2024.10.10
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司会:色分けおもしろいですね。今もちょっと付箋の話も出たんですけど、やっぱり手帳の話っていうと、文房具とかグッズの話ってつきものなんですけれども、付箋のほかにも例えば筆記用具とか、手帳カバーとか栞とかそういった物で、使われてて「これいいよ」と皆さんに勧められるようなものとか、「これ試したんだけど、実はダメだった」とかそういうのも含めて、その辺のお話って何かいただけますか?
安藤美冬氏(以下、安藤):私はもうずっと、ボールペンはジェットストリームっていうのを使っていて。いろいろ使ってみるんですけど、やっぱりそのボールペン以外は使えなくなっちゃって。
池田千恵氏(以下、池田):書き心地いいですもんね。
安藤:はい、書き心地がいい。ジェットストリーム150円ぐらいの物から1000円ぐらいの物までいろいろあって、読者の方からプレゼントしてもらう物が増えて、当面買わなくてもいいぐらい。
池田:いいですね。
安藤:ジェットストリームがたまってるのでそれを使ってます。まさに色分けとか付箋とかシール、赤いシールが「今日は気合入れる日」みたいなことをやってみたこともあったんですけども、私は多分、日々の生活と同じでそぎ落としたシンプルな物しか続かないので、特別な文房具を使っているっていうわけではないんですよね。
なのでこの千恵さんのこだわりは、いつもすごいなと思っているんですけれど。さっきのリムカ以外に、あと4色ボールペン。
池田:これ4色ボールペンで、一見4色に見えないですね。LAMY2000っていうドイツの物で、1本1万円するんですが、アマゾンで買うと5,000円で。別にアマゾンの回し者じゃないんですけど(笑)。なぜかオトクに買えるという。
4色ボールペンって普通に売ってるやつってすごくダサいじゃないですか? 透明で太くって。毎日手に取る物って、自分がすごく気に入ってデザインもよくって、気持ちが上がる物がいいなと思いましてLAMYにしてるんですが、ただ実は、LAMYなんだけど中身のインクはジェットストリーム(笑)。
っていう結構マニアックな感じで、LAMYのこのデザインはすごく素敵で好きなんですけど、すごいマニアックな話ですみませんが、インクの粘りが濃すぎて、一生懸命強く書かないと書けないんですね。
力を抜いて書けないんで「これどうにかなんないかな」と思ったら、文房具好きの人たちに人気なのが、中身をジェットストリームに替えるっていう。
安藤:ライフハックですね。
池田:ジェットストリームにもいろいろ種類があるんですけど、またこれもアマゾンの回し者ではないですが(笑)、LAMYを検索すると「これを買った人はこれも買っています」に……。
(会場笑)
池田:ジェットストリームの、入れ替えができるインクが出てくるんですね。
安藤:すごい!
池田:それを抱き合わせで買いまして、それを入れ込んで使っているという。
安藤:ああ、いいな。
池田:それが私のおすすめです。ただ緑がないですね。ジェットストリームの。それも、アマゾンで緑も買ってますっていう、緑のインクが出てくるんで、それを頼むと4色でちゃんと書けるということをやっています。
やっぱり手触りとか、筆圧とか紙の質とか、そういうところってすごく大事な要素なんじゃないかなと思うのと、朝活手帳なんで朝開くから、朝一にいい気分になる、こういうところってすごい大事だと思うんですね。そういうところにもこだわりたいです。
安藤:私は最近、小物、例えば財布とか名刺入れとか、毎日目にする手にする小物を明るい色に変えているんです。財布も手帳カバーも、名刺入れも小銭入れも、これまで黒一辺倒だったんですね。
でも明るい色、ビタミンカラーってすごく気持ちがいいなって思って、最近財布はスリングの鮮やかなグリーンにして、名刺入れはゴヤールのオレンジ、コーポレートカラーがオレンジなので、手帳もディスカヴァーさんで売られているオレンジ色のに変えて。
司会:手帳カバー。
安藤:はい。手帳カバーもオレンジ色なんですけども。
池田:これもディスカヴァーさん(笑)。
司会:ありがとうございます。ホームページで買えます。
安藤:すごい気分が良くなるんですよ。色ってどうです?
池田:色大事ですよね。
安藤:ああ、やっぱりそうですよね。
池田:やっぱり気分が上がる色がいいなと思っていて。
安藤:気分が上がる。
池田:私も美冬さんと同じくオレンジがすごく好きでした。ここ数年オレンジでやってたんですけど、年によって気分が変わるみたいで。
安藤:変わると思います。
池田:今はブルー、このぐらいのブルーの色っていう感じで。
安藤:それも癒しの青ですね。
池田:いろいろブルー系を集めちゃったりしますよね。
安藤:去年はここがオレンジ色だったんですけど、今年はこのレモンイエローがすごく気に入っています。これもカバーしなくてもいいなと思って、このまま使いたいなと思う。
司会:ありがとうございます。元気が出る色ということで。今、千恵さんから、朝書くっていうお話があったんですけど、こういうイベントで、皆さんからの質問をお聞きすると「手帳つけてみたんですけど続かないんです」とか「どうすれば続けられるんですか?」っていうお話ってが大体出てきます。
僕なんかも、最初の1カ月でだんだん書かなくなったりってことはままあるんですけど、そういう時に続けるためのコツ、1つは決まった時間に書くことに決めるとか、何かコツみたいなものがお2人にあればお聞きしたいんですけれど。
安藤:私も飽きっぽくて、1つのものがなかなか続かないので、まず大前提のポイントは頑張り過ぎないっていうのがあります。「手帳1冊、1年間フル活用しよう」と思うと、最初に設定したバーがとても高すぎて、自己嫌悪になって自滅しちゃうパターンがずっと続いていたので。
もしこの『朝活手帳』でも『20代手帳』でも使ってくださる場合は、一部分だけでも1年を通した時に活用できたなって思えるポイントがあればオッケーって思ってもらえたらいいです。
1年間、ある部分を活用しても1,500円ぐらいなので、コストはそんなにかからないものですし、いいのかなと思います。
例えば私の場合は飽きっぽかったりするので、毎日デスクにとにかく置きっ放しです。だいたい千恵さんと反対で、私は夜活だって自分に言い聞かせてるんですけど、朝がすごく苦手で、朝のアポギリギリに起きて、夜は2時、3時まで1人夜活をしてる生活をしてるんで、だいたい夜にいろんなこと考えたり思いついたりするんですね。
なので、デスクに置いてある物をベッドサイドまで持ってきて、ペンを握って思い付くままに書く時間を夜にとってます。寝る前のひとときなんかをとったりしてます。
あとは毎月1日、これは人によって設定は自由なんですけども、1日に前の月の振り返りと、今月やりたいことを考えてみるという日にちは設定しています。その日にちは、私は月の初めが大体ボーダーラインなので、大体いいと思うんですけれども、その時間も1、2時間取る必要はなくて、ほんの10分でいいです。
ほんの10分、前の月にどうだったか、今月どうしたいかってことを、10分でもいいから考えていくことをクセづけていくと、月の初めに設定したことを、その1カ月のなかでふと思い出す時があって「ここはもうちょっと行動足りないな」とか、「ちょっと軌道修正していこうかな」ってことが思いついていくので、すごくおすすめです。
エッセイコラムを毎月今回書いているんですけども、そのなかの1つが、アクティブアワーという設定、多分千恵さんのコンテンツにも似たようなのがあるかもしれませんが、1日のなかで1時間、この時間は集中して活動する。
つまり、電話もせずネットも見ず、 SNS とかもやらず、1時間集中して何かをやるっていうのを、1日1時間どっかの時間帯に設けるようにしています。
その日の朝に、その日のスケジュールは確定しているはずなので、この場合は夜の10時から11時にしてみようとか、「お昼は1人の予定だから、1人のお昼の予定の時はアクティブアワーにしよう」っていうな感じです。
その時に3年計画の見直しをしてみたりとか、もうちょっと具体的にやりたいことを深掘りしていったりとか、実際にオンライン英会話をやってみるとか、英語のテキストを書店に探しに行くとか。
要はやりたいことのための種まきの時間というのを1日1時間過ごすようにして、さらに加速度化してきたような気がします。千恵さんはどうですか?
池田:はい。私も美冬さんと考えは一緒で、頑張り過ぎないというのがすごく大事で、まず「朝活」の名前も強いですけどね、朝活手帳って言うと。これを買うと私が見張ってるみたいに思われたりもするんですけど。
でも、早起きって365日続く小さな挑戦だと思ってて、それを例えば「朝活するぞ」ってモヤッと決めちゃうと、結局365日のなかの1日朝活できなかったら、もう全部総崩れになって「もういいや」みたいな感じになっちゃうんですね。
なので、まず早起きの定義とか、手帳を続ける時も、使いこなすという定義を自分で決めちゃうといいと思うんですよ。手帳を使いこなさないでいるのって、使いこなす定義がモヤッとしてるからだと思うんですね。
私のなかの使いこなすは、例えばアクティブアワーを1日何時に必ず作ることだって決めたりとか、あと早起きだったら「週の3回5時半に起きれたら、私は朝活成功したっていうことに決めたんだ」っていうふうにしたら、その決めたことをクリアできたら、真っ白でも使いこなしてることになるんですね。
あと私は、言葉の使い方に気をつけようと思っていて、この『朝活手帳』にも書いてるんですけど、戦略的先送りリストっていうのを入れてるんですね。要は戦略的先送りって、月末に自分がやったこと、ToDoリストを整理して、できなかったことをもう一回持ち越すリストなんですけども、「できなかったこと持ち越しリスト」だと、すごいテンション下がるんですね。
そうじゃなくて、やり残したことだけど来月に持ち越して先送りするっていうところで、戦略的っていう言葉ってすごく便利な言葉で、「私は意思を決めて、意思をもって先送りしたんだ」って前向きに変換できるようになるんですね。戦略的先送りも一緒なんですけど、戦略的二度寝とかもよく使っていて(笑)。
(会場笑)
安藤:戦略的、わかるわかる。
池田:戦略的ってすごくいいんですよね。例えば、これ4時起きで、4時からのスペースがあるんですけど、はっきり言って4時から起きる人はあんまりないんですよ。でも5時でもよくって、5時って決めて5時に起きれなくて6時に起きてしまった時に「ああ、私二度寝しちゃった」と言うとすごい落ち込むんですけど、「今日の1日のパフォーマンスを最大化するために、私は戦略的に6時に起きたんだ」って決めると、何かすごい頑張ってる感じがしません?
そういうふうに戦略的ってことを上手く使うっていうところ、ネガティブな言葉をポジティブにどう変えて、自分の気分を転換するかっていうところって、すごく大事かなと思いますね。
安藤:それで言うと、このコラムにも書いたんですが、完全休息日を設けようっていう提案をしていて、すごく似ていると思います。
池田:見て思いました。
安藤:1カ月のなかで、完全休息日が2日あると私はいいと思っていて、休みはもっととってもいいんですけど、完全休息日のポイントは、やることを決めないっていう、その日の朝に「こうしよう」と思ったことが好きなだけできる日。
要は1日中ゴロゴロしててもオッケー。髪を切りたいなと思ったら髪を切りに行ってもいいし、図書館とか書店とかで本を読むのもいいし散歩するのもいいし。たいてい私は完全休息日は家に引きこもって、猫とかとずっと遊んでるんですけども。
でもそれって「ああ、今日せっかく休みなのに何もやらなかった」って後悔する時がすごく多かったんです。疲れ果てて何もやりたくない時ってあるじゃないですか? それを「あらかじめ完全休息日だったんだから、もう何もやらないことが予定なんだ」って思うと、すごくさわやかな気持ちでゴロゴロできるっていう。
池田:戦略的ダラダラみたいな。
安藤:すごいわかります。
池田:だから決めてやるかやらないかだけの話なんですよね。決めて「何もしない」っていうふうにしたら、それはそれで一日の流れは成功したってことなんで、その辺の決め方とか、定義付けっていうところが一番大事かなと思いますね。
安藤:そうですね。手帳とちょっと話がそれるんですが、紙の手帳がいいなと思うのは、デジタルってその一日のテンションが並列的ですよね? 先ほど筆圧とか書き言葉でその時の感情とか気分がわかるっておっしゃってましたよね?
池田:はい。
安藤:それって本当にその通りで、紙に自分の字で書くと、すごく忙しくて余裕のない感じとか、予定がこの日にすごく詰まってる感じ、ちょっと緩やかな感じって、スケジュールのテンションが波形のようにわかるじゃないですか?
池田:わかります。
安藤:Googleカレンダーも、パソコンで見ると、予定が1日5アポ以上の時は真っ赤になって、3アポぐらいがオレンジ、アポがないとブルーとか白とかになったり色でわかるんですけども。
それはスマホでわかるわけじゃないし、あらかじめ紙に翌月の予定が埋まっていた時に、「ああ、私、今、あまり余裕がないな」とか「この日はかなり忙しくなるな」っていうと、戦略的に翌日も午後まで何も予定入れないって。
例えばだいたい私、朝の10時から1日の仕事が始まるんですけども、10時から2時ぐらいまではもう何も入れない。その日までに地方の出張が続いたり海外が続いたりして、ヘトヘトになってても、翌日2時までは無理して入れてないから、好きなだけ寝れるみたいな。そういうのってないですか?
池田:ありますね。戦略的余白。
安藤:そうそう。
池田:戦略的に余白を持つ。予定はそうですね。例えばこれも遠い方は見えないと思うんですけど、ブロック予定って言っていて、太い字でわざと予定をスカスカにする日をだいたい決めてるんですよね。でも予定はちょっとでも絶対入っちゃうんですけども、改めて来月のこの日はなるべく予定入れないようにしようっていうのを決めて、見えるように赤ペンで枠にしちゃうんですね。
そうすると、そこを意識して、少なめにして考える時間を取れるようになるんですね。そういうふうに意識して空白を入れるっていうところも、何か決めることができるのも、考えたりすることができるのもやはり手書きのよさかなと思います。
安藤:そうですね。開いてるとつい何かを入れたくなるっていうのは習性だと思うんですが、空白、何もやらないこと自体を予定にしておくと戦略的。
池田:戦略的空白。すごい大事。戦略的いいですね。
安藤:使えますね。
池田:戦略的失恋とかもいいですよ。
(会場笑)
安藤:ええーっ!
池田:失恋した時も「次にいい人に出会う、最高の出会いのために私は戦略的に失恋したんだ」と思ったら、すごい前向きに、「泣くのやめよう」みたいな(笑)。
引っ越しも私は戦略的住まい選びって言ってるんですけども、引っ越しも戦略にするっていう、人生の戦略の、計画の一部にするっていう。言葉を大事にするっていうことだと思います。
司会:すごく勇気の出る考え方をたくさん教えていただきました。
最後に僕からの質問です。2015年の手帳に書いたら、2人それぞれ夢が叶ったという話を最初されましたけど、今度、2016年の手帳に書こうと思っていること。今2015年なんで、来年の夢とかやりたいことがあれば教えていただけますでしょうか?
池田:はい。私は大きく2つあって、今年立ち上げた『株式会社 朝6時』で、労働時間じゃなくて成果で計れる会社をすごく作りたいなと思っていて、極端に言うと朝7時出社して、4時に退社できたらすごいいいなと思うんですね。会社によっては、夜型の美冬さんにとっては「えーっ」みたいな感じかもしれないですけども。
安藤:でもいいですよね。それが全部スライドできれば。
池田:スライドできる会社を広めたいなと思っていて、今企業さんにコンサルティングを行っている状態なので、そちらを拡大したいなというところと。
あとお腹の子の健康とか。子どもがいる生活の早起きといない生活の早起きって、スタイルが全然変わってくると思うんですよ。
なので、今まで4時に起きてこれしますとか、偉そうに言ってましたけど、私が産んで4時起きできるのかどうかとか、そういうところも実験的に、自分がどういうふうに変化していって、どういう働き方、どういう早起きのスタイルが子育てにいいのかどうかっていうところを、人体実験みたいな感じで進めていって、早起きの工夫はどう進化していくのかなっていうところを、楽しみにしたいなと思っています。
あとは子供の日記とか、例えばこういうスケジュールとかも、今までは多分、子供の成長とかは一切書かなかったですけど、アフター9リストに「今日は立った」とか、いうふうなことを書いていって、どんどん進んでいった成長日記みたいのになるのかなとか。
将来の自分がどうなるかわからないのが、すごく楽しみっていうところですね。
司会:おもしろいですね。美冬さんいかがでしょうか?
安藤:私は2014年に設定した3年計画の最後の年なので、そろそろ次の3年のことも考えているんですけれども、2016年までの3年間で設定した、海外を飛び回るビジネスウーマンになるっていうことの集大成が来年来るので、23日のその女性との面談、私は面談だと思って行くんですが、それもすごく大事ですし。
来年1月、2月にやる内閣府の仕事も、海外3カ国回って、世界10カ国の青年たちにレクチャーするっていうすごい大きな仕事なので、今は空き時間に英語を必死こいて勉強しながら、自分が海外に出て行くっていうことにもっとコミットして、その世界を作っていきたいなと思っています。
そうすると、東京の仕事をどう整理をしていくかとか、オフィスというか自宅ももっと、空港に近いところとか、海外にもう1つ拠点を置いて、東京はもっとコンパクトなところでもいいなとか。
あとプライベートとのバランスとかいろんなことを今、決めていく時期なので、そういった自分の身の回りの整理みたいなことも含めて、やることは本当にたくさんあるなと思います。
私にとっては11月が新しい1年の幕開けなんですね。
池田:毎年?
安藤:はい。毎年、具体的に言うと1月に誕生日があって、一般的な新年があって、1月にはもう具体的な行動計画を立てていくっていう、その2カ月前の11月から……。
池田:じゃあ大きいグランドデザインを作るのが今の11月ですね。
安藤:そうです。今まさにグランドデザイン1人会議みたいなことをやって、ちょうど先週からやり始めたので、まだザクっとしたものが多いんですけれども、今月来月の2カ月に、3年目のラストスパート、その次の3年をどうするかっていうのを今いろいろと書き出しているところなんで、その辺も少しずつ自分の活動のなかで報告していけたらいいなと思っています。
司会:ありがとうございます。2人ともすごく明るい夢がおありだと思います。
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