2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
提供:株式会社船井総研デジタル
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――Azureの話になったので、御社ではAzureのスペシャリストを集めているみたいなことをWebサイトで見たのですが、具体的にはどのようなものでしょうか?
竹下圭氏(以下、竹下):そうですね。我々は今チームを立ち上げようとしていますが、必ずしもAzureの資格を保有している必要はありません。もちろん、持っている方に来てもらえるのは非常にうれしいです。ただ、資格を持つということはあくまでも結果です。その過程でマイクロソフトが作っている学習なり、あとはその試験で求められる内容などをやることによって、Azure全体やクラウド全体に対する包括的な知識や領域に特化した知識をきちんと身に付けられるので、それに取り組むメリットはすごくあると思います。
これからの時代は、別にAzureに限らずAWSもそうですが、資格を取得することによって得られる包括的な知識はけっこう重要だと思いますね。それは積極的に取っていかれてもいいのかなと思います。
――それは御社の中のカリキュラムを受ければ、取れる資格なのですか?
竹下:実はマイクロソフト自体がMicrosoft Learnという仕組みを提供していて、それを使うことによってクラウドの関係もサンドボックス的に使いながら勉強できるものがあります。ただこなれていない部分もあるので、そういったところはうちのメンバーがフォローしながら勉強できます。
あとはマイクロソフトがやっているセミナーを受けて、それが資格取得につながるみたいなところはあるので、そういったところも、入社してAzureのエンジニアを目指す方には、我々は会社として積極的に補助しています。
――個人でいったらあまり考えにくいかもしれないんですが、例えば他の企業で自分で受けて資格を取りました、という人が御社のこれに参加するということは?
竹下:大歓迎です。せっかくなのでエンジニアの方にお伝えしておきたいのが、先ほどお話したとおり、AWSが言ってしまえば当たり前なので確かにつぶしは利くだろうと思います。つぶしは利くだろうと思いますが、「当たり前のところで勝負をするだけで本当にいいの?」というところはちょっと考えてほしいですね。
――AWSのところは人がいっぱいいすぎて、「自分が入ったところであまり活躍できない」みたいな。Azureだと、これからいろいろなところで活躍できる可能性があるというところですね。
竹下:そのとおりです。
――あとは、資格とは別にAzureのMVPもあると思いますが、例えばAzureのMVPを取っている人が参画するということも。
竹下:もちろん、大歓迎です。
――御社にいながらMVPを取るみたいなことは考えられたりしているんですか?
竹下:それも考えられますね。先ほどお話したとおり補助をしていきますので、そういう人材も出てきたらうれしいと思っています。
――Azureの資格やMVPを取った時に、その後はどういう感じで御社において活躍してもらうことを想像していますか?
竹下:まず1つが、やはり我々はお客さまに提案をして開発をするというスタイルでやっているので、そういったアーキテクチャを含めたご提案をできるようなエンジニアに育ってほしいなと思います。
ただ前段として、まだそこまでいっていないエンジニアに関しても、例えばAzureで開発をしている現場でそのメンバーの1人としてAzureに関わって、経験を積んでもらうことになるかと思います。
あとは我々がこれからちょっと力を入れようとしているのは、「我々はスモールスタートからやっています」ということをちゃんと伝えていこうと思っていまして。それこそPoCですよね。PoCで概念検証をしますよ、というところから我々は提案できます。
そこは例えば、Azureだけでなくてそれ以外のプラットフォームとも連携をして部分部分で開発をしながら、必要なところはちゃんとAzureを使ってがっつり開発していきます。スモールスタートでかつ早期に立ち上げます、みたいなことをやっていきたいと思っていまして。
――資格を得たメンバーたちがフルスタック的に全部やるようなイメージなのか、それとも一部分だけを専門的にやるイメージなのでしょうか?
竹下:基本的にはフルスタックを目指していただきたいなと。というのも、インフラと開発はこれからどんどん境がなくなっていくと思うので。やはりクラウドでやるからには、フルスタックが必須だと思っています。
ただ一方で、自分はコードを書くことが得意で、コードを書くことだけをやりたいとかインフラまわりの設定だったりシステム構成を考えて細かく運用するための仕掛けを考えたいという方も当然いると思うので、そこは適性を見ながら、あとはご本人の意思を確認しながら、そのロールというか役割をちゃんと割り振ることになります。
――基本的には御社の専業というか、御社の中に入ってやるイメージでしょうか?
竹下:そのとおりです。うちは客先常駐はやっていないので、そこは我々の中でチームとして動いてもらいます。
――あとはWebサイトに、「原則フルリモート」と書かれていたのですが、これは例えば遠くの北海道とか沖縄にお住まいの方が参画することは可能なんですか?
竹下:ぜんぜん大丈夫です。
――「原則」ということは、当然現場に出てこないといけない時があるとは思うのですが。
竹下:基本的に遠隔地で就業されている方に対して「出社して」と求めることはないです。実際に我々は福岡に女性のメンバーがいるんですが、1回も出社していないですね(笑)。
――それは例えば日本国内でなくても可能なんですか?
竹下:そうですね。そこはコミュニケーションコストをどうするかと、あとは時差の問題があると思うので、そこをクリアできるのであればぜんぜん大丈夫かなと思います。実際にそういうふうに働きたいと言っている方が応募してきていて、今は最終面接に行こうとしているので、今後はそういう実績も出てくるかと思いますね。
――会社によっては海外の人を使うというパターンもあると思いますが、そのあたりはどうですか?
竹下:将来的な話ではやはりダイバーシティとかが大事になるので、特に国籍を問わずに採用していきたいなと思っています。ただ我々の中でちょっと準備ができていないというのはあって。
コミュニケーションコストも含めてちゃんとまわしていける体制ができたと自信がついてきた時には、どんどんやっていきたいなと思います。実際にうちのメンバーはけっこうバイリンガルな人間が多いので、そこはやろうと思えばやれるんじゃないかとは思いますね。
――例えば御社としては現状、Azureでなにかやっていると思うのですが話せる範囲でかまわないので、「こういうことをやっています」みたいなことがあれば、教えていただけると。
竹下:そうですね。例えば先ほどPoCの話をしたと思うのですが、いろいろな外部の情報がありまして。それをAPI連携を含めて集約して引っ張ってきて、それぞれのデータが紐づいていなかったり整形されていないものを、紐づけて整形してCosmos DBに集約します。
その上で、そのデータをPower BIとかあとはPower Appsで作ったUIで見られるようにしますよ、などそういったご提案をしたり。あとはデータの整形に関しては、AzureのFunctionsを使ったり。サーバーレスの仕組みですね。
――すごく個人的なイメージなのですが、自治体などはマイクロソフト製品を使っているイメージがあって、そういったところではAzureはよく使われているのですか?
竹下:そうですね。我々が関わったプロジェクトでいくと、例えば自治体さんがその自治体の中の医療機関とも連携をして、データを集約して匿名化をした上でそのデータを分析して施策に活かすと。さらに実際にお住まいの住民の方々は、それがパーソナライズされたかたちで自分のデータを見られる、といったような仕組みもAzureで提供しようとされています。
――やはり公共機関などで使われているという感じなんですね。
竹下:公共系の案件で使われているというのも、実はAzureがあまりエンジニアに対して知られていない理由の1つかなと思っています。
――それはどうしてですか?
竹下:要はそういったところは大手のベンダーが入っているところが多いと思います。なので彼らはそんなに情報発信や実績の発信はやっていないですよね。必要がないので。
――確かに、大手はあえて宣伝する必要がないという感じですね。
竹下:はい。
――今度行われるイベントについてもお聞きしたいのですが。このイベントは、どういったものなのでしょうか?
竹下:そうですね。これからのエンジニアにとって、必要な情報を示せる内容のイベントを行おうと思っていまして。1つは先ほどお話したAzureを前提にしてこれからのクラウドの最先端のアーキテクチャはこうだよ、というのをゼンアーキテクツから「しばやん雑記」で有名なshibayanさんに講演していただきます。
あとは有名なところでいくと、アメリカのマイクロソフト本体でAzureの開発に関わっている牛尾剛さんにもご講演をいただいて、これからのエンジニア像みたいなものをお話してもらうことを考えています。
――このイベントをやった時に、来てもらいたいエンジニアだったりユーザー像はどのようなものですか?
竹下:まずはこれからエンジニアを目指している方に、例えば「これからエンジニアはどうなるの?」とか「実は最近のアーキテクチャではこんなことができますよ」というのを知ってもらいたいというのはあります。
あともう1つが、実際にクラウドを含めていろいろ経験をお持ちの方で「でもAzureって何なの?」と思っているような方にも参加してもらえるといいなと思っています。
――それはやはりAWSとかGoogle Cloudをやられている方にも見に来てほしいと。
竹下:そうですね。
――逆に今言ったクラウドをぜんぜんやったことがないエンジニアたちが見に来てもおもしろい?
竹下:そのとおりですね。基本的にはこれからキャリアチェンジを考えられている方もぜんぜん楽しめるんじゃないかなと思っています。
あとはけっこう地方のエンジニアの方からいろいろお話を聞いていると、意外と「クラウドとか触ったことがない」であったり、あとは「我々は東京でやっているような案件をやったことがないんだ」みたいなことをおっしゃっていて。そういった地方のエンジニアの方にもぜひ見ていただきたいなと思います。我々はフルリモートでぜんぜん地方から働けるので、我々にも興味を持っていただけると、うれしいと思いますね。
――よくエンジニアのキャリアとして、その先にPMとかCTOといったいわゆるマネージャー的なキャリアがあると思うのですが、基本的にはマネージャークラスの人たちにはあまり関係ない話なんですか?
竹下:実はそのセミナーの他のコマでは、株式会社エムティーアイでアジャイル開発のコーチをされている方や、大手ECサービスを開発・運用されているクルーズ株式会社のCTOである鈴木さんにも講演してもらうので、そういった現場の最前線だったり、プロダクト開発の最前線も知れるので、マネージャークラスの方も楽しんでいただけるのかと思いますね。
――このイベントに例えばユーザーが参加することで「こういうことが得られますよ」とか、「こういうものを手に入れられますよ」ということなどがあれば。
竹下:そうですね。まず1つがクラウドの最前線。あとはプロダクト開発の最前線、あとはアジャイルの最前線、あとはエンジニアとしての生き方の最前線みたいなことが知れる、ということが今回のテーマになっていますね。
基本的にはエンジニアにとって刺激のあるものが必要だと思っています。なので先ほどお話したように、例えば地方のエンジニアはあまり先端的な技術開発やその開発に携わることはできないと。そういう状況がある中で、我々のセミナーが刺激になって、自分もこういうことをやってみたいなとか、エンパワーされるようなセミナーだといいなと思っています。
――最後の質問になってしまうのですが。今回、Azureのスペシャリストも作っていろいろなDXを進めていますが、船井総研デジタルとして、どういう未来を描いているのかをお聞きしたいです。
竹下:そうですね。特にクラウドに絞って話をすると、最初、クラウドはデータセンターの置き換えでした。物理的に存在するサーバーをクラウド上の仮想のものに変えるというものだったんです。そこからさらに世界中の人が簡単にクリックするだけで立ち上げられるものになっていて、クラウド利用の決済もインターネット上でクレジットカードだけでできる、気軽に使えるものになっていきました。
その進歩の過程の中で、企業のシステムもどんどんクラウドに置き換わっていった。これが今現在進行形で起きていることだと思っています。ただここから先どうなっていくかを考えた時に、やはりビジネスそのものがクラウド前提になるし、ビジネスそのものがクラウド上に築かれるという時代が来ると思っています。
なので我々は、そういったクラウドにどんどん物事を移行していって、クラウド前提になってくる世界の中でしっかりとそれに向かった動きをしていきたい。それに対して貢献するような会社になりたいと思っています。
――どんどんクラウドになっている間に、みんながクラウドを意識しない世界になってくるのかなと思いますが、そうすることでやはりユーザーとしても幸せになれる、みたいなところはあるんですか?
竹下:あります。けっこう内部でも、僕はよく「気づいたら当たり前になっている」という言い方をするんですが。先ほどお話したように、ガラケーを普通に使っていた人たちが気づくとスマホを当たり前のように使っているのと同じで、知らないうちに全部クラウドに置き換わっているし、自分たちのさまざまな活動がデータになっているという状況が、もうすでに起きつつあると思っています。
それを延長線上で考えた時に、どういうことが起きるかというと。今だとスマホとか言ってしまえば端末上にいろいろな情報がありますが、そこは実はクラウドにもあるわけですね。クラウド上にデータがあって、かつそれがいろいろと連携するようになってくると、例えばその間に介在している翻訳機能などがちゃんと翻訳してくれて、海外の人と特になんの敷居もなくやり取りができる世界が普通にあり得ると思っています。
なのでそういったことが、気づいたら当たり前になって世界が変わっている、みたいなことがこれからクラウドを主舞台に進んでいくなと思っています。
――ありがとうございました。
株式会社船井総研デジタル
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