2024.10.01
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How Birds Really See the World(全1記事)
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ハンク・グリーン氏:鳥をうらやむ理由はたくさんあります。
例えば、鳥は飛ぶことができますし、もしオスであれば派手な容姿をもっていて、メスと長期間にわたる有意義な関係を築くことができます。
そして今、ついに科学者たちが鳥の目から見える世界について解明し始めたのです。とてもすばらしいことですね!
私たちは以前にも、どのように鳥たちが地球の磁界を見ることができるのかについて話しました。
しかし、あなたは鳥が紫外線を見ることもできるということを知っていましたか?
私たち人類は、赤、青、緑を感知するために3種類の光受容錐体細胞を目のなかに持っています。
一方、鳥は4種類の錐体細胞をもっており、その4つ目の錐体細胞がスペクトルの紫外線領域の感知を可能にしています。
そして、私たちが平凡だと思っていた鳥のほとんどがすばらしい能力を持っていることがわかったのです。
例えば、このアオガラは人の見える範囲ではとてもハンサムですよね。
しかし、紫外線を感知できる鳥から見るとどうでしょう。
羽がライトアップされていてクリスマスツリーのようですね。
そして、鳥だけではなく、多くのものが私たちには見えない紫外線を反射しているのです。
例えば、尿のなかには紫外線を反射するリンが含まれていて、もしあなたがお腹の空かせたハヤブサだとしたら、野ねずみを捕まえるのにとても役立ちます。
しかし、鳥から見る世界が驚きなのは、磁界が見えることや人が見えない色まで感知できることだけではありません。
彼らは特殊な中心窩(ちゅうしんか)も持っているんです。中心窩とは、高精細な中心視野での視覚に寄与しており、網膜の黄斑部の中心に位置しています。
もし、あなたが人間であれば、すばらしい中心窩をそれぞれの目に1つずつ持っていますが、それには限界があります。
デモンストレーションをしてみましょう。
私だけを見て、片目を手で覆い、画面の一方にある文字を読んでください。
とても難しいですよね?
これはあなたの中心窩が、視界の40度しか見えておらず、さらに集中して見ることができるのはその内の10度だけです。
つまりあなたが私を見ている間は、脇に文字があることは認識できるのですが、実際に読むことはできないでしょう。
もう一度言いますが、鳥は私たち人間よりも優れています。彼らは中心窩をそれぞれの目に2つずつ持っているんです。
これは、カメラがマクロレンズとミクロレンズの両方を備えていることと同じです。
1つの中心窩で遠くにある物体に焦点をあてながら、もう一方で目の前にある物体の詳細な部分まで認識することができるのです。
その一方で、カモメは点ではなくて、細長い線のような1つの大きな中心窩を持っています。彼らの中心窩は網膜全体に伸びており、飛行中でもはっきりとした水平線を常に保つことができます。
もう1つデモンストレーションをしてみましょう。
メモ紙などの真ん中に穴をあけて、そこから覗いてみてください。もしくは、このように指で穴を作ってください。
そして、その穴の奥にあるコンピューターのスクリーンの光に集中してください。数秒すると、自分の目の血管が見え始めるでしょう。もしくは、最低でも血管が網膜に投影している影が見えてくるでしょう。
目に届く光の度合いが変わらなくとも、木々の間を飛び回る鳥はさまざまな角度から光を受けることで、この現象が起きているかもしれません。
つまり見ている景色が自分の血管の影によって不明確になってしまうのです。もしあなたが時速80キロで飛びながらネズミを探しているとしたら、とても厄介な現象ですよね。
そのため鳥はすべての血管を留めておく網膜血管と呼ばれる特殊な構造を眼球に備えています。
これは、網膜の活動を妨げる血管の流動の必要性を下げる一方で、必要な栄養素を眼組織に送るのに役立っています。
そのため、受ける光の角度が変化しても、常に明瞭な視界を維持することができるのです。
まとめると、鳥は私たちよりもより多くの色を感知することができて、それらの光はより明るく見えます。
さらに磁界を見ることができ、私のスマートフォンのカメラ機能よりも優れた眼を持っているのです。
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