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会議を見せるテレビ 第2回(全6記事)

キンコン西野「ハロウィンやクリスマスに“そもそも論”は不要」イベントを素直に楽しめない大人に苦言

キングコング西野亮廣氏と絵本作家のぶみ氏による「会議を見せるテレビ」第2回。ハロウィンの翌日にゴミ拾いを行う渋谷ゴーストバスターズを成功させた西野氏は、まるで子供の作戦会議のような“たまり場”から生まれるアイデアの面白さを語ります。西野亮廣オンラインサロンは実現するのか? 本パートでは、ハロウィンやクリスマスなどのイベントに対して否定的な意見を述べる大人に対して、日本流にカスタムしたイベントを楽しむことのおもしろさを語りました。

キンコン西野のオンラインサロンの値段設定

西野:今までどおりFacebookもしますし、いろいろ続けるんですけど。もうちょっとえぐった話がしたいんですよ。

のぶみ:まだあるんだ? それ聞きたいな。

西野:「もう絶対秘密厳守でいきたい」「こういうの仕掛けていこうぜ」っていうのあるじゃないですか。

のぶみ:ちょっと水面下でやりたいやつ。

西野:はい。ゴーストバスターズはそうだった。ゴーストバスターズは、ライターさんとか記者の方とかもその会議に参加しているんです。「これをこのタイミングでせーのでバッと出そう」みたいな。これはFacebookでは無理じゃないですか。

のぶみ:そうか。水面下でぎりぎりまでやっといてから……。

西野:みんなでこのタイミングでばっと出して、びっくりさせてやれという。だから秘密にしなきゃいけない。どっちかといったらそっちですね。

悪口とかそういうのじゃなくて、「この先、こんなのを仕掛けていこう」という話をまだばらしたくなくて。

のぶみ:(それが)できるのがオンラインサロン。『ONE PIECE』でいうと、船に乗っている人たちみたいな感じのところでやりたいなと。

西野:そうです、集まり。だから本当にどれだけ多くてももう50人ぐらい。

のぶみ:毎回その50人で作戦練れるぞみたいな、そういう話をしたいということですね。

西野:はい。

のぶみ:なるほどね。 立ち上がりは無料でできるという。

イナギ:そうですね。

西野:Synapse。

のぶみ:入る価格設定をいくらか出しましょうかね。

イナギ:そうですね。

のぶみ:気になる人もいると思います。

トンボ:今の話をふまえた上で、だいたいどれぐらいが妥当なの?

西野:2パターンあるんです。オンライン上でやりとりできるというのと。

イナギ:1つに絞って、本当にリアルに集まれる方限定というのも、もちろんありかなとは思います。

西野:僕、文章でやりとりもしたいんですよね。この場合、AコースとBコースみたいなことですよね。

イナギ:はい。実際に会議にできる人の人数は制限つけて、多少高めにする。そのほか見るだけの……でも、文章もちょっとえぐいことも言いたいわけですよね。

西野:そうですね。

イナギ:プロジェクトに使うということであれば、けっこう高めにして、最初にでかいプロジェクトを持ち上げるというのが一番おもしろいと思います。

西野:なるほど。

イナギ:安くしてほしいという意見も。

西野:安くはしないと思います。得が1個もないから。絞りたいんですよ。

のぶみ:例えば、西野さんは今の段階ではオンラインサロンをあまりよく知らないと。

西野:はい。

のぶみ:知らない上でだいたいいくらくらいにしようかなと。

西野:でも、Synapseさんのホームページで見ちゃったから、どれぐらいかという値段はわかる。出雲の国が3000円ぐらいでやってたというの。

のぶみ:なるほどね。

西野:でもそれぐらいになってくるかもしれないですね。

のぶみ:1万円は突破しないというくらいの感じ。

西野:1万円までだったらうれしい。でも本当これぐらいでいいですよ。実際に会える人はもっと上げると思います。

のぶみ:1万円までだったら。

西野:本当に密で会えるなら。そのかわり月1回とか実際に会うんですよね。

のぶみ:でもおもしろいです。

ハロウィン自体には興味がない

西野:1回やってみよう。それで、何でしたっけ?

のぶみ:ゴーストバスターズのお話、みんな気になっていると思うんですよ。けっこうニュースにもなったりして。

西野:ねえ。

のぶみ:これはけっこう成功したんじゃないですか。

西野:いや、大成功ですよ。本当に大成功。まずゴミがなくなった、街がめっちゃきれいになったのが一番いいですよね。

のぶみ:Yahoo!ニュースで書いてあったんですけど、西野さんのところに参加した人たちは意外にハロウィンをやってない人が多かった。

西野:ああ。朝早くから……。

のぶみ:西野さんもやってないんですよね。

西野:やってないです。ハロウィンやるより、ゴーストバスターズやったほうが楽しいやと。

のぶみ:ハロウィンは興味ないですか。

西野:ハロウィンはぜんぜん興味ないですね。要はお酒飲んで仮装して、パーッというのですか。あんまり興味ないですよね。

それより何かトンチきかしているほうが好きなんですよ。

のぶみ:アイデアでね。

西野:「ああ、こいつやってきたな」というほうが好きで。僕はハロウィンをつくってないもので。だから誰かがつくったものは誰かにやってもらって。

のぶみ:西野さんがハロウィンのゴミが出るから、ゴーストバスターズをつくったじゃないですか。それで僕、ちょっとチャリティーの見方が変わって。

なぜかというと、アフリカって水が汚いということだけで死んじゃう子どもがいっぱいいるんですって。

だからアメリカのデザイナーがメリーゴーラウンドをつくったんですね。子どもがガーっと行って、ぐるぐる回って遊ぶんですよ。そうすると、地下からきれいない水が吹き出てくる。

西野:ああ、おもしろいですね。

のぶみ:それでここに企業の広告を出すんですって。この広告を出すから、その企業がこのメリーゴラウンドを出すということだったんですって。

西野:へえ、おもしろいですね。むっちゃおもしろい。

のぶみ:アイデアで人を救うということもできる。

西野:はいはい。

のぶみ:それの日本版を見ているみたいで。

マイナスをプラスに変えるヨット理論

西野:これ先週、僕しゃべりましたっけ? 何かヨットみたいにやるのが好きだといって。最近いろんなところでしゃべってて、誰にしゃべったかぜんぜん覚えてないんですけど。

のぶみ:とりあえず言ってみましょうか(笑)。

西野:全部ヨットみたいに考えたほうがいいと思って、要はヨットって追い風でも進むし、向かい風でも帆の傾け具合いで進むじゃないですか。一番タチが悪いのは無風状態なんですよね。

のぶみ:そうですね。

西野:風がなかったらもう漕ぐしかないから、大変ですよね。でもヨットを自分に置きかえたときに、風というのはそのときの状況ですね。追い風というのは、何かすごいアドバンテージな。

向かい風というのは嫌なことですよね。嫌なことをみんな消そうとするじゃないですか。潰そうとするじゃないですか。今回のハロウィンのゴミ問題だって、「ゴミを出すな」というふうにいくじゃないですか。

のぶみ:そうですね。

西野:でも消したところで、本当に無風状態をつくっちゃうという。風が吹いていないというのは、一番タチの悪い状態ですね。だから消すんじゃなくて、使ったほうがいいと思っていて。

向かい風は追い風だというのは、感覚として絶対に入れといたほうがいいと思うんです。風が吹いてたらもうそれは追い風でしかないという。渋谷のゴミ問題も、超向かい風だから、むっちゃ追い風なんです。

のぶみ:なるほど。

西野:うまくしゃべってます?

のぶみ:結局普通の人でいうと、嫌な上司とかがいて、こいつをなくすんじゃなくて、怒られてることをパワーに変えられることはないのかと。

西野:その嫌な力を、こっちに向かしたらめっちゃええやんみたいな。

のぶみ:そうなんです。

西野:そういうふうに使ったほうがいいと思って……。

のぶみ:それ、わかります。

西野:渋谷のハロウィンの問題はすごく大変な問題だなと思って、それでみんな怒ってるから、テレビのコメンテーターの人がみんなやたらめったら怒って注意ばかりして、バカだなと思ってたんですよ。

のぶみ:バカだなと思った。

西野:本当に思うんですよ。だから嫌われるんでしょうけど。お前バカだなということを言っちゃうから。

のぶみ:結局いいことやってるんだからね。

西野:そうなんですよね。

のぶみ:子どもたちがゴミ拾いをやってるのがけっこう印象的だったし。

西野:ああ、やってましたね。

子どもが反応しないイベントはつまらない

のぶみ:いいなと思ったんですよね。震災のときも子どもたちを連れてって、瓦れきを一緒に片づけたことがあったんですけど、けっこうやってくれるんですよ。

西野:ああ、そうですね。

のぶみ:子どもはやっぱり何か優しいことをしたいというのがあるんじゃないかな。人間ってそうなんじゃないですか。

西野:子どもね、いいですよね。最近僕、子どもに一番興味あるんですよ。

のぶみ:僕、子どもが大好きですよ。

西野:そうですよね。そういう活動されてますから。

のぶみ:子どものやってることが一番正しいと思う。

西野:最近、子どもが反応しないものはあまりおもしろくないなと思ってきたんですよ。これまで自分のやっていることとか、子どもにすごく無視されることがあったんですけど。

でもそれは、いろいろ考えたら、確かにあまりおもしろくないなと思ったんですよ。こっちのエゴが強過ぎて。「あれ?」と思って。

子どもが反応する作品だったり、子どもが楽しめるイベントだったり、そういうものが好きになっちゃいましたね。だから、今回のはすごくよかったんです。むっちゃ楽しかった。

西野:子どもだったらむっちゃ楽しいのが、町中におばけがうじょうじょいるんですよ。

のぶみ:ゴミをおばけとして。

西野:じゃなくてです。実際におばけがうようよ。ゾンビが歩いてたり、朝方ですよ。

のぶみ:ああ、まだいたんだ。

西野:まだいるんですよ。

のぶみ:オールしたんだ、クラブとかで寝ちゃった。存分に残ってました。

西野:朝6時、5時ぜんぜんいるんですよ。こんな景色って、僕これまで見たことないんですよ。だってゲームの世界でしかなかったじゃないですか。

それでハロウィンのおばけがリアルタイムにすごい盛り上がってるときに、さすがに子どもはぶつけられないじゃないですか。

みんな酔っ払っているし危ないから。朝方はもうええ感じに規制できていて、お巡りさんもちゃんと配置つけてて。

のぶみ:ふーん、そうなんだ。

西野:というか、これって日本が始まって今までこんな景色ってなかったわけじゃないですか。今まで渋谷の街におばけがうろうろしてて、それを子ども……。

のぶみ:ゲームですよね。

西野:子どもがそれを体験できるという。子どもは「うわー、怖い」とか言いながら、やっているんですよ。こんな景色ってなかったから、むっちゃ楽しいと思ったんです。

のぶみ:それでちょっと正義の味方っぽい感じでいくじゃないですか。

西野:むっちゃおもしろかった。

のぶみ:子どもって自分を主役にしてくれる大人が好きなんです。

西野:ああ、なるほど。

のぶみ:だから保育士の人とかでも、やっぱり子どもが主役になるように遊ばせたりするんですって。だからごみ拾わせるのは主役になってるんですよ。

西野:ああ、なるほど、なるほど。

のぶみ:だからすごく楽しかったはずですよ。

西野:僕もむっちゃ楽しかったです。ああ、おばけいっぱいいるやんみたいな。

のぶみ:まだいたというのはちょっとおもしろいね。

トンボ:いや、本当に。

「ハロウィンはそもそも外国の…」「何言ってるの?」

西野:だからT.M.RevolutionさんがTwitterで、「ハロウィンはそもそもそんなんじゃない」「収穫祭なんだから、何をそんな外国の祭りで大人がコスプレを堂々とやってる…」みたいに言うて、「何言ってるのかな?」と。

いや、わかる。収穫祭ってことぐらいは千も承知だし。(でも)そもそも祭りじゃないとか言い出すんだったら、日本の祭りはほとんど海外のものだから。中国から来てるし。

それが日本風に変わったのが今のひな祭りだったり、端午の節句だったりなのに、何を急にじじくさいことを言ってるのかなと。僕はよくわからない。

コスプレ大会でいいじゃないですか。ほかの祭りだって全部日本用にカスタマイズされたまま今定着してるんだから、いいじゃないですか。

あとは表現する人やクリエーターさんが、アイデアを出して、それをいいものにしたらいいじゃないですか。何でT.M.Revolutionがそれを潰すのかなと思って。もったいないことするなと思って。

のぶみ:わかります(笑)。だけど西野さん、T.M.Revolutionさんは好きなんですか。

西野:好きなんです。

のぶみ:好きだからこそ、がっかりさせるなよみたいなことですよね。

西野:そうそうそう、いいじゃん。だってクリスマスもそうやん。

のぶみ:クリスマス。

西野:別にキリストの聖誕祭と思ってないやん。もう恋人たちのものになってるやん。それで言うたらT.M.さん、クリスマスの恋愛ソング歌ってるやん(笑)。「そもそも論」を通すんだったら歌ったらあかんよ。

のぶみ:聖誕祭の歌にしないと。

西野:クリスマスの日はキリストの歌を歌わなあかんよ。

のぶみ:それは確かに。

西野:コメンテーターの人たちが、ちょっと受け入れがたい感じもちょっとわかるの。やっぱり酔っ払ってる人が「ウエっ」てやってる映像って不快だし。

不快だけど、そのまま言ったって何も前進しないんだから、こういうときこそ影響力のある人が、これをプラスのお祭りに変えてあげたほうが。

のぶみ:なるほど。

西野:日本って昔からそうしてきたんだから失礼やん。日本なんか神も仏もいるんですよ。

のぶみ:まあ、確かにね。

西野:そこが同居してるんですよ。こんなん日本しかないんですよ。「何でも受け入れまっせ」っていう国なんだから。それが日本のいいところじゃないですか。

のぶみ:そうですね、キリスト。

西野:でも、僕はT.Mさんのこと好きだからね。非常に尊敬してますんで。(でも)そういう点だけは、ちょっとあんまり……何かなと思ったんすよ。

のぶみ:そこだけちょっとそう思ったということですよね。

西野:明日のYahoo!ニュースまたくるね。もう最悪や。

のぶみ:本当ね。

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