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人生の“やりたい”を“できる”に変えるお金の教養(全3記事)

あなたが貯金できないのはなぜ? これからの時代を生き抜くためのお金の法則

「お金の教養スクール」を運営するエフピーウーマンが「Girls Be Conscious 2016~ お金の教養フェスティバル for woman ~」を開催。同講座でも講師を務める藤川里絵氏がこれからの時代を生きるうえで必要とされる「お金の教養」について話しました。

ちょっとした贅沢を叶える「お金の教養」

藤川里絵氏:今日は、「人生の“やりたい”を“できる”に変えるお金の教養」ということで、これから1時間弱みなさんにお話させていただきたいと思います。改めまして、エフピーウーマン認定講師の藤川里絵と申します。よろしくお願いいたします。

(会場拍手)

今日は温かいお客さんだと聞いておりましたが、本当に温かくて安心しました。ではさっそくいきたいんですけど、「やりたいをできるに変える」とは、どういうことかということです。

まず、「やりたいをできる」ということなんですけど、みなさんイメージしてみてください。なんとなくちょっとした贅沢をしたいなと思うことがあると思うんです。

例えば、星のついたレストランでお食事をしたいとか、月に1回大人の旅館で温泉旅行をしたいとか、グリーン車に乗って新幹線の往復をしてみたいとか、お花を毎日部屋に飾りたいとか。

ちょっとした贅沢ってあると思うんですね。こういうちょっとした贅沢をお金の心配をせずにできるようになる。そういう生活を手に入れられるか入れられないかは、「お金の教養」が鍵を握っています。

収入があってもお金が貯まらないのはなぜ?

では、「お金の教養」とはなにかということなんですが。この「お金の教養」というのをお話しする前に、みなさんにイメージしてほしいんですね。

みなさんの周りで、収入はものすごく高いのに貯金がぜんぜん貯まらないって方がいらっしゃるかと思います。それから、なにかのきっかけで大きなお金が入ってきたのに、いつの間にか全部使っちゃってなくなっちゃった。むしろ借金しちゃった。例えば、宝くじとか遺産相続ですね。そういうお金をいつの間にか全部使っちゃう人っていらっしゃいます。

実際、宝くじの高額当選者の70パーセントが5年以内に自己破産するというデータもあるんですね。ちょっと怖いと思います。

逆にそんなに収入は高くないのに、貯金をしっかりして増やしていける人もいます。これはいったいなんの違いかというと、「お金の法則」を知っているか知らないか、その違いです。

もしみなさんがお金の法則を知っていれば、お金に不自由することなく、お金を自由に扱えます。ですが、お金の法則を知らなければ、いつまでたってもお金が貯まらないでお金に不自由することになります。

「お金の法則」を知って習慣化すること

実は、今日のキーワードは、この「お金の法則」なんですね。「お金の法則」ってなにかというと、みなさん日々お金に関することで悩むことってあると思うんです。お金がたくさんあっても少なくてもお金に関する悩みって尽きないと思うんですね。

例えば、今日ここに来るまでにもあったかもしれません。これを買おうかな、どうしようかな。貯金はしたほうがいいのかな、しなくても大丈夫かな。保険は入ったほうがいいのかな、入らなくてもいいのかな。

こういう日々のお金の悩みを解決してくれるのが、この「お金の法則」になります。ただし、「お金の法則」って多岐にわたるんですね。

例えば、貯金の法則、節約の法則、保険の法則など、ほかにもたくさんあります。「お金の法則」は、ただ知っているだけでは役に立ちません。この「お金の法則」を知って、これをみなさんが仕組み化、習慣化していくことがとても大事になります。

つまり、「お金の法則」と仕組みを合わせたものが、「お金の教養」ということになります。

共通点から導き出した原理原則を法則化

じゃあ、この「お金の法則」がどこから導き出されたかということです。世の中には経済的な自由を手に入れた方たちがたくさんいらっしゃると思います。その方たちがどうやって経済的な自由を手に入れたかは、人それぞれだと思うんですね。事業で大成功したとか、投資で成功したとかいろいろあると思います。

ですが、このなかの個別の誰かのやり方を真似するのではなくて、この方たちみなさんの共通点を見つけました。この共通点からさらに原理原則を導き出したんですね。

原理原則ってなにかというと、当たり前だけれど絶対に外せないもの。例えば、健康の原理原則は恐らく、睡眠と食事だと思います。古今東西、外国の人であっても、昔の人であっても、健康であるためには睡眠と食事は欠かせなかったと思うんですね。こういう当たり前だけれど絶対に欠かせないものを、原理原則と言います。

さらに、ここから法則と仕組みを導きました。「法則」は言い換えれば、知識、ルール、スキル。「仕組み」って言うのは、行動、習慣になります。ですから、みなさんが「お金の法則」、つまり知識、ルール、スキルを身につけて、これを行動、習慣に落とし込む。これをトータルで学ぶことが、「お金の教養」を身につけることになります。

私自身はお金の教養を身につけることによって人生が大きく変わりました。実際にやりたいなと思っていたことができるようになりました。すべてできるようになったわけではないですが、できるようになったことが多かったんですね。

どんなことができるようになったか、これをみなさんに少しお見せします。いろんな写真が出てきました。

例えば、お友達と着物を着て歌舞伎に行くとか、ちょっと良いレストランに食事に行くとか。さっきちょっと言いましたが、毎日フレッシュなお花を毎日飾るとか。前々から興味がありました日本酒学校にも通うようになりました。家族と旅行に行ったり、ネイルサロンに定期的に通う。そういうちょっとした贅沢をする時間と心とお金の余裕ができてきたんですね。

藤川氏も過去にはお金に苦労

ここで私の自己紹介をさせてください。私は、さっき紹介していただきましたけど、ファイナンシャルアカデミーというところで、お金についてあれこれ講師をしております。1番基礎的なところで言うと、「お金の教養講座」、株とFXつまり投資ですね。この入り口の話をする「株とFXの体験講習会」、それから「株式投資の学校」、「お金の教養スクール」です。

いろいろやっておりますので、これだけを聞くとお金に苦労したことのない人生を歩んできたと思われるかもしれませんが、実はそんなことはないんですね。

私はつい5年ほど前までお金にものすごい苦労していたんです。家計がものすごく苦しくて、5年ほど前は、毎日お金のことばかり考えていたんです。お金がすごくなかった。

それを打開するためにどうしたかと言うと、すごく節約したり、自分の収入を増やすために内職みたいなこともしました。なにか収入に繋がるかなと思って、ファイナンシャルプランナーの資格を取ったりしたんですね。

ですが、なかなか収入は思うように増えてくれませんでした。そんな時に出会ったのが、この「お金の教養」なんですね。

「お金の教養」、つまり、節約の法則、貯金の法則、資産運用の法則、それらを一つひとつ身につけることによって、私の家計の状況は急激に改善され、私自身も経済的な自立を図ることができるようになりました。

それから、「お金の教養」を身につけることによって、経済にもものすごく関心を持つようになったんですね。どういうふうに経済が動いているか、それによって家計がどういう影響を受けるのか、それを予測して先回りして対策を立てることができるようになったんです。

自立して将来に備える必要性

今、日本の経済、世界中の経済がものすごく大きく動いています。みなさまもご存じだと思うのですが、先日、日銀がマイナス金利を発表しましたね。これは私たちの個人口座にはまだ適用されません。銀行にだけ適用されるんですけど、もしからしたら、この先私たちがお金を預けているだけでお金が減っていく時代が来るかもしれないんですよね。

考えてみたら、私たちの親世代っていうのは、お金を預けていたら金利が7、8パーセント付く時代だったんですね。お金を預けているだけで10年経ったら倍に増えていたという時代です。

また、1回就職して定年退職までずっとそこにお勤めし続ければ、給料は右肩上がりに上がります。退職期には、そこそこまとまった退職金がもらえます。退職した後も十分に楽しんで生活できるくらいの年金がもらえる。そういう時代だったんですね。

つまり、特に「お金の教養」がなくても、みなさん平和に幸せに暮らせる時代だったんです。なんですが、残念なことにこれからの時代はそうはいかないと思います。

もしみなさんがこれから結婚されて1流の会社に勤めている旦那さんを見つけたとしても、それで一生安泰かというと、それも不安な時代だと思うんですね。なので、私たち自身、女性が経済的にも精神的にも自立して、「美しく・賢くいるためのお金の法則」。これを10個、みなさんに今日お伝えしたいと思います。

それがこちらです。「賢く・美しい女性でいるためのお金の法則10」です。

まず、1.貯金の法則、2.節約の法則、3.保険の法則、4.買い物の法則、5.婚活の法則、6.借金の法則、7.老後資金の法則、8.資産運用の法則、9.収入アップの法則、10.寄附の法則。簡単にですが、この10個をみなさんに紹介したいと思います。

お金は余らないので先取り貯金

さっそく、1からまいります。「貯金の法則」ですね。貯金の法則は、もうこれです。収入の2割を先取りしましょうってことなんです。

貯金したいと思ってもなかなかお金が貯められない方がいらっしゃるかもしれません。お金が貯まらない人の特徴は、余ったら貯金しようと思っているんですね。これではなかなかお金を貯められません。

なぜかと言うと、お金はなかなか余らないんですね。もし余ったとしてもたいていの方が使っちゃうと思います。ですので、みなさんはお給料が入ったらそこからすぐに貯金に回す。これを先取り貯金と言います。入ったらすぐ貯金に回すってことをやるんですね。

会社員の方で、会社で社内預金とか財形っていう仕組みを使える方はぜひそれを利用してください。みなさんのお給料が払い込まれる前に、勝手に会社が貯金してくれるんですよね。積み立てしてくれるんです。だから、勝手にお金が貯まっていきます。

もしそういう仕組みが使えないっていう方は、ご自分で毎月決まった日に積み立てをすると銀行で設定してほしいんですね。貯金の上手な方はこの先取り貯金をたいていの方がやられていると思います。

お金の余裕が挑戦を後押しする

例えば、みなさんの月収が20万円だとします。その内の2割なので、4万円。これを先取り貯金します。これには手を付けないんですね。もしみなさんが収入の2割を毎月毎月きちんと貯めていけば、5年で年収分の貯金が貯まります。

もしみなさんお給料の1年分貯まっていたとしたら、なにか新しいことを始めようとした時に、ものすごく背中を押してくれると思うんですね。そのために2割を貯めるっていうのを意識してください。

それから、もし可能であれば、もう2割を自己投資に回していただきたいんです。なぜかと言うと、自分の稼ぎ力を上げるためには自分が稼げるだけの力を蓄えていかないといけないんですよね。今は勝手にお給料が上がってくれる時代ではなくなりました。自分に投資をして、自分の将来の収入を上げていくことを考えていくんですね。

実際、収入の多い方ほど、自己投資をしているというデータがあります。年収200万円から400万円未満の方が自己投資をしている割合は40パーセントです。それに対して、年収が800万円から1,000万円の人の自己投資をしている割合は80パーセントなんですね。

自己投資をしている人ほど収入が高いというデータがありますので、ぜひみなさん自己投資をするという習慣、仕組みも付けていただければいいかなと思います。これが貯金の法則です。

見直すべきは固定費

では、2番目です。「節約の法則」ですね。これは、固定費を収入の3割以内に削減するということです。

節約って聞くと、みなさんお金をなるべく使わないって思うと思うんですね。簡単なように見えてこれ実は難しいんです。一生懸命していても、あんまり効果が現れない節約をしてる方がたくさんいます。

よくあるのが、今月厳しいからお金を節約しようと思って食費の節約をする方ですね。なんですが、食費の節約ってあんまり大きな効果、大きな節約ができない割には精神的な負担が大きいと思います。

食費だけではなくて、美容代とか洋服代も同じですね。こういう変動する物を節約するのは、大変な割には持続できないんです。節約って持続できないと意味がないんですね。なので、節約の1番効果的なやり方っていうのは、固定費を削減することになります。

家計の固定費の代表的な物は、この3つです。家賃、保険、車ですね。これはよく家計の3大疾病と言われます。

これは毎月決まったお金が出ていくので、ここを削減すれば節約の効果は早く出てくるんですね。できればこの3つを足して、収入の3割以内に抑えるってことを意識してみてください。

今、みなさんが収入の3割を越えていたとしたら、ちょっと頑張って、今よりも安い家賃のところに引っ越すとか、保険をいくつか解約するみたいなことを考えるといいかなって思います。

私も実際に家計が1番困った時に、この3つ共全部やりました。家賃については、前は買って持っていたマンションがあるんですが、今は賃貸です。保険も5つ入っていたのを4つ解約しました。車も持っていたのを売ったんですね。それから家計は劇的に改善されました。固定費を見直すっていうのが1番早く効く節約だと思います。

節約のために時間をムダにしてない?

それと、もう1つみなさんに意識してもらいたいのが、節約する時に、その節約する金額とそれにかかる時間です。そのバランスを見て欲しいんです。

例えば、いつもより20円安い卵を買いに行くために、15分いつもよりも遠いスーパーに買い物に行く。これは、その20円とみなさんの15分。これを比べてどっちの価値が高いかを考えて欲しいんですね。大抵、みなさんの15分の価値のほうが20円より高いと思います。こういう場合は、わざわざ節約する必要はないと思うんですね。

なので、節約する時は、その節約する金額とかかる時間、これのバランスを見るっていうのも大事なお金の教養の1つだと思います。

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