元自衛官で年収1億円という開運力の持ち主
角田陽一郎氏(以下、角田):どうも、初めまして。角田陽一郎と申します。よろしくお願いします。
七里信一氏(以下、七里):七里信一です。よろしくお願いいたします。
角田:このイベントのタイトルは『開運文禄堂』なんですが、なぜ開運なのかというと、僕の本が『運の技術』というタイトルなものですから、このトークイベントに来た方は開運するということで。そんなトークイベントでございますので、よろしくお願います。
七里:よろしくお願いします。
角田:自己紹介だけさせていただきますと、僕は元TBSでプロデューサーをやっておりまして。
それは置いといて、僕は『運の技術』という本を出したんですけど。簡単に言うと、ベストセラーを出しちゃう人というのは、ベストセラーを出せちゃうんだから、もう(その時点で)運がいいじゃないかと。
だったら著者をお呼びして、その著者に「なぜこの本を書いたんですか?」とか、「なぜこの本を出したんですか?」とか聞いちゃえば、それこそが運の技術じゃないかと。そんなことを話してたら、こちらの高円寺の書店・文禄堂さんが、ぜひそれをトークイベントにしましょうってことで、じゃあ『開運文禄堂』というトークイベントをやろうと。そうすると1回目に呼ぶゲストの方は、それ相応の開運力がないと嘘になっちゃうじゃないですか。そう思ってお呼びしようと思ったら、元自衛隊員で年収1億っていう(笑)。
七里:はい、余裕で。
角田:出た。余裕で。そういうわけで、1回目のゲストにふさわしいんじゃないかとお呼びしたのが、七里信一さんでございます。もう一度拍手をお願いします。
七里:はい。よろしくお願いいたします。
(会場拍手)
幼少期の家庭環境から、職業選択の重要性を意識
角田:ということで、お呼びしたんです。ですので、今日は基本的には七里さんのお話を聞いて、自分たちも1億円儲かるかどうかは別として、ちょっと運を開けるようなお話を聞けたらいいなというのがひとつ。
2つ目が、これはただのトークイベントじゃなくて、1回目だからそれこそ実験なんですけど。この『絶滅危惧職種図鑑』はどうやればベストセラーになるのかを、みんなで一緒に考えましょう会議なんですよ。
だからトークイベントというよりは、みなさん宣伝会議に来ていると思っていただければ。どういうことかというと、最初の1時間くらいは七里さんのお話を聞きながら、この本のエッセンスみたいなものを教わろうと思ってます。
教わった中で、後半の30分でYouTube動画を作ろうと思ってます。要するに『絶滅危惧職種図鑑』を読まなければいけない理由というか、読むべき理由みたいな。その読むべき理由を最初の1時間で聞いてみて、みなさんにいろいろ話を聞いてみたいんですよ。
この本のここはたしかに参考になったなと。それを後半で実際にYouTube動画を作成する感じで撮影しようと思います。そのYouTube動画をアップして、みんなで見て。見たら、この『絶滅危惧職種図鑑』を読みたくなる動画まで完成させるのが、今回のトークイベントの趣旨でございます。じゃあ、早速お話を聞いていこうかなと思うんですけど。そもそも七里さんって何者なんですか?
七里:そもそもの私ですか? 私はお金が好きな男です。
角田:それはもう若い頃から?
七里:若い頃から。
角田:はあ。では、もう目的としては、どうやればお金を手に入れられるかみたいなことで職種を選んだ?
七里:そもそも私の場合は、家がけっこうひどくて。もちろん、もっとひどい家もいっぱいあると思うんですけど、親がけっこういい加減で。そうすると将来、自分で食べなきゃいけないなって。もう逃げる場所がない。
角田:それを最初に思ったのは何歳くらいですか?
七里:え〜。高校の頃から。たぶん実家はないな、みたいな。だから、うちの兄弟3人は、技術を身につけて、さっさと独立して、自分でお金を稼がなきゃいけない、というのは意識してました。私自身も、常になにかきちんと仕事についてないといけないよね、というのは子どもながらに感じましたよね。だから子どもの頃から、職業選択はすごく重要視してました。
ネットでお金を稼ぐのは、ゲームをクリアすることと変わらない
角田:へー! 一番最初になりたいなと思った職業はなんなんですか?
七里:それはゲームプログラマーです。まぁ、あるあるですよね。小学校の時はゲームプログラマー。これまで数々の仕事をやってきましたけど、ゲームプログラマーはやってないです。
角田:じゃあ、これからやっちゃうかもしれない?
七里:ただよく考えてみたら、今私はエキスパというマーケティングシステムを作ってるんですけど、あれは俺が作ったゲームだなと。クリアしたら億万長者になるっていう。
メール配信システムだったり、決算システムやLINE appsの仕組みとか、要は商売するためのいろんなシステムが入っているんですけど。Facebookだったり、アメブロやTwitter、Instagramとか、ああいうものを全部駆使することによって、ビジネスがうまくいったら、お金儲けができるじゃないですか。
角田:じゃあ、ゲームはやってるんだ。
七里:そうそう、実はね。私から言わせれば、インターネットでお金を稼ぐというのは、ゲームをクリアすることとあまり変わりないんです。
角田:僕、一応『運の技術』という本を書いているという意味でいうと、今のは『運の技術者』としていいポイントですね。メモるべきですよね。いろんな意味がありますけど、まず結局自分が最初になりたかったことをもうすでにやってる。
本当にやってるかどうかより、やってると思うことが、もうすでになんとなく運の開花というひとつの目的なんじゃないかなと思うし、実際にやってるし。だから、たぶんフィールドがPCやプログラミングではなくて、リアル社会に七里さんのシステムを投入して、クリアが1億稼ぐことなら1億稼ぐとか、そういう目的でやってるってことですね?
七里:要はインターネットでお金を稼ぐのが、ゲームをクリアするのと一緒だからおもしろくなって、お金儲けというゲームをどんどんクリアしまくったんですよ。10何年くらい前に。
最初はアフィリエイトで月5,000円稼げるゲームをちょっとクリアして。それがだんだん難易度が上がってきて、最終的には『信長の野望』とかになって。すごく難しいシミュレーションゲームだったりとか。最終的には今でいう全世界のみんなで集まって、サーバーでゲームするやつになって。『ウルティマ オンライン』とか。オンラインゲームですよね。どんどん発展しているんですけど、お金を受けとるゲームをどんどんクリアしていったという感じですね。
自衛隊に入っていなかったら、今の自分は存在しない
角田:ほう。高校ぐらいの時に、自分の家では自分で働かなきゃいけないと思って、最初についた職業はなんですか?
七里:最初についた職業は自衛隊ですね。
角田:ちなみにその理由としてはなんだったんですか? ゲームの1面だと思うんですけど。
七里:たまたま先輩が自衛官で「入ってみるか?」って言われて。おもしろそうだから入ったみたいな。簡単に言ったら、当時やりたいことが決まってなかったんですよね。
頭はよくなかったので、大学とかも行けないし。じゃあフリーターになるのかなって、高校3年生の夏頃に思っていたら「自衛隊に入らないか」って言われたので。なんかちょっとおもしろそうだなと思って入ったのがきっかけですね。
角田:自衛隊は実際どうだったんですか?
七里:めちゃくちゃよかったです。いやあ、自衛隊入ってなかったら、今の私はもう100パーセントないです。
角田:これ僕の『運の技術者』としてポイント2なんですけど、前向き。
七里:(笑)。
角田:だって、たぶん辛かったこともあったろうに。
七里:ありました、ありました。
角田:だから20年経ってて、忘れちゃったのかもしれないし。七里さんは僕と歳がけっこう近いんですけど、20年経ってて忘れちゃったのかもしれないし、実は本当に辛かったこともおもしろかったことになってるのかもしれない。そう思えてしまう。たぶん自分の中での消化方法を持ってる。消化というか処理というか、そういうのをたぶん持ってるんでしょうね。
七里:要は病って、なんでうつ病になるかというと、失敗とかなにかあった時に、それを乗り越えることができないから、うつ病になるんですよ。
乗り越える力があったら、人ってうつ病にならないんですよね。言葉が悪いけど、弱いとかそういうことなんですけど。自衛隊では、いろんなサバイバルな状況を与えられるんですよ。それを乗り越えるじゃないですか。つらい体験をしてでも乗り越えるという。そうすると、乗り越えられるんだなって(思える)。なにかあっても、失敗をしても、それを改善したりして。そういう経験をしたのは、やっぱり自衛隊があったから。だからもう、そのあとは職人になったんですよ。内装職人に。
角田:内装ってことは、建物の……。
七里:正確には看板屋さんになったんですけど。
角田:その時は何歳ですか?
七里:それが21歳かな。自衛隊をやったのは2年なんで。職人時代もまた超ブラック企業なので、朝4時から深夜2時まで働くんですよ。多いときで。1ヶ月休みなしとか。
角田:それ給料はいいんですか?
七里:給料は月に手取りで30万くらいですよ。でも時給計算でいったら500円を切ってますよね(笑)。
角田:ブラックでございますね。
七里:でもその時につらい状況を乗り越えるのが楽しかったんですよね。現場をこの工期で、この量をたった一人でやろうとか。絶対無理でしょというのを1週間ほぼ寝ずに終わらすじゃないですか。どんなつらい状況でもそれ乗り越えるって、自衛隊で覚えたので。だから、それが楽しかったですよね。つらいことを乗り越えるのが楽しかった。
「楽しそう」の次は「大変でつらそう」なことを選ぶ
角田:七里さんにそういう気質がもともとあったのか、あるいは自衛隊で育んだのかは置いといて、ほとんどの人はそこまで乗り越えるのが楽しいって思えないじゃないですか。
七里:なるほど。
角田:その人に向けて、でもこうやればちょっとそう思えるようになるよって、きっかけの言葉みたいなものを今日かけるとするなら?