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第26回1周年記念ヒーロー特集第一弾! 『21世紀のヒーローはどこにいる!?~ニコニコ漫画の開拓者、春原ロビンソン初登場スペシャル!!』(全6記事)

「キャラが立てば、面白くなくても読んでもらえるなって」 春原ロビンソン×山田玲司

『山田玲司のヤングサンデー』。第26回目を迎える今回のゲストは、漫画『戦勇。』作者、春原ロビンソン氏。漫画家になったきっかけや、今までの経歴についてお話をうかがいます。物心ついた頃から漫画を描き続け、10代の頃は地方から高速バスで東京の出版社に持ち込みをしていたそうです。そんな中で、編集者から「漫画家になれない」といった厳しい言葉を浴びせられることも。キャラ立ち重視の作風の理由については「漫画がおもしろくなくても読んでもらえる」と答えました。

お金ではなく、読者の皆さんの笑顔のために……

春原ロビンソン氏(以下、春原):ちょっとこの空気に慣れてないんで、2人で話してもらっていいですか。それを見てる感じで。

乙君氏(以下、乙君):とりあえず出会いとかはさっきも言ったと思うんですけど、だろめおん君の結婚式で出会いましてね。

山田玲司氏(以下、山田):あの時酔っ払ってた?

春原:酔ってはないです。

山田:じゃああんな感じなんだ? 普段。

春原:普段あんな感じです。「金のために」って言ったかなーって思いながら。

山田:言ったよ! 「お前1億稼げよ!」って言って別れたら、お前「3億ですよ」って言ってたぞ。君は言ったかんね。

春原:じゃあ多分言ってんすね。

山田:言ってんだよ!

春原:僕は本当は、読者の皆さんの笑顔のために……。

山田:ふざけんな(笑)!

乙君:騙されないでくださいねー。

山田:あーっなんかもー!

春原:僕は読者の皆さんの笑顔のために描いてますから、お金なんてそんなに。

乙君:あのー、今日はざっくり流れを説明すると、ロビン君の半生をちょっとね、突っ込みつつ、だんだん漫画の話になり、ヒーロー論に行き、後半に突入して、ダラダラやって、漫画の質問にいろいろ。けっこう(質問)来てるんで。現役漫画家2人が!

山田:ヒーローとは何かってね! なんでロビンソンが言っただけで嘘くさーい感じになるんだろね(笑)。

春原:いやいや、僕ほど真摯な人はいないですよ。今見てる漫画家志望さんが、「あー見て良かった、俺も頑張って漫画家になろう!」って思えるような。そんなみんなの、希望になれるような。

山田:言ったかんなー。

春原ロビンソン氏の出身地

乙君:とりあえずみんな知りたいと思うんで、出身はどこなんですか?

春原:出身は、さっき言ったじゃないですか。

乙君:いや、俺は言ったけど!

山田:徹子の部屋的なやつなんで。

乙君:一応言うでしょ。

春原:何回聞くんすか(怒)。

乙君:2回! 俺言っていいのね? ロビン君は山口県出身で、生後5ヶ月くらいで引っ越しましてね。徳島? 次。

春原:はい。

乙君:徳島行って、長野行って、なんかそこら中回って。大阪が一番長いんだよね。

春原:そうです。8年住んでたんで大阪が一番長いですね。

乙君:というのもロビン君のお父さんが仕事がなんかちょっと、うさんくさい感じですよね。

春原:いや、普通に制服売ってるだけです。

乙君:制服を売る?

春原:制服を売るという仕事をしてまして。定価で制服を売って卸すっていう普通の仕事を。

乙君:ということで全国各地を転々としまして、大阪が一番長くって。大阪は何歳から何歳までいたの?

春原:大阪は13歳から。

乙君:思春期?

春原:思春期ですね。20歳くらいまで。

乙君:おー。じゃあ、大阪人と言っても過言ではない。

山田:大阪弁なの?

春原:せやで。

乙君:(笑)。これ今のニセモノやで。僕、和歌山なんで、だいぶ汚い方ですけど。

春原:関西弁ですね。

乙君:大阪のどこにいたの?

春原:僕は箕面ですね。

乙君:あっ、箕面!? めっちゃ田舎ですよ。

春原:いやいやいやいやいや。上沼恵美子住んでますよ。

乙君:上沼恵美子が住んでたら都会ですか?

春原:上沼恵美子がいる場所が大阪の中心じゃないですか。

乙君:それはそう。たかじん死んだから。

山田:上沼恵美子が。

乙君:上沼恵美子が大阪の中心になったんですよ。

山田:じゃ移動してるんだ。中心が(笑)。

漫画家になろうと思ったきっかけ

乙君:いくつくらいから漫画家になろうと思ったの?

春原:漫画家になろうと思ったのは、中学生くらいですかね。

乙君:じゃあ大阪行ってから。

春原:漫画自体はずーっと描いてたんですよ、物心ついたぐらいから。

乙君:絵が描くのが好きだったの?

春原:絵が描くのが好き。うーん、そうですね。話考えたりするのが好きで。中学生になって、ずっと田舎住んでたんですけど大阪に引っ越したら、本屋に漫画の原稿用紙が売ってるんですよ。

乙君:あー! はいはい。

春原:「あっ! こんなん売ってんだ!」と思って。「よっしゃ漫画家になろ!」って思って。

乙君:単純。

春原:でも岡山には売ってないんですよ。売ってると思うんですけど、どこにあるか知らなかったんで。

山田:山2つ越えなきゃいけないんだっけ。

乙君:3つ3つ。山3つ越えないとゲーセン行けないって……。これ、打ち合わせの時におもしろいことしゃべっちゃったんだよなー。

山田:いつものやつ!

乙君:新鮮なリアクションできない。

春原:いやいやいや、まだいっぱい引き出しあるんで。引き出せるかは……。

乙君:まあ、俺のね?

春原:どう呼べば良いんですか? 乙君さんですか。

山田:乙君で良いよ。ムカついたらノゾムって言えば良いよ。

春原:じゃあどうぞ、ノゾム。

初めて描いた漫画はフリーザ対飛影

乙君:あのー、なんの話してましたっけ。中学生で、最初何を描いてたんですか?

春原:最初ストーリー漫画を描いて。

乙君:いきなり自作? 誰かの漫画のキャラは? ドラゴンボールとかの。

春原:中学生で漫画家になろうと思ってからは自作ですけど。それまではまあ。初めて描いた記憶にある漫画が、フリーザ対飛影だったんですよ。

乙君:おー! 同人誌じゃん。

春原:でもそれ、小1とかですね。

乙君:え!

春原:だから自由帳にフリーザ対飛影の漫画を描いてて。

乙君:え! すげー! で、どっち勝つの?

山田:そこ聞く!?

乙君:気になるでしょ!

春原:やっぱそこまで描ききらなかったですね。好きなとこだけ描いて終わる。一応コマ割りはしてますけど、バトルわーって描いてて、「ご飯よー」って言われたらやめる。

乙君:(笑)。なるほどね。それもう残ってないの?

春原:残ってないすね。親に捨てられましたね。

夜行バスに乗って出版社に持ち込みをしていた

山田:最初にハマった漫画って? 「ドラゴンボール」?

春原:最初にハマったのは『幽☆遊☆白書』ですかね。初めて買ったのが多分『幽☆遊☆白書』だったんですよ。

乙君:誰好きだったの? 飛影?

春原:キャラ萌えしないんですよね。話が好きみたいで。

山田:でもキャラにいくよね。あなたは。

春原:キャラが立てば、漫画がおもしろくなくても読んでもらえるなって思って。

山田:そういう……。勉強なさりましたね。

春原:だから、漫画家志望の時はストーリーとかいっぱい考えてたんですけど、漫画家諦めて就職して、会社辞めて、ニートになった後、漫画描く時はちょっといろいろ考えて、キャラだなって思って。

乙君:え、ちょっと待って。中学生くらいからずーっとコツコツ漫画描いてて、なんか応募とかしてたんですか?

春原:持ち込み行ってましたよ。大阪から。高校んときは投稿してて、高校卒業したぐらいからは夜行バスに乗って持ち込み行ってました。

乙君:えー!

山田:素敵。

乙君:ちょっとなんか玲司さんと似てますよね。早いのが。

山田:うん。「新旧中2対決」ってさっき(コメント)流れてた。「どうも旧でーす」みたいな。

春原:俺は86年生まれで。

山田:俺は86年デビューなんで。それでなんだっけ、スーパーファミコンと、チェルノブイリがあって、そういう86年ですよ。じゃあ早いんだねー、結構。持ち込みとかしてたのが。

春原:そうですかね。19とか20歳だから普通じゃないですかね。

乙君:それであんまりダメだったの?

春原:何歳か忘れたんですけど、何回か持って行って「漫画家になれないよ」って言われて。

乙君:「なれないよ」って言われたの。

山田:夜行バスで行ってんのに。

春原:夜行バスで行ってんのに。

乙君:「こんなんじゃ漫画家になれないよアンタ」って。

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