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vol.7 清武弘嗣選手(全1記事)

「かつてのスパルタ親父を今、どう思う?」 桜井和寿&GAKU-MCが、日本代表MF清武の育ちに見た家族愛とは

サッカー大好きウカスカジーの2人(桜井和寿&GAKU-MC)が、独1部・ニュルンベルクに所属する日本代表MF清武弘嗣を直撃! 兄弟を揃ってプロサッカー選手へと育て上げた家族愛、そしてブラジルW杯へ向けての抱負などを聞き出しました。(MIFA TVより)

対談前日に見事ゴール! 大男が集うドイツでの戦い方は?

GAKU-MC:昨日、スポーツバーで見ましたね、試合。

桜井和寿(以下、桜井):見ましたね。

GAKU-MC:見た瞬間に結果出してましたよね。

桜井:はい。

※ブンデスリーガ開催中、代表メンバー発表前に収録しております。

清武弘嗣(以下、清武):よろしくお願いします、清武です。はじめまして。

GAKU-MC・桜井:はじめまして、お願いします。

GAKU-MC:早速ですけど、昨日(2014年2月22日)、ナイスゴールでした!

清武:ありがとうございます。

GAKU-MC:そして、PKは……(笑)。

清武:いやちょっとあれは……。

桜井:あれ、ちょっとヒヤヒヤしたよね。

GAKU-MC:ヒヤヒヤした。「明日対談だから、ここで勝っといてもらったほうが僕たち的にはいいよね」なんつって。

清武:俺も「もうどうしよう……」って。

GAKU-MC・桜井:(笑)

清武:ベンチ帰ったらみんなから「お前なにしてんだよ」って。(退いてから試合終了までの)20分間、あとずっと祈ってました。

GAKU-MC:「勝ってくれー!」と。

清武:勝ってくれーと思って。

GAKU-MC:PKはあれですけど、僕らスポーツバーに着いたのが後半開始からだったんで、そしたらもうすぐに(ゴール)入れたでしょ?

清武:気持ち良かったですね。15戦ぶりだったんで。ちょっと嬉しかったです。

桜井:ドイツの大きい選手の間をスルスルっとね。

GAKU-MC:そうそう。

桜井:ヘラクレスみたいにゴツい身体した男たちの中を、ちっちゃな忍者がシュシュシュシュって行くような、そういうイメージ。

清武:デカいんですよね。本当にデカいですよ、ドイツ(人選手)。

桜井:じゃあ、いつも当たられないことを意識してるんですか?

清武:そうですね、はい。なるべくボールを違うところに置いて、身体じゃなくてそのまま振り切るというか。

桜井:中村俊輔さんも、プレーとか見てるとボールに触られないどころか、やっぱ身体にも触らせてないっていう。

清武:そうですね、俊さんのプレーやシュートは結構YouTubeで見るんですけど、常にボールの置きどころが良いからスッスッって抜けていっちゃうんですよね、当たられる前に。シンジくんとかも多分そうなんですけど。圭佑くんとかは当てられても身体が強いからちょっと違うんですけど、対応が。

GAKU-MC:今日ちょっと練習見させてもらって、練習の感じはすごい良いじゃないですか。サポーターの人があんな近くまでいて、ずっと見てて。街とサポーターとがすごい近い。

清武:やっぱりこっちのサポーターはすごいなと思います。熱いし熱狂的だし、人は常に入るし。そういう場所でサッカーできるってすごい幸せやなあって思いますね、こっち来て。これが求めとったものなんやなあって思います。

試合前には必ず"呪文"を唱える?

GAKU-MC:必ずやるジンクスみたいなのってありますか?

清武:試合前ですか?

GAKU-MC:うん。

清武:僕小学校からよくやってるんですけど、まあ親父にやれって言われたんですけど、ピッチに入る前に呪文みたいなのを唱えたり。呪文っていうか言葉ですね。

GAKU-MC:いつも言ってる言葉を? 何て言ってるんですか、ちなみに?

清武:普通にもう、「ドリブルする」。

GAKU-MC:(笑)。

清武:もうその場その場ですよ。「フェイントする」「シュート打つ」で、「ゴールを決める」っていうのを3回繰り返して言ってる。

GAKU-MC・桜井:へー。

清武:呪文ですよね、もう。いろんな人に「パサーのイメージが強い」って言われるんですけど、スルーパスとか。もともとあんまりそういうのじゃなくて、結構ドリブルとかするタイプだったんで、そういうのを忘れた自分を取り戻せるというか、そういうのを言って。

試合でたまに頭をよぎりますよね、持ってパスと考えたら「いやいやドリブルしろ」みたいな。気にしたりビビったりするタイプなんで、そういうのがあったほうが気が紛れるというか。

桜井:サッカーのことにそんなに興味がない人たちに対して、サッカーの良さってこういうところだよってもし言うとしたら?

清武:サッカーの良さかあ……。難しいな、そう考えると。サッカーの良さ……。僕、サッカー好きですよ。

GAKU-MC:(笑)。

桜井:僕らも音楽のどんなとこが好きですかって言われたら難しいよね。

GAKU-MC:まあそうでしょうね。

清武:難しいですよね。でも……。

GAKU-MC:腕組んじゃった、2人。

清武:みんなが頑張ってる姿と、激しくやったりっていうのはサッカー独特やと思うんです。その中にも友情とか助け合いとか、そういうのが全部含まれてる。だから魅了されるんやなあって思います。

自分はサッカー選手ですけど、そういうのを見たらやっぱ「サッカーっていいな」って思うし、モチベーションがすごく高くなって「ああもう、俺はやらないけん!」っていうふうに自分も思うんで、だからあんまりサッカーしない人が見てもすごいんじゃないですかね?

桜井・GAKU-MC:ありがとうございます。

清武:難しいー!(笑)

清武兄弟を育てた家族愛

GAKU-MC:試合前音楽とか聞きます?

清武:音楽、最近あんまり聞かないんですよね。聞いたりするときもあるんですけど、落ち着いて自分のプレーだけに集中したいんで。あんまり……。

桜井:いろんなタイプがいます。

GAKU-MC:いろんなタイプがいる。

桜井:今年の高校サッカー選手権見ました?

清武:見てないです。

桜井:見てないですか? 優勝したチーム、主将のお父さんが監督で。

清武:どこが優勝したんでしたっけ?

桜井:富山第一。キャプテンがその(監督の)お子さんだったんですけど。

GAKU-MC:お父さん、監督だったんですよね? 子どもの頃。

清武:小学校の頃そうでしたね。

GAKU-MC:それ見てたら心情が重なるかなと思って今質問したんですけどね。

清武:あー。高校のときだとやっぱもっと嬉しいかもしれないですけど、小学校のときは本当にスパルタだったんで、親が。そのときはそういう感情はなかったかもしれないですね。

桜井:それはお父さんからいつ頃まで言われてたんですか?

清武:厳しくですか? 正直、今も言われます。

GAKU-MC・桜井:(笑)。

清武:多分でも、一番自分のプレーとかサッカーを知ってるんで。言われることはメール見る前からわかるんですよ、試合終わって「こういうこと言われるんやろうな」みたいな。でも、それを強く言わないというのが前と違いますよね。前だったら叩かれて「なんでこれができんのや!」みたいな感じで言われたんですけど。

最近は結構メール来てなかったんで、ちょっとイライラしてたんでしょうね、自分のプレーに対して。そういうのすぐわかっちゃうんで。

GAKU-MCブログ拝見したんですけど、家族でみんなで集まって仲良くやってるのを見て「ああ、良い家族だな」と思って。

清武:そうですね。もともと兄弟仲良いんで。(弟・功暉もJ1・サガン鳥栖所属のプロサッカー選手)兄弟で絆があるというか、親父に対して厳しくされまくってたんで。

GAKU-MC:一緒にサッカーやったりするんですか? 帰ったりすると。

清武:しますね。初蹴りとか一緒にまだボール蹴ってます。1月3日に蹴って来ましたね、また今年も。

GAKU-MC:(地元の)大分で?

清武:はい、大分で。

GAKU-MC:へー、いいなー。

桜井:そんな親だったら楽しいだろうね。子どもたちがサッカー選手で。

清武:今思うとね、ありがたみっていうのはすごくわかる気がします、親が厳しかった(ことの)。前までは「ふざけんな」と思ってたんですけど。

GAKU-MC:自分の息子がサッカー好きで、自分が教えて日本代表になって。お父さんも嬉しいでしょうね。

桜井:嬉しいよ。俺だったら仕事しないよ。

GAKU-MC:仕事はしなきゃだめでしょ(笑)。

桜井:もうずーっと応援してるよ。

清武:僕の息子はシュンっていうんですけど、もうじいちゃんになった僕のお父さんが「シュンにサッカー教えれば死んでもいい」って言ってるぐらいなんで。

GAKU-MC:そこはやらせてくれと(笑)。

清武:「じゃあよろしく」「俺らみたいに厳しくしないでね」って(笑)。

ブラジルW杯で新たに見つける夢

(※代表メンバー発表前に収録しております。)

GAKU-MC:日本代表の話がちょっと今出ましたけど、良い準備できてますか?

清武:そうですね、まだメンバー発表もないし軽いことは言えないんですけど、頭のどっか片隅では、代表に絶対に入りたいしワールドカップに絶対行きたい、っていう目標があるんで。そのために、もうちょっと自分のパフォーマンスを上げていかないとダメなんじゃないかなと思ってます。

桜井:パフォーマンスを上げるために、自分がうまくなりたいとか、まずこういうプレーを習得したいみたいなことってありますか?

清武:今は常に、そういう具体的なプレーというより気持ちの面を、もっとサッカーだけのことを考えて集中して、今はサッカーのことだけを考えたいっていうのがあるんで。ここでやるしかない、ここで輝いたらその先があるみたいな。

去年は本当に、自分でも具体的にはわからないんですけど、モヤモヤした気持ちで試合に臨んだり、モヤモヤした気持ちで練習したりっていうのがあったんで、なかなか結果も出ずうまくいかず、すごく悩みました。

GAKU-MC:じゃあ一個一個、目の前の試合を、練習をやって。

清武:練習をして試合に100%で臨んで100%やり切って、反省してまた練習してっていう。

GAKU-MC:ちなみに清武選手の今後の夢はどういう感じですか?

清武:僕はワールドカップに行くことです。あんまり先のことがよく見えないんで、オリンピックに出る前も夢はオリンピック出場で、ブラジルW杯のことはあんまり考えてなかったし。

近いとこに夢を置くんですよ、僕。だからその夢を一つずつクリアしていったらまた新しい夢が見つかって、またクリアしたら新しい夢が見つかるっていう感じなんで、とりあえず今はワールドカップに行くことが夢やし、目標です。行きたいです。

桜井:叶うでしょう、それは。

GAKU-MC:叶うでしょう。

清武:叶えたいですね。何があるかわからないんで、ドキドキですね。

GAKU-MC:(笑)。そうねえ。

清武:はい。

(※清武選手は見事、W杯ブラジル大会の代表メンバーに選出されました。本大会での活躍を期待しましょう!)

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