そもそも「LGBT」とはなにか?

小泉伸太郎氏(以下、小泉):みなさま、こんにちは。私は株式会社アウト・ジャパン代表取締役の小泉と申します。本日は、数あるセミナーの中からこちらの「LGBTツーリズムについて」をお選びいただきまして、ありがとうございます。

そして、後ろでお立ちになっている方々がいらっしゃいますので、本当に心苦しいのですが……今日は40分お話しさせていただきますが、立っていることも忘れるぐらい楽しいセミナーにさせていただけると思いますので、よろしくお願いいたします。

さて、1つ質問でございます。みなさまの中に、LGBTのセミナーをお受けになった方はいらっしゃいますか?

(会場挙手)

小泉:多いですね、ありがとうございます。それでは、「LGBT」という言葉を聞いたことがある方はいらっしゃいますか?

(会場挙手)

小泉:すごく多いですね、うれしいです。北から南までけっこう講演させていただいているのですが、なかなか地方に行くと、どうしてもまだ(「LGBT」という)名前も知らない方々も多いので、みなさまにLGBTを知っていただけているだけでも心強いです。がんばっていきますので、よろしくお願いいたします。

LGBTをサポートする2つの会社を運営してみて

それでは、まず私の自己紹介をさせてください。私は、株式会社アウト・ジャパンならびにSKトラベルコンサルティング株式会社という2つの会社を経営しています、小泉と申します。私はもともとホテルマンでした。ホテルで13年間働いていまして、ベルボーイから宿泊予約、そして海外営業をやっていました。

その頃からインバウンド……海外から日本にお客さまを呼んでくる仕事をやっていました。その後にスキー場の開発を経営している会社(での勤務)や、あとは私自身も旅行会社等を立ち上げてやってまいりました。

本日の「LGBTツーリズムについて」のセミナーに関しましては、こちらの2つの会社にも触れながらお話しいたします。まずアウト・ジャパンは、LGBTのコンサルティングをやっている会社でございます。「LGBTフレンドリーになりたい」という企業の方々に対して、コンサルティングを行っている会社です。

もう1つのSKトラベルコンサルティングに関しましては、「Out Asia Travel」というLGBT専門のランドオペレータをやっています。海外のLGBTの方々が日本に来たときに、私どもがアレンジメントをしています。この2つの会社の私見ならびに実績を踏まえながら、お話をさせていただければと思います。

左利きの人数とLGBTの当事者数はほぼ同じ

今日の題目は、このようになっています。すでにLGBTをご存じの方が多いということで、「LGBTとは」に関しましては、少しお早めにご説明させていただきます。

LGBTには、4つがございます。まず「L」がレズビアン。こちらは、女性を好きになる女性の方。次に、「G」はゲイです。こちらは、男性を好きになる男性の方。そして、「B」はバイセクシュアル。こちらは、男性も女性も好きになる方。最後に、「T」はトランスジェンダー。自認する性別と戸籍上の性別が一致しない方でいらっしゃいます。

この「LGBT」は頭字語なんですけど、性的マイノリティの総称の1つとして言われています。そして、今の人口に関しましては、7.6パーセントから8パーセントぐらいと言われています。何度も手を挙げさせてしまって申し訳ないのですが、みなさまの中に、AB型の方はいらっしゃいますか?

(会場挙手)

小泉:ありがとうございます。それでは、左利きの方はいらっしゃいますか?

(会場挙手)

小泉:ありがとうございます。この7.6パーセントから8パーセントという数字は、AB型もしくは左利きの方と同じ数字と言われています。ですので、みなさまのかなり身近にいらっしゃる存在ということで、認識していただければと思います。

その観光地は、LGBTの人が行って楽しめる場所か?

性を考える切り口に関しましては、4つございます。まず1つ目は、「性別」です。生殖機能や染色体の部分。そして(2つ目の)「性的指向」は、どの性別を好きになるかということです。3つ目が、「性の自認」です。自分自身の性別を、どう考えて認識しているか。最後に、「性の表現」です。「こういう服装」や「こういう髪型」であったりとか。例えば、私が男性であっても、女性の髪型や恰好をしていることもあります。そういう4つの切り口がございます。

みなさまがLGBTのことを存じ上げていることを踏まえながら、簡単にご説明させていただきました。

それでは、本題に入ります。「LGBTツーリズム」でございます。こちらは何でしょうか? こちらは、LGBTの旅行者をマーケティングの対象にした、観光施策でございます。実際に、このLGBTの方々がそこに行って楽しんでいただけるか、(観光地自体に)魅力的な旅行先になっていただけるかの認知を広げていき、そういう方々にどんどんその場所に来ていただくことをやっている施策でございます。

ですが、みなさまのようにLGBTのことを理解していただいて、そして「迎えたい」という一人ひとりの気持ちは確かに大事だと思うんですけど、それでは「点」でしかないので。それを自治体とか、こちらの(スライドにある)場所ですと、東京都です。そういうところが主導のもと、受け入れの地域や施設等でこのような研修を行っていただきまして、LGBTのお客さまが気持ちよく楽しめる環境を整えていくことが、必要になっています。

「LGBTフレンドリー」の表明が生む価値

先ほどから「LGBTツーリズム」とか「LGBTの方」と申し上げていますが、じゃあ、LGBTのお客さまはどんな方々なのか? こちらの「Out Asia Travel」のお客さまを例にとりつつ、統計資料も入れながらご説明させていただきます。

まず、「LGBTフレンドリー」という言葉がございます。こういうことを表明することによって、この評判が旅行商材やサービスの購入に影響してまいります。その他、過去に訪れたところに再訪するリピーターになるという傾向がございます。

ですので、東京都としましては、まず東京都が「LGBTフレンドリーですよ」と申し上げることによって、その方々がいらっしゃる。そして、その方々が「すごくいいね」ということで再訪(されたり)、もしくはお友達等にお伝えされたりして、その方々がどんどんいらっしゃるということです。

統計資料にはこう(「『LGBTフレンドリー』という評判が、旅行商材やサービスの購入に影響する」などと)出ていますが、本当にそうなのでしょうか? 私どものお客さまをご案内しながら、ご説明させていただきたいと思います。