2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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司会:それでは、始めさせていただきたいと思います。本日の主人公をお呼びいたしましょう。日本一マラソンの速い美人市民ランナー、鈴木莉紗さんの登場です! 拍手でお迎えください! 意外に登場するスペースがありませんでしたので、大外を回っての登場でございます。
いきなりなにか大きな荷物を持って登場していただきました。それではまず、マイクを持っていただきまして、改めて、鈴木莉紗さんでございます。本日はよろしくお願いします。
鈴木莉紗氏(以下、鈴木):お願いします。
(会場拍手)
司会:実はちょうど1年前、1年前の2月3日、この場所で初めての本を出されたんですけれども。来ましたね、もう2冊目!
鈴木:はい、もうありがたいです。皆様のおかげで、本当にありがとうございます。
司会:今回は、日本一マラソンの速い美人市民ランナー鈴木莉紗トークショー、『フルマラソンを最後まで歩かずに「完走」できる本』出版記念ということで。とにかく最後まで歩かずに完走するためのいろんなメソッドをご紹介していただくんですけれども。
まずは! 今日は私、この記事をどうしてもご紹介したかったので、ご用意していただきました。こちらをご覧頂きましょう、ドン! 新宿シティハーフ連覇、1時間17分54秒!
(会場拍手)
鈴木:ありがとうございます。
司会:男子は47歳平塚潤、そして女子は鈴木が連覇、新宿シティマラソン。第14回新宿シティマラソンは、東京明治神宮野球場を会場に、1万875人がエントリーして行われました。メインのハーフマラソン男子総合は平塚潤選手が1時間9分42秒の素晴らしいタイムで優勝。そして女子の総合は鈴木莉紗選手で、1時間17分54秒で優勝し、それぞれ最優秀選手賞として、スポニチ杯が贈られました。平塚選手はですね、アラフィフパワーを見せつけます47歳、さすがでございます。
鈴木:(笑)。
司会:そして、ハーフ女子総合で鈴木選手優勝。なんと後続に3分以上の差をつけて快勝。堂々と連覇を達成しましたと、有言実行です。マラソンを始めてから7年目。学生時代はクラシックバレエや軽音楽部に属しました。社会人になり、初めてのマラソン大会で入賞して素質が開花し、今では自身のランニング経験を活かした著書を出版するほどの実力者。今後は国際マラソンなどにも挑戦したいと、新たな目標に標準を合わせていたということです。スポニチアネックスさんの記事、全部ご紹介をさせていただきました。
鈴木:ありがとうございます(笑)。
司会:これなかなか、すごいことで。ちょうど1年前の今日ですね。ご紹介した本がこっちですね。
鈴木:はい。
司会:こちら、『1日10分も走れなかった私がフルマラソンで3時間を切るためにしたこと 』ということで。この会場で、平塚さんと師弟コンビでトークショーしていただいて、そのおふたりが、1年後、師弟で優勝! これはすごいことですよね! なかなかないと思います!
(会場拍手)
鈴木:ありがとうございます。
司会:レース前に、2人で声を掛け合ったりしてたんですか? 「俺が先に優勝するぜ」みたいな。
鈴木:そういうのはなくて。
司会:全然ない?
鈴木:ちょっと冷たかったんですよ、今年。
(会場笑)
司会:平塚さんが。
鈴木:そうなんですよ。スタートのときに、近くに来てくれるのかなって思ったんですよ。私は端っこにいたんですけど、平塚先生は真ん中にいて、「よっ」ってやったんですけど特に話さず、そのまま待機をしてたんです。後で聞いたら、私がすごく緊張してて「話しかけんじゃねえよ」ってオーラを発してたらしいんです。
司会:むしろ師匠のほうが気をつかっていたってことですね!
鈴木:気をつかっていただいてて、「鈴木は今日ちょっと怖いな」って思って、知り合いの方も、「莉紗ちゃんあれ話しかけらんないかも」って言ってました(笑)。
司会:実際緊張してたんですか?
鈴木:緊張してましたね。
司会:でも、見事な連覇で。しかも去年のタイムよりも。
鈴木:約2分、速くなってます。
司会:それはすごいですね。
鈴木:ありがとうございます。
司会:しかも、鈴木さんのブログを読んだんですけれども、結構足が重かったらしいですね。
鈴木:そうですね。もう5キロの時点で足が重くて、抜けなくて。「今日ちょっとつらいかな」って思ったんですけど、タイム見たら12月に走ったハーフマラソンより速かったので。やっぱり練習は嘘をつかないっていうか、裏切らないと思いました。
司会:しんどくてもタイムが出てるっていうことは、やっぱり素地ができてるってことなんですかね。
鈴木:そうですね。今月末、東京マラソンに出場するんですけど、今の時期に身体が軽くてキレがあると、フルマラソンスタミナ不足で走れなくなるので。ちょうどよく、調整がうまくいってるのかなと。
司会:なるほど。平塚先輩キレキレだと、逆に心配ですね。体脂肪率5%の47歳。
鈴木:キレキレでしたね(笑)。
司会:すごいなと思いますけれど。ここからは座らせていただいて、話を進めていきたいと思います。そんな鈴木莉紗さんにも当然、初マラソンがあったわけで。結構、苦い思い出があったんですよね。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんけれども、改めてこれまでの主なレースをご紹介したいと思うんですけれども。走り始めたのは2009年の12月20日。5キロ。
鈴木:はい、5キロですね。
司会:結構いいタイムで走ってますね、これ。
鈴木:この時は、わからなかったです、よいタイムって。
司会:よいタイムってわかってなかった。
鈴木:わかってなかったです。本能の赴くままに、勢いに任せてだーって走ったら、このタイムでした(笑)。
司会:女性でいきなり23分って。4分半ちょっとくらいのペースってことですからね。
鈴木:そうですね。
司会:そしてその後、どうしてかわからないですけれど、初マラソンで選んだのが次の年のすごく暑い夏。しかも皆が嫌がる川沿いの「喜多マラソン」。いきなり、ここでデビューしたんですね。
鈴木:そうですね。私本当になにもわからなかったので、フルマラソンは秋から冬にかけて走るものってのもわからなかったんですね。なにか出られる大会ないかなって、RUNNETで調べて直近であったのが喜多マラソンで。「これだ、出るしかないだろ」ってなにもわからないでエントリーしちゃったんです。怖いもの知らずです。
司会:出られた方いらっしゃいます? このレース。
参加者:つまんないコース、二度と走りたくない。
司会:つまんないコース(笑)。ありがとうございます。
参加者:走りました、つまんない。
司会:皆さん同じことをおっしゃいますね。
(会場笑)
司会:しかも6月って意味わからないですね、だいたい30度くらいになってますよね。でもそこからがすごいのが、横浜国際女子マラソン、2011年ですよ。これから半年くらいってことですよね。半年くらいでいきなりサブスリーを達成したんですけれども。そのあたりのメソッドについては実は去年にいろいろとご紹介させていただいたんですが。
今日は、初マラソン挑戦。このあたりに、特に照準を置いてご紹介できればと思います。次はこんな写真をご覧いただきましょう。ビフォーアフターということで、2010年につくばマラソンを走ったときのお写真と、これは2014年、キレどころの軽井沢ハーフマラソン、優勝した瞬間のお写真。結構ぱっと見ると、画角の違いもありますけど、違いますね。
鈴木:違いますね。
司会:脚が全然(笑)。どれくらい体重とか体脂肪とか違うんですか?
鈴木:体重は2キロ。
司会:え。2キロしか変わらない?
鈴木:はい、2キロしか変わらないんですけども。脂肪と筋肉って、同じ重さでも筋肉に対して脂肪は3倍くらい表面積があるんです。ですので、2キロの体重の差でも、これだけ身体のラインが変わってきます。
司会:ということは単純計算すると、3キロ筋肉がついても脂肪だと1キロの表面積しかないってことでいいんですか。
鈴木:そうですね。
司会:じゃあ、だいぶ体脂肪率が。これ見た目は全然違いますもんね。
鈴木:見た目、全然違いますよね。
司会:もっと、辛そうな写真がこちらですね。これ、初マラソンゴールした瞬間。チラッと男性の後ろに写っているのが、フラフラだった鈴木莉紗選手。初マラソン終わったあと、何故か6月の喜多マラソンを選んでしまった、ゴールの瞬間なんですけれども、ご友人のフジナガさんがパシッと1枚撮っていたということで。今日お越しいただいてますか?
フジナガ氏:はい(客席から)。
司会:先輩、ありがとうございました。お写真撮っていただいて。
鈴木:(笑)。
司会:実はこの後、フジナガさんからの名言もご紹介させていただくことになってます。これ、辛かったんですよね。
鈴木:すっごい辛くて。結構フルマラソンいい線いくんじゃないかって、甘く見てたんです。そしたら、後半、健脚のおじいちゃんに「がんばれ!」って言われるっていう。それで「ああー!」みたいな(笑)。
司会:そうやって言われても脚動かないですからね!
鈴木:動かない。脚動かなくて「あぁ、辛い」って思って、でも死にそうになりながらゴールした写真です。
司会:死にそうになるのには理由があったんですね。今でこそ、こうやって人前でトークショーをして本も2冊出している鈴木莉紗選手ですけれども、本当にひどいヘマをやらかしておりました。こちらをご覧頂きましょう。私が初マラソンで失敗した5つの理由。読み上げたくもないですね(笑)。それは失敗するでしょ。
鈴木:(笑)。
司会:特にびっくりするのが、靴下忘れたんですか?
鈴木:はい、靴下を忘れました(笑)。一応言いますけど、ちゃんと準備はしたつもりだったんです。レースの前にお店に行って、1足千円以上する靴下を買いました。レースに向けて「よーし」と思って、荷物に詰めたはずだったんです。それでレースが6月だったので、サンダルで行ったんですね。
司会:サンダルで行く人もあまりいないんですけど。はい、行きました。
鈴木:わかんないですから(笑)。
司会:わかんないですからね。なんせ喜多マラソン選ぶくらいですからね。
鈴木:わかんなくて、いざ鞄を見たら靴下が入ってないんですね。「おかしい、どうしよう!」って思って見たら、ないと。フジナガトモコちゃんが一緒に同行してくれていたんですけど。彼女は優しいので、一緒に出てくれたんですよ、マラソン大会。
司会:おお、そうだったんですね! 美女、お二人が!
鈴木:そうなんです。そうなんですって言っちゃいました、すいません(笑)。
(会場笑)
鈴木:トモチンは、しっかりしてるので、走り終わった後のために替えの靴下を持ってたんです。
司会:それはランニング用の?
鈴木:ランニング用ではないですね。
司会:百均の、本当に帰り用の?
鈴木:100円ショップの靴下を持ってて、「これで走りなよ」って言って貸してくれたんです。それで私、完走できたんです。
司会:ランニング用の靴下じゃなかったってことですか? 普通の靴下で走ったと。
鈴木:普通の靴下で走りました。
司会:そりゃだめですね。
鈴木:だめですね(笑)。
司会:でも貸してくれて。どうも、本当にありがとうございました(客席のフジナガ氏に向かって)。
鈴木:ありがとうございました(笑)。
司会:そのほかにも、補給食を食べたことがなかった。
鈴木:食べたことなかったんです。ちょっとケチっちゃったんです。買ったことある方はわかると思うんですけど、ジェルでも1個250円とかするんですよね。
司会:350円くらいしますよね、高いやつはね。
鈴木:そう、高いやつは。
司会:後ろに英語が書いてあるやつが高いんですよね。
鈴木:高いんです。それでもったいないから、試食しないで「これでいっかな」って思ったやつを買ったんですね。どんな味かもわかんなくて、ぶっつけ本番で食べたんです。腕にポーチを付けてたのもありまして、6月の喜多マラソンなので、上から下からいろいろ照りつけてきて、いい感じにぬるくなってるんですね。腕の横についてるんで、ぬるくて。しかもジェルは大味のものが多いんです、アメリカのものなんで。給水所の近くとかで食べ物も取らずに、「お腹すいてきたな」と思って舐めたらすっごい不味いんですよ。
司会:(笑)。
鈴木:食べ物って、温度が上がると甘みが増しますよね。それもあって「おぇぇ」って。もう無理って思ってほとんど食べないうちにパって捨てて。すごく腹が立って、腕についてたポーチも捨てたんですよ。もうすごくムカついてきたんで、「こいつのせいで」みたいな気持ちになって。1500円くらいするポーチだったんですけど、それも捨てました。
司会:苦い思い出、不味い思いででしたね。さらには終盤、突然の激痛。どこが痛かったんですか?
鈴木:そうですね、これはポーチ。ウエストポーチを付けてたんです。
司会:腕も、こっちも、両方?
鈴木:両方つけてたんです。怖かったんで、なにがあるかわかんないから。そのウエストポーチに、ちっちゃいサイズのスポーツドリンクを入れていたんです。重いですよね、スポーツドリンク。350ミリリットルだったんですけど。重いので、揺れるんですよ。走ってると。
司会:揺れますね。
鈴木:上にずれてきて、お腹に食い込んできて「痛い!」みたいな。でも、その痛い原因がわかんなかったんですよね、最初。
司会:痛い、わかります……。でも、わかんなかったんですね。
鈴木:わかんなくて、走ってたんです。そしたら途中で「もしかしてこいつかもしれない」と思って。ウエストポーチも2400円くらいしたやつなんですけど。
司会:全部、金額を細かく覚えてますね。
鈴木:すっごい腹が立ったんで「お前のせいだ」ってごみ箱に捨てて。
司会:それも捨てた!
鈴木:捨てました! 捨てて、走りました。
司会:ドリンクは飲んだ?
鈴木:ドリンク飲まないです。
司会:ドリンクも飲まないで。
鈴木:飲まないで走ってましたね。
司会:事前の準備、全部失敗してますね。
鈴木:全部失敗してます。
司会:そして、その結果。今でこそ2時間42分代のベスト記録を持つ鈴木莉紗選手ですけれども、初マラソンはこんな事態になってました。実は完走してないっていうことは、これは歩いたってことですか?
鈴木:歩きました、トボトボ。情けなくなりましたね。「私はなにをしてるんだろう」と。それまでのレースでは、歩かないっていうのが目標だったんです。でもマラソンは、歩いちゃいました。
司会:どれくらいで、諦めちゃったんですか?
鈴木:走り始めて、15分くらい経ってから(笑)。
司会:想定外の答えでしたね。15分後に、歩いたんですか?
鈴木:お腹痛くて(笑)。
司会:あいつのせいですね。
鈴木:あいつのせいで!
司会:2400円のせいで。僕1個言っていいですか、あいつそんな悪くないですからね。そこにそんな重いものを入れる人の問題ですからね。ただ、わかんなかったんですからね。
鈴木:なにもわからなかったんです。
司会:なるほど。そして今回、そういういろんな経験をもとに書き上げた本が、改めてこちらですね。『フルマラソンを歩かずに最後まで「完走」できる本』ということで、気持ちのこもったタイトルになってると。壮大な前振りとご理解いただけると思います。わかりました、この本ができた理由が。
鈴木:そうです。
司会:いろんなことがありましたね。
鈴木:いろんなことありました。
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