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Robert Downey Jr.(全2記事)

ロバート・ダウニー・Jr.が語る、人生のつまづきと更生に関する考え方

アカデミー助演男優賞、ゴールデングローブ賞、助演男優賞を始め各映画賞にノミネート、『タイム』誌では「世界で最も影響力のある100人」に選ばれ、高い評価を集めるロバート・ダウニー・ジュニア。ケンブリッジ大学で行われたトークショーでは、スーパーヒーローとして、俳優として、ひとりの人間として、ファンからの燃えるような思いの質問に答えました。

チャップリンのオーディションでのこと

司会:さて、会場には、「燃えるような」思いで質問をしたい人が大勢いるようです。

ロバート・ダウニー・Jr氏(以下、RDJ):うまいね。

司会:ご自身で会場から質問者を選びますか?

RDJ:いや、あまりプレッシャーをかけないでほしいな。ここで縮こまっているよ。

司会:質疑応答を始めたら、挙手が林立しそうですね。はい、質問のある方!

RDJ:マイクの交換が必要であれば、僕に言ってくれ。

質問者:そうさせていただきます。最近「チャプリン」を見て、素晴らしいと思いました。

RDJ:どうもありがとう。

質問者:スラップスティックが完璧だったので、オーディションではどんなことをされたのかを知りたいです。

RDJ:スラップスティックのために何をしたかって?

まず、リチャード・アッテンボロー卿についてよく知らなくてはいけないと思ったよ。ディッキー・アッテンボロー? リチャード・アッテンボローさん? 最終的には、リチャード・アッテンボロー卿になったよ。

覚えているのは、定期ミーティングで会った時、彼がトム・クリストファーの写真を掲げて「どうだ。そっくりだろう」と言ったこと。それで僕は、「ええと……これは、彼をトーマスと呼べ、という意味なのだろうか」と思った。

まあ、こういったことで結構奮起できた。ぜったいうまくやってやる、って。スタジオの連中は僕に興味など持たなかったと思うけど、スクリーンテストを受けた。ジョニー・ホッジという人の元で働いた。

どういう人かというと、「ベニー・ヒル・ショー(注:69年〜89年放送の英コメディ番組)」をみんな覚えているかな。ショーの中で、禿げていてこんな風にしょっちゅう頭を叩く人が、ジョニー・ホッジだ。もう亡くなっていると思う。亡くなっていなかったら、失礼。

彼と何カ月も仕事して、それからスクリーンテストを受けた。それからは無我夢中だった。僕は20代初めで、何に向いているかなんて、まったくわからなかった。映画の後は、向いていないことがたくさんあることがわかった。周りがフォローしてくれたんだ。

シャーロック・ホームズはもう一度やりたい

司会:他に質問のある方。

質問者:過去にやった役をも言う一回やりたいと思ったことはありますか。ご自身のプロダクション会社で取り上げたいと思うことはありますか。

RDJ:シャーロック・ホームズはもう1度やりたいね。3年に1度は同じことをやりたくなるから。続編2本で満足するのは、変わり者だけだよ……シリーズ第3作制作の動機としては、これじゃちょっと弱いかなあ。

とにかく、僕には学歴がないので、前倒しで考えるとか、計画的に物事を進めるとかいうタイプじゃない。白板に「今後の演目」として「ヘンリー五世」と書いたりもしない。まだ見ぬ自分がやるべき事柄なんてものは、持ちたくもない。

でも、誰かが「スティーブ・ジョブスの映画を作ろう」と言えば「その話、乗った!」と言っちゃう。歴史上の人物についてやろう、という話が出れば、やりたいかどうかで決めちゃう。

『アイアンマン』の後で、ベン・スティラーが「ねえ、ひどいアイデアが浮かんだのだけど、聞いてくれるかい?」と電話をかけて来た。僕が「何だい?」と聞くと、「暗い波乱万丈の経験を持つオーストラリア人の役を演らないかい?」「どういうことだ?」「役名は、カーク・ラザラス。彼は……」僕は「冗談じゃない!」と言うんだけど、心の中の僕の一部が「演ってみろよ」って囁くんだ(訳注:『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』を指す)。

そして、演じることがどれほど僕にとってカタルシスになるか、ということに、初めて気づいた。理由があって、社会に受け入れてもらえない、剃刀の刃のような人間。

でも、アリだとか、保父さん的な役も演ってみたい、というアイデアにも抗しきれない自分がいる。リスクはあるけど、攻撃的な役だとか、人種差別主義者などもね。エンターテインメント向けでないことも、いろいろやってみたい。

スーパーヒーローをやってよかったこと

司会:他にはありますか。

質問者:僕は、あなたの作品の大ファンです! スーパーヒーローを演じてよかったこと、悪かったことを教えてください。

RDJ:よかったことは、ちびっこたちに大喜びされることかな。ひどい頭をして、12ポンド太り、髭ぼうぼう、まるでトニー・スタークに見えないような時にスーパーマーケットに行った時のことだ。撮影は2週間ほど前に終わっていたから、ビールをちょいとひっかけてから歩いていたら、知らない子供が「あっ! あの人!」って息をのむんだ。

子供たちは、後をくっついて来る。僕が立ち止まると、言うんだ。「トニー、こんにちは。元気?」って。

(会場笑)

ものすごく光栄だと思う。一生涯そう言ってもらえるんだから。ちょっと困ることは、ちびっこにこう言われること。「ねえ、古い方のアイアンマンの人でしょう。新しい人、見た? すっごくかっこいいよ!」

(会場笑)

悪いことがあるとしたら、苦労人の妻に「トニー・スタークを演じている時には、すごく横柄になる」と言われること。まあこの仕事は1年だけだ。

(会場笑)

ファンからのリクエスト

司会:他には。

質問者:ささやかなお願いごとがあるのですが、断っていただいても結構です。

RDJ:どうぞ。

質問者:ラジオドラマを書いているのですが、セリフを2つほど言っていただけませんか。できれば録音もさせていただきたいのですが。

(拍手と歓声。質問者、壇上に上がる)

これが武器商人の物語で、こっちは……。

(しばし間)

RDJ:どの道、僕が監督の言うことを聞いたためしなどないけどね。

キュー!

「平和を捨てよ。これからは武器の世になる。それは力あり、爆発をもたらし、他者を殴打する。その名はヘックラー&カーチだ!」

(会場拍手)

はい、みなさん。セットの中ではお静かに!

「三部作の続編として、『第三部・その2』を送ります。若きマスターが、木々にマーキングして歩きます。名づけて『縄張り』」

質問者:こちらもお願いします。

RDJ:「こんにちは。あんたの奥さんを歓ばせていいかね?」

(会場拍手)

まあ、時に人にはやらなくてはいけない時、というものがあるよね。「仮想現実療法」と言って、実行すればするほど、その事をよりよく理解できる。行動に移して、癒される可能性に目を向けるんだ。

(会場笑)

司会:次のおかしな質問にいってもいいですか。他に質問は。

知名度が上がることで高みに上り、それが大きな励みとなる

質問者4:セルフィーを一緒に撮っていただけますか。

RDJ:いいけど、後で大きな写真は撮るよ。とりあえず他の質問にいこう。

司会:他にノーマルな質問は。

RDJ:アブノーマルでもいいよ。

質問者:セレブでいてよかったと思ったことは。

RDJ:ありがとう。レストランに席を予約する時かな。いい気分になれる。

顔を知られるって、いろいろ考えさせられるよね。しばらく仕事がなければ、忘れられちゃう。役者だと認識してもらえなくなる。

僕は表現者だから、まったく異なるモードに入る。絵を描いたり、散歩したり、子供とでかけたり。そのうち、こう言いだすんだ。「このばかやろう。僕はこれら全部の支払いをしなくてはいけないんだ。仕事を再開しろ!」って。

仕事モードに入ると、とても心豊かになれるんだけど、あれ、これってどうやったっけ、僕は何をやっているんだ、と言った感じになる。服を選んでも、「デートにでも行くのか?」と言いたくなるようなものを選んでしまう。「僕の中に何者がいるんだろう」といった、変な感じだ。

まあ、こういったことが、「よかったこと」だと言うつもりはないよ。

知名度が上がることで一番よいのは、それがどんな方法でも、どんなレベルでも、自分がやっていることの高みに上る、大きな励みになること。エゴの銀行にお金を貯めるのでも、実際にお金を儲けるためではない。やっていること全てについて、頑張ろう、という気持ちになれるんだ。何か自分にできることがある時には、これはすばらしいことだ。それが一番よかったことかな。

僕は高校を落第して、最初の高卒認定試験は監獄の中で受けた。その僕が、ケンブリッジで話すことになろうとは思わなかった。これも、僕にとってはとてもよかったことのひとつだ。

素晴らしい役者たちとの仕事

司会:他に質問は。今度は2階席の人から選びましょう。

質問者:ウェブサイトの女性に興味はありますか。

RDJ:今でも気にはなるけど、キャリー・ラブロックみたいな人のこと? それとも僕のガールフレンド役を演じる女性のこと?

質問者:覚えていません。

RDJ:別に大丈夫だよ。

質問者7:これまで仕事をした中で、ベストとワーストな役者を教えてください。

RDJ:ほんのひと握りだね。ジュード・ロウ。彼は国宝級だ。素晴らしい。彼は大好きだよ。ヴァル・キルマー。とてもうまい。『ジャッジ 裁かれる判事』ではヴィンセント・ドノフリオ。

女優は怖いよ。独身で、自然な演技の女優はとてもすばらしい。見ていると、「とても自然だね」と言える。

司会:他に質問は。

質問者:スカーレット・ヨハンソンについてどう思いますか。

RDJ:彼女に会ってどう思うか、ってこと?

質問者:彼女を知ってどう思うか、ということです。

RDJ:彼女はすばらしい人だよ。僕の親友なんだ。多分最近子供が生まれたばかりだと思う。なんだかうまく想像できないよね。

スカーレットについて、もっと話せって? ええと、彼女はニューヨーカーだ。地域性を以って人を描写するのは難しいけど、彼女はいかにも東海岸出身、といった感じの女の子だ。15歳の時に『ロスト・イン・トランスレーション』に出て、「ワオ! とても上手な役者だ」と思った。

『アイアンマン』の第2作に出演し、ブラック・ウィドウ役の彼女は素晴らしかった。アイアンマンを喰っていた。彼女には大スターの素質がある。フランス人のボーイフレンドがいて……みんなは、僕とスカーレット・ヨハンソンの仲について聞きたいのだろうと思うけどね、彼らの間には子供ができたばかりで、僕はとてもうれしく思っているよ。

さまざまなキャラクターのセリフ、訛り、いろいろな役は楽しい

司会:他に質問は。

質問者:まず「ワームホールに飛び込む心境はどのような感じですか」と質問したかったのですが、代わりに別の質問をします。今日の講演の間にも、さまざまなアクセントを駆使してお話しされていましたね。さまざまなキャラクターを、さまざまな訛りで演じるのは楽しいですか。どんな経験ですか。

RDJ:ちょっと腰がひける感じだよ。演技で失敗したくないからね。アメリカ人の俳優は、訛りのある演技がとても下手だし。

(会場笑)

でも、時に正しい声や正しい性格を探り当てることができる。「(訛りながら)そのプロセスを教えてあげようか?」まあ、いろいろな役をやるのは楽しいよ。

ところでこの場所は何と呼ばれているの。

司会:「チャンバー」です。

RDJ:「ここはチャンバーと呼ばれているのだ……」何だかゴシック小説みたいだね。

質問者:ハロー。トニー・スタークやシャーロック・ホームズは、あなたの一部なのでしょうか、それとも、あなたが形作った演技ですか。

RDJ:トニー・スタークは僕よりかっこいいからね。だから正直な所を打ち明けると、「あ、しまった。ここはもう少し、端正にかっこよくしなければ」と思う日もあるよ。この瞬間もそうだ。

もしあんなふうに、大金持ちで、空を飛んで、きびきびしていたらどんな感じだろうね。一方で、武器を作ってはそのひとつに吹っ飛ばされるのは、マンガ的でありえないことだし、そんな風になりたいとは思わないね。

シャーロックに関しては、実際にあんな風に賢かったら、と考えたことはあるよ。

(会場笑)

そして自分で思うよりも奇人だったら、と考えることもあるよ。僕が楽しく奇行をしても、ああ、何かちゃんと考えているんだろうなあ、と思ってもらえるでしょ。

(会場笑)

ケンブリッジ入学したら工学と建築学がやりたい

司会:二階席からもうひとりどうぞ。

質問者:ケンブリッジに入学したら、何を学びたいですか。

RDJ:学科は何があるの。

司会:史学、数学、語学……(観客からも学科が挙げられる)

RDJ:建築学はある?

司会:ありますよ。

RDJ:では工学と建築学がいいな。

(会場拍手)

楽しそうだし、すてきだからね。

ここで誰かが「ああ、わかる」って言ってくれないかなあ。

「(声色を使って)俺には建築に向いているからな!」

(会場笑)

常々、建築をやるべきだと感じていたんだ。思い出した。祖父がパナマ運河のエンジニアだったんだ。母が、祖父に連れられてパナマに行って、祖父が、完成が危ぶまれた大きな事業に参加した話をよく聞いたものだよ。プロジェクトはちゃんと完了したけどね。

え、何。ちょっと待って。アレック・ボルドウィンが先週来たって?

司会:ええ。先週の金曜日に。

RDJ:ふん!

(会場笑)

質問者:ボルドウィン氏が言っていたのですが、お父様の映画出演に始まりマイナー映画の出演から、アクション映画の大スターへと復活を果たすのは、どのような感じなのだろう、ということでした。そのような経験がある人は、なかなか周りにいないと思います。

RDJ:ああ、よい気分だよ。これ以上よいことはないよ。

『アイアンマン』のテクノロジーはワクワクすることに間違いない

司会:次の人。

RDJ:君たちが僕の善意で時間を引き延ばさないか、スタッフがはらはらしているから、時間をチェックしていた。

(会場笑)

質問者:私は化学工学を専攻しているので、『アイアンマン』を見た時には、さまざまなテクノロジーにひきつけられました。かっこいいし、魅惑的でした。

ああいったたくさんの仕事は、世界中から集められていますね。サイボーグ、生物工学の外科手術も然りです。そこで思ったのですが、役をもらった時や、第2、第3作を作る時に、役作りのためにロケ時に世界の技術の現場はご覧になりましたか。

RDJ:今日では、研究を見て周るために、自分の土俵を出て世界を回る必要はないよ。

第1作で僕が覚えているのは、化学と生物学のうち、形而上の面を取り除いて、説明は困難だけど、うまく働く錬金術みたいな方法を考えたこと。

僕たちはいろいろと考えた。フランシスは空想の元となる実際にある事象を選ぶし、プレイディは、自己修復能力のある新しい金属を考えついたし、アーティは形而上学の書物からヒントを得た小型反応炉を思いついた。

こういうことに詳しい人たちはいるけど、僕はこだわりが強いので、「ここでこれを落下させて演技すれば、広域のシーンがかっこよく取れるでしょ」などという。ちゃんと理屈が通るようにしている。

スタッフは「ロバート、ビデオを一時停止して『このシーンには、物質の周期表が正しく反映されていない』なんて言う人は誰もいないから安心して」と言う。僕はそういうこともちゃんと聞く。

まあ、わくわくするような分野には間違いない。かっこいいし。

ファンからの困った奇行

司会:次の方。

質問者:質問が2つあります。まず、奇行についてですが、あなたの身に起こったファンの一番の奇行は何ですか。また、この会場を見回すと、たくさんの盾(出演作中に登場する機関SHIELDと同音)があります。ちなみにこの盾はケンブリッジのものです。あなたが好きな盾はどれですか。

RDJ:では選ぼう。

(会場歓声、拍手)

選ぶにあたって、他の物も見よう。外交ってやつだ。あの青いのがいいね。あれは誰の盾?

司会:誰の盾でしょう。誰か知っている方はいらっしゃいますか。

観客:ルーシィ・キャベンディッシュ!

RDJ:ルーシィ・キャベンディッシュの盾。クールだね。

ファンの奇行か。ある地点を超えると、奇行と呼ばれる。そしてセキュリティチームが過剰に増える。あ、そういう話じゃないのね。

覚えているのは、変なメールが来たこと。「貴殿が火の輪の我が元に来るべき時が来た」。あ、時が来たんですか。そうですか。ちょっと失礼。火の輪の我が元に来い、などという送信先間違いのメールが来たものですから。ええと、地元の警察署に、転送、と。

(会場笑)

更生の機会とは恵みの傘をさしてもらうこと

司会:あと2問お願いします。

質問者:更生の機会を与えられるのは、どんな時ですか。本人には、どのようにわかるのでしょうか。

(会場どよめき、笑)

「静まれ、私こそ神であることを知れ」。ほとんどの人は、準備ができていようとなかろうと、更生の機会を与えられるし、機会を与えるのは判事だよ。

教育水準が低ければ必ずつまずくわけではなく、教育水準が高いからと言って必ずしも成功するわけではないのは興味深いと思う。

深く精察するつもりはないが、いつも衝撃を受けることがある。幸先の良いスタートを切り、将来を嘱望されている若い人の運命が、ある時、奇妙に狂う。樽の中で何年にも何年にも思えるような時を過ごし、突如ポンっとはじけて何か並はずれたことをやってのけたり、もしくは更生して、友人や家族、隣人に認められ、栄光に満ちた人生を送る。そうやろうと思ってやったわけではなく。うんぬん、かんぬん。

まあ、要するに、ちょっと前にも話が出たけど、恵まれた状況とは僕たちの頭の上に常にあって、自由に手に入るように見えるけど、実は、自分の自由意志でそこから立ち去ることもできるんだ。

だから、更生の機会とは、そういった恵みの傘を再びさしかけてもらうことだと思う。そして、それを当然のことと思ってはいけないんだ。

ところが、人によっては、更生の機会を与えられても、モラルについての心境が変わり、元の木阿弥に戻って、善くないことをしてしまうかもしれない。そして、どうしてうまく行かないんだろう、と疑問に思うわけだ。

僕に、そういうことがわかっていればなあ。誰か、バンパーにはるステッカーにして僕に送ってくれ。とても長いステッカーになるね。ハンマーに刻んでもいい。

(会場拍手)

ファンに愛される映画は男女分け隔てない作りになっている

司会:最後の質問ですので、いいものにしてください。人を選ぶのが難しいな。

RDJ:よし、手伝おう。僕が質問者を選ぼう。君は、おもしろおかしい質問をしてくれるよね。どうぞ。

質問者:あなたの映画における技術は、すばらしいものがあると思います。『アベンジャーズ』はすばらしかった。ウェドンは映画の脚本を書くことに長けていると思います。

ところで、あなたはフェミニストですか。

(会場笑)

RDJ:君はとんでもない奴だな! 僕は王国に行ける鍵をあげたって言うのに、君は、そんなにひどい質問をするんだから。恐らく、君は、僕もまだ見つけていないものを知っているんだろう。

ああいった類のものは全部、想像の産物だよ、君。

でも興味深いのは確かだ。僕がばかばかしくも完璧な結末にすれば、ジャーナリストたちがクールな方向に持って行くだろうけど。

コミコンへ行くと、ファンに愛される映画は、本当に男女分け隔てない作りになっている。とはいえ、西部劇的メンタリティがマイルドに存在していて、灯りの下でマッサージ、みたいな感覚が、こういった映画には共通してある。

こういったことは、今現在、実際にあることなんだ。声高いフェミニストの女性たちが、「女性が出てこない!」って叫ぶような、そんなものじゃないんだ。

でも、こういった男性賛美から、奇妙なことに、逆に平等感が表面に出て来る。僕はこれを、滑稽な質問に対する高度にインテレクチュアルな答え、と呼ぶ。質問してくれてありがとう。最高の締めくくりだった。

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