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ニコ生岡田斗司夫ゼミ3月13日号「ブラック企業も裸足で逃げ出す!ブラック家庭の海洋堂創業史!!」対談宮脇修一(全5記事)

「有料会員が4000人以上いるからやる気になる」 ニコ生岡田斗司夫ゼミのモチベーション

オタキングこと岡田斗司夫氏がおくるニコニコ生放送「ニコ生岡田斗司夫ゼミ」。今回は海洋堂の宮脇修一社長(通称:センム)をゲストに大人のオタクトークをお届けします。海洋堂によるニコ生チャンネル『海洋堂でSHOW!?』が打ち切りになった理由とは? お二人がニコ生にかける思いやモチベーションの源について明かします。

ニコ生はフォーマルな場所

岡田斗司夫氏 (以下、岡田):ではですね、30分越しましたので、海洋堂の宮脇社長、センムにいらしていただきましょう。宮脇センム、お願いします。

宮脇修一氏(以下、宮脇):おもしろい部屋ですなあ。

宮脇:いつも、そこで、ネクタイを締めてはるんですな、岡田さんも。

岡田:あ、気が向いたら。

宮脇:気が向いたら?

岡田:締めるんすよ。

宮脇:『正義のミカタ』のときって、わりとネクタイちゃんと締めてましたっけか?

岡田:ええとね、最近はね、あんまり締めないんですけども、基本的にニコ生っつーのは、なんでしょう、フォーマルな場だから。テレビに出るときはネクタイ締めなくても、ニコ生はネクタイ締めようかというふうに(笑)。

宮脇:なるほどなるほど。

岡田:で、1回ね、かなり好きな格好、カジュアルな格好とかですね、あと、パジャマみたいな格好とかで出たこともあるんですけども、あとで自分で見たらやはり後悔するんですね(笑)。

宮脇:おー。

岡田:やー、なんか、オタクは服だけはきちんとしたほうがいいなっていうのが。

宮脇:昔のオタクはね、30年前は全員がもうTシャツとズボンしかなかったから。

岡田:そうなんですよ。

宮脇:あと、GジャンかTシャツかしかなかったので。

岡田:そうなんですよ。Gジャンも○○くんが着てるとき、おれ、Gジャンだけでオシャレだと思いましたからね。

宮脇:あー、たしかに。ほら、岡田さんでもそうだったけども、アロハが好きなやつね。

岡田:おれもね、アロハ好きなんすよ。

宮脇:でも、ほら、とくにアロハが似合うというかね。

岡田:センムも、アロハ好きですよね、夏場になると。

宮脇:わりと着ますけどね。デブ隠せるじゃないですか。お腹隠せるんで。

岡田:デブ隠せますよね(笑)。

宮脇:デブにはいいかもしれない。

オタクはわりと気が弱い

岡田:おれだけコーヒー入れました。すいません。

宮脇:岡田さん、自分だけ?

岡田:うん、自分だけ。あ、あかんかった? センムのも入れてくる。

宮脇:そらー、入れてもらわんと(笑)。

岡田:そら、そうやろな(笑)。

宮脇:そらー、あんた!

岡田:言われてみたら、そうやな!(笑)

宮脇:そら、もうねー、ホストやねんから(笑)。

岡田:まさかの2杯目入れっていう(笑)。番組史上、始まって以来の。

宮脇:いつも、じゃあ、自分1人だけ飲んではったわけ?

岡田:そうです。あの、ゲストが来たときも、ゲストの分、入れずに。

宮脇:えー。

岡田:こないだも山田玲司先生、コーヒーなしで、おれだけコーヒー飲んでた(笑)。

宮脇:そんなん、お客さんには出すもんでしょ、普通は(笑)。

岡田:うーん、そこはオタクですから。

宮脇:いやいや、オタクそういうところは、わりと気が弱いから。僕なんか、まずはそういう心遣いだけはするぞ。

岡田:さすが接待の海洋堂。

宮脇:いやいや、接待はようせんけどね。でも、コーヒーとか、ほら、岡田さんも僕もお酒飲みませんやん。

岡田:はい。

宮脇:いつも、昨日もご飯屋さん、いろんなところ連れて行ってもらうねんけど、ほんっとにメニュー見て、酒のメニューあんだけこんだけあんのに、ソフトドリンクはオレンジジュースとウーロン茶とコーラとジンジャーエールしかないという。水だけでも20種類ぐらい置いとけっていうね! 硬い水とか……。

岡田:硬水、軟水ね。

宮脇:そう。あとスパークリングとかね。そういうのが、オタクのためのものがないですから。

岡田:画面的に見ると、えらいことになってますね(笑)。

宮脇:ほんとですね(笑)。なんか暑っ苦しいかんじでございます。

岡田:暑苦しい。(コメントにて)「ジンジャーエールがあれば満足」「20種類の水」。やっぱ20種類の水で反応してますね(笑)。

宮脇:なるほど。

『海洋堂でSHOW!?』打ち切りの真相

岡田:センム、ニコ生は慣れてるんでしょ?

宮脇:まあまあ、『海洋堂でSHOW!?』しかないですからね。わりと、ときどき出ますけどね。あんまり出ないですけどね。

岡田:『海洋堂でSHOW!?』、こないだ最終回でしたけど。

宮脇:やめましたね。

岡田:打ち切りの真相を、まず今日は聞こうと思ったんですけど(笑)。

宮脇:打ち切りはもう、ただ飽きたというか。

岡田:(笑)。

宮脇:僕、別にそんなに自分で自分のすんの好きちゃうかったけど、まあでも、ほぼ3年やったんですけど。

最初は毎週毎週、東京まで来て、木曜日やって、あれって打ち上げすんだら夜の1時ぐらいまで浅草界隈でおって、神田のビジネスホテルに泊まって、翌日5時に起きて、5時半に神田を出て、6時の始発に乗って大阪帰ったら、9時10分には門真に着いてお仕事ができると。

それを2年ぐらい、1年半ぐらい続けた。もうさすがにしんどいから月1回にして、で、やってたけど、なんか、岡田さんこういうの好きかもわからんけど、僕としてはあんまりね、ニコ生は手応えないし、1回やめて、違うかたちで。

岡田:手応えないし(笑)。

宮脇:なーんか、なんかなんかなあ。毎回毎回、ああやって新装開店すんのはパチンコ屋と一緒で。岡田さんのこの番組、さっき聞いたらけっこう続いてるんですよね?

岡田:もう4年、5年目ですね。

宮脇:でしょ。ワンフェスも、まあ言うたら、岡田さんから譲ってもらったようなもん。これは25年ぐらいやってるわけですが、長く続く強さと、まあ、海洋堂も52年やったら老舗の強さと、毎回毎回、店は変更変更して、場所とか。

最初は茅場町というのが、今のホビーロビー東京、あの、今、秋葉原にお店ありますけども。秋葉原も、車でも渋谷に行ったりとか、そうやって次々いっぱい増やそうとせずに、なんか1回壊して、また次作るほうが楽しいので。

今回は別に、1回つぶして、もう1回、どうせ近々やりますけどね。

岡田:またやるんですか?

宮脇:またやります。そしたら、また新装開店。

ニコ生はマスターベーション?

岡田:今ちょっと、「売上につながらなかったから」っていうコメントがあるんですけども、結局、センムがおもしろいと思うほど人気が出なかったというのはあります?

宮脇:もっともっとね、ああいう手応えが。売上なんかほら、うち、なんにも関係ないけど。

岡田:ニコ生的な放送でいうと、売上っていうのは手応えみたいなことになるんやけど。

宮脇:ああ、そういうことになるんやね。

岡田:見る人がワーッと増えるとか。

宮脇:そうやね。なんか自己満足みたいな満足感があって、マスターベーションばっかりやってもね。

岡田:(笑)。

宮脇:センズリ飽きたというかんじになるのんか。

岡田:ほぼ95パーセントの生主を敵に回すような(笑)。

宮脇:いや(笑)。ほんまに、なんかね。

岡田:マスターベーション前提でしょ、僕らの仕事は(笑)。……僕らの仕事はってことないな。

そうか、センムはそっから、自分の好きなことをしゃべってってのと違って、好きなことしゃべった奴らが手を動かして、商品にして、売って、売れたかどうかでコンビニのやつらの態度が変わるわけですよね。

セブイレさん、こないだまでは海洋堂に(頭を下げて)ヘヘーッて言いよったのに、最近はヘヘーッて言いやがらん、とかみたいなのも(笑)。

宮脇:それよりも、客がね、僕らが言うてることに、もっともっと。なんか、いまいち反応がないなってのが。やはりリアルなほうからすると、ニコ生の人らはごめんねやけど……。あ、たしかにそうか、マスターベーション飽きたらあかんねんけど。

岡田:向こうのほうで「言うたらあかん!」って(笑)。

宮脇:(笑)。

岡田:手応えあったら、絶対やめませんもんね、正直な話。

宮脇:そうやね。おもろかって、グイグイやってる感があって。

岡田:損してもやるもんな。

宮脇:相手も、向こうのほうも喜んでるんやったら、こっちもやるけど。なんか、もう1つ、自分の自慰行為がちょっと……。

岡田:言うたら、例えば100人の人が毎回ずっと見てくれてたら、その人らはすごいありがたい客やねんけども、なんだかんだ言って僕らって、「100人しか見てへんねやったら、やめてまえ!」って思う、わがままなところがあるやないですか(笑)。

宮脇:そうですよ。だからもう……。

有料会員が4000人以上いるからやる気になる

岡田:だから、僕も今、ニコ生やってるのは、有料会員の人が4000人以上いるからやる気になるんであって、これが有料会員が40人ぐらいやったら、「誰がやるか!」みたいなふうになる(笑)。「何をしゃべっても40人しか見てくれへんねや!」って。

宮脇:40人から500人から1000人から2000人から、どれぐらいが1つの満足感というか、岡田さんのそういうものになります?

岡田:1000人ですかね。

宮脇:ああ、1000人やったら、そらすごいっすよ。

岡田:1000人ってほら、人間が生涯、顔を覚えられへんっていうか。なんというか、人数として把握でけへん数で。おれはあの、三稜中学校っていう大阪の大和川のへんの奴で、1学年1000人やったんです。

宮脇:ようさんおりましたねえ!

岡田:ベビーブームの末期の頃の学年やったもんで。

宮脇:そうですかあ。

岡田:その三稜中学校のときの経験が、僕のすべての判断基準になっててですね。1学年1000人やったら、中学卒業するまで「絶対こいつ見たことない!」っていう奴が、そこらへんにおるんですよ。「こんな女の子、うちの学校におったんか!」っていうのが、必ずおるんで。

宮脇:そうですねえ。

岡田:1000人っていうのは把握できへん数なんで、なにかするときはやっぱり「1000人ほしいな」って思ってしまいますね。

宮脇:500人ぐらいって、わりとよう500人パーティーってマックスなかんじで、あのへんやったらリアルに名前も顔もいけますしね。

岡田:昔、武田康廣さん(注:ガイナックスの取締役)の結婚式が、東京ヒルトンでやったやつが、あれが440人。440人やったら、やっぱりみんな知ってる人ばっかりです。海洋堂のパーティーって。

宮脇:それで500人ぐらいが入る。500人やったら、だいたい一生懸命、多少落としたりなんやかんやして、わかる人だけ、全部顔も知ってる人で。「おまえ誰やねん」って知らん銀行さんとか、いろんなパーティー行ったら、訳わからん、主催者ですらわからんようなパーティーありますやん。

岡田:500人ぐらいか、はいはい。

宮脇:500人ぐらいやったら、なんとかいけますわね。

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