
2025.03.19
ドバイ不動産投資の最前線 専門家が語る、3つの投資モデルと市場の展望
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西野亮廣氏(以下、西野):前も何で怒られたんでしたっけ? 教育だったよね。
山口トンボ氏(以下、山口):なんでしたっけ? ちょっと数が多すぎて。
西野:学校の先生が頭よくないって話?
トンボ:「おもしろくないから」とか、スマホとか。
西野:あ、そうそう。授業中のスマホを禁止するとかが、あまりにもナンセンスだと。
絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):「こいつ本当に、教科書読んでるだけじゃん?」みたいな先生って本当にいますからね。
僕がカンニングやってたときに、数学の先生は絶対試験中に眠るんですよ。だから、けっこう大胆なことやりました(笑)。
西野:やりたい放題で。
のぶみ:やりたい放題で「こいつ寝てるな〜」みたいな。
トンボ:コメントで「芸人はどうだろう?」と。
西野:芸人は、僕ずっと言ってるんですけど……ナイナイの岡村さんとかに噛み付いて、「いやそうじゃないですよ」って言うんですけど。芸人もちょっとやばいと思ってて。
これを言うと、さっきの未来の話と似てるんですけど。例えば、2045年にロボットの知能は人間を超えるんですって。そのときのロボットのIQ10000ですよ。
のぶみ:2045年って今から何年後? 30年か。生きてるや。やばい!(笑)。
西野:そのときに、仕事ってどんどんロボットが奪っていくと思うんですね。つまり、やりたくないこと。本当に僕たちが「仕事」と思ってるようなことって、ロボットに任せるじゃないですか? 流れ作業だとか、荷物の積み下ろしだとか、ロボット化していくじゃないですか。
のぶみ:TSUTAYAのレンタルもそうなってますもんね。
西野:僕たちが仕事と思ってるものってどんどんロボットに持っていかれる。
昔、頑固親父とかが「好きなことをして生きていけると思うなよ」みたいに言うじゃないですか。「そんな好きなことばっかりやって暮らしていけると思うな」ってたぶん説教されたと思うんですけど。
でも、その時代なんかはとっくに終わってて。だって、好きじゃないことは、まずロボットがやっちゃう、人間が嫌だなと思ってることってロボットがやっちゃうから。
ここからは「好きなことして生きていけると思うなよ」って怒られた時代が終わって。ここ何年かは「どうやって好きなことで生きていけるのかな?」って模索する時代があって。ここから先はもう好きなことでしか生きていけないと思うんですね。
要は、もう限りなく趣味。ロボットが手を出さないようなこと。カラオケだとか、バーベキューだとか、そういうことってやらないじゃないですか。ロボットがやるメリットがないから。それをちゃんとマネタイズする方法を思いつかないと、ここから先やばいと思ってて。
それって芸人でもすごい似てると思ってて。みんな職業1個に絞るじゃないですか。「それがカッコいい、美しい」みたいなのがあるじゃないですか。
のぶみ:職人がいるからね。日本には。
西野:例えば、タクシードライバーが「俺はタクシードライバーだ!」とか言ってたら、超やばくて。それこそロボットタクシーが出たら、その人一瞬で死ぬわけでしょう?
のぶみ:不適切な発言がありましたが(笑)。
西野:違うんですよ。みんなそれすごい言うんですよ。タクシードライバーさんが洋食屋さんやったりとか、タクシードライバーさんがCDデビューとかしたら、「タクシードライバーのくせに」みたいなことを言うんですよ。
これ、全員何年も言うんですけど、職業を越境したら、絶対にみんな「なんとかのくせに」ということを言うんですよ。これが超やばいと思ってて。
「○○のくせに」ということをずっとやっていかないと、タクシードライバーがタクシードライバー以外やっちゃダメって言ったら、ロボットに持っていかれるじゃないですか。本当にその段階でバーンって終わっちゃうでしょう、その人の人生が。
その人がずっと、ほかのタクシードライバーがCDとか出したりとかしてて、「なんやお前タクシードライバーのくせにそんなんしやがって」って言ってるやつって本当に、一番身動きが取れないと思うんですよ。
その人はCDで歌手として生きてるかもしれないけど、この人は越境することを否定しちゃったから、ロボットに仕事が奪われたときに、本当に身動き取れないと思う。この感じって超やばいと思ってて。
芸人が一番言うんですよ。「芸人のくせに……」みたいな。芸人が絵本出したら、「芸人のくせに絵本出しやがって」とか。そこはだいぶゆるくなったんですけど、何年か前は「芸人のくせに役者やりやがって」「芸人のくせにアイドルしやがって」みたいな。
岡村さんってそれを超言うんですよ。俺、それはダメだって岡村さんに言ってるんですけど。
それってSMAPさんがコントを始めた段階で、もう僕たち(芸人)の生活面積ってどんどん狭くなってる。つまり「芸人の仕事って、芸人以外がやったほうがいいんじゃねっ」てなったら……。
例えば、モデルさんがやったり、アイドルがやったり、「意外とこれはモデルでもできるんじゃない?」ということをどんどん攻めて来られたときに、芸人はひな壇に出て、漫才して、コントしてって、そういうことをする人みたいな、「芸人」という言葉を肩書にしちゃうと、もう身動き取れないじゃないですか。
あの感じは、現実に言ってるんですけど、「もうやめたほうがいい」って言って。まず「芸人」という言葉をもうちょっと定義を広くして、「芸人というのはこれとこれとこれをする人」ということにするんじゃなくて、みんながこっちに行ってるときに、こっち行っちゃうやつだとか、「そんなことしていいの?」っていう問題提起するやつだとか。
とにかく「なんとなくおもしろいことをする人」という、もうちょっと定義をあいまいにして、職業を越境できるようにしておかないと、本当にやばいなと思って。事実、若手芸人とか超解散していってるんですよ。
のぶみ:この前もNSCの人数がすごい減ったって。養成所の人数がものすごい減ったって言ってましたね。
西野:これは僕らにもすごい責任があると思ってて。脱線したやつをみんなで叩きに行くから。「芸人はそんなことやっちゃダメなんだ」みたいな。僕らも叩くし、世間の人もたぶん叩くと思うんですよ。
今はだいぶよくなったんですけど、僕が絵本書きだしたときに、むっちゃ言われたんですよ。「なんで芸人なのに絵本描くねん?」みたいな。
のぶみ:かなり珍しかったからでしょうね。
西野:相当。絵本書いてるやつはいなかったから。でも、これをやったから、結局自分のトークライブのお客さんがめっちゃ増えたんですよ。お笑いのね。
こういうふうに(職業を)越境できるようにしておかないと、ちょっとやばいんじゃないかな、というのを最近どんどん言ってて。
だから、後輩が急にFacebookで歴史を熱っぽく語ってたら、バンバンシェアして、「おもしろいな、お前」とか言って。
これもありにしていかないと、芸人の生活面積がどんどん小さくなっていって、芸人がいなくなるんじゃないかなと思って。嫌じゃないですか、そういうの。
のぶみ:きっとその人たちで考えで言うと、「M1とかネタ見せのところで1回ちゃんとしたところでやれよ」って。それから料理が好きだとか、絵本書けよというところで。
「お前逃げるなよ、才能あるんだから」っていうことも若干含まれてるような気もしますよね。
たぶん西野さんがそっちに行ったときに、「いやいやいや」って思ったと思うんですよね。けっこうフジテレビをあげて西野さんを売ろうと思ってたから、そういうときにボイコットするというのが「うわっ、なんだろう」「お前はできるぞ」と。
西野:まあね。ありました。
のぶみ:それは絶対思ったろうけどね。
西野:でも、全部あってよくないですか? M1目指す芸人がいててぜんぜんいいし。急に地理のことをやたら熱っぽく語る芸人がいていいし。ひな壇に出る芸人がいていいし。出ない芸人がいていいし。全部いいじゃないですか。
先輩がその選択肢、可能性を潰すなよって思って。それでよく岡村さんに噛みつくっていう(笑)。
のぶみ:でも、岡村さんのことは好きなんだもんね。
西野:好きですよ。好きですけど、全部が好きではないです(笑)。そんなことをしたら、あなたの言い分でいうと、得するのはあなたで、痛い目を見るのは後輩だから。後輩の首がどんどん締まるから。あなたの時代はそれでよかったけど、ここから先の時代はそうじゃないんだっていう。
のぶみ:たぶん、岡村さんのルールでやるじゃないですか、例えば。『めちゃいけ』みたいなやつをまたやろうとすると、岡村さんのところでは、岡村さんに勝てないんですよ。だから難しくて。
僕も漫画がすごい好きだから「漫画家さんになろうかな」って思ったけど。漫画は本当に人口が多すぎて、「ここに行ったらやられるぞ」って思ったんですよね。絵本を見たら、昔からの『ぐりとぐら』とかまだあるから。
西野:本屋さんってそうですよね。昔の絵本をね。
のぶみ:調子に乗って、できると思ってました(笑)。
西野:そういうの大事ですよね。
のぶみ:だって、そっちに行かないと、これで本当に生きていきたいんだけど、生きていけないじゃないですか? だから、なにか活路を見つけて探るしかないんだろうな。
西野:確かにね。
のぶみ:じゃあ、ごめんなさい。1回有料にいかしてもらいます。ありがとうございました。
(会場拍手)
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