2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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司会:それでは、ここで30分程度となりますが、質疑応答の時間を設けたいと思います。渡辺(信幸)先生、小幡(宏一)先生、長尾(周格)先生と、宗田(哲男)先生にご質問ある方は、挙手をお願いいたします。
こちらの先生は、藤澤重樹先生とおっしゃいまして、脱ステロイド、脱保湿、風呂断ちでお肌の健康を考えられて、練馬の方で皮膚科医院を開業されています。午前中の討論会に出られた方はご存知かと思うんですけれども、宗田マタニティクリニックの宗田先生です。ご自分で自己紹介された方がいいですか?
宗田哲男氏(以下、宗田):宗田と申します。今月(2015年11月)の17日に、糖尿病学会が腰を抜かすような本を出します。(注:『ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか』 光文社新書)
っていうか、糖尿病というのはケトン体が危険って言っているから、その反対を書いたんですね。皆さん、楽しみにしてて下さい。
長尾周格氏(以下、長尾):皆さん、午前中いらっしゃった方は知ってると思うんですけど、午後からの方は初めまして。私、稲毛エルム歯科クリニック院長の長尾と申します。
稲毛というのは、千葉市にあります。千葉県のクリニックです。予防歯科を中心にやらせていただいています。さきほど、小幡先生から紹介していただいた本の著者です。タイトル(『歯医者が虫歯を作ってる』)が過激なのは、編集者さんが決めたことなので……。
内容は、過激じゃないので、よかったら読んでみて下さい。
司会:質疑応答を、始めさせていただきます。それでは挙手の方をお願いします。
(会場挙手)
まず一番前の方からどうぞ。
質問者:渡辺先生がFacebookで、ひざの悪い方は卵を4個食べればいいと書かれていたんですが、詳細を教えていただきたいなと思いまして、お願いします。
渡辺信幸氏(以下、渡辺):はい。実際、MECを始めますとね、さまざまな効果が出てきます。で、ひざが痛くなるお年寄りっていうのは、だいたい、真っ直ぐ立ってる人がね、こういった姿勢に変わってくるわけです。(腰を曲げて、歩いてみせる)。こうやって歩いてくると、ひざに負担がかかって、ひざが痛くなるんですね。
私、整形外科もやってましたからね。ひざが痛い患者さんが来たら、痛み止めを処方する。湿布を処方する。それから、関節のなかにヒアルロン酸を打つ。これはね、根本解決ではなかったんですよ。治すものではない。
ひざの骨が曲がってしまっても、骨っていうのは、毎日壊して作ってるんですよ。骨はね、できたら終わりじゃないんです。毎日、壊して作る。そうしますと、設計図さえ正しければ、骨を作る材料を食べれば、元に戻るんじゃないかと。
それで、これ、伊良部島(での経験)ですけどね。(従来の処置は)治すわけじゃなかった。じゃあ、栄養をあげればいい。そうしたら、簡単な食事で、ひざの骨を作る食べ物は何かって考えたら、卵ですよね。
ひよこは、卵だけを食べて、ひざの骨もできて、手もできて生まれてきちゃうわけですからね。じゃあ、卵を食べるのは間違いではない。
それで、卵3つ、4つ食べてもらうと、ひざがよくなって手術を回避できた人もいますから。経験的に、卵最低3つ。ひざが痛い、腰が痛い場合は4つ食べると、2ヶ月ぐらいで改善すると思います。
それから、さっき言ったように、お米、穀物はカドミウムって問題がありましてね、骨の成長によくないから、それはカットしていいと思いますね。もし、痛かったら試してみてください。痛いですか?
質問者:痛いです。
渡辺:じゃあ、4つ食べて下さい。よろしいですか?
質問者:ありがとうございます。
司会:ありがとうございました。続きまして、どなたか。
質問者:宗田先生に質問なんですが、ただいま不妊治療をしてまして。不妊治療を始めてから、玄米菜食を勧められたりして、私は3年ぐらい無駄にしたんです。
体外受精を3回ぐらいしたんですけど、分割までは至らなくて。MECで体質改善をすることで、卵の質を改善したいと思ってるんですが、それは可能なんでしょうか?
宗田:まるで相談していたような、いい質問。
(会場笑)
ちょうど、私の(新しく出る)本のなかに、MECで不妊が治って、体外受精で妊娠した方が手記を書いています。42歳以上いってるかもしれませんね。彼女が書いてくれたんです。
本には、不妊のことはそれしか入れてないですけど、バーンスタインって人が書いた『糖尿病の解決』って本。糖質制限の人は皆さん知ってると思うんですけど、アメリカで糖質制限を始めた方です。
この本の後ろの方に、PCO、多嚢胞性卵巣って書いてあるんです。すごいことに、彼は内科医だけど、産婦人科のことまで手を出してきてて。
要するに、生理不順、妊娠しない、こういう病気のだいたいの元は、この多嚢胞性卵巣が多いんです。この人たちを、実は糖質制限で治してるんです。
私のクリニックでも、不妊、体外受精やってますから、不妊治療に糖質制限を使ってます。それから、うちの町で、千葉県一の体外受精のクリニックがあります。ここの先生も私と仲良しで、まさに体外受精をやるのにも、糖質制限、MECをやっています。
それで、女性が太っていて、生理不順になっていて、うつになっていて。実際に、食べてるものを書いてもらうんです。渡辺先生が、私のことを本に書いているけど、「宗田って先生は診察もしないで、何食べてるか書いてこい」って、紙を渡すだけだって。
でも、本当にそうなんです。これを書いてもらうと、すぐわかります。ほとんどの人は、90パーセントぐらい炭水化物です。もう、朝からパンとね、おにぎりとね、そして、クリームなんとかフラペチーノとね。
(会場笑)
そして、どこにも、たんぱく質がないです。卵もチーズも肉も、まったくありません。だいたいこういう人が、うつにもなり、不妊にもなり、肥満にもなるんですね。
うちではね、不妊治療にきて、体重が100キロだった人がいたんです。体外受精やってて、妊娠できませんでしたって。その人にMECを教えたの。そしたら、6ヶ月で40キロ痩せました。何と60キロになって、40歳で、ちゃんと妊娠しました。それも自然妊娠。そして、なんとすごいことに、妊娠中に、妊娠糖尿病になったんですよ。
(会場笑)
で、これも、もちろんMECで、何のことなく自然分娩しました。彼女も、ものすごく喜んで、手記を書いてくれました。この本には載せてませんけど。
ともかくね、女性の食生活はね、栄養不足です。特にたんぱく質が足らない。だからMECをやれば不妊にも役立つし、精神病にも役立つし、全部関係してます。
私は最近、婦人科外来やっててもね、半分以上は栄養指導してるような気がします。ともかく、みんな同じなんですよ。やってることや食べてるものが悪すぎるんですね。だから、ちゃんとMEC食べてもらえば。
確かに糖質制限と言ってもね、通じないんですよね。やっぱり、食べるものを(具体的に)言ったほうがいいんですね。食べるなって言うとね、本当に食べなくなっちゃうんですね。だから、渡辺先生はすごく偉大ですね。やっぱり伝道師というか、普及ね。
彼が広めてくれたから、糖質制限は本当の意味で、根付くんじゃないかなと思います。
もう1つね、ケトン体っていうのを、日本の医学界は毛嫌いするんです。特に、糖尿病専門医はケトン体がでると腰を抜かすんです。
今日ここにいる、Nさんはもう帰っちゃったかな? あ、いる? あの、Nさんって方ね、一緒に手記に出てもらってるんですけど、彼女は妊娠してて、病院に入院してて、毎日ごはんを出されてて、そのご飯を捨てて隠して、MECをやって、そして見事に最後までいくんですけど、あと一歩で退院ってときにね、教授が「ケトンが出てる」って言って、大騒ぎするんですね。
その大騒ぎをしているときに、私にメッセージいただいて、「ご飯食べようかね」って、ケトンを消して。で、ケトンが消えたといって、退院できたんですね。
で、その辺の半年間のいきさつを、彼女と交わした文章を、全部、本に載せられたんです。あまり過激なことを書かないでよって長尾先生に言われちゃうけど、これは日本の大学がどれだけバカか。どれだけ糖尿病の医者が腐ってるかっていうことを、結構、過激に書いておりますので、楽しみにしてください。
質問者:ありがとうございました。
(会場拍手)
司会:ほかにご質問がある方。
質問者:すみません。出版プロデュースの仕事をしています。○○と申します。貴重なお話をありがとうございました。たんぱく質が大事で、MEC食が非常に有効であるということが、ここに来ている方は皆さんご存知だと思うんですけれども。
女性がすごく気になるのが、たんぱく質のためにお肉摂るのは有効だっていうのはわかった、食べます。でも、痩せるために脂肪を摂ったほうがいいっていう説があって、そこのところを、渡辺先生からご説明をいただけると嬉しいなと思います。
渡辺:これは2つ3つ理由がございましてね。まず、女性で体重が増える理由っていうのは、炭水化物、糖質なんですね。ですから、糖質を減らせばいいっていうのが、まずひとつです。
ですけど、なかなかやめられません。甘いのが食べたくなるっていうのは、理由があるからですよね。だから、皆さん、我慢はできません。なぜ糖質が欲しくなるかっていいますと、結論から言えば、脂肪不足なんです。
私たちは、先ほど赤ちゃんの食事、お話ししましたね。胎児の頃から、栄養は血液なんです。赤ちゃんの体は、甘い匂いがしますね。お母さんのおっぱいも、甘い匂いがします。
バターも、ほのかに甘い匂いがします。血液も、実は甘い匂いがしますね。かすかに甘い匂いがして、その甘い匂いにつられて、僕たちは血液を食べるんです。すると豊かな満足感があるんです。
砂糖も似てるんです、甘さが。ちょっと刺激が強い甘さなんですね。ですから、脂肪が不足すると、砂糖に走るんです。
だけど、昔なじみのお母ちゃんの匂いがしないから、また欲しくなるわけです。それで砂糖がやめられなくなる。これで、女性がまず太っていくんです。そうしたら、動物性脂肪の本当の甘さが分かってしまえば、砂糖に走りません。
これは沖縄の人から学んだんですが、沖縄の料理は、昔は砂糖使ってないんですね。肉も塩茹でです。魚もマース煮といって、塩だけで煮てあります。豚の脂があったから、砂糖入れないんです。
日本人がなぜ糖質過多かといいますとね、豚の脂がない文化なんです。だから、赤ちゃんが求める甘さを、砂糖に求めちゃう。だから、卵焼きにも砂糖、きんぴらごぼうにも砂糖。でも、満足できないから、また欲しくなるんです。まずこれがひとつです。
それから、脂肪は、私たちが活動する大切なエネルギーです。ところが、脂肪が足りないと、元気が出ないんです。そこで間違えて、砂糖食べちゃうんですね。砂糖は瞬発力で、血圧も上がってドキドキするから、ぱっと動けるんです。
糖質のエネルギーで動き出すと、お相撲さんなんですね。日本人のスポーツですね。剣道も。はっけよいのこったっていって瞬発力で終わるんです。そのあとだらーんってしちゃいますね。だから、また欲しくなるんですよ。
砂糖で動きだすと、はっけよいのこったってやって、終わり。剣道もそうですね。面、胴、で終わりですね。ところが、脂肪で動き出すとサッカーなんですよ。45分、走り回っちゃいますよね。しかも、チームワークプレイ。
こういうこともありますから、栄養面でも、脂肪が足りないと、甘いのが欲しくなる。だけど、瞬発力だから、何回も取らなきゃ続かない。これ、マラソンもそうかもしれませんね。糖は要らないんですね。
あと、もう一つは、脂肪を取りますとエネルギーが生まれるんですよ。そのエネルギーを生む過程で、体脂肪が使われますからね。簡単に言いますと、食べた脂肪が、体脂肪を燃やす着火剤のようなもの。
ですから、皆さん実際に今でもバターを食べていただくと、5分後には体温が上がりますからね。その体温上げるためには、体脂肪が使われる。このように考えていただけるといいんですけど。どうしましょうか、長尾先生。こんな感じでよろしいですか。
(会場笑)
長尾:すみません。補足なんですけれども、19世紀に栄養学の世界でですね。当時、(ユストゥス・フォン・)リービッヒっていうドイツの科学者の人が提唱していた考え方がですね、食べた栄養素がそのまま体につくっていうものだったんですよ。
筋肉のたんぱく質は食事の蛋白質から、そして、体についている脂肪は食べ物の脂肪から。そして、炭水化物、糖質は、純粋にエネルギーとしてすべて消費されてしまうと考えられていました。
それをもとに、通常飼育で豚を太らせて、普通に育てて、普通に筋肉とか脂肪とかつくんですけど、与えてる飼料のなかの脂肪をすべて取ってしまって、その分、糖質を増やして育てたら、豚は体に脂肪をつけることができないだろうというかたちで、二人の研究者が実験として育ててみたんですね。
そうすると、結果は、逆に脂肪だらけのぶくぶく太った豚になってしまった。ということから、当時から、糖質だけで、動物も人も太らせるってことは、実はわかっていたんですね。ハイ。
(会場笑)
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