YouTuberになりたがる彼氏をどう説得する?

奥山晶二郎氏(以下、奥山):次の質問もちょっと深刻ですね。

山田ルイ53世氏(以下、山田):「『YouTuberになりたい』とほざく……」、ほざく(笑)。「彼氏を説得してください」。これはどういうことなんですか! なんで説得しないとだめなの?

奥山:いや、悩んでるんですよ。

山田:彼女さんの悩みですよね。でも、今YouTuberなんてすごく人気の職業でしょ?

奥山:だって(人気があるのは)ピラミッドのほんの一部ですもん。

山田:ピラミッド?

奥山:ピラミッド構造です。

山田:YouTuberの方々がですか?

奥山:そうです。売れない人はたくさんいますから。

山田:それはどの業界でも一緒ですよ。要は「ヒカキンさんしか食えてない」みたいなこと? そんなはずはないでしょ。

奥山:まあ、食えてるのは100人くらいじゃないですか。

山田:ご飯食べられてる人が? えー。

「YouTuberになりたいとほざく彼氏を説得してください」。じゃあ、彼氏が「YouTuberになりたい」っておっしゃっている。そのおっしゃっている彼氏を説得するところを、1回目の配信にしましょう。

(会場笑)

そうしましょう。

奥山:なるほど(笑)。

山田:今のは、とんちが効いてたんじゃないですか?

奥山:そうですね。

(会場拍手)

山田:主に、おじさんたちから拍手がきましたけど(笑)。ありがたいです。でも、(彼女は)不安なのかな?

奥山:会社員をやめて一攫千金みたいな感じで始める人もいますよね。

山田:僕はYouTuberとして活動してるわけではないですけど、単純に自分のブログにビデオをパコッとはめたくて、そのためのチャンネルを作ったので、一応YouTubeのチャンネルは持ってるんですよ。

でも、作ってから1年ぐらい経つはずなんですけど、登録者数が四百数十人だということを、彼氏に教えてあげてください。

奥山:なるほど。

山田:「ルネッサンス」の髭男爵でもこんなもんだよって。他にもっと立派な方もいらっしゃいますけど、そういうところも見せてみるのもいいんじゃないでしょうか。

奥山:わかりました。

山田:このテンポ感でいくんですね……。しんどい(笑)。

「3分だけ」と言って、30分かかる仕事を押しつける上司

奥山:(笑)。次は、けっこうベタな質問です。

山田:「『3分だけ』と言いながら、30分かかる仕事を押しつける、そんな部長をなんとかしてください」。そんな人いないですよ。

(会場笑)

奥山:いや、けっこういますよ。

山田:ご自分の会社じゃないんですか?

奥山:いや(笑)。これはあるあるですよ。

山田:「『3分だけ』と言いながら、30分かかる仕事」というのは、具体的にはどういうことなんですか。「大丈夫、大丈夫。これ3分で終わるから」と言われたのに、やってみたら30分かかるということ?

じゃあ、あなたの能力が低いんじゃないですか?

(会場笑)

奥山:(笑)。

山田:本当に3分で終わる仕事の可能性もありますよね。

奥山:僕の相談じゃないですよ(笑)。

山田:(笑)。完全に奥山さんから出てきた相談だと思ってました。

お笑い芸人の世界で、こういうのはあんまりないです。よく営業の仕事に行って、15分と言われてるのに30分やったことはあります。その場合、すごくイベンターの人に怒られるんですよ(笑)。

ありがたがられるパターンと、怒られるパターンがあって、怒られた人からは一切仕事は来なくなります。10年ぐらい前の話ですけど、「男爵はいっつも時間がのびるからなあ!」と怒られたりしてました。

こっちも「いや、盛り上がってるから、のびただけなんですけどね」と思ってるんですけど、一切仕事は来なくなるんです。

「3分だけ」……。まあ、そんな人はいないということですかね。じゃあ、この質問はウソだったってことで。

(会場笑)

奥山:次の質問です。

会議で向けられる「それやってなんの意味があるの」という目線

山田:「会議のたびに周囲から、『それやってなんの意味があるの?』という目線で死にたくなります」。これ、どういう状況か説明してもらっていいですか(笑)。

奥山:これは私も見たことがある光景なんですけども……。

山田:えっ、奥山さんも目にしたことがある光景……?

奥山:そうですね。

山田:やっぱ、自分のじゃん!

奥山:僕ではないですけど(笑)。

山田:自分ではないけど、目にしたんですね。

奥山:会議とかでやる気を持って、「こういうの、やったらいいよね!」と言ったら、「本当にやるの?」みたいな感じで、シーンと……。

山田:その人は会議でやる気を持って意見を言ったんだ。

奥山:そうですね。

山田:「はーい!」と言って、「ここはこうした方がいいと思います!」と言ったら、周りの全員から「それ言ってなんの意味があるの?」みたいな視線を浴びた。それで、死にたくなったってことですね。

奥山:そうですね(笑)。

山田:じゃあ、よほど悪い意見だったんでしょうね。アイデアがよくなかったってことですか?

(会場笑)

奥山:今日のイベントは、悩んでる人を助けるイベント……(笑)。

山田:ちょっと待ってください。今日のイベントをやろうって言った時に、「それやってなんの意味があるの」と思われたってことはないですよね? 

(会場笑)

(奥山氏の方を見て)「てへへ」じゃないんですよ(笑)。でも、そうでしょ。ろくでもない意見を言わなきゃいいじゃないですか。

奥山:そうですね、気をつけます(笑)。

(会場笑)

山田:そうでしょ?

奥山:僕の相談じゃない(笑)。

まともな意見が通らない組織は待てば滅びる

山田:「それやってなんの意味があるの」という感じで見てくるって、よほどのことですよ。正直、俺はそんな体験したことないもの。たいがい「まあまあいいこと言ってるな」みたいな感じに思われるタイプなので。

ちなみに「この悩みに共感できる」という人はどれくらいいらっしゃいますか? (挙手した参加者を指して)こういうことあります?

参加者1:ありますね。

山田:本当にちゃんと考えてから発表した方がいいと思うよ。

(会場笑)

山田:(笑)。それは自分が後から考えても、「いや、俺の言ってること、すごくいいアイデアだったのに。あいつら……!」とか、「意見の良し悪しとは関係なしに、俺をそんな目で見やがって!」という感じなの?

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