作品を、何か必要なものにしようと思ったんです。それこそアートみたいなことではなくて、芸術みたいなことではなくて、もうちょっと水とか牛乳とかエアコンとか電気みたいな必需品にして、当たり前の、生きていく上で必要なものにしてあげようと思って。というときに、教育をちょっと。

のぶみ:ただ英訳の文章もヘタクソがやると酷いことになるから、英訳難しいよね。

トンボ:こういうのって判断ちょっとわかんないですもんね。

のぶみ:怖いよね。

トンボ:それどうするんですか?

西野:日本語を英語にする人と、英語しか見てない人が2人いるんですよ。「英語を日本語に訳して」って言って、返ってきたときに(英訳と)どれぐらいずれてるか。だから和訳をする人は、日本語の物語を知らないんですよ。それで、ズレを見てるという。

のぶみ:それおもしろいですね。

西野:絶対に2人入れといたほうがいい。じゃないと、英訳の人のセンスになってくるから。

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