2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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荒川和久氏(以下、荒川):ここから、今日お集まりいただいた女性の方向けの、本にも載ってない話をしようと思ってるんですけど。
ソロ男は本当に結婚したくないと思ってるのかという話なんですが。まず、「結婚したくない」とか「結婚しないつもり」というのは46パーセントいるんですけど、同時に「自分の子供はほしい」という、これまた矛盾してる人が43パーセントいるんです。
これは何かというと、40代が結婚に踏み切る分岐点なんじゃないかと。40代で初めて結婚したという初婚率が、昔の戦後のころに比べて8倍増になってる。今、平均初婚年齢が30代ですからね。40代を越えてから初めて結婚するというのが8倍増になってまして、40代で結婚する人も珍しくなくなってきてるわけですよ。
年代別ソロ男の、結婚する意志。「するつもり」「わからない」「したくない」で、グラフ化したんですけど。(プロジェクターにグラフを写す)
杉山豊氏(以下、杉山):薄い灰色が「したくない」人ね。
荒川:「したくない」人です。さすがに20代のソロ男は、あんまり「したくない」人はいないです。「したくない」というか、するだろうと。なんとなく思ってるわけですよ。
杉山:人生まだまだ。
荒川:先に一番下を見てください。50代になってくると、64パーセントが「しない、したくない」と書いてますけど、この中には「もう結婚は諦めた」という項目も含むんで。まあ、6割がなしということですね。
荒川:30代から40代のところで見ていただきたいのは、30代の時に47パーセントは「したくない、しない」と答えていたのが、(40代になると)41パーセントに下がるんですよ。それで、「わからない」と答えたのが(30代は)14パーセントだったのが、(40代になると)いきなり24パーセントにあがるんです。
ソロ男の人たちの特徴なんですけど、「わからない」という選択肢をけっこうしないんです。白か黒かをはっきりさせる人たちなので。それが40代になると、いきなり悩むんです、どうしようかなと。
杉山:本当だ、いきなりそうですね。
荒川:40代というのが、ソロ男であっても結婚に踏み切る分岐点の1つなんじゃないかな、と。
杉山:男の40代は、いろいろ悩むんだね。こういう人たち見ると。
荒川:40代って、企業だと中間管理職、課長だったりするじゃないですか。上からも叩かれ、下からも突き上げられ、そのストレスをどこに向けていいのかわからなくなり……。
だいたい、ストレスで体調崩すのも40代だったりするんです。体力的に無理もきかなくなる。40代で体調崩して入院なんてしようものなら……。私のことで申しわけないんですけど、40代になった時に入院したんですね。
40代で入院して、1人じゃないですか。1人で入院して、ベッドの上で「このまま死んじゃうのかな。子供もなく死んじゃうのかな」なんてボーっと思うと、「結婚しようかなー」と思ったりもするんじゃないでしょうか。
杉山:40代彼氏は、狙い目かもね。
荒川:狙い目ですね。でも、相手が調子のいいイケイケの時はだめだと思いますよ。弱ったときです。
杉山:40代くらいの男のほうが、いろいろお金もあるだろうし。狙い目。
荒川:そうですね。それで、「付き合っても無駄なソロ男の見分け方」という話なんですけど。今日は5つお持ちしました。
まずは「仕事が趣味の男」。これね、本当に仕事が趣味の人はいるんです。どっちかというと、収入とか出世が目的で仕事してるんじゃないです。実はIT系の起業家たちにはソロ男が多いんですけど、経営者というよりも技術者とか職人さんとか、我々の業界で言うとデザイナーとか。そういう人たちは収入の多寡は関係なく、仕事に没頭する人が多いじゃないですか。
杉山:仕事が好きな人、はい。
荒川:好きというより没頭する人です。こういう人たちは、仕事に没頭してる間は、それが彼にとっての快楽と幸せなので。もう、ぜんぜん結婚する気ないです。ですから、さっきの病気になるのと同じですけど、仕事で失敗した時は狙い目かもしれないですね。
杉山:今、女性が言うかわかんないですけど、「私と仕事と、どっちが大事なの?」と言いたくなるような人ですよね。そんな人、いないのかな? この場にはいないのかもしれないですね。すみません。
荒川:実際に、そういう人にあったことあります?
杉山:僕、ない。
荒川:あんな言葉、都市伝説なんじゃないかなと(笑)。
(会場笑)
杉山:仕事が趣味の方は、ソロ男の可能性が高いということですよね。
荒川:2番目が「白黒つけたがる男」。ソロ男の特性なんですけど、設問に対する答えを5項目で聞いているとトップ2があるじゃないですか。「すごく思う」とか、「やや思う」とか。
たいていの人は「やや思う」とかが多かったりするんですよ、上から2番目のところが。ソロ男の人は、「すごく思う」か「すごく思わない」か、極端なんです。真ん中の「どちらでもない」も、けっこう少ないです。さっきの質問もそうですけど、10パーセントくらいしかいなくて。
杉山:白黒つけたがる男は付き合ってもムダなの?
荒川:ムダです。
杉山:それ、どういうことで白黒つけたがるんですか? 例えば。
荒川:いや、何か白黒つけたがるタイミングがないですか?
杉山:例えば?
荒川:よくわからないですけど。付き合ってると、些細なことでケンカしたりするじゃないですか。そのケンカは、うやむやにしとけばそのうちフワーンとなるのに、徹底的に議論しないと気が済まない。どっちが正しいのか白黒つけようよ、と。
正にそういうことですよね。仕事でも、白黒つけたがっちゃうような人。日本の企業なんかファジーなところで済ませばいいのに、白黒つけたおかげで左遷されちゃうような人。
杉山:ああ。(荒川氏を指して)でも、キミ、そう。「じゃあ、そういうことで」と言っても、「そういうことって何だよ」って言うタイプ。そういうことか、わかるわかる。
荒川:(笑)。そういうことにしたくない人です。白黒つけたがるんですよね、私もソロ男ですからよくわかります。
杉山:あと、「敵ですか? 味方ですか?」というね。わりと2択な人いますよね。
荒川:いますね。好き嫌いが激しいとか。もし、そういう人とお付き合いしているのであれば、そいつはソロ男ですよ。
杉山:「仕事が趣味」と「白黒付ける男」と。だんだんドキッとする人が多くなってきましたよ。
荒川:3番目が「言ってることとやってることが違う男」。できもしないことを語る男は、たまにいるじゃないですか。昔風に言うと「俺はビッグになってやる」とか。
芝居とか音楽やってる人とかに多いですけど、そういうことじゃないです。それは、言ってることとやってることが違うわけではないんです。むしろ、そういう大きなことを言う男は、たぶん結婚します。
実はこの、言ってることとやってることが違うというのは、本人は嘘を言ってるわけじゃないんですよ。本人が言ってることは、本心で言ってるんです。本心で言ってるにもかかわらず、気づかないところで違うことをやってるのがソロ男なので。
だからこれは、周りの人が気づくんですよ。さっきの「長生きしたくないぜ、ベイビー」と言ってるやつがトクホとか飲んでるというのは、実は本人はトクホを飲んでることを特段意識してないんですけど、無意識の内に飲んでるんです。
これ、周りはすごく気づけることなので。本人じゃなくて、付き合ってる彼女とかがすごくわかるはずです。言ってることとやってることがもし違ってたら、こいつソロ男だなという。
杉山:この「言ってることとやってることが違う男」という文章だけ見るとすごく嫌なやつだけど、今の定義だとかわいいやつだなと思いますよね。こっそりトクホとか飲んでたりするんだ、なるほどね。
荒川:それから4番目、「夜一緒に寝ない男」。
杉山:これは、かなりどぎつい意味で言ってます?
荒川:これはセックスする云々ということじゃなくて、一緒に同じベッドで眠りたくない人。腕枕とかしたくない人。
杉山:なるほど(笑)。
荒川:要はいつも、何かこう……。グラフ見せましょうね。(プロジェクターに、眠る時は1人になりたいソロ男と既婚男性の数を示したグラフを映して)眠る時は1人になりたいという、このソロ男の圧倒的な数字。眠る時は本当に1人にさせてくれと。
だから、ダブルベッドとかで寝たくないんですよ。「一緒に旅行行こうね」とか言って、彼女が予約したホテルがダブルベッドとかだったら、たぶん落ちます。何でダブルの部屋予約したんだよ……って。
杉山:表現どぎついですけど、することはするんですね?
荒川:でしょうね。すること終わって眠る段階になったら、さっさと1人で眠りたいという。これね、(ソロ男は)20代も30代も40代も、ほぼ44パーセントで同じですよ。50代になって、なぜか下がるんですけど。
この赤いのは既婚男性なんですけど、既婚男性は本当にラブラブですね、20代、30代。40代になって、とたんに嫌気がするんでしょうか(笑)。奥さんと一緒に眠りたくないと思うのか、奥さんから拒否されるのか。
杉山:眠るときは1人ね。
荒川:こういう質問、あまり聞いたことないじゃないですか。下らなすぎて誰も聞かないんでしょうけど(笑)。
杉山:でも、わかんない人にはわかんない心理だから、この質問はすごいかもしれない。
荒川:だから、ラブラブなのに眠る時は頑なに1人で眠りたがる男は危ないです。
荒川:最後、こんな業種、職種の男。ひとつめ。法律・会計事務所とかデザイン業、著述家。(プロジェクターを指して)この青いのが男の生涯未婚率で、赤いのが女性の生涯未婚率です(注:2010年就業構造基本調査より)。女性のほうが高いです。
杉山:これは、割と高いということですか?
荒川:高いです。これ、今3位からカウントダウンしていきます。弁護士とかデザイナーとか、あと作家さんとかいう人たちは、結婚しない率が高いんです。これ、後で女性の率も覚えておいてくださいね。
2位が広告業です。広告業とか我々のところも、未婚率高いんです。これも、女の人が27パーセントもあるんです。
1位、映像・広告制作、新聞、出版業。ディスカヴァーさんとかに勤めてらっしゃる方は……(笑)。
杉山:女性で、新聞とか出版やってる人は……。
荒川:35パーセントですよ。生涯未婚率ですよ、これ。
杉山:バツイチとかじゃなくて。
荒川:全体的に見ると、男性が20パーセント、女性は10パーセントなはずなんですよ。何でこの産業別で比較した時に、女性のほうが男性より高いんですか、となりますよね。なぜならば、職業に就いてない家事手伝いみたいな女性の未婚率がものすごく低いからです。
仕事してる人は、女性のほうが未婚率高いんですよ、男性より圧倒的に。仕事してるからというのもあるんだろうけど。女性が仕事をするというのは結婚をある程度犠牲にする危険がある、という話なんですよ。
杉山: 一番ショッキングな話ですね。
荒川:ちなみに、狙い目の男性の業種は銀行とか、生命保険などの金融業。それから教師。医療機関に勤めてらっしゃる方。この3つは早いので。早いから狙い目かというと、わかんないですけど。ライバル多いかもしれないですけど。女性の場合は、結婚が早いのは販売業とかです。
杉山:こういう、職業別のドッキリみたいな。
荒川:地域別に見ると。
杉山:地域別に見たい(笑)。
荒川:当然、東京が高いんですよ、未婚率(注:2010年国勢調査より。20~50代男性未婚率合計。生涯未婚率ではない)46.7パーセントで、神奈川42.8パーセント。京都42パーセント、埼玉が来て、なぜか沖縄が40.8パーセント。これ、沖縄行かれた方はわかると思うんですけど、沖縄の男性未婚率はすごく高いんですよ。理由はあえて言いません(笑)。
一方、結婚してる率。一番結婚してるのは宮崎県で、次は福井県で、鹿児島県なんですけど、ざっくり見ると九州真っ青じゃないですか。九州、皆結婚早いです。九州とか、四国とか。そして、なぜか寒いところ、東北地方とか北海道は遅いですね。
当然ながら、首都圏とか近畿とかは真っ赤ですよ。結婚が遅いということです。だから、結婚したいのであれば、女性の方は家事手伝いになって、九州に行って、医者か教師か、銀行員を狙う。そうすると、結婚できます。
杉山:沖縄で広告代理店だとか、やばいですね。
(会場笑)
荒川:沖縄でライターとかなってしまった日には(笑)。
杉山:ふざけんじゃねえよ、みたいな(笑)。覚えとこう。
荒川:おまけ的にお話しとこうかなと思うんですけど。絶対に、ソロ男とは相容れない女性というのがいるんですよ。これは、だから自分の努力とかそういういうのは関係ない。いや、努力すれば何とかなるのかもしれないな。
杉山:この「相容れない」とは、結婚しないということですか? できないということですか?
荒川:結婚できない。ソロ男が全面拒否します。それが、会いたくて震えちゃう女子。
(会場笑)
杉山:そういうの、男冥利に尽きるとか思わないんだ?
荒川:ソロ男は会いたくないですよね。1人の時間がほしいので(笑)。
杉山:えー、そうなの?
荒川:最初に断っておきます。これは西野カナをディスろうと思ってるわけじゃないですからね。彼女の歌詞は、多くの女性の共感を得てるんです。その歌に共感を得ちゃうような女子は、彼氏に「会いたい、会いたい」という人じゃないですか。
その会いたいという思いは、束縛と捉えられちゃうので、1人の時間を大事にしたいソロ男は、当然逃げていきますよ。
でもこれ、感情じゃないですか。会いたくて会いたくて震えちゃうくらい会いたいというのは感情なんで、制御できないと思うんですよ。恋愛にこういう感情持っちゃうような人は、たぶん絶対ソロ男とは合わないと思います。
杉山:あと、LINEとかあんま送らないほうがいいね。「会いたい、会いたい」とか。
荒川:そんなの送られたらソロ男の方が震えます。
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