「同じ冗談で笑える人を探せばいい」いい仕事に就くための5つのポイントをジャック・ウェルチ氏が語る

Stanford Graduate School of Business Jack Welch: Create Candor in the Workplace #1/2

元GE(ゼネラル・エレクトリック)社CEOのJack Welch(ジャック・ウェルチ)氏がスタンフォードMBAにて講演を行いました。前半のパートでは、モデレーターのロバート・ジョス氏とともに、会社における20パーセント、70パーセント、10パーセントの法則や、企業における最高人事責任者の重要性、転職や起業などの際にいい仕事に就くための5つの条件、そして職場における仕事仲間との率直な付き合い方の重要性など、多岐にわたるテーマについて独自の見解とともに、意見を交わしました。

仕事仲間に言いたいことを言えているか

ロバート・ジョス氏(以下、ジョス):ジャック、今日は来ていただき本当に感謝しています。もう本は書かないと言っていましたが、どうしてまた書く気になったのでしょうか?

ジャック・ウェルチ氏(以下、ウェルチ):過去3年半くらいはこんな感じでオーディエンスと話すために世界中を飛び回っていました。最初の本は自叙伝です。全部自分のことです。

この本は、そういった質問に対する解答を明文化したものです。オーディエンスのためになればと思っていますが、会社を選んだり、悪い上司をもったりとか、そういった人のための本なのです。

ウィニング 勝利の経営

ジョス:著書は『Winning』というタイトルですが、どういった意味が込められているのでしょうか?

ウェルチ:目的は何かをハッキリさせ、そこに全力で向かうこととは何たるやということについて書いてあります。

ジョス:著書の中で「公平で率直」を強調されていますよね。

「ビジネスのタブー的な闇を語るとしたら、文化、国、社会、クラス、このどれにおいてもそれが欠落している」

ではなぜそれが重要なのでしょうか? 何がそんなに難しいのか。またどのようにしてそれを変えていけばいいのでしょうか?

ウェルチ:小さなスタートアップだとうまくいきます。互いにやりやすく、ミッションも価値も理解しあえていて、パッションとともにそれに向かっていく。

しかし官僚社会においては、自分中心になっていってしまう。四方八方からプレッシャーがかかり、言いたいことが言えなくなってしまう。つまりそれはスピードを殺すんです。周りの声も聞こえなくなり、職場も改善されない。

今朝もサンノゼにてスタートアップ企業やら優良企業の500人の幹部と時間を共にしてきました。その内の400人に、「仕事仲間と率直な付き合いができているか」と聞きました。

すると、手を挙げたのはたったの4人しかいなかった。たった4人。人々が組織の中でストレートなことを言えない事実はもはや恐ろしいことです。あなたも経験ありませんか?

ジョス:私は幸いにも良い会社で働いていたので。そこでは赤裸々なフィードバックができるような改善がされていました。けれどやはり入社当時はそうではなかったですね。

ウェルチ:そう。本当に時間がかかる。

ジョス:本当のリーダーシップとコミットメントというのは特にね。

ウェルチ:その価値観は報いる必要があるし、さらに言うと、最終的には自分が報いた分だけの振る舞いしか返ってこない。正直なものを評価すれば自分にも正直なものが得られる。

無能だと伝えないのは、間違った優しさである

ジョス:著書の中で、率直ということだけでなく、区別についても書いていましたね。人々の立ち位置について正直になる。つまり上位20パーセント、中位70パーセント、下位10パーセントという、有名なあなたの理論です。

ウェルチ:「有名な」とは、いいふうに言ってくれますね(笑)。

(会場笑)

区別というのは学校にはあると思います。誰がトップで誰が最下位の学生かというのがわかる。面白いことに、4年生からMBAまで成績付けは許されているいのに、大人にはそれが適応されない。これはおかしい。この間違った優しさが、トラブルになるまで何も言わないという状況を生むんです。

私の考えは、上位20パーセントの面倒をまず見る。もちろん内容は変化します。財布も心も、どっちも温めてやるのです。もうなんでもしてあげる。70パーセントに対しては、20パーセントになるために何が足りていないかを教える。残りの10パーセントには転職の理由を教える。

ただし、切り捨ててしまうようなことはしてはいけない。1年くらいかけて足りない部分を教えるのです。2〜3パーセントの昇給などは絶対にしてはいけない。ダラダラ居座られるのでね。

(会場笑)

賃金の問題をキッチリ分離して、退職してもらう。何ヶ月かは転職を手伝う。こうしたほうがよっぽどいい。西海岸のなんとかバレーのほうでは、この手のトラブルがあると聞きますから。

そこではこんなふうに行われます。コスト削減、解雇も必要。そしてある時こう言うのです。「ジョー、マリー、あなたたちは今日からクビです。コスト削減だから」「なんで?」という顔の彼らに対して、「有能じゃなかったから」と言いますが、それを聞いた彼らも「12年、誰もそんなこと言ってこなかった」と思います。

間違った優しさがこういう結果になるんです。勘違いさせてしまう。キャリア後期でこれが行われれば、マネージメントとしては最も残酷なこととなってしまう。だから、責任をもって人を導くということは、ちゃんと立ち位置をわからせてあげるということでもあるんです。

ピカピカのMBAを持って卒業して働きだす皆さんのことですよ。リーダーや自営業、何かを始める人も、とにかくこれはあなた方にもあてはまることです。

リーダーと名乗ったその日からは、もう全ては部下のためなのです。自分の未来は全て彼らに委ねられているのです。チマチマやっている場合じゃなく、彼らを優れたグループにしなければいけない。

痛い目を見ることもありますが、成長するにつれ、彼らの成功から利益を得ることにもなります。チームを良くしていくということを差し置いて自分のことだけやっていたら、社会にあなたの居場所はなくなります。

価値観=振る舞い

ジョス:著書の中で、ミッション、価値観、意見、尊厳といったものを「第一の規則」として、「企業が成功するためにはなければならない」とも書いていますが、それができていない企業がいかに多いかということについて、驚きはありますか?

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