ゴーン氏の19日の動きについて

司会者:では引き続きまして、ご質問を頂戴したいと思います。ご質問のある方は挙手をお願いします。スタッフがマイクをお持ちいたしますので、そのマイクをとおしてご質問いただければと思います。1人でも多くの方のご質問をお受けしたいので、お一人様2問まででお願いします。よろしくお願いします。では、順番に前からどうぞ。

記者1:テレビ朝日・カナイと申します。よろしくお願いいたします。すみません。今日のゴーン会長の動きについてなんですが、夕方の羽田空港に4時半ごろ、N155ANという飛行機で日本に帰国したというか、羽田空港に到着したという話もあるんですけれども、そこで東京地検の人に連れて行かれたという状況でよろしいんですかね?

西川廣人氏(以下、西川):先ほど申し上げたとおり、捜査そのものの状況について、あるいは、本人の確保の問題について私から申し上げるべきではないと思いますので、検察のみなさんの発表のとおりというかたちで理解をしていただければいいと思います。

記者1:捜査の部分ではなくて、その会長の今日のスケジュールとしては、どういう動きをされていたのでしょう。

西川:私の承知しているかぎりは、今日東京に、日本に到着するという前提だったと思います。はい。

司会者:はい。ありがとうございます。はい、では前の方。

弁護士や調査担当者が同席しないのはなぜ?

記者2:ニコニコ動画の七尾と申します。よろしくお願いいたします。質問が2つございます。まず1点は、こうした重要で重大な会見の場合、通常は弁護士とか調査担当者の方が同席というのが、通常だとよくあるパターンなんですが、今日西川代表取締役お一人で会見されています。このお一人で会見されているということは、それなりの何かお考えがあってのことかというのが第1点です。

それと、冒頭ございました、やはりその日産ブランドということで、日産の車を愛している人たちはかなり大きなショックを受けましたし、これ会見の記者の数を見ても、たぶん今年最高の数だと思うんですが、こうした大きな騒ぎになっていることに対して、日産を愛している方たちに対して、一言お願いします。

西川:2つ目の質問にも関係するんですが、実は、先ほど申し上げたとおり、並行して捜査が進んでいるということで、なかなか我々も、みなさんに内容、お伝えするタイミングも、それなりに制約がございます。これは、やむをえないことであると思っておりますので、その部分は検察に全面的に協力していきたいと思っております。

そのなかで、今日、許されるタイミングということで、できるだけ早く私のほうから、私の生の言葉で、先ほど、自分の感情というか、ここは全てを言葉にしきれませんけど、まずは私の言葉でお伝えしたいということで、そういう機会を極力早く作りたいということで、まず設定させていただいたことが正直な気持ちでございます。

もちろん、これは時期が来れば、とくに詳細等の説明、あるいは社内調査の説明等々を、これをみなさんにきちんと説明できる場があると思います。そのときにはもちろん専門家のみなさんの同席をお願いしたいと思いますけども、今日は、やはり私もある意味で大きなショックを受けております。

その部分はこの重大事案で驚かせてしまって、不安を与えてしまって申し訳ないんですけども、まず、私の方から申し上げたいというつもりで、臨んでいるつもりでございます。

多くの日産ファン、という話がございました。先ほど申し上げたとおり、さまざまなみなさんから、サポートをいただいて来たわけでございますし。

そういうなかで、これはもちろん、カルロス・ゴーン個人だけではないと思いますが、そういうみなさんに、こういうような事案が起きてしまったということ、とにかく、大変申し訳ないという気持ちでいっぱいでございます。

先ほど申し上げましたけども、我々ができることは、ガバナンスに関して猛省と申し上げましたけども、よくよく振り返ってみますと、それが原因とは言いません。原因とは言いません。

もちろん1人に権力が集中していても、立派に仕事をされている方たくさんおられますので、そういうことじゃなくて、そういう誘因をつくってはいけないというところも大きな反省でありますし、長年、実力者として君臨してきた弊害は大きいということを私も今痛感をしておりますし。

先ほど申し上げたとおり、ガバナンスの面でも、事業運営の面でも、これが目に見えるかたちで、問題を解消していくというか、これを見ていただくことしかないかな、と今は思っております。それ以上はなかなか申し上げれないです。申し訳ないです。

司会者:はい。ありがとうございます。左、右と行きましょう。

どの程度の期間をかけて社内調査を実施したのか

記者3:すみません。朝日新聞のオオシカといいます。社長今回、内部通報があって監査役から問題提起があったということですが、いつごろに内部通報があって、どのくらいの期間をかけてこの社内調査をやってきたんでしょうか。

西川:よろしいですか。お答えしたいところはやまやまなんですけども、そこも含めて、検察のみなさんと連携しているところもありますので、現時点では、そこはちょっとお答え控えさせていただきたいなと思います。いずれタイミングをみて、お話しできるタイミングでお話しできるようになると思います。

記者3:ちょっともう1点、社長さっき3点おっしゃっていて、ゴーンさんが有価証券報告書に過少に報酬を記載していたこととは別に、不正に私的に投資資金を流用したっていうのと、もう1つ不正目的で資金を利用したと。似たような話を2回繰り返されたと……。

西川:経費。経費ですね。

記者3:不正な経費。それはどういうものでしょうか。

西川:2つ目が、もう一度繰り返しますと、目的を偽って、私的な目的で当社の投資資金、投資というのは、いわゆる経費ではなくて投資をするほうのお金ですけど、これを使ったということが2つ目の不正であります。

それから3つ目は、これは投資資金ではなくて、会社の経費、経費の不正使用という不正行為と。大きく開示の問題と、投資資金の不正使用ということと、経費の不正使用と。すみません、この3つだと申し上げたつもりであります。

司会者:はい。こっち側。

「いったい何があったんだ」という感覚

記者4:TBSのコマダと申します。いま社長が把握されているかぎりでけっこうなんですが、日産側としては今回の不正行為を働いたという人は、今回逮捕された2人だけと考えていらっしゃるのでしょうか。

そしてもう1つなんですけども、他の役員の方々の感想ですね。社長のように怒っていらっしゃるのか、裏切られたという思いなのか。他の役員の方々のご感想、もしお知りの範囲でかまわないので、教えてください。

西川:はい。わかりました。先ほど申し上げたとおり、我々の調査の結果、この2人(カルロス・ゴーン氏とグレッグ・ケリー氏)が首謀であると確認していますが、それ以上は、調査の関係がありますので、いまのところ控えさせていただきたいと思います。

それから、役員の反応ということでございますけども、これも実は、役員がこの件を知ったのは、つい先ほどなんですね。事案の中身から、やはり非常に秘匿しておりましたので、彼らも、今それを聞いていったい何があったんだという感覚であろうと思います。

そういう中で先ほど状況をシェアして申し合わせましたのは、やはりとにかく従業員、あるいはお取引先のみなさまが非常に心配をしていると。大きな不安を抱えておられると思いますので、そことの業務、ここを不安定にしないように全力を尽くしましょうということと。

あと、従業員のみなさんが非常に不安に思っているので、ここは役員のほうが先頭に立って、日常的な業務運営に影響が出ないようにしっかりとリードをするということ。それと、もちろん捜査には全面協力をしていくことを申し合わせたところでございます。

会長解任に値すると理解している

記者5:すみません、TBSのゴトウと申します。1点目なのですが、御社のリリースでは、今回この私的流用について指摘されていると思うんですけど、これ私的流用を摘発する特別背任で捜査容疑がかかっているんじゃなくて、今回、金商法(金融商品取引法)によるものなんですけど、これに対する受け止めをお願いします。

西川:やはり捜査に関することですので、今のご質問は、そこについて私がなんら見解を申し上げることではないと思っておりますけれども。

先ほど申し上げたとおり、社内での調査、これは情報も全部ご報告しておりますし、捜査のほうも並行して進めていただいているということですけれども、その中で、いわゆる捜査の対象なり刑事罰の対象という、この部分について私はなかなか判断はできません。

ただし、先ほど申し上げたとおり、そのそれぞれ、大きく3つの事案があるわけですけれども、そのどれをとって見ても、あるいは全部合わせて見ても、会社として見た場合には、取締役のその義務に大きく反するどころではなくて、当然解任に値するということ。こういうふうに理解をしておりますし。

この部分については、詳細の調査の結果を専門家のみなさんに……専門家というのは弁護士のみなさんですけれども、専門家に見ていただいて、これは解任に値をするということ、そういうようなご意見もいただいておりますので、その3つの点で私は解任の提案をしようと思っております。

どの事案を見ても、これはいわゆる捜査の対象、刑事事件になるかどうか、これは私は判断できませんが、会社として見れば当然その許容はできない。虚偽であったり、その支出の目的のまったく私的なものであったりということであるとご理解いただければと思います。

すいません、ちょっと説明が舌足らずで申し訳ないですけど、そういうふうに理解をしております。

記者5:ありがとうございます。すみません、もう1点だけ。解任の提案をしたというお話があったんですけど、その解任の提案を決められたのは、いつ頃なんですか?

西川:実際にその方向で、私が事案を見て、先生のみなさんからもアドバイスいただいたのは、社内調査がまとまった段階でございます。いつ(まとまった)かもちょっと申し上げにくいんですけれども、社内調査がまとまった段階でそういう判断をいたしました。