2024.10.10
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ユーザベースの新卒エンジニアにかける思い/パネルディスカッション「若手エンジニアメンバーから見えるユーザベース」(全1記事)
提供:株式会社ユーザベース
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西和田亜由美氏(以下、西和田):ここでは、代表取締役Co-CEO兼CTOの稲垣さんにお話をうかがっていきたいと思います。稲垣さん、よろしくお願いいたします。
稲垣裕介氏(以下、稲垣):はい、よろしくお願いします。
西和田:(このセッションに)参加しているみなさまは、おそらくエンジニア志望の方がたくさんいるかと思いますが、ユーザベースのエンジニア組織で特に大切にしているものがあります。
私たちユーザベースは、個性豊かなエンジニアが数多く在籍するテックカンパニーでもあります。そんな私たちにとって、エンジニアの成長はとても大切なテーマだと考えています。
それぞれの個性豊かなエンジニアのポテンシャルを最大限に引き出すために、試行錯誤を重ねてきました。ということで、私たちはエンジニアの自発的な挑戦を尊重し、やりきれる環境を追求しています。
さっそく、稲垣さんにうかがいたいんですけれども、どうしたらエンジニアは成長できるのか、なにかポイントになりそうなことってありますか?
稲垣:そうですね。2つ、僕が考えているところがあって、これは創業期からこういう言葉があったわけではないのですが、結果的に大事にしてきたことをまとめたものです。
1つは、「コードでちゃんと事業を動かしていく」というところ。もう1つは、「唯一、Howが目的に入る仕事である」というところを大事にしてますね。
西和田:ありがとうございます。では、「コードで事業を動かす」ということと、「唯一、Howが目的に入る」という、2つのキーワードが出てきましたので、1つずつ深掘りしていきたいと思います。
西和田:まず1つ目は「コードで事業を動かす」ということですが、これはどういう内容でしょうか?
稲垣:もちろん、学業や研究も大事なものであるという前提で、エンジニアとして働く一番の醍醐味は、本当にいろいろな人たちに対して、実際にビジネスが動いている中で、自分のつくったものが、ちゃんと多くの人に、世の中に届いていくことだと思っているんですよね。
それによって行動が変わって、事業が変わって、会社も変わって、そして社会も変わっていくことに貢献できる。そこに実感値を持ちながら、常にアジャストし続けて、それで自分の行動がどのように世の中の人たちの行動を変えていくのかに手触り感を持てるかどうかって、すごく大事なことだと思っています。
なので、弊社でも技術選定は当然すごく大事にはしていますし、その中でどういった挑戦ができるのかという話もありますが、どれだけ高度な技術を使えたとしても、誰の手にも届かないサービスをつくるのは、本当に寂しいというか悲しいことです。それがちゃんとリアリティのあるところに届くからこそ意味を出せると思っています。
その中で生まれる葛藤も、モノづくりの本質だと思っていて。それとセットでやっていけるからこそ、おもしろさも成長もあると思っているんですよね。
エンジニアだけではつくれないものって世の中にはいっぱいあると思っています。僕らでいえば、この経済情報プラットフォームをつくっていこうという時には、ビジネスサイドの視点を得ていくということもあれば、じゃあ、記事でどのように伝えていくのかもデザイナーやクリエイターの力も借りて、本当にユーザーにとって一番いいもの、そこに価値があるものを届けていくということ、今話したことにつながっていくんじゃないかなと思っています。
だからこそユーザベースグループは、「異能は才能」という言葉を掲げているし、ここにモノづくりの一番のおもしろさがあるんじゃないかと思っています。
西和田:ありがとうございます。今、チームというキーワードも出てきましたが、優秀なエンジニアという定義を考えた時に、技術スキルが優れているということも、もちろん大事だと思うんですけれども、それだけじゃなくて、ビジネスの成長に興味を持ったり理解を持ったりすることは、エンジニアの市場価値という観点でも、重要になりそうですかね?
稲垣:そうですね。やはりそこがなんか見当違いなところに行くと、お客さんにとって本質じゃないところに時間を割いてしまって、結果的にいいモノにならないことがあります。
自分自身がお客さんに触れていくということもそうですけど、すべてやりきるということは不可能だと思うので、信頼できるチームをしっかりとつくり、そのチームの中でいろいろな知見を得ながら、エンジニアとしてモノづくりにちゃんと集中する環境もつくって、一緒にチームでモノづくりができるできるといいんじゃないかなと思います。
西和田:では、2つ目のキーワードにいきたいと思います。2つ目が「唯一、Howが目的に入る」ということで、これは、エンジニアという職種だからこそ「唯一、Howが目的に入る」という意味でしょうか?
稲垣:そうですね、ちょっと、唯一と言いきっていいのかはもちろんありますが、ただ僕が体感してきた中では唯一かなと思っています。
このHowって言っているのは、いわゆる技術選定のところですね。エンジニアって、どうしてもいろいろな技術を学び続けなきゃいけない。最も学習が必要で先端的に伸びていく領域でもある、と思っています。
じゃあ、それを日々の仕事をしっかりしながら、全部終わった後に個人的な勉強で継続的にやり続けられるのかというと、相当難しい部分もあります。それに、1人でやり続けることもなかなか難しい中で、いろいろな技術の選定が世の中にあった時に、どうすればそれを永続的にできるのか。やはり、日々のリアルビジネスの中で、意識的に新しい技術をちゃんと取り入れていくことが求められると思うんですよね。
そうすることで、新しい技術に触れた結果として、会社の知見が広がることもあれば、個人の能力が伸びることにもつながっていきます。しかし、それがコストだからやらないとか、リスクだからやらないとなると、古い技術しか使えないチームになっていくんだと思うんですよ。
僕の知る限り、いろいろなエンジニアが転職する理由のかなり大きな部分を占めるのが、技術が固定化されていて、これ以上のものが使えないことです。だから、もっと新しいものを使いたいとか、技術が純粋に好きなのでやってみたいとかが、その環境では許されなかったから転職する、ということは、ぜんぜんあると思うんです。
それは、すごくもったいないことでもあると思うんですよね。それ以外のところで会社のことが好きだったり、いい仲間ができていたりするのに、唯一この技術の選定、しかもそれは本来、未来を切り開くものでもあるのに、それを触れないことによって他社へ転職していくのは、もうとても悲しいことなんじゃないかなと思っているんです。
僕らの中では当然、リアリティをしっかりと持った上ではあるんですけど、しっかりとこの技術というものを大事にして、新しい挑戦を常に続けていく。それもちゃんと目的としてセットして、チームでその技術選定を、意志を持って取り組んでいます。
それができることによって、さっき話したようなエンジニアの一人ひとりのキャリアが拓けることもありますし、弊社の場合は、いろいろな事業がある中で、それをいろいろなサービスの中でもできているので、ユーザベースという会社の中で別のサービスに携わってみようとか、違うサービスでまた挑戦してみようということもでき、技術的な転職みたいなものを、グループ中で挑戦できる余地もあるんですよね。
なので、さっき話したような、いい仲間だったりとかいい環境で仕事ができるのに、技術がネックで転職しなきゃいけない状況を防いでいけるんじゃないかなと思っています。この部分は僕としても思いと意志を持って取り組んでいきたいと思っている領域ではあります。
西和田:なるほど。技術選定って、テックリードの方が独断でやる会社もけっこう多いと思うんですけど、ユーザベースの場合はそういった、メンバーの方も意見をして、ボトムアップで決めていくようなカルチャーや環境があるということですかね?
稲垣:そうですね。そこ自体も各チームが選択できる、考えられるということが、うちの良さかなと思っています。厳密に全部のチームが同じわけではないんですが、ただそれぞれのチームが意志を持って技術の取り組み方というのを決めて、それから自分の個人の範囲でリスクは取れるよねということであれば、各チームでも現場でどんどん新しい技術を選定することもあります。
「ここはやはり大きい判断だよね」「なので、ここはCTOを中心にみんなで意思決定をしよう」というように、それがちゃんと会話して検討されて、一緒に切り開いていける余地があることがとても大切なことかなと思っています。
西和田:キーワードとして、エンジニアの成長というテーマを考えた時に、「コードで事業を動かす」と、「唯一、Howが目的に入る」という2つのキーワードが出てきたんですけれど、その考えの背景として、稲垣さんのなにか創業期の原体験のようなものもやはりあるんですか?
稲垣:そうですね、特に「唯一、Howが目的に入る」のほうはあってですね。前職が悪いということではないんですけど、「新しい技術に触れねぇし、Javaを触ってみてぇな」と思いながら、ずっとできなかった。部分的にでも意志を持ってどんどん挑戦できるような状況にできたらよかったなと思っていました。
それを自分で、独学でやってみようと思った時にも、本業で相当忙しく働いていたので、やはりなかなかできなかったんですよね。
なので、理想的な環境というのは、矛盾なく技術にも挑戦できるし、事業としても結果を出せることだろうなとその時に思いました。自分がつくったものでお客さんが喜んでくれるという状況がつくれたら一番幸せなんじゃないかと思った、これが原体験に近いものでした。
そういう環境をつくり出すことで、会社にとってもプラスになるし、個人のエンジニアにとってもいい挑戦ができるような場になったらいいなと思って、これまでやってきたところではあります。
西和田:ありがとうございました。
西和田:ここからは、ユーザベースグループに新卒で入社したお二人にも登壇していただいて、パネルディスカッション形式でお話をうかがいたいと思います。
「若手メンバーが語る、私がユーザベースを選んだ理由」ということで、実際にどうしてユーザベースを選んだのかということや、入社前後でどういったギャップがあったのかを深掘りしていきたいと思います。
では、さっそく自己紹介をお願いしたいと思います。まず崔さんですね、よろしくお願いします。
崔井源氏(以下、崔):よろしくお願いします。私は韓国ソウル出身で、韓国の大学、日本の大学院を出ています。大学までは日本語とか日本文学を専攻して、その後ちょっと進路を変えて、大学院では自然言語処理を専攻しています。
そこから就活して、ニューズピックスに新卒入社しました。現在は、NewsPicksの検索エンジン周りの開発を担当しています。よろしくお願いします。
西和田:崔さん、ありがとうございます。続いて、原田さんも自己紹介をお願いいたします。
原田佳明氏(以下、原田):はい、原田と申します。今はBtoB SaaS事業でソフトウェアエンジニアをやっています。神戸大学 大学院のシステム情報学研究科に所属していました。
その在学中の、大学院の1回生ぐらいの時に、インターンとしてユーザベースに参画しました。
その後、卒業して新卒でユーザベースに、2020年の4月に入りました。入社後は、主に「SPEEDA」という創業事業のサービスの中で、「エキスパート」や「KPI比較」という機能の開発に従事していて、その中でもマイクロサービスの開発であったり、デプロイメントパイプラインの開発を担当しています。よろしくお願いします。
西和田:原田さんもありがとうございます。ここからはモデレーターを赤澤さんにバトンタッチして、お二人にいろいろお話をうかがっていきたいと思います。赤澤さん、よろしくお願いいたします。
赤澤剛氏(以下、赤澤):はい、よろしくお願いします。
さっそく1つ目、これは当たり前中の当たり前な質問なんですけど、みんなメチャクチャ気になると思っていて、実は僕も聞いてみたい。なぜ新卒でユーザベースを選んだのか。
「NewsPicks」はやはりBtoCサービスで、学生の方にも使われているところはあると思うんですけど、法人向けのサービス、BtoBのサービスが多い中で、なぜユーザベースを、どういう切り口で知って、最後「あぁ、ユーザベースなら悪くないかも」って入社決定した理由を、2人ともお聞かせいただけますでしょうか。崔さんから聞いていいですか?
崔:私はまず、社風のいい会社というか、自分が働きやすいと思える会社に行きたいなと思っていたのと、自分がやりたいことができるのか、現実的に自分がまたチャレンジできそうかという点を重視していました。
いろんな会社の話を聞いた結果すごくこの会社に入りたいし、自分ならチャレンジできそうだという実感があったので、ユーザベースに入りました。
赤澤:いい話だ。ちょっと深堀っていいですか。「自分でもできそうか」というワードがすごく気になったんですけど、これにはどんな思いがあったんですか?
崔:そうですね、私が応募した当時は、エンジニアの新卒応募ページには、技術課題やコードの問題とかが書かれていたわけではなくて、うちの会社(ユーザベース)は、こういったWILLを持っているんですけど、あなたがやりたいこととマッチしますかということが書かれていたんです。
ユーザベースには、7つのルール(The 7Values)というものがありますよね。
赤澤:ありますね。
崔:「そういうものをあなた自身、実際に体現していますか? この価値観を大事にしていますか?」というのを800文字ぐらいで答えてください、という課題があったんですよ。人間と人間がマッチするかをすごく大事に見てくれているんだな、というのがあって。
技術課題があるかもしれないけど、やってみたいし自分がマッチするポジションもあったので、応募しました。
赤澤:なるほど。挑戦と、自分ならここで貢献して一緒にやれるんじゃないか、という両方があったということ。
崔:そうですね。
赤澤:なるほど、これはメチャクチャいい話。原田君の話もメチャクチャ気になっているので、(原田君のほうも)ぜひ教えてください。
原田:まず僕がユーザベースという会社を知ったのは、就活を始めたぐらいの頃で、当時Vokersという転職口コミサイトで調べてみたら、なんか上のほうに、名前は知らんけど良さそうな会社がある、みたいな。
赤澤:あの、メチャクチャ数値高いやつね(笑)。
原田:当時は、Google、リクルートみたいなラインにいて、それを初めて見ました。その後、僕は情報系の大学生だったので、SIerに行くか、Web系に行くかメチャクチャ迷いながら、Web系に行こうと思って、まずはインターンを探し始めたんです。その時に、LabBaseというサイトから、逆に「インターンしてみませんか?」みたいな連絡が、Vorkersで見たあのユーザベースから、たまたま来て。
赤澤:なるほど。「この間見たやつだ」と。
原田:ほんまに、たまたまなんですけど。それで「ラッキー」と思って、まずユーザベースにインターンとして関わったというのがあります。
その後、入社を決めるタイミングでは、いくつかの企業の本選考やインターンに行った上で、バリューが好きだなと思ったところ、ユーザベース自体も開発文化であるとかそういうところと、あとは自分が成長できそうだなって一番思えたのがユーザベースだったから、選びました。
赤澤:なんかいいこと言うね。ちょっとつくってない? 大丈夫、2人とも(笑)?
原田:いや、本音です、本音。
林尚之氏(以下、林):でも、ちょっと迷ってた気がするんですけど。
赤澤:あっ、茶々が入った。
(一同笑)
林:入社を決めるちょっと前ぐらいにね、焼き鳥食べに行って、どうしようかって言ってたよね。
赤澤:決めかねてんじゃん(笑)!
(一同笑)
原田:いや、インターンの時にCTOと2人で2時間飲みにいくという。
赤澤:いや、いいね、いい体験をしているね。そうか、すごくおもしろい。もう1個聞きたいのは、実は2人とも、ちょうどコロナ(ウイルスがまん延していた)時の入社だったと。2020年って、もうそうですよね。
原田:はい、そうです。ここ2人とも。
赤澤:そうかそうか、そうだよね。
崔:そうです。
原田:メチャクチャ、コロナです。
赤澤:だいぶいろいろ変わっているんですけど、僕ら3人が、ビジネスパーソンとして、学校を卒業した後から一番決定的に変わったのは、やはりコロナウイルスの影響だと思っていて。
特に今の学生さんもそうだと思うんですけど、コロナウイルスの影響下での就活や、新卒入社、1年目などはどうでしたか?
原田:率直に、僕は関西から来たので、メッチャ寂しかったですね(笑)。
赤澤:正直に(笑)。
林:そうでしたよね、せっかく会社の近くに家を借りたのに、まったく出社しないという期間が。徒歩で行けるぐらいの距離をわざわざ借りたのに。
原田:まったく、半年ぐらいぜんぜん会社に行かなかったんですけど、さすがにチームメンバーとリアルで会いたいと思って声をかけたら、みんな一緒に出社してくれたりしましたね。
赤澤:おぉ、優しい。いや、そりゃ声かけたらくるのはそうなんだけど(笑)。崔さんはどうだったの?
崔:そうですね。自分が就活する時は、コロナウイルスはまん延していなくって、ただ奈良にいたので、物理的に来るのが難しいというのはあったんですね。
でも入社する時、東京に引っ越す時点で、もうコロナがすごいよってなっていて、入社前日ぐらいにMacBookが届いて、リモートで始めてくださいという感じで、初日からリモートネイティブだったんですね。
でも、なんだろう、「Slack」ですごく活発にコミュニケーションを取ったり、ずっとビデオ会議ツールをつないだまま働いてみようよなどとやってみたり、いろいろすごくコミュニケーションが活発でした。別にオフラインじゃなくても、普通にわからないことは聞けたし、教えてくれたし。なんだろう。ぜんぜんはかどって仕事できた感じで。
赤澤:わかる。オフラインもメチャクチャ楽しいんだけど、ユーザベース、オンラインの熱量がすごいよね。
赤澤:ちょっと話を振りたいんですけど、いいですか? 「チャット爆撃の鬼」の文字さん(笑)。チャットのスタンプ爆撃(笑)。
文字拓郎氏(以下、文字):はい、得意ですよ(笑)。
(一同笑)
赤澤:なにか心掛けていることはあるんですか? 入社受け入れの時とか、崔さんとか。
文字:そうですね。これ、よく言うんですけど、フルリモートの環境になると、今までと一番なにが違うかというと、働いていて、なんか思い出がつくりづらいんですよ。
赤澤:思い出ね。なるほど。
文字:誰々さんとこういうことやったよね。あの時こんなバカなことやったよねみたいな話って、後々、あの会社いい会社だったなとか、楽しかったなというところにつながるじゃないですか。
赤澤:ありますよね。
文字:リモートだとそういう思い出がなかなか作りづらいと思っていて。、せっかく入社してくれたからには、やはり楽しい思い出をつくっていってもらいたいなと思っているので、ちょっとした工夫ですが、そういうSlackでのリアクションをしたり、たまに楽しい企画をしたりするようにしています。
あと我々は今、「Gather」というバーチャルオフィスのサービスを使っているんですけど、そういうところでとにかく気楽に、ちょっとバカなことでもいいからコミュニケーションをできるようにしたいとずっと思っていたので、なんか崔さんが寂しくなかったというのは、すごくいい話ですよね。
赤澤:なんか、すごいうれしくなった(笑)。
(一同笑)
林:原田さんが寂しかったのは僕らのせいじゃないですか(笑)。
赤澤:いやいやいや、違う違う(笑)! 対比させているわけじゃないんです(笑)!
林:それだとね、原田さん。僕らは常に、ずっとペアプロしていたから。
原田:それはメチャクチャでかくて。
林:そうそう、しゃべり続けているだけだけど。だからあれでしょう? プライベートとかで誰も相手にしてくれなかったとか。
原田:プライベートでもそうですし、飲み会は好きだったので、そういう機会がメチャクチャ減ったな、みたいな。
赤澤:そうね、やはり。食べたり飲んだりすると、その後オンラインでもぜんぜん違って。1度話していたりご飯食べたりしているだけで、温度感がぜんぜん違う。
原田:そうなんです。でも、ペアプロという文化というか開発スタイルのおかげで、仕事上でメチャクチャ困ったとかはぜんぜんなくて、わりとスムーズにオンボーディングしてもらえたのは、これのおかげかなと思います。
赤澤:じゃあ、けっこうハイブリッドがちゃんとできている感じですよね。オフラインもけっこう手厚く、今だと安全とか感染にすごく配慮しつつもイベントをしたりとか、でもやはりオンラインで寂しくないようにという。言わされてない? 大丈夫(笑)?
原田:大丈夫です、ぜんぜん(笑)。
(一同笑)
林:僕はなにも言っていないですよ(笑)。
赤澤:そうですか(笑)。無言の僕を越えた圧があるんじゃないかと思いましたが。ありがとうございます(笑)。
文字:ちょうどですね、「入社後に叶えられたチャレンジ」というのが2つ目のQ&Aであるんですけど、今質問が1つ来ていまして読み上げます。「エンジニアが新しい技術を学び続けるための具体的な支援制度はありますか?」という質問が来ています。
せっかくなので、これにかこつけてですね、「入社後に叶えられたチャレンジ」とあるので、実際に入社してからこういう技術的なチャレンジをやりましたみたいなエピソードや、それに対する支援制度、周りのサポートみたいなところをぜひ話してほしいと思うんですけど、いかがでしょう。
赤澤:知りたい、知りたい。じゃあ、原田さん。
原田:僕が入社後に叶えられた技術的なチャレンジは、1つは、入社半年後ぐらいだったかな、このライブラリ、具体的にはKotlinの「Ktor」っていう、当時2〜3年前に使っていたので新しかったと思うんですけど。それと「Kotest」、旧「KotlinTest」っていう名前のライブラリ。
この組み合わせで新しいAPIを立てたいってチームのメンバーに言って、「じゃあ、やってみましょう」みたいな。確かその当時、周りにほぼいなかったんですけど、自分主導でやれたのは、メチャクチャ楽しかった思い出があります。
赤澤:メチャクチャ楽しかったって言っています。
林:そうですね、なんか答える前に、チラチラ僕を見ていたんですけど(笑)。
(一同笑)
林:でも、嘘じゃないですよ(笑)。嘘じゃない。
原田:しゃべっていいですか? という。
林:いや、本当のことです。でも、さっきも話したように、そのあたりは、チームのメンバーでいろいろ技術選定をやって。
赤澤:本当にそうですよね。
原田:なので、入社半年の若輩者でもやらせてくれたというのは、大きかったですね。
赤澤:新卒みんなすごいから、どんどんチャレンジできて本当に良かったなと思います。崔さんはいかがですか?
崔:そうですね。私は、先ほども申し上げたとおり、文系出身だったので、自分がなにかをつくってみたとか、競技プログラミングでなにかやってみたみたいなのがぜんぜんなかったんですよ。
だから技術力がすごく低い状態で入ったんですけど、いろいろやらせてもらって、その後、2021年の下半期ぐらいだったかと思うんですけど、ぜんぜん経験のないNewsPicksの検索エンジン周りの開発を「やりたいです」と言って、やらせてもらったのは、すごいチャレンジかなと思っています。
なんだろう。検索エンジンがなんかほぼ放置というか、こういう言い方をしていいのかわからないんですけど。
赤澤:止めてください、止めてください(笑)!
文字:いや、本当に(笑)。
赤澤:比較的、開発速度が緩やかだった時があるのでね。
文字:緩やかでしたからね。
崔:なんか、こういう著しい問題点が見えている中で、これを自分が問題として認識するぐらいだから、「これはちょっと直してみたいです」「じゃあ、はじめからやってみようか」みたいな感じで、一緒に手伝ってもらったりして。
検索の精度とかに使うアルゴリズムの周りは、もちろんアドバイスをもらって、インフラ周りもSREの方にたくさんアドバイスはもらっているんですけれど、それも全体的に自分が担当して、リーダーシップを持って進めていくという、そういう環境が整えられている。そういうチャレンジができるのは、すごいありがたいなと思っています。
なにを支援してくれるのかというと、プロダクトメンバーには、技術を学ぶための本を、これくらいの金額を支援するので、どんどん買って、見て、読んで、学んでくださいというのがあって、それをすごく活用しています。
赤澤:いいですね。
文字:最後にいい宣伝も入りましたね。ありがとうございます。
本当に、もう崔さんに検索エンジンを見てもらえるようになってから、毎日「このクエリが今日はあんまりヒット率がよくなかったです」みたいなところをすごく見てくれているんですよね。それに対して、すごくいろいろな改善をしてくれていて、いや、本当にこれはいいチャレンジでしたね。
赤澤:いいですね。なんか今聞いていたら、チャレンジを後押ししてくれるんですね。「じゃあ、自分で言ったんだから後はよろしく」って放置されずに、みんなめっちゃ応援してくれるよね?
崔:そうです。
赤澤:私自身も、2年半ぐらいだから、周りがすごく応援してくれてうれしいなと思うことがあったから、それを新卒の2人も感じていて、今日この後、気持ち良く寝られるなと思って(笑)。
(一同笑)
赤澤:もう時間ですか? あとはもう、ざっくばらんに、新卒のお二人に、この場を借りて聞いてみたいこととかないんですか? 雑な振りをして、すみません(笑)。
林:そうですね。なにも考えていなかったんですけど、なんか文字さんあります?
文字:もう僕がシンプルに常に問うているのは、「楽しいですか?」というところですね。
赤澤:シンプルですけど、どうです? 楽しいですか(笑)?
崔:そうですね。今やっているタスクの半分くらいは、自分でタスクを探して、これやりたいと思って、スタックしていて。それをどんどん、「私は、来週はこれやりたいです。これがやりたいんです」って言っていて、それができる環境なので。なんだろう、自分がやりたいことをやるから楽しいという感じです。
赤澤:もう泣きそう。
(一同笑)
原田:メチャクチャいいですね。僕も今のプロジェクトは希望して入っているので、こういうプロジェクトに入りたいと思ってやらせてもらっているので、率直に楽しいです。
文字:鳥肌が立ってきたわ、ちょっと。
赤澤:うれしくないですか?
林:とりあえず、良かったです。
赤澤:クール(笑)。あ、もうお時間ですかね。ありがとうございます。
今日は、実は私自身も新卒の2人も、ぜんぜんリハーサルとかもせずに、この場を借りて、本番で本音を聞いてみようと思っていたのですが、2人から「ぜんぜん技術チャレンジなんかできないです!」って、この場で言われたらどうしようって思っていたんですけど。
それとやはり、自分たちが組織として心掛けていることを感じ取ってくれて、その上で、自分たちをいい意味で踏み台にしてチャレンジしてくれているのがわかって、僕もすごくうれしい場でした。
これが、見てくれている学生のみなさまに伝わって、入社したいかどうかまでいかなくても、ちょっと行ってみてもいいかな、話してやってもいいかなとかで、ぜんぜん僕らウェルカムなので、それで話ができたらなと思います。
本日はどうもありがとうございました。
株式会社ユーザベース
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