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5 Things Your Nails Can Say About Your Health(全1記事)

あなたの爪は大丈夫? 5つの症状でわかる体の異変

みなさんが持っている爪は、みなさんの健康状態を反映しています。爪に線が出てきたり、色が青や黄色に変わったり。サイエンスチャンネル「SciShow」によれば、こういった症状は、体の異変を表しているそうです。ただし、正確な判断は医者にしかできませんから、この記事を読んで思い当たるところがあったら、ぜひ病院に行って確認をしてみてください(SciShowより)。

爪には健康上の様々な変化が表れる

ハンク・グリーン氏:手足の指にある爪は、単なるお飾りではありません。指先を保護するとともに、細かな破片やランチの後に歯に詰まったホウレンソウなんかの小さなものを取り除くのに役立つわけですね。そして爪は、健康状態を知るバロメーターでもあるのです。

爪は死滅した細胞の集まりで、爪上皮(甘皮)の下、爪の根元であり最下層部にある爪母(そうぼ)という淡い色の三日月形をした部分から生えるものです。

爪母では常に爪母細胞と呼ばれる新しい細胞が作り出されていて、古くなり死滅した爪母細胞がそれぞれ層となって爪上皮から押し出されます。そうして爪が生える際、通常とは違った形で伸びたり、色が変化したりします。異変は大概、爪母あるいは周囲の細胞に何か問題があることを示しています。

ですから、状態の原因を遡って探ってみることで、妨害となっている要因がわかり、それを調べていく過程で、ご自身の体内で起こっていることについて知ることができるかと思います。

「ボー線条」と「点状陥凹」

例えば、ボー線条という、爪の表面に水平にできるさざ波のような線状の疾患があります。爪母が新しい細胞を作らない状態がしばらく続くと、こうした小さな波のような線が形成されます。

爪母がまた新たな細胞を作り始めると、通常通り爪が押し出されるのですが、押し出しが止まったところで刻み目ができてしまいます。ちょうど木の年輪のような感じですね。

爪母が一時停止ボタンを押して止まってしまうのは、恐らく血流から十分な栄養を得ていないからでしょう。通常は感染症あるいは何か重い病気にかかっていることを意味しています。

病気の際、身体は、爪を伸ばすといった優先度の低い活動から高い優先順位のもの、例えば……「死なないようにする」といった活動へと、栄養の流れを切り替えるのです。高熱が続いていた人に、ボー線条の症状が1、2か月後になって現れることはよくあることです。

点状陥凹(てんじょうかんおう)も爪母に問題がある可能性を示す症状のひとつで、爪の表面にとても小さな病変が現れます。陥凹は、乾癬や湿疹といった爪母に炎症を引き起こす皮膚疾患と関連してできます。炎症を起こした爪母は均一に爪母細胞を作ることができないため、爪の表面が沈下してしまうのです。

爪が青くなったり、黄色くなったりした場合は?

爪にはまた色の変化もあります。寒い日に爪をよく見たことがある方はお気づきだと思います。青色に変わっていると! これは大抵の場合、手足が十分な酸素を得ていないことを意味しています。低酸素状態の血液は色が黒っぽくなるのですが、皮膚を介した光の反射のために違った色、すなわち青っぽい色に見えるわけです。

色の変化は血管を立て直して身体が寒さに反応しているだけということもあり得ますが、十分に酸素を得られていない方というのは、ぜんそくや肺気腫といった呼吸器系の病気を患っていることもあります。

青色の爪はレイノー病という、血管の攣縮(れんしゅく)を伴う疾患の兆候でもあります。攣縮、つまりけいれんにより血管が収縮し、手足への血流が低下することによって、爪が青くなってしまうのです。ただ、青色の爪というのは、実は爪自体の色が変わっているわけではなく、爪床の色の変化によるものです。

爪が黄色くなる場合、これは実際に爪の色が変化しているもので、様々な原因が考えられます。多くの場合は真菌感染症によるもので、爪真菌症として知られています。爪甲内に菌が住み着いて、爪を黄色く変えてしまうのです。臭いもあまり良いものではありません……。

黄色の爪については、もっと深刻な疾患があることを示している場合もあります。例えば黄色爪症候群です。名前はとても深刻そうには聞こえないかもしれませんが。これは爪母が新しい細胞を作るものの、非常に遅いスピードであるがゆえに積み重なりが生じるもので、結果として硬く黄色っぽい爪甲ができあがってしまいます。

ボー線条の場合と同様に、黄色爪症候群についても、何らかの病気が原因となって引き起こされている場合があります。例えば慢性的な呼吸器疾患です。爪への酸素供給が少なくなった結果、爪の低成長を招くことがあるからです。

茶色や黒の線ができた場合は要注意?

あるいは、リンパ系疾患の兆候である可能性もあります。タンパク質に富んだリンパ液を身体中に運搬しているのがリンパ系であり、その疾患としてはがんやエイズ(HIV感染症)が挙げられます。爪に茶色や黒色の線ができている場合は、非常に深刻な病気である可能性もありますが……反対に何でもない可能性もあります。

茶・黒色線条が現れている場合は、爪甲の下部にある爪床に影響を及ぼす皮膚がんの一種、メラノーマ(悪性黒色腫)の疑いがあると言う人もいます。メラノーマは爪の下の皮膚を含め、皮膚の色を変えることがあるからです。

しかしながら、茶・黒色線条は無害なものである可能性もあります。黒めの肌色の方であれば、いたって普通のことだからです。ある研究では、20歳以上の黒色人種の77パーセントの人の爪に黒っぽい線があるとのことです。つまり、何らかのサインである場合もありますが、全く問題のない場合もあるのです。

ですので、ご自身の爪の色や外観について心配されているようでしたら、アドバイスしたいことがあります。医学的アドバイスをインターネットだけに求めないでください! 爪の変化の意味するところは1つではないかもしれませんので、早合点する前に、本物の医者に相談しに行ってくださいね。私たちは医者じゃありませんので。

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