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サービスネットワーク1チームの紹介(全1記事)

2022.07.08

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今後はMulti-AZ構成に移行して、データセンターを拡張させる ユーザー数・約2億人のアプリに関われるLINEのサービスネットワーク1チーム

提供:LINE株式会社

LINEのITサービスセンターの中から、LINEの大規模なネットワークを支えるネットワークエンジニアのチームや仕事内容について紹介する「LINE ネットワークエンジニア採用説明会」。ここでサービスネットワークチーム マネージャーの鈴木氏が登壇。サービスネットワーク1チームについて紹介します。

自己紹介

鈴木雄一郎氏(以下、鈴木):私からはネットワークエンジニア サービスネットワークチームの業務内容について説明したいと思います。よろしくお願いします。

私はネットワーク室サービスネットワークチームでマネージャーをしている鈴木と申します。趣味はテニスと晩酌と子育てです。テニスは最近あまりできていないです。

過去の職歴です。2019年にLINEに入社する前は、通信キャリアで法人向けやモバイル用のITバックボーンの設計・構築、あとはホワイトボックススイッチ用のOS開発、モバイルコア、LTEのEPC(Evolved Packet Core)の開発などの業務を担当していました。

現在は、LINEの各種サービス向けネットワークインフラの構築プロジェクトの管理・進行を担当しています。

サービスネットワーク1チームの業務内容

続いて、業務内容を説明します。商用ネットワークの設計・構築を担当するチームは7月から2チームになる予定で、両チームで採用を進めています。私からはサービスネットワーク1チームについて、このあと中溝からはサービスネットワーク2チームの業務内容について説明します。

(スライドを示して)サービスネットワーク1チームの担当業務ですが、こちらに書いてある、緑色で記載している範囲となります。まず1つ目ですが、データセンター・サーバールーム拡張業務です。先ほど白田からも話があったとおり、サーバーリソースを継続的にどんどん拡張しています。そのサーバーを収容するためのデータセンターネットワークの増設をしています。この業務に関しては、サービスネットワーク2チームとの共通業務となっています。

続いてDCI(Data Center Interconnect)についてです。こちらはデータセンター間のMPLS(Multi-Protocol Label Switching)ネットワークに関する業務です。データセンターの拠点が増えたりとか、データセンター間のトラフィックが右肩上がりで増えているため、随時MPLSネットワークの拡張をしています。

続いてAS(Autonomous System)運用です。インターネットに接続するために、我々はtransit、IX(Internet Exchange)、プライベートピアを活用しています。日常的なトラフィック増の対応や、突発的なトラフィック増対応のために、帯域の拡張やトラフィックコントロールの業務に対応しています。最近の突発的なトラフィック増という意味だと、LINEのビデオ通話を学校のオンライン授業で利用していただく事例があり、その期間では急激にトラフィックが増え、かなり急いでトラフィックコントロールしたり、増設の対応をしました。

最後にInfinibandです。LINEでは、GPU(Graphics Processing Unit)による機械学習を利用しているサービスがあります。GPUサーバー向けに超高品質な帯域のネットワークが必要で、Infinibandネットワーク設計・構築の対応をしています。

なお、こちらの業務を担当する職種は下に書いてあるとおり、ネットワークエンジニア、サービスネットワークというポジションになるので、ご認識いただければと思います。プライベートやパブリッククラウドに関する事業もこのあと説明します。

サービスネットワーク1チームの技術スタック

続いて、利用しているネットワーク機器、メーカーやサービスとしての技術プロトコルについて紹介します。利用しているネットワーク機器のメーカーですが、Cisco、Arista、Juniper、NVIDIAです。すごく一般的なメーカーかと思います。また、検証のためにIXIAをトラフィックジェネレータとして使用しています。

我々は基本的に検証環境を準備して自前で検証するので、自ら手を動かしたい人にはいい環境ではないかと思います。最後に書いてあるvCenter、ESXiは、ネットワーク運用のためにアプライアンスのソフトウェアを一部利用しています。そのシステム基盤としてサービスを利用しています。

続いて、技術プロトコルについてです。まずデータセンター内のネットワークです。こちらはBGP(Border Gateway Protocol)とOSPF(Open Shortest Path First)を利用しています。データセンター間のMPLSネットワークでは、BGP・OSPF・MPLS・セグメントルーティングを利用しています。また、ツール開発などの業務もあり、Ansible、Git、Python、Bashなどのスキルがあると活躍の場が広がっていくと思います。

サービスネットワーク1チームの今後の業務

ここまでで、技術の内容や我々が使っている機器の紹介をしました。続いて、今後の業務について共有していきたいと思います。先ほど話をしたとおり、データセンターの拡張を進めていきますが、単純にどんどん作っていくのではなくて、耐障害性向上を目的としたMulti-AZ構成に移行しながら拡張を進めています。

7月に函館で開催されるJANOGで詳細な発表ができるかもしれないので、興味がある方はチェックしてみてください。

続いてIP closです。こちらに関する計画ですが、現在新OS SONiCの導入検証などを進めています。また、個別アプリケーション向け専用closの設計の対応を順次していこうと思っています。少し具体的に話しますと、大容量かつバーストが起きやすい個別アプリケーション向けに、通常のclosとは異なる構成、スイッチを採用しようと検討を進めています。

また、既存のclos ネットワークの構成変更作業を予定しています。初期のclosネットワークは耐障害性が低いため、構成を変更し改善を進めていきます。

最後に、データセンター間のネットワークについてです。(スライドを示して)こちらに記載しているとおり、拠点数の拡大を予定しています。そのため、MPLSネットワークの拡張と広帯域化を進めていきたいと思います。また、拠点数が増加すると徐々にネットワークの構造が複雑になってきます。そこで、SR-TE(Segment Routing Policies-Traffic Engineering)を導入して、耐障害性の向上や帯域の有効活用を狙っていきたいと思っています。

サービスネットワーク1チームで働くメリット

続いて、サービスネットワーク1チームで働くメリットです。(スライドを示して)記載のとおりになりますが、世界で約2億人のユーザー数を誇るアプリの大規模基盤に関わることができます。まわりでみんなが使っているアプリに関わることは、やはりすごくモチベーションの1つになると思います。

次に、担当するネットワークが広く、新しいスキル/知識を得ることができます。私の経験で今まで通信キャリアにいた経験からすると、ある程度縦割りというか、決まった領域のことを突き詰めることが多いと思います。(一方で、)我々は2チームに分かれていますが、その中でもさまざまな種類のネットワークに携わることができます。

続いて、新しい技術にチャレンジしやすい環境です。こちらもLINEに入ってから私が強く感じていることです。

最後に、サービス開発者とも接点があり、ネットワークのレイヤーを超えた知識が身に付きます。具体的にいうと、最近はHadoopを採用するメンバーと仕事をすることがあり、Hadoopについての知識が付いてきました。やはりエンジニアとしてはすごく楽しいなと思っています。

サービスネットワーク1チームが求める人物像

最後に求める人物像の説明です。サービスの品質向上のためにネットワークエンジニアの業務に責任感と情熱のある方。そして、現状に満足せずに、向上心の高い方がいいかなと思っています。新しいことを学びながら、それを業務に活かしてくれるような方を求めています。

また、先を見て実施すべきことを検討して、自ら率先して業務を遂行できる(方)。我々は先ほど白田からもあったとおり、マイクロマネジメントをするような会社ではないため、自分で考えて率先して業務を行えるような方を求めています。

最後に、良好なコミュニケーション能力によって、他部署・他社と調整が可能な方。やはり1人では大きな仕事はできないですし、現在はリモートワークが中心なので、テキストコミュニケーション能力に関しても非常に重要です。

サービスネットワーク1チームに関する説明は以上です。ご清聴ありがとうございました。

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