障がい者がメディアに出るときは叩かれる覚悟を持つ

青野慶久氏(以下、青野):安倍総理と安倍昭恵夫人とネットで話すといったら、もう多分、1文書くのに3時間ぐらいかかっちゃうと思うんですけど(笑)。佐藤さんはその辺がスタスタと行くよね。

佐藤仙務氏(以下、佐藤):そうですね。今、安倍総理の奥さんに仙拓の宣伝部長をお願いしまして、宣伝部長になってもらって、どんどん宣伝をお願いしようかなと思って。

青野:ファーストレディを宣伝部長で雇う。どんな時代なんやろうと思いますよね。それがやっぱり、ITの力だとできると。思いがあればできると。そこにすごい可能性を感じます。

ただ、もし自分が逆の立場だったら、どうだろうとか思ったりするんですよね。というのは、言っても障がい者という目で見られる。表に出るということは、ある意味叩かれるリスクも高まるわけで、それをどれくらい感じておられるんだろうかと。これ、ちょっとお会いして聞いてみたかったんですけど。

佐藤:そうですね……。最初、もともと僕のほうが有名になって、いろんな人に自分のことを知ってもらいたいという気持ちもあって、会社を立ち上げて、ちょっとずつメディアとかに取り上げられるようになって、最初の担当してくださったディレクターさんに、やっぱり障がいを持っていてメディアに出るということに対する、ある程度の覚悟は持っておかないと駄目だよというのは言われました。

僕はもう、その覚悟というのはできています。やっぱりメディアに出ると、すごい華々しいとか思われることもあるんですけど、誹謗中傷とか、もう本当に暴言とかをネットで書かれたりもするんです。でもそれに対して、すごい嫌だなとは思わないですね。僕の中では、やっとここまで来たかという気持ちのほうが強いので、ほとんど何とも思ってないです。

重要視しているのは、社会からどう見られているか

青野:私も上場企業の社長なんで、もういっぱいネットで書かれるわけですよ。毎日のように、「本当、駄目な経営者だ、さっさと変われ」とか「株価上がらないぞ」とか、もう読む度に心が折れるんですけど。そのネットの自由さがあるからこそ、いろんな人がいろんなことを言うと。どんな気分でそれを読むんですか? 本当に何とも思わない?

佐藤:まあ多少は。僕も人間なのでダメージは多少負うんですよ。でも本当に、こんな意見もあるんだなというのがあって、やっぱり周りで、「すごいね、すごいねっ」て言ってくれる、そういう人達がすべてじゃないと思うので。

何かそういったものを読ませてもらって、ああ、こういう弱音を吐くのも必要なんだというのを、やっぱり自分の中で類推して、今度その人たちに、また叩かれないためにはどうしたらいいんだろうっていう。でも、社会からどうやって見られているかということは、僕の中で一番重要視しているところなんで、すごい参考にさせてもらっています。

青野:なるほど。批判が来ても、それはそれで一意見としてなるほどと。そういう見方もあるかと。

佐藤:そうですね。

青野:多様性を受け入れる強さですよね。まさに今まで画一的な日本から、働き方も含めて、男女も含めて、多様化をしていかないといけないときに、一番大事なのって、自分と違う人を受け入れる力だと思うんですよね。

私みたいに上場企業の社長のくせに育児休暇を取っちゃうのってどうよって批判する人もいるんだけど、そういうのは考え方によってはありかな、みたいなね。そこの受容性の強さを佐藤さんがナチュラルで持っておられると感じましたね。まさに多様性を受け入れる。お互いを受け入れていってね。すごいですね。ちょっと、実はお母さんにもひとつ聞いてみたいことがあってですね。

佐藤:どうぞ。

「本当にこの子、生んでよかったなと思います」

青野:お母さん、この佐藤さん自身は表に出ることで、確かにいろいろ言われても受け止める強さがあるかもしれないと。でも親御さん的にいくと、自分の子供がまさに表に出て、こうやってメディアに取り上げられ、褒める人もいれば、けなす人も出てくる。でもこれを親として近くで見ないといけない。この辺りって、どんなお気持ちなんですか?

佐藤仙務氏の母(以下、佐藤母):母です。よろしくお願いします。お恥ずかしい話ですけど、私、パソコン使えないんです(笑)。

青野:なるほど! 読めてない。

佐藤母:そうなんです。なので、声はもうほとんど届かないですし、家の近所の方も近所すぎて、この子の存在がやっぱりなくって、ネットではちょっと皆さん知ってくださるんですけど、私には何も耳に入ってこないので大丈夫です。

青野:もう以前と変わらず「仙務、早く寝なさい!」みたいな感じですか。

佐藤母:そうです。でも本当に普通です。普通の生活をしています。

青野:すごいですね。でも最近、さすがに「桜を見る会」で総理大臣がいるわけじゃないですか。そういうのは、どういうふうに見られているんですか。

佐藤母:ちょっとびっくりして、ちょっと見直しましたね。

青野:ようやく(笑)。

佐藤母:最近、ああ、本当にこの子、生んでよかったなと思います(笑)。

青野:あっけらかんとされていますよね。もうちょっと早く気づいてあげてください。この、まさに表に出る勇気、いろんな人がいてもいいじゃないかということは、お母さんのご発言からでも、やっぱりそれはすごく感じますよね。

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