あえて通知を出さないワケ

矢澤孝明氏(以下、矢澤):では続きまして、ファンコミュニケーション、ファンとのコミュニケーションで大事にしていることは、なにかありますでしょうか。佐藤ノアさん。

佐藤ノア氏(以下、佐藤):私?

矢澤:はい。

佐藤:回数を増やすことですね。とにかく数が絶対です。例えば私、絶対に1日1回配信するんですよ。私はツイキャスをずっと使っているのですが、インスタライブとかラインライブとかいろんなライブコンテンツがある中で、ツイキャスはちょっと利用者が減っているところがあるんです。

その中で私はいつも通知を出さないんですよ。通知をTwitterとかに連携して出さないようにしていて。昔からのコアな人しか見れないので、毎日ドライヤーとかをしながらツイキャスの配信をしているんです。そこで、例えば今日こういうお仕事があって、ここはこうだったんだよねと報告をしたりします。

あとは毎日絶対にSNSを更新します。欠かさないですね。本当に絶対に更新します。あと毎日どこかの媒体で、例えばTwitter、インスタ、TikTokなど、なにかの媒体で絶対にコメント返信をしています。これも絶対に欠かさないことですね。

インスタのメッセージはすべて既読をつける

佐藤:1日の中で触れ合える時間が多ければ多いほど、私のことを考えてもらえる時間が長くなるので、そこで離さないというか。例えばインスタのメッセージも、私は全部読んでいます。私の更新数にもよるんですけど、1,500くらいのメッセージが毎日送られてくるんですよ。

それを全部承認して、既読をつけています。移動時間とか、ちょっとの空き時間、例えばさっきの楽屋での待ち時間とかでも全部それを見ていて。私は個人的に返事は絶対にしないんですけど、既読をつけて「ちゃんと見てるよ」と。

あとはどの時間帯にSNSを見ているかファンの人がわかるから、私のことが気になって仕方なくなるんですね。そんなふうに、触れ合える時間やSNSをやっている時間をわかってもらうというか。彼氏彼女じゃないですけど、LINEみたいな感じでみんな送ってきてくれます。

「今から〇〇してくるね」「髪の毛切ってくるね」「髪の毛切ったのどう?」みたいな感じで、ただ一方的に送ってくるだけなんですけど、私は既読で返してあげる感じでやっていますね。時間をとにかく長くするのが一番だと思います。

矢澤:ありがとうございます。

佐藤:はい。

矢澤:そういったところにかなり気を遣って、ユーザーとのコミュニケーションを増やしていくというところですね。

佐藤:もう朝から晩まで支配するという(笑)。

「君が1コメ」だと返す意味

矢澤:はい。焼きのりさんもYouTube上やコメントなどでコミュニケーションを取られたりすると思うんですけど、そこでなにか意識していることや大事にしていることはありますか?

焼きのり:私はやっぱりYouTubeを見てくれる人があってのコンテンツだと思うので、それこそちゃんとコメントをしてくれる人の名前は覚えるようにしたいなと思います。あとは、例えばすごくYouTubeを見てくれる人は別にYouTubeだけにこだわっているんじゃなくて、そのYouTubeの動画を他のSNSとかに拡散してくれるんです。

例えば画像でスクリーンショットを撮ったり、画面録画をして拡散してくれるので、私はファンの方もインフルエンサーだと思っています。一緒に成長して、YouTubeも一緒に大きくしていきたいなあと思っているので、もう仲間だと思っていて。

佐藤:うん。あとすごくいいなと思うのは、焼きのりはどの動画でも絶対に一番最初にコメントした人に「君が1コメだ」というふうに返すんですよ。だから早くレスポンスをするという、ファンのルーティンみたいなものができていて。

みんなやっぱり「1コメだ」って返ってきてほしいから、早くいいコメントをしてくれるんですね。これは日本人あるあるかなと思うんですけど、先にいいコメントがバーッと並んでいると、みんな同じようなコメントしかしなくなるんですよ。

先に悪いコメントがあったら、悪いコメントがどんどん乗っかっていくみたいなのがすごくあると思っていて。もう先にいいコメントがあるから、なんか批判しづらいというのはかなりあると思います。それがすごくいいなと思って見ていますね。

アンチもファンの一部

矢澤:確かにそうですね。あのYouTubeのチャンネルを見ていて、アンチと呼ばれる……僕はまあアンチの方もファンだとは思っているんですけど(笑)。

佐藤:うん、見てくれているから。

矢澤:そうですね。やっぱりそういった方々が最初に、なんというか重箱の隅をつつくようなコメントをすると、そこから派生しますからね。

佐藤:そうそう。だからもう(コメントは)花壇だと思っていて。私はアンチコメントを雑草だと思っているんですよ(笑)。

矢澤:(笑)。

佐藤:お花がいっぱいあったほうがいいじゃないですか。だから先にお花を、こうやってバーッと。

矢澤:埋め尽くすような。

佐藤:そうそう。

矢澤:感じですかね。

佐藤:はい。

矢澤:焼きのりさん、どうでしょうか。

焼きのり:みんなで花、育てていきましょう。

佐藤:はい。そうですね。

矢澤:ぜひみなさんもコメントは早めに、いいコメントをいただければと思います。

佐藤:お待ちしています。

「1.5次芸能」の価値

矢澤:はい。お待ちしております。続きまして、今後やっていきたいお仕事はどんなものがありますか? 今だと椿ちゃんのイメージキャラクターにも就任されていますよね。みなさんもドラッグストアとか、ドン・キホーテとかで見られると思うんですけど、ヘアケア商品の「髪を守る椿ちゃん」ですね。

佐藤:はい。

矢澤:そういったところのイメージキャラクターにも就任されていたり、活動されている幅はかなり広がっているとは思うんですけど。

佐藤:確かに。

矢澤:今はもうSNSだけじゃないですもんね。

佐藤:そうですね。なんだか最近はそれこそ芸能といわれるお仕事もすごくさせていただいています。WebCMとか、映像媒体とか、雑誌にも出ているんですけれど、私は芸能人というよりは、芸能人とインフルエンサーの間の人でいたいんですよ。

インフルエンサーは俗に「2次芸能」と呼ばれているんですけど、その間の1.5次芸能でいたいなと思っていて。今までこういう駅広告になるようなイメージキャラクターは、女優さんやアイドルの人など、「芸能人」と呼ばれる方がやるのが主流だったと思うんですよ。

それを広めるのがインフルエンサーの役目みたいになっていたと思うんですけど、私は「それってすごく二度手間じゃない?」と思っていて。それだったら最初から人気のある人が広告をやって広めた方がコスト的にもいいし、企業さん的にも伸びるしいいじゃん、と思っちゃうんですね。

だからそこの枠をちょっと狙っていきたいなと思っています。インフルエンサーとして芸能のお仕事もやって、「インフルエンサーという仕事には、もっと夢があるんだよ」ということをいっぱい教えてあげたいですね。