2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
リンクをコピー
記事をブックマーク
桜木彩佳氏(以下、桜木):ありがとうございます。フリーランスの方。これはギャラ問題。
「不当なギャランティに対してどのような提言をしますか? またそういった依頼を断る時、悪いと思ってとても消耗してしまいます。ギャランティの交渉等に対してのルールや気をつけていることはありますか?」。
佐々木ののか氏(以下、佐々木):まず1つ目なんですけど。不当なギャランティに対しては怒るとかじゃなくて、たぶん向こうも相場感がわからないで言ってるかもしれないし、予算がないかもしれないし。あと「これ失礼かも」って思う、コミュニケーション能力が欠けている可能性があるので(笑)。
桜木:「失礼だぞ」みたいな(笑)。
佐々木:そうそう(笑)。知らないで地で言ってて、こっちは言われたら「舐められてるのかな?」とか思って、消耗するんですけど。たぶん、ぜんぜんなにも考えてないことが多いので。例えば仮にですけど「1,000円で受けてください」とか言われた時に「1,000円だったら受けられないんですけど、10,000円だったらいかがでしょう?」って、自分の納得する金額を提示して。
「じゃあいいです」って言われたらアレだし「そういうものなんですね。すみませんでした」ってなって、お金になったらラッキーなので。ぜんぜん悪いとか思わないで、堂々と交渉したらいいと思います。
交渉等のルールや気をつけていることですけど、さっきnoteとかブログとかに金額を書こうってあったんですけど。やっぱり料金表の設定をある程度しておくと、そのまま「決まってるので」って提示しやすいので。できればそれをWeb上にあげておくといいな、って思います。
あとは特急料金で、お世話になっている方だとあんまり適応しないんですけど、7日営業日以内だと1.5倍から2倍の金額にしていて。それで一時期、即レスを心がけていたら「あの子は特急料金だけど、絶対にすぐ返信してくれる」みたいなところで、けっこう特急料金で稼がせてもらっていたこととかはあるんですね。なのでWebにあげておくというのは、すごくいいかなと。
桜木:その金額も、たまに改訂しているんですか?
佐々木:そうですね。たまに改訂しています。ありがとうございます。
桜木:ありがとうございます。一旦、質問をさらいました。こんなスピーディーにいい感じで進行が! いつも長引いちゃって(笑)。ありがとうございます。
佐々木:やったー。ありがとうございます。
桜木:最初のアレに戻ります?
佐々木:あ、そうですね。
桜木:「マイルール人付き合い編」。
佐々木:1番は今、説明したやつで。2番「祝いの席には短時間でも顔を出す」。やっぱり節目、誕生日だったり昇進だったりっていう時に来てくれた人の顔って、すごく覚えているものだと思うんですね。そういう時に人間関係が見えるっていうか。「あ、こいつ来ないんだ」みたいな、あるじゃないですか(笑)。逆に。
桜木:これ、飲み会のことなのかと最初は思ってて。そういうことじゃないんですね。おめでとうっていう。
佐々木:お祝いの節目には短時間でも顔を出したり、行けない時は物を贈ったりとか。一緒にお仕事させていただくっていうところで自分も嬉しいことだし、やっぱりしてもらったら嬉しいなっていうところで。そこは外さないようにしてますね。なので短時間でも、絶対にそこは行くようにしています。
佐々木:3番はさっき説明して、4番「名刺をいただいた方へのご挨拶はその日のうちに」。基本かも知れないですけど、これはするようにしていて。というのもなんでかというと、例えば1回会って「じゃあ!」って別れたあとにまた仕事を依頼する場合、間があいた時に「すみません」とか言って、また連絡するコミュ力が私にはないんですよ。
「覚えてますか?」とかから始まって、やるコミュ力がないので。「また次こういうやつご依頼させてください」とかってお別れした時にすぐ言っておくと、次にそういう案件が来た時にすぐお願いしやすいなっていうのが、写真の方だったり、デザイナーさんだったりとかっていうのがあるので。そういうのはその日のうちに済ませておくと、コミュニケーションコストが減るっていう意味でもいいかなと思います。
桜木:単純にメールとか送ってたら、履歴にも残りますもんね。
佐々木:そうそう、Gmailとかに。その時のことを思い出せるように「今日はこういうお話をして……」とかって自分の記憶のために文に起こしておくと、企業名でググった時に「あ、この人あのお話したよな」って自分が思い出せるので。
桜木:情報を散りばめて(笑)。
佐々木:はい、記憶用にやっていますね。あとはいいかな。
桜木:「ブランディング編」。
佐々木:SNSで好きなことをつぶやくっていうのと、告知するのはぜんぜんよくて。大企業に味方になってもらうっていうのも、ちょっとニッチなテーマを扱っているので……これもずるいかもしれないんですけど、やっぱり名の通っている企業さんと仕事をさせてもらっているっていうだけで、私自身はなにも変わらないのにすごく仕事がスムーズになる方っていうのは、けっこういらっしゃって。
実際、私もさせていただきたい仕事だったりするからっていうのはあるんですけど。やっぱり有名だったり大きい企業だったりとは、1社でもいいので1つ大きい仕事をさせてもらっておくと、わりと舐められることが減るかなというのはありますね。
桜木:2年先を見据えて常に新しいことを。
佐々木:「家族と性愛」っていうテーマを2017年くらいからやっていたんですけど、今でこそいろんな家族のかたちとか、ちょっと受け入れられやすくなってきたんですけど。当時は大炎上、大炎上で、記事出すたびに大炎上してたんですよ(笑)。
桜木:確かにその言葉から受ける印象が、今と3年前じゃぜんぜん違うのはありますね。
佐々木:ぜんぜん違いますよね。フェミニズムとかもだいぶ変わりましたけど。なのでラグがあるんですね。やり始めたことと、火がつくまでっていうのが。逆に今は、ぜんぜん流行らなくても根気よくっていうところもそうですし。
逆に今受け入れられやすくなってるから、私は次のことをすぐやらないとダメだなと思っていて。今受け入れられているタイミングなので、これはもちろんこのまま続けるんですけど。今もうすでに種を蒔き始めて、次なにをやろうかなっていうのをけっこう考えていかないと、お仕事なくなっちゃうなっていうのは、自分の危機感としてすごくあるので。
桜木:最初に上げて燃えてしまった時に「いや~これ失敗したなぁ」みたいな感じで取り下げようとか、そういうのは思わず? それは種っていう認識だったんでしょうか?
佐々木:もし自分が悪かったりとか、例えばそれこそ傷つける問題もすごく大変ですけど、自分が言われた指摘に対して、悪いと思ったら取り下げたりとか謝ったりとかしたと思うんですけど。別に悪いと思わなかったので取り下げませんでした。
桜木:逆に次のことを今探している。種を植えているところ。
佐々木:そうですね。
桜木:ありがとうございます。「リスクヘッジ編」。
「3ヶ月分の生活費」「定期的な仕事を2つ以上持つ」。 佐々木:2つじゃなくてもいいんですけど、やっぱり単発仕事だけだと不安になっちゃうので。なかったらアルバイトでもいいし。なにか固定収入を得られる状態にはしておいたほうがいいなと思います。
桜木:「レギュレーションの確認」。あとは契約書のことですね。
「家族と性愛」をテーマに文筆業を営む、佐々木ののか氏 同氏が語る「アングラな一匹狼がありのままで生きていく方法」
仕事探しの“浮気の避け道”に、自分の天職が見つかるかも 佐々木ののか氏による「やっぱここなんだな」の探し方
フリーランスで仕事が舞い込みやすくなる、2つのスタイル 「業界図の把握」と「SNSでの“愛のアピール”」について
飲み会に参加したって、たいして人との距離は縮まらない 人脈作りで疲弊するなら試してみたい「無理しない人付き合い」
コミュニケーションコストを減らせる“その日のうち”のご挨拶 佐々木ののか氏流「人付き合い・ブランディングのマイルール」
“好き”を職業にした or “好き”が結果的に収入となった 「小さい頃から好きだったこと」が、仕事になって感じる思い
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略