世代・トレンド評論家の牛窪氏が登壇

司会者:みなさまお待たせいたしました。世代・トレンド評論家の牛窪恵さんをお招きし、近年の若者の恋愛・結婚観の傾向やオンラインデーティング市場の広がりと可能性についてご講演いただきます。

またそのあとにはPairsをきっかけに入籍をされたカップルにもご登壇いただき、牛窪さんとともにパネルディスカッションを行ってまいります。

それでは牛窪恵さんをご紹介いたします。インフィニティ代表取締役である牛窪さんは、マーケティングライター、トレンド評論家として財務省財政制度審議会委員や内閣府経済財政諮問会議政策コメンテーターなど官庁関係の要職も多数ご歴任されております。

2005年にはおひとりさまマーケットが、2009年には草食系男子が、それぞれ新語・流行語大賞に最終ノミネートされています。現在は日本経済新聞、日経ビジネス、婦人公論などで多くの連載も抱えております。

それでは牛窪さん、どうぞよろしくお願いいたします。

牛窪恵氏(以下、牛窪):よろしくお願いいたします。失礼いたします。みなさま今日はお足元が悪い中、私雨女でございまして申し訳ございません(笑)。多数お集まりいただきましてありがとうございます。

私、マーケティング会社インフィニティの代表で世代・トレンド評論家の牛窪と申します。今日はどうぞよろしくお願いいたします。

みなさまに最初にちょっとお断りが2つございます。まず1つ、写真撮影なんですけれども、私が今から話す内容は肖像権画像が多数入っておりますので、その部分だけは撮影はご容赦いただければと思います。

ただあったほうが実際にわかりやすいかなと思って、ちょっと入れてあります。グラフのページとかはまったく構いませんので。

そちらと、もう1つお詫びとして、私しゃべるのが非常に早いんですね(笑)。今日は25分しかお時間がございませんで、かなり早口になるところがあるかなと思いますが、最後に5分ご質問のお時間を設けたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

ではさっそく始めたいと思います。私の紹介はもう今いただきましたのでだいたいおわかりかと思います。企業とマーケティング活動をしながら本も書いています。

今ご紹介いただいた、おひとりさまとか草食系男子というキーワードは、いろんな方々に多数のインタビュー調査を行いまして、その中で出てくる言葉です。

近著は『おひとりウーマン消費』ということで、今40代も50代も女性の4人に1人は独身なんですね。そういう時代になってきまして、国としては「国難だ」とかひどいことを言ってますけれども(笑)。

若者と親世代の恋愛観には大きな違いがある

まず結婚しないのはなぜか? 今日の1つのテーマですが、実はなかなか恋愛にも至らないというのが昨今の時代背景でして。それを打破すべくいろんなサービスという中で、Pairsさんのサービスもその1つに位置付けられるかと思います。

弊社はマーケティング調査の中でも主に定性調査というインタビュー調査を行いますが、最近はそういう中でも、AIやIoTによって、インターネットのビッグデータというものが出てくるようになりました。

もちろん人と生でお会いして声を聞くことは大事なんですが、これだけではやはり数に限りがあります。また今日のマッチングサービスもそうですが、AIとかIoTというのが時代の流れとして出てきています。

実はマーケティングも然りなんですね。いろんなマッチングや条件の中から、ある程度AI・IoTの助けを借りて、この2つを合わせて兆しを読むというのが昨今のマーケティングスタンスになってきています。

私自身、生の声を聞くと申し上げたんですが、5年ほど前から、40代・50代くらいの親御さんたちの「なぜうちの子は恋愛をしないんだろうか?」という声が非常に多く聞かれるようになりました。

「そもそも男友達・女友達はいるようなのに、あんまり恋愛とかデートとかいう話を聞かない」とか。あるいは「一緒にどこか行ってるみたいなんだけれども、別に付き合っているわけではないらしい。僕らのころはそうじゃなかったのにな」というような親御さんたちの声ですね。

実際にお子さんたちというのは、主に今ゆとり世代と言われる20代の人たち。ゆとり教育を受けたゆとり世代と言われる人たちなんですけれども。今日お越しのみなさんは、ちょっと上のアラサーくらいですね。そのへんは実は私は草食系世代とか呼んでる方々なんですが。

こういう若者たちは、親御さんたち40代50代の方々とだいぶ価値観とか恋愛に対する考え方とか、そういうものが違うぞというところをふだんから感じていました。

デジタルネイティブは世界共通で恋愛にガツガツしない

じゃあ実際、数字でどうなのかというところなんですが。今20~34歳の男性・恋人なしというのは、20年間で1.7倍に増えました。これを見ていただいて。これは、国立社会保障・人口問題研究所という国の第三者機関の調査ですね。

まず、恋人がいない男性の割合です。1987年、つまり親御さんたちがバブルの時代、青春を謳歌していたころというのは、恋人がいない方は20~24歳で約4割、25~29歳で約3割というかたちだったんです。これが今は、ご覧ください。このくらいの数字まで伸びてきていると。これは一体なぜなのか? 

実は、女子はさらに顕著な数で(恋人が)いない人たちが増えているんですね。これは当然結婚しない人たちが増えたことで数の割合が増えている部分もあるんですが、それよりはむしろ別の原因があります。これはあとでお話しします。

とくに親御さんたちはこの価値観でいるわけですね。そう考えると、「なんでうちの子だけ?」と思うんですが、‟だけ”どころか、20代~24歳は恋人がいない方々のほうが多いとか、同じくらいいないのが25~29(歳)だったりという状況になってきています。

その世代の違いというのは何なんだろう? ということで、私たちはよく世代論ということを言います。世代論というのはもともとアジアでかなり顕著に出ていて、ただアメリカもインターネット社会になって、ミレニアル世代というのがゆとり世代と同じような意味合いで使われるようになりました。

いわゆるデジタルネイティヴと言われる、物心ついたときからインターネットとかそういうものが当たり前に身の回りにあった人たち。基本的に世界共通の部分として、恋愛にガツガツしない、あまり深い人付き合いを好まないというところがあります。

親御さんたちはバブル世代と言われる方が多いですね。今54~59歳、新人類と呼ばれた人たち。30年前くらいに若者を評して「あいつらなに考えてるかわかんないな。新人類だな」と言われた人たちです。

よくマスコミが例に挙げるのが、とんねるずの石橋貴明さんとか松田聖子さんとか。あるいは亡くなられた川島なお美さんもそうでした。いかにもバブルという感じでしたね。

今はブルゾンちえみさんとかがふざけてバブルというのをやってますけれども。基本的には非常に若いころからあまり大人に対して敬意を払わないとか、ずいぶん失礼な物言いを平気でするなって言われていた人たちです。ソフトバンク(福岡ソフトバンクホークス)の工藤公康監督とかもここですね。

40~50代のバブル世代は恋愛至上主義

その下の48~53(歳)が真性バブル世代。私もここに入るんですが、この人たちがいわゆる恋愛トレンディードラマ世代です。あとで出てきます。

団塊ジュニアが42~47(歳)。この人たちからはいわゆる学校教育で男女平等教育というのを受けています。このあたりから恋愛観が変わってきました。さらにここから不況に入ってきますから。

この下の人たちというのは、実はあまり恋愛にいいイメージだけを持っているわけではないという、非常に賢い世代になってきます。上がバカだということではないんですけれども(笑)。基本的にこのあたりから大きく線が引かれてきます。

先ほどゆとり世代と言った方を広く捉えると、今の22~31歳がゆとり教育を受けたゆとり世代、別名、世の中を悟りきったさとり世代なんていうふうにも呼ばれています。

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