2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
Is the Y Chromosome Disappearing? (全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
マイケル・アランダ氏:男の子と女の子を区別しているものはなんでしょう? これは実に複雑な質問になりそうです、人間の生物学上の性ということになると、その違いはY染色体にあります。
私たちはY染色体が重要なものだということは知っていますが、科学者たちは数百万年の時を経てそれが縮小しているということもわかっていて、最終的にそれは消えてしまうかもしれないとさえ考えている人もいます。
でも、あらゆる哺乳類のY染色体に関する最近の研究では、そのなかにより重要な遺伝子があることがわかってきています。“男性らしさ”に貢献しているもの以外にね。
染色体は、DNAと私たちの細胞核に格納されているそのほかのものが束になっています。ほとんどの人には23対の染色体があって、片方はお母さんから、もう片方はお父さんからもらったものです。
このうちの22対は全人類共通に見えますが、最後の1対は性染色体、つまりXとYとして知られていますよね。一般的に、生物学上の女性は2つのX染色体を持っていて、生物学上の男性はXとYを1つずつ持っています。
Y染色体はXの半分以下の大きさで、それに含まれる機能遺伝子はずっと少ないです。ところが、いつも必ずそうだというわけでもないんです。
何億年も前、人間の祖先のX染色体とY染色体は同じ大きさで、"遺伝子組み換え"と呼ばれる過程を通して、お互いに遺伝子情報を交換することができました。この組み換えは長い時間を経て私たちの進化を助け、そして私たちの遺伝子における潜在的に危険な突然変異から守ってくれているのです。
ところがある時点で、X染色体とY染色体はあまりにも違うものになってしまい、互いに組み換える能力のほとんどを失ってしまいました。
だからY染色体の一部を変化させ、あるいは欠損させてしまった突然変異を修正することができなくなって、何百万世代もの間縮小し続けて来てしまったというわけです。
今日、人間の男性が持っているY染色体には、かつての3パーセントの機能遺伝子しかありません。でも恐れることなかれ、Y染色体を持っているみなさん! 多くの研究者たちは、過去2千5百万年ほどの間、人間を含む多くの哺乳類の間で、この衰えは横ばい状態だと考えています。
例えば、2014年の2つの研究、1つはMITの研究者たちによるものでもう1つはスイスの科学者によるものですが、これらの研究で8~15の哺乳類種のY染色体が調査されました。
案の定、すべてのオスの繁殖に関わる部分を成長させるのに役立つ、SRY遺伝子のような性を決定する遺伝子のいくつかが発見されました。
でも同時に、男性性と関係ない多くの種においてY染色体と一緒に保護されている遺伝子も発見されたのです。
これらは調節遺伝子で、つまり基本的に他の遺伝子の発現をオン・オフすることで調節する遺伝子です。
性染色体上にある多くの遺伝子が正常に機能するために1つしか必要ない一方で、重要な調節遺伝子のなかには対で必要なものもあると科学者たちは考えています。
だから女性にはそれぞれのX染色体に1対の調節遺伝子の片方があって、男性はX染色体には1つの遺伝子、Y染色体には1対の遺伝子があるのです。だから科学者たちは、多くのY染色体の遺伝子はX染色体上にある遺伝子と一緒に働いて、健康な人間の成長を形作るほかの染色体を調節するのを助けていると考えています。
しかし染色体のどの対が成長のどの部分に影響しているかを知るためには、もっと多くの研究がなされる必要がありますね。でもたとえそれがどうであろうとも、Y染色体は“男性らしさ”を司るだけのものではないようですし、おそらくすぐにどこかへ行ってなくなってしまうってことはないみたいですね。
関連タグ:
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略