2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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橘みのる氏(以下、橘):危ないですね。もし違うものを選んでいたらどうなっていたのか。
山田:例えば、『YAWARA!』とかは才能があるだけで、恋愛主体なんですよ。
橘:確かに。
菅良太郎氏(以下、菅):ド天才ですもんね。
山田:そうなんです。ド天才の漫画じゃないのを選んでいるところが。すごく嬉しいなって。シンパシーあるから呼んでもらったんだなっていう。
橘:もし、『YAWARA!』を選んでいたら。
山田:説教かな(笑)。
橘:危ない。
橘:ほかに『YAWARA!』側の漫画で何かある?
山田:多いですよ。
橘:でも、『YAWARA!』側は『YAWARA!』側でいいものはありますもんね。
山田:もちろんあるんですけど、天才型はけっこうあるじゃないですか。『ドカベン』もそうだし。
菅:『テニプリ』も。
橘:『プロゴルファー猿』もそうですね。
山田:猿君はまたあれはちょっと。
橘:猿君、君付けですよ。
(会場笑)
橘:まさかですね。好きすぎて、友達の君付け。
高橋一成氏(以下、高橋):君付けで、作家には先生付け(笑)。
橘:僕、ここにあげたのは『SLAM DUNK』だったんですけど、『イレブン』っていうサッカー漫画ご存じだったりします? あれも確かに、そうなってくると努力型というか下手なんですよね。『ドカベン』が先ほど出ましたけど、『ドカベン』がもともと柔道漫画から野球漫画に変わったじゃないですか。
『イレブン』は、サッカー漫画はサッカー漫画なんですけど、最初に主人公がやっていたのが陸上なんですよね。陸上で中学記録とか作って。父親は元サッカー選手でもう死んじゃってて、遺言として「高校までは陸上をやれ」と。それが基礎体力、体を作ることになるから、お前はそれをやれと。高校になってやっとサッカーを始めるんですよ。
すげー期待されるんですよ。「あの青葉選手の息子なのか」って期待されるんだけど、陸上しかやったことないから。めちゃくちゃ下手で、がっかりさせられるところからのスタートなの。
高橋:最初はどちらかと言うと、努力型なんですね。
橘:努力型ですね。
橘:ああ、『キャプつば(キャプテン翼)』ですね。
山田:いや、『キャプテン』。
橘:『キャプテン』っていう漫画があるんですね。今のも怒られそうだな。
菅:後でメールくるよ。「キャプテンの件だけれど」って。
高橋:「『キャプテン翼』だったら翼までつける」って。
(会場笑)
橘:プロゴルファー猿のことを猿君って読んでるから付けないでしょう。
山田:それこそ翼とか天才型じゃないですか。
橘:『キャプテン』は違うんですか?
山田:『キャプテン』はほんとに……『ホイッスル!』はわかります?
高橋:桜上水とか。
山田:そうですね。風祭将が主人公のやつで。(『キャプテン』は)それの野球版で、昭和50年代に描かれている漫画があって。
橘:『キャプテン』のスタートはどんな感じなんですか?
山田:それは谷口キャプテンていう人が、青葉学院という有名な高校から墨谷二中っていう普通の中学校に、野球が上手くないから転入してきたら、「あの青葉からすごいやつがきたぞ」って持ち上げられて。実は3軍だし、うんぬんだしっていうことで。
橘:『キャプテン』好きのお客様が非常に深く頷いていました。
山田:本当に1番いい野球漫画くらいです。
菅:へー。見てみよう。
高橋:好きな漫画のエピソードとか。
山田:これはジョー(『あしたのジョー』)はもう。
橘:そんな「あり過ぎて選べないな」っていう目線。俺らには見えない本棚が見えてる。
山田:1番好きなのは、カーロス戦というのがあるんですけど。矢吹丈が、力石徹というライバル。
橘:妹いるやつですね?
高橋:天才型の?
山田:天才型です。力石は妹いないです。白木のお嬢様に雇ってもらっている人です。
橘:ちょっと一回俺黙りましょう。
(会場笑)
山田:力石が丈のバンタム級まで落として、戦ってくれたのに、自分の攻撃で命を落としてしまう。その後、丈が廃人っぽくなる。相手の顔面をボクサーなのに打てなくなるっていうのがあって。
そのトラウマがあったのを、自分と似たようなカーロスという、ボクシング上手くないけどケンカが強いような人間と会うことで、それを克服するというのがありまして。そこに梶原一騎のテーマがすべて集約されているっていう。
みんあ、『あしたのジョー』っていうと、力石戦までと白く燃え尽きた最後しか知らないですけど、実は力石戦からここまでがクソおもしろいっていう。これはぜひ読んでいただきたいくらい。力石戦のその後、ここがもう素晴らしいくらいおもしろい。
菅:山田さんは、そのエピソード何回読みました?
山田:けっこう読んでる。
菅:好きだとめちゃくちゃハマるタイプなんです。今回『マッドマックス(怒りのデス・ロード)』って映画ありましたよね。あれ何回見に行きました?
山田:35回です。
(会場笑)
高橋:劇場にですか?
山田:劇場です。
橘:35回っていう数字は、若者が1日に「マジで」って言う数字ですよ。それくらい行ってますね。
山田:上演時間2時間なんで、あと1回見ると、今年3日間みたことになる。
(会場笑)
菅:ずっとよ。一睡もせずに。
橘:それは結婚できないや(笑)。ああ、すみません。
山田:いえ、とんでもないです。
高橋:35×1,800円だからね。そこの額。
山田:実はお金が浮くんですよ。ブックオフさんと関係ないけど。TOHOシネマズって、映画を6回見たら1回ただなんですよ。しかもマイルがあって、マイレージが6,000貯まると1ヶ月間フリーパスポートもらえるんですよ。
だから、そのために「あ、『マッドマックス』がある」って思ったんで、6月何日までに6,000円分貯めようと。
菅:目的が何かわからない。
橘:ワクワクしている山田さんがその頃いたんですね。TOHOシネマズに。「よし、6,000ポイントまであとちょっとだぞ」って。
高橋:実際のカードが。
菅:あっ、本当だ。
高橋:TOHOシネマズの会員カードに比べて、ちょっとこのしょぼさ。TOHOシネマズのカードってしっかりしてますもんね。
菅:だからって35回行かないですもんね。
高橋:これ写しても大丈夫ですか?
高橋:これ初めててみました。1回見ると何ポイント貯まるんですか?
山田:120分の映画だと120なんですよ。
橘:確認しますけど、偽造とかじゃないんですか?
山田:違いますよ。
橘:できちゃいそうなんだよな。偽造は犯罪です。みなさん気をつけてください。
菅:その方がおっしゃっているくらい、そのエピソードは熱いってことですから。
橘:『バチバチ』のエピソードは?
菅:『バチバチ』は全員が男なのよ。
菅:兄弟子戦っていうのがあるの。部屋対決なのよ。同部屋対決になるわけ。自分たちが尊敬してきた兄さん方の対戦がある前に、自分の1個上の先輩と自分が戦うわけ。そのとき自分はすごい注目されている選手になっていたけど、1個上の選手はちょっとへたれみたいな存在。
その人が「俺はお前の兄弟子だ」と。「お前に負けるわけないだろう」と戦うわけ。その戦いが、むちゃくちゃ泣けるのよ。
橘:その設定聞いただけで素敵ですもんね。
菅:あれマジで泣けますよね。いったら、この人たちもほかを見てるから、絶対主人公が勝つだろうと。でも、こいつも意地があるから、意地どうしでぶつかるの。マジでバチバチよ。
橘:ここに最初言ってた、熱いのだ。
菅:お互いの気持ちもわかるんですよね。相撲だから、真剣勝負だから兄弟子とか関係ない。「本気でいかせてもらいます」。でも、「俺はお前の兄弟子だから負けるわけにはいかない」。男の気持ちのぶつかり合いで。
そしてこの試合が終わったら、ずっとコンビでやってた2人組がいるんですけど、その兄弟子の同門対決。ここがもうやばいんです。
山田:ここが引退かけて、すさまじくて。
橘:あ、引退かかってるんだ。
山田:怪我してるっていうのがあって。これが素晴らしいんです。伏線がいっぱいあって。
橘:素晴らしいところが小声になって、その先を語らないんだ。
菅:だから、読んでほしい。読んでもらったほうがいい。
高橋:どっちが勝ったかはここでは言わない。
橘:読んでほしいって言っても、だからどこで買えばいいのよって話ですよ。
菅:ブックオフオンラインですよね。
(会場笑)
橘:ブックオフオンラインがあったわ。
高橋:ブックオフオンラインはポイント貯めると何かあるんですか? ポイントはない。
橘:この手元に届くっていうだけでポイント分の価値はありますから。
菅:一生読めるんだから。
橘:1ヶ月後くらいじゃないでしょう。
高橋:35回と言わず。
橘:それでもそこまで熱くいただくと『バチバチ』読みたくなりますね。
菅:女の子が読んでも余裕で泣けると思う。
山田:今続編がね、やってますけど。
橘:女性たちもどうせ暇だから読んだらいい。
(会場笑)
橘:男性脳と女性脳では。
高橋:女性とか『テニスの王子様』とか好きで見るじゃないですか。あれってどうなんですかね。女性はどういうポイントが。
橘:(女性っぽく)私は、ただ単に感情を入れるとしたら、テニプリとか見てる時は、「すごく格好いいな~」とか「可愛いな~」っていう感じで見ちゃう。
菅:これだと思います。(女性っぽく)格好いい男子がいっぱい出ると、またちょっと違うんだよな~。
(会場笑)
高橋:2人でやったら処理できない。
橘:確かに男性と女性の見方は違うかもしれないけど、応援型だと女性もできるんじゃないですか。熱すぎる相撲の漫画で、男性は多分(キャラクターと)同じ気持ちで「こんな感じで戦いたくないよな」っていうところと、女性は好きになったキャラクターを応援する立場になれば。
菅:すごいシンプルに言ったら、『俺物語』とか読んでます。
橘:大好きなの。あれいいよね、実写版も納得できるよね。
菅:どうしたいんだよ、お前。でもあの2人の関係ってめちゃくちゃ友情だよね。あれで感動できるんだったら、『バチバチ』で絶対感動できる。
橘:なるほど。山田さんは『俺物語』は読んでますか?
山田:2巻か3巻までは読んだ。
橘:マジですか。どうですか?
山田:悪くはないです。
(会場笑)
橘:好きだな。俺やっぱり山田さん好きなんだよ。おもしろくないですか、この人。でも変でしょう。
菅:シンプルに感動しません? お前のこと悪く言うやつ俺は好きじゃない。
山田:そうそう。わかりやすくてね。
高橋:『俺物語』ってどんな漫画なんですか?
橘:『俺物語』は、本当にごつくて、高校1年なんだけど、35歳くらいに見える人が主人公で。正直顔は不細工なんですけど、男気に溢れていて、世間の価値観とかは関係無く、自分自身の価値観だけで生きるような、本当に素敵な人物がいる。そいつの友達には、すごくシュッとしていて、きらびやかな感じのイケてる男性がいるんですよ。
そいつも世間の評価とか関係無く自分の価値観で生きるし。そんな2人が仲良しなんですよ。その中で、その不細工なほうは、同じ学校の女の子に何回か告白するんだけど、毎回振られる。その理由としては、その女の子がイケメンの親友のことを好きで。
そんな友情があって、ある日突然、痴漢されている女性を不細工なほうが守って。
菅:不細工なほうって言うなよ。ずっと言ってるけど。
橘:俺はあいつみたいに自分の価値観で生きられない。だから感動してる。
菅:格好いいのよ逆に。少女漫画らしからぬキャラクター。
橘:世間に届くには不細工じゃない、やっぱり。ブスが助けて、仲良くなってその女の子のことを好きになるんですけど。気持ちのすれ違いから、「その女の子はイケメンのほうを好きなんじゃないか」って思っちゃって。「だったら俺は全力で応援するぞ」ってなって、馬鹿だから。
この女の子はこの不細工のほうを好きなんですよ。この女の子は気持ちのいいやつでね。実は両思いなのに、このブスな男が勘違いして、ここを全面バックアップして応援しているから、なにか歯がゆいなって感じで進んでいって、そこから……まあいろいろあるんですよ。
(会場笑)
橘:山田さんが語りたがらない気持ち、今わかりました。
(会場笑)
菅:自分が好きなやつは(皆に)読んで欲しいよね。なんで読んで欲しいの?
菅:ブックオフオンライン。
(会場笑)
橘:確かに、あれは読んで欲しいですね。
菅:みんな『俺物語』読んでると思うよ。
橘:(会場に向かって)『俺物語』読んでるっていう人? 意外と読んでないな。1人だけ?
菅:あれめっちゃ泣けるよ。
橘:女性なんか特に読んだほうがいいんじゃないって俺は思うけど。どうかな。
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