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会議を見せるテレビ第19回(全7記事)

「応仁の乱」って誰が一番悪いの? キンコン西野が学ぶ『超現代語訳・戦国時代』

キングコング西野亮廣氏と絵本作家のぶみ氏によるニコ生チャンネル「会議を見せるテレビ第19回」。今回は、ゲストにお笑い芸人・ブロードキャスト!!の房野史典氏が登場。房野氏は、著書『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳・戦国時代』の収録ストーリーの中から「応仁の乱」にまつわるエピソードを紹介しました。

嫌われ芸人・キンコン西野の宣伝力

絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):歴史は昔から好きだったんですか?

房野史典氏(以下、房野):はい、好きでした。小さい頃から。

西野:俺、そういえばね……。

房野:声ちっちゃ。

西野:日によると思うんですけど、俺「嫌われ芸人」とか言ってますけど、LINEブログの1位ですよ。

房野:そうなん?

のぶみ:え、マジで?

西野:男性タレントの。男性タレントなんかけっこういるよ。

山口トンボ氏(以下、トンボ):いや、そうそうたる……。

西野:上地雄輔とか、わかんないけど、いるよ。

房野:いや、めっちゃいますよ。

西野:俺なんですよ。

トンボ:1位。

西野:それは感謝してよ。そこやから。LINEブログで一番見られてる有名ブロガーに(『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳・戦国時代』を)紹介された。それはよかったやん。

笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳・戦国時代

房野:いや、本当に友達でよかったと。

(一同笑)

西野:先輩なんやから。

のぶみ:先輩(笑)。

西野:売れてるのすごいな。

『超現代語訳・戦国時代』が売れるまで

房野:いや、ありがたいです。でも本当に、2人とか周りの方のおかげで、ここにいたるまでのスピートが早かった。

西野:だってまだ春前とかやもんな。俺の話をね。

房野:春前にFacebookに書き始めて。

西野:そんな早く本出んねんな。

房野:びっくりしました。

のぶみ:テレビとかも動き出すんじゃないですか。

房野:ん? のぶみさん、今なんておっしゃいました? テレビ?

のぶみ:テレビ。わかるだろう(笑)。

西野:全部聞こえたやろ。

のぶみ:でも、『世界一受けたい授業』とか。

房野:ああ、いい!

トンボ:本当にさっきコメントでも「高校の時に読みたかった」とかあったので、やっぱりそういう勉強系の(番組に)。

房野:そうですね。やってみたいです。

トンボ:そろそろ、いつもだったら有料にいくかいかないかみたいな時間なんですが。

房野:1時間経過したってこと?

トンボ:そうですね。

のぶみ:じゃあ、この(本の)なかで反響が大きかった話を1つだけ紹介してもらってからいきます? 有料のほうに。

西野:有料入る前にね。紹介してもらうって読むんですか?

房野:朗読?

のぶみ:いや、読むというか、なんかそこはトークを(笑)。

西野:話ね。「あれ、こうらしいぜ」みたいな。

のぶみ:トークをできたら、うれしいんですが。

応仁の乱って実際なんなの?

房野:それこそコピペしていただいた……。

西野:応仁の乱?

のぶみ:応仁の乱ってどういうことなんですか?

房野:たぶんみんなが教科書で、名前は聞いたことあるぐらいのレベルですけど。

トンボ:いや、さすがに応仁の乱は知ってますよ。

房野:それで中身を、何がきっかけかというのは、あんまりみんなピンときてないんですよね。めっちゃ簡単に言うと、足利という超偉い人がいたじゃないですか。

のぶみ:超偉い人。

房野:室町幕府という、今で言う政府みたいなものをつくった8代目。その人が足利義政さんというんですけど。まあ3代目とかは(足利)義満といって、『一休さん』とかに出てくるような、金閣寺をつくった人。

西野:知ってる、知ってる、俺。

房野:義政さんは、銀閣寺をつくった人。この人ってすごい、文芸というか、芸術に秀でてる人なんですよ。庭園であったり、お茶であったり、銀閣寺もそうですけど、今で言うわびさびの原点をつくったみたいな人なんですよ。

ただ、政治があんまりだったんですね。最初はがんばってたかもしれないけど、みんなから「ん?」という感じになって、へこたれていって、「もうやる気ねえよ」となって。「じゃあ俺、次の代に渡そう」となった時に、そこでパッと気づいたんですよ。「俺、子供いないじゃん」と。

だいたいああいうのって世継ぎ制ですから、子供に渡さないとダメだけど、「子供がいないからどうしよう?」となって、パッと気づいたのが「そうだ。俺、弟いるわ」と言って。

それで、弟はその時何をしてたかというと、お寺に入ってるんですよ。お寺に入ってるということは、俗世間と離れてるから、戻ってこないとダメなんですね。これはちなみに還俗っていうんですけど。

西野:戻ってくることを還俗。

のぶみ:還俗っていうんだ。

房野:それを「お願い戻ってきて」「将軍やってくれ」と。「いや、兄さん、俺はもうお坊さんになったから、それは無理」と言って。ずっと頼み込むけど「いや、ダメだ、ダメだ」と言って。

もっと言えば、「兄ちゃんまだ若いんだから、子供できる可能性もあるから」と言って。「いや、そんなことはないし、もし100歩譲って子供できたとしても、お前が戻ってきたらお前に渡す」と言って。

当時で起請文という、今で言う契約書みたいな。「絶対裏切りませんよ」というのを書いて、「わかった、そこまで言うなら戻るよ」と言って、戻った矢先に子供が生まれるんですよ。

のぶみ:え~、そうなんだ?

房野:子供が生まれちゃったら、誰がバチバチになるかというと、当の義政さん本人はもう政治やる気ないから1歩引いてるんですけど、お母さんですよ。日野富子さんというイケイケのお母さんが「息子が生まれたんだったら、私はこの子を将軍にしたい」と。当たり前でしょう。

弟は弟で「いやいや待ってくれ。契約書書いてもらったんだよ。これが正しいに決まってるだろう」と言って、そこでバッチバチの喧嘩になる。

西野:契約書書いてるのにあかんの、もうこれは?

房野:そうですね。意外に破られることが多い。

西野:(笑)。

のぶみ:なんだよ。なんで書いたんだよ(笑)。

房野:起請文って。これ落語とかでもよくあるんですけど、花魁の人とかが何枚も書いて、連発しすぎたらぐちゃぐちゃになる、みたいな話もあるんですけど。

ほんでそうなった時に、一応足利家で大きい家だけど、言っても家のなかの問題。ここからややこしいのが、バックに有力大名が、西のめっちゃ強えやつと、東のめっちゃ強えやつが、それぞれのバックにつくんですよ。そうなると、全国の大名もどっちにつくかで割れていくんですよ。

ほんで、管領というポジションの偉い人がいるんですけど、そこの家でも割れて、何個の家でも実は家のなかで問題が起きて割れて。それが東と西に全部分かれていくんですね。

それでぐちゃぐちゃに戦いすぎて、それを当時の首都である京都でやるから、京都がぐっちゃぐちゃになるんですよ。この戦いが11年間続いたのが応仁の乱です。

のぶみ:そうなんだ。

房野:これでぼろぼろになっていって、室町幕府の力がどんどん衰えていって、「じゃあ俺もいけるじゃん」「じゃあ俺もいけるじゃん」って、全国の大名が名乗りをあげてきたのが、戦国時代突入という。

のぶみ:そうか。

一番悪いのは足利義政?

西野:でも、あいつが一番悪いんやん。そもそもの政治できんアホ。

房野:義政さん。

西野:義政が……。

房野:むちゃくちゃな言い方……。

房野:なんなら義政がもうちょい早く子供を産んでいたら。

房野:それで1回できたんかな、確かね。

西野:できたの!?

房野:亡くなったか、あれはあるんですよ。その時にいなかったんですね。

西野:はー。

のぶみ:すっげーな。

西野:最悪やな。タイミング悪かったんや、もう。

房野:そう。もう最悪。

西野:でも、今話を聞くと義政が悪いな。俺的には義政が絶対悪い。

(一同笑)

房野:犯人見つけようぜゲーム。

西野:義政がもっとシャンとしてたら……。嫁に対して「お前出るな」って言って。

房野:でも、さっきも言いましたけど、芸術方面は秀でてるんですよ。いろいろ、お茶とか庭園とか。銀閣寺のあの庭のあれとかって。

西野:えっ、金閣があるのに、そのあと銀閣寺つくっちゃうんやもんな。逆だったらまだしも。キラキラなものがあって、「そんなのよりこっちのほうがカッコイイじゃん」って言って、あの落ち着いた感じをつくっちゃうんやもんね。

房野:みなさんもご存知だと思いますけど、銀閣寺って銀じゃないんですよ。

トンボ:確かに。西野:ふつうの木だもんね。

トンボ:ふつうの建物。

房野:あれがわびさびの走りという。

西野:でも、銀閣寺のほうが完全にカッコええもんな。

房野:カッコイイんですよ。

トンボ:渋い。

房野:そうなんですよ。そういうこと。

西野:金閣寺ってちょっと下品だもんね。

トンボ:まあちょっとそうですね。

房野:人によります。

トンボ:下品と言われたら下品。

西野:下品、下品。銀閣寺のほうがやっぱりカッコええもんね。

トンボ:そういうのが(本に)わかりやすく書いてある。

房野:そういうのがプロローグで入ってます。

西野:そこから戦国時代が始まりましたよってことですね。

房野:そうですね。それで第1章が関ヶ原の戦い。第2章が真田3代。今、大河ドラマでもやってますけども、『真田丸』の……要はもうラストまで書いてますので。

学校の歴史の授業はなぜつまらない?

のぶみ:だけど、先生が必死になって歴史の授業を教えるじゃないですか。なんであれはおもしろくないんでしょうね?

西野:だって、ここ(の本)に書いてあるもの、教科書でいったら2ページ3ページ……。

トンボ:応仁の乱なんてぜんぜん。

西野:名前だけチラッとやって。

トンボ:年号覚えたぐらい。

西野:そうそう。それも覚えてないしな。

のぶみ:だからこれ、すごいおもしろく書かれてるから……。その時に「先生のやつはなんでおもしろくなかったのか?」って振り返ったことはあるんですか?

房野:たぶん本当に、いやなかには(おもしろい先生も)いるんですよ、なかにはいるというのをわかっておいてください、伝えるのが下手なんですよ。

のぶみ:ああ。

西野:いや、もう絶対それに尽きる。

トンボ:そうですよね。

のぶみ:暗記ばっかりですよね。

房野:僕が本当に今でも覚えてるのが、中学校時代で社会科の先生に歴史を教えてもらった時に、まず滑舌が悪い。

西野:あー、ぜんぜんあかんやん。

房野:ほんで江戸幕府の、テレビでやってる『暴れん坊将軍』って超有名じゃないですか。あれの8代将軍って超有名なのに、7代って言った。

西野:もうアホやん。

房野:滑舌も悪けりゃ、知識も備わってないんかって。

西野:(滑舌悪い芸人の)諸見里やん。

(一同笑)

西野:諸見里やん。まったく。

房野:いや、諸見里は。違う違う、諸見里ではなかった。

西野:滑舌悪いやん。

房野:いや、諸見里は愛嬌がある。

ログミーにも人の心がある

トンボ:まあまあ、そんなこんなで有料のほうにいきたいと思うんですけれども。

のぶみ:そうですよ。ぜひ読んでほしいです。

トンボ:次回は9月23日ということで。

のぶみ:20時からですね。

トンボ:じゃあ、ここからはもうちょっと深い話ができる。

西野:あと10月30日空けといてくださいね。

トンボ:あ、そうです。10月30日の「∞ホール」。

西野:10月30日はハロウィンのやつやってるから。

トンボ:そうです。やりますよ。

房野:きましたね。

のぶみ:意外に有料のやつは言っちゃいけない話もやや言えるので(笑)。

房野:ああー。

のぶみ:実は、ここまでは本当にネットニュースがものすごい見てるんですよ。

西野:ログミーがすぐ書くんですよね。

のぶみ:本当に明日ニュースになったりするんですよ。

房野:へ~、すっご。

トンボ:有料だから言っていいというのも、よくわからないんですけれどもね(笑)。

西野:有料のやつは記事にされないんでしたっけ?

のぶみ:有料のやつはまだされてないかなぁ。

西野:ログミーはそこは人の心は残ってるわけ。有料なら記事にしない。ログミーにも人の心があった。

(一同笑)

房野:ここはもう自由にやっていただいて。

のぶみ:ログミー大丈夫だよね? まだね。

トンボ:大丈夫だと思いますけれども。

のぶみ:一応ここに断わりくるもんね。ログミーさん、よろしくお願いします。これ、いい本ですよ。すばらしいです。

トンボ:じゃあ、そんなこんなで有料にいきたいと思います。

のぶみ:ありがとうございます。

西野:なるほどねぇ

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