2024.11.25
「能動的サイバー防御」時代の幕開け 重要インフラ企業が知るべき法的課題と脅威インテリジェンス活用戦略
Do You Need 10,000 Steps a Day(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
ステファン・チン氏:フィットネストラッカーや歩数計の注意書には、可能であれば、健康維持のためには少なくとも1日1万歩は歩くべきだとあります。しかし、これはどういった理屈なのでしょうか。もちろん、運動が健康維持に良いことは当然ですが、なぜ医師や科学者は、健康と美容に良いのは「1万歩」だと断定したのでしょうか。
結論からいうと、医師も科学者も、どうやら関係してはいません。単に、耳障りがよくキリの良い数字というだけで、「1万歩」には、実際には科学的根拠は無いようです。
わかっている範囲では、この歩数のルーツは、世界初の携帯式万歩計が開発された1960年代半ばの日本のようです。万歩計を開発した企業は、このデバイスを「万歩計」と名付けました。これは、翻訳すると「1万歩メーター」という意味です。
1964年の東京オリンピックに合わせ、このような「誇大広告」のプロモーションが行われました。
この巧妙なマーケティングの余波で、何十年も経った今も、人々は、この膨大な歩数を達成しようとウォーキングに励んでいます。しかし、それ以上の意味は、なんらありません。
最初に呈示したとおり、1日に1万歩歩くことが、健康維持のためのゴールだと結論づける証拠は、どこにもないのです。その代わり、ウォーキングその他の運動においては、スピードの方が、ずっと重要であるという研究が数多く存在します。
また、適度もしくは激しい運動が、不安の軽減・睡眠の質の向上・骨の増強など、うつ病の症状を抑えることが、複数の論文で示されています。公に出されているヘルスガイドラインが、運動の歩数ではなく運動時間を指定しているのは、このためです。
例えば、Physical Activity Guidelines for Americans(「アメリカ人のための身体運動ガイドライン」)には、「成人には最低でも、毎週150分の適度な運動、もしくは75分の激しい運動が望ましい」と記載されています。
ところで、こういったガイドラインを歩数に直したいと真剣に願う場合は、実はそれは可能なのです。ためしにこれを、「適度な運動」に変換してみましょう。「適度な運動」を行うには、普段よりエネルギーを3倍多く燃やす必要があります。ある研究によれば、これは成人であれば、1分100歩のペースでのウォーキング、時速でいえば4キロメートル程度のそれと同等です。
アメリカのガイドラインを充足させるには、一週間このペースで1万5千歩、もしくは一日約2,100歩歩けばよい計算になります。万歩計にはダメ出しをされるかもしれませんが、心拍数は着実に上がります。
とはいえ、この歩数に達していなくとも心配はいりません。一定量のウォーキング運動以外にも、運動の方法はいくらでもあります。肢体が不自由であったり、身体に障害があっても、万歩計に監視されることなく、健康的でアクティブな生活を送っている人は大勢います。
いずれにせよ、健康を維持するには「適度な運動」または「激しい運動」を行うに越したことはありません。
関連タグ:
2024.11.21
40代〜50代の管理職が「部下を承認する」のに苦戦するわけ 職場での「傷つき」をこじらせた世代に必要なこと
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.20
成果が目立つ「攻めのタイプ」ばかり採用しがちな職場 「優秀な人材」を求める人がスルーしているもの
2024.11.20
「元エースの管理職」が若手営業を育てる時に陥りがちな罠 順調なチーム・苦戦するチームの違いから見る、育成のポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.19
がんばっているのに伸び悩む営業・成果を出す営業の違い 『無敗営業』著者が教える、つい陥りがちな「思い込み」の罠
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.21
初対面の相手から本音を引き出す「核心質問」のやり方 営業のプロが教える、商談成功のカギを握る質問力アップのコツ
2024.11.22
40歳以降の「つみたてNISA」と「iDeCo」運用の優先順位 老後のための資産形成のポイント