実際に「模擬選挙」をやってみよう

林大介氏(以下、林): 今日、これから実際に、昨年の12月の総選挙をテーマにして「模擬選挙」をやろうと思っています。

衆議院議員選挙なので、小選挙区と比例区っていう2つの種類の選挙があるんですけれども、今回やるのは比例区の政党名だけにしようと思っています。

マニフェストとかをホチキスでまとめた政策集があると思いますので、それを見ていただきながら、ワークシートを使ってグループの中でディスカッションしてもらって、自分たちだったらどの政党を選ぶのかというのを最後に投票してもらおうかなと思っています。

ワークシートを見ていただきたいんですけれども、ワークシートではまず今回の選挙の争点、あなたが重要だと思うもの、あなたが選挙でその時点で大事だなと思うものがどれなのかっていうのを、まずは個人でランキング、順位付けをしてみてください。

それをその下の欄に番号を書いてください。で、ランキングを付けてください。そのあとでグループ内で意見交換をして、また疑問に思ったことなどをまとめて、投票前にいったん全体で共有をして、最後に投票をするという流れで行きたいと思っています。

自分の意思で決めることが大切

大事な点をお話ししますので、前見ていただきたいんですが。これからやる模擬選挙には正解はありません。こないだの総選挙をもとにやってますので、もうすでに選挙結果は出てます。

別にそれと、今回ここで模擬選挙をやる24名の結果が異なっていようが何しようが、構わないと思っています。自分の意思で考えて決めるというところがすごく大事なので、そこを重視したいと思っています。

グループでディスカッションをしてもらいますので、他の人の意見に耳を傾けることは大事なんですけれども、でも決めるのはあなた自身です。自分自身で決めてください。

もちろん他の人が言ったことで「それいいな」と思ってその意見になるっていうのももちろんありですけれども、他の人に無理強いしたりっていうことをしないでください。

そして最後、投票してもらいますけれども、自分がどの政党に投票したのかについては、秘密は当然守られますので。いや言いたければ言ってもらってもいいんですよ(笑)。でも、一応秘密は秘密ということですので、他の人にとっても秘密ですので、それはきちんと守るようにしてください。

選挙の原則としては、普通選挙とか平等選挙、直接選挙、自由選挙、秘密投票選挙とありますので、これらを守ってやっていきたいなと思っております。

ちなみに、こちらの壁側に全ての政党のポスターも貼ってあります。ちょっと何か右肩下がりなのであれですけれども(笑)。ポスター、こう見るとどうですかね。全政党のポスターってあんまり見ることってないと思うんですけれども。

一応、右側から自民党、民主党、維新の党、公明党、次世代の党、共産党、そして社民党と生活の党はポスターをもらえなかったので、リーフレットを貼ってますけれども。ああいうポスターがあります。

民主党はご覧のとおり、もうすでに党首、違います。あのときの党首誰だったかな。わかりますか? 昨年の総選挙の時点で。

とかっていうことをちょっと思いながらということと、それぞれポスター、あそこに出ている人たちがどこ見てるのかなと。あのキャッチコピー、どういう意味があるのかなと、ぜひ考えてもらいたいなと思います。

あと、参考までに、全ての政党のマニフェスト、本物も持ってきていますので、全部でそれぞれ2部ずつしかないので、全員にお配りしたり、グループごとにお配りしたりできないんですけれども、興味がある方は前に見に来ていただければなと思います。

選挙の争点は? なにが大事か考えてみよう

では、それぞれのグループで模擬選挙をやっていただきたいと思います。

まずは自分たちで、一人ひとりでランキングをしていただきたいなと思います。3分から4分ぐらいとりますので、ちょっと考えたこと、政策集のところに項目いろいろ書いてありますので、それらを見ながら、これが大事だなと思うものを選んでもらえればなと思います。

では始めてください。

(会場作業)

:各政党のマニフェストは前にありますので、もし興味がある方、見たいなという方がいたら、ぜひ見に来てください。これはわかる、わかりにくいのも含めて、これだけ全政党のを見られる機会っていうのはそうそうないと思います。

(会場作業)

:あと1分ぐらいでグループでディスカッションしようと思いますので、全部それぞれの項目について順位付けできなくても構いませんが、とりあえず自分にとってはどれが重要な項目なのかなっていうのを考えていただけるといいなと思います。

(会場作業)

憲法、経済、外交、少子化……テーマは様々

:それでは、人によって進め方、進んでる、できてない部分、いろいろとあると思いますし、順位付けも人それぞれ異なっていると思いますので、私はこれが重要だと思うよっていうようなことで、それはこういう理由だよっていうことを、グループの中で話し合ってください。

また、きっといろんな難しい言葉とかがいっぱい出てきてると思います。で、ちょっとここわかんないよねっていうのを、あとで全体で共有したいと思いますので、どなたでもいいんですけれども、そのわからないなっていう疑問があったら、それをキーワードで構いませんので書き留めておいていただけるとありがたいです。

では始めてください。

(会場グループで話し合い)

:さて、いかがでしょう。どんな感じでしたか? それぞれのグループごとで話をしてもらって、ランキングは同じような感じでしたか? 結構バラバラでしたか? まだ盛り上がってますか? いいですか?   まず、ランキング、とても重要だと思うものは、どうでした? グループの中で同じだった? 大体同じでした? そちらのグループはみんな同じ? 大体同じ、どんな感じだったんですか? ちょっとそれぞれのグループごとに聞いていきましょうか。

参加者:「憲法」が絶対で、その次に「経済」とか「外交」が入っている。

:後ろのグループはどうでしょう、ランキング。別にいい悪いじゃない。それぞれの特色聞いてるだけなんで。みなさんどんな関心が。結構バラバラ?

参加者:「お金」か「人」か。

:こちら窓側のグループは? 

参加者:最重要のものは、「安全保障」と「少子化」の2つに分かれました。

:なるほど。

参加者:全体的にまとめていくと、まず憲法を改正して、国の基礎を固めてきてから、国の中を充実させていければよいのではないかという方向にまとまりました。

:なるほど。「憲法」をやってから、「安全保障」なのか「子育て」なのか、どう進むのか、そのときによって違うっていうことですね。そちらの奥はどうですか?

参加者:共通なのが「経済」。他は「エネルギー」「震災」「憲法」などが多かったです。

:こちら手前が。

参加者:「憲法」と「震災」と「社会保障」。

:はい、ありがとう。

高校生が気になった政策の矛盾

それぞれ最重要だなと思うのいろいろあるんですが、逆にそれほどでもないなというのはどうなんでしょうね。 あんまり興味がないというか、みなさんにとってはそれほど関心度が高くないものっていうのはどうでした? 

参加者:「女性の活躍」。

:他はどうですか? こちらは? 

参加者:バラバラですね。

:はい、いいですよ。そちらはどうですか? 結構バラバラ?

参加者:「雇用」「地方自治」「行財政改革」。

:ここ真ん中は? 

参加者:まとまんない。

:逆に言えばバラバラだった。そちらはどうですか? 

参加者:「女性の活躍」「地方自治」「教育」。

:人が変われば、それぞれ重要だと思う政策は、本当に多岐にわたります。そういう意味では、それぞれの政党も、それぞれ大事だと思う政策についてはきちんと答えた上で、それについてみなさんが共感してもらえる政策を掲げて、それぞれやっているわけなんですね。

ランキングしてもらってますけれども、グループの中でも、結構バラバラだったり、「どれが大事なの?」っていうことがあると思います。

さらにその主張の中でも、例えば「憲法」についてだって考え方がまたさらに分かれるんですよね。っていうことを考えた上で、じゃあみなさんどうしますかということです。

あと疑問に思ったこと、何か出ましたか? ここ難しいよねとかわかんないよねとか。

参加者:このグループで疑問だったんですけど、次世代の党の原子力発電とエネルギー政策、これがちょっと矛盾してるんじゃないかなと。

:矛盾してるんじゃないか。鋭いですね。次世代の党の「安全かつ安定的なエネルギー政策」と「世界最先端の原子力技術の維持」というのが矛盾してるんじゃないかということですね。きっとそういうのも出てくると思います。個別に、マニフェストにも書ききれてない部分とかいっぱいあると思うんです。ありがとうございます。

他、どうですか? 疑問に出たこと。わからなかったこととか。そもそも全てわからないよというところもあるかもしれませんけれども。「TPPって何?」みたいな。どうでしょう。