あなたの隠された能力を最大限に発揮する方法
DaiGo氏:こんにちはメンタリストのDaiGoです。今回も前回の話に引き続いておもしろい話題をご提供したいと思うんですが、今回お話しするのはですね「あなたの隠された能力を最大限に発揮する方法」と、なかなか仰々しいタイトルなんですが。
普通は自分の能力を発揮しようと思ったときには、多くの人は使わないある方法を使ってあなたの能力を100%、120%引き出す方法をご紹介したいと思います。
では、あるものとは何なのかというと、それは「制限」です。
自分に制限をかけて、もしくは自分の持っている制限を受け入れて、それを利用することによって人間の能力は極限まで高められるということがわかってます。
おそらくみなさんTEDって見たことあると思うんですけど。番組というか、ミニドキュメンタリーというか、世界で取り扱うべきメディアというか、ネットのサイトがあるんですけど。
そこで、フィル・ハンセンっていうおもしろいアーティストがいるんですけど、その人がもともと点描画家っていって、細かい作業をして緻密な絵を描くアーティストだったんですけど、ある日、手の震えが止まらなくなってしまってですね、点描画が描けなくなったわけですよ。
そのときに彼が何をしたかというと、手の震えを生かしたアートを描いたわけですよ。それで世界的に有名になってしまったと。これすごいことですよ。
普通に考えたら、自分が機械のように緻密で細かい作業をしなきゃいけなかったアートをやっていた人間が、手が震えるようになって今までできたことが全てできなくなった。にもかかわらずその制約を受け入れて、手の震えを受け入れて新しいアートを描くことによって、手の震えがなかったときよりも成功してしまったという。
こういうすごい話なんですが、ここから何が学べるかというと、多くの人は制限があったりとか、自分にとって制限をかけられたり、やりたくてもできないことがある。やりたくても自分は忙しくてできない。
あるいは自分は運動が苦手だとか、勉強が苦手だからっていう自分にかかっている能力的な制限をマイナスにしかとらえないんですが、フィルの例がそうですけど、それをどうすれば利用できるかを考えることによって、誰にもないような能力を開花させることができる。
制限に他の制限をどんどん継ぎ足していく
これは、アイデアを作るときにも全く同じことが言えて、たとえば「ファッション」って言われたら、その単語1個だったら、いろんなものが思い浮かぶと思うんですけど、アパレルとか服とかいろいろ出てくると思うんですけど、どうすればいいかっていうと、制限を加えて増やしていくわけです。
「ファッション」っていう制限がつきますよね。そこに「心理学」っていう制限がつきます。更にそこに「言葉」っていうのがつきますよね。あるいは、色とかにしましょうか。言葉、色、どんどんどんどん制限を足していくと、具体的で画期的なアイデアが生まれやすくなる。
たとえば「ファッション×心理学」だったらどうなるかって言ったら、ファッションを決めるために、自分のファッションを魅力的に見せるためには何があるんだろうな?
色がついたら、自分のファッションを魅力的に見せるための色を使った心理学、色彩心理学っていうのは何があるのかなってなりますよね。
更にそこに言葉っていうのがついたら、じゃあ、自分のファッションを、あるいは他人のファッション、商品としてのファッションでもいいです。ファッションを色彩心理学を使ってより魅力的に見せるための言葉ってなんだろう? と。すると、どんどんどんどんアイデアが深くなっていく。
そうすると今だったら、色彩心理学を利用してファッションのセールスを活性化させたりとか、購買力を高めるようなビジネスができるんじゃないかなと。そういうことが考えられるわけです。
実際僕は制約を組み合わせていく方法を使って、色彩心理学をファッションの現場に利用して、自分の好きな服を着るんじゃなくて、自分の必要な色を取り入れた服を着て自分を変えていきましょう。なりたい自分になりましょう。
っていう企画を実際昔やったことがあるんです。そういうふうに自分に制限をかけていく、あるいは自分の制限を利用することによって、どんどん新しいアイデア、未知の能力を開花することができるということですね。
まずはやってもらいたいのは、あなたが持っている社会的、能力的制限を探してみてください。そしてその制限をどうやったら利用できるのかを考えてください。
更に制限を増やしてみてください。自分が持っている制限に他の制限をどんどんどんどん、継ぎ足していくわけですよね。こうすることによって、一体どんなことができるのか。
あるいは一体どんな新しいアイデアが作れるのかを考えてみると、新しい人生が、新しい能力が開花されるの間違えなしです。
ぜひ試してみてください。メンタリストのDaiGoでした。