2024.10.10
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LINEギフトの開発について(全1記事)
提供:LINE株式会社
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栗原由樹氏:ここからは、「LINEギフト」のサーバーサイド開発についてご紹介いたします。みなさんには、LINEギフトのサービス開発を知っていただいて、少しでも興味を持っていただければと思っております。
軽く自己紹介いたします。私は栗原と申します。LINEギフトの開発チームのマネージャーをしており、エンジニア歴は23年ぐらいです。
LINEギフトの開発は、担当してだいたい1年半ぐらいです。LINEに入社して以降は、LINEのファミリーサービスやアプリの開発に携わっております。言語的には、Perlのサーバーサイドエンジニアだったのですが、iOSのアプリやJavaのサーバーサイド開発を経験して、最近ではマネージメントもしております。どうぞよろしくお願いいたします。
アジェンダは、このようになっています。LINEギフトの開発チームやサービスをご紹介したあとに、仕事の範囲や進め方、現状の課題をお話しして、最後に技術スタックと求める人物像を紹介いたします。
まずはLINEギフトの開発チームについてです。前段のお話でもあったように、開発3センターの中にあります。開発EチームというところがLINEギフトの開発をしているチームです。
開発Eチームには、現状メンバーが7名ぐらい在籍していて、すべてサーバーサイドエンジニアです。ほかにも、協力会社さんや、オフショアでベトナムのグループ会社のメンバーが合わせて15名ほどいるので、全部で20名ぐらいの開発チームになっています。エンジニアは、ここにあるように、ほかの組織のチームと協業しながらLINEギフトの開発をしております。
次に、簡単にLINEギフトのサービスをご紹介いたします。もしかしたら利用した人もいるかもしれませんが、LINEギフトはLINEの友だちにギフトが送れるサービスです。
直近では、累計ユーザー数が1,500万人(※1)を突破していて、日本のLINEユーザーの6人に1人くらいが利用しているサービスに成長しています。2020年の年間総流通額は、対前年比で250パーセントを達成(※2)していて、2021年も引き続き売上を伸ばしています。
(※1) 2021年12月に累計ユーザー数2,000万人を突破
(※2) 2021年の年間総流通額は前年比330パーセントを達成
LINEギフト、2021年12月の総流通額が前年比440%超え!2021年総流通額は前年比330%を達成、累計ユーザー数2,000万人突破
利用ユーザーは、20代から30代の女性が半数を占めていて、日常のちょっとしたお礼を言いたい時や、誕生日、バレンタイン、クリスマスなどの季節イベントで利用されています。
現在LINEギフトは、LINEアプリ上でサービスを提供しています。LINEのBtoCのプロダクトの多くは、単独のWebアプリケーションなのですが、LINEギフトはLINEアプリ上でサービスを提供しています。
LINEギフトは、LINEのいくつかの場所からアクセス可能で、(スライドを示して)ここの場所をタップすると、LINEギフトが「LIFFアプリ」として起動します。
ご存じない方もいると思いますが、「LIFF(LINE Front-end Framework)」はLINE Platform上でWebアプリを提供するプラットフォームです。LINEギフトは、この「LIFF Platform」の上で動いているサービスですが、iOSアプリやAndroidアプリとは違って、基本的にはブラウザーで動かす通常のWebアプリと同様のものになっています。
LINEギフトは、大きく3つのプロダクトを提供しています。スライドの一番左が、エンドユーザーさん向けのいわゆるLINEギフトサービスそのものになります。
ほかにも、LINEギフト上で商品を販売しているショップ向けの「Shop CMS」というプロダクトもあります。これは、ショップが在庫配送管理などを行うためのCMSです。このShop CMSはAPIも提供していて、ショップの中には自社で在庫管理システムを持っている企業もいるので、そことシームレスにシステムをつなぐことも可能です。
この2つは、2015年4月にリリースされていて、6年ほど運用しています。このシステムはPerlで書かれているのですが、現在Javaに書き換え中です。
次に、スライドの右の「eGift Platform」ですが、これは2021年1月にオープンした、eチケットを発行管理するためのプラットフォームです。
例えばスターバックスやコンビニなどで、スマホのチケット画面を見せて商品を交換したことがある人もいるかもしれません。これはそのようなeチケットを発行するためのシステムになります。
スターバックスなどの大企業だと、このようなシステムを自前で持っていたりしますが、小規模なショップだとそのシステムを用意するのがなかなか難しい場合もあるので、そういったお客さまが、気軽にeチケットを発行してLINEギフトで販売できるようにするためのシステムになります。
ここまでは、LINEギフトの開発チームやサービスについてご紹介しましたが、実際にプロダクトを作る中で、サーバーサイドのエンジニアがどんな仕事をしているのかをお話しします。
サーバーサイドエンジニアは、フロントエンド向けのAPIやバックエンド処理の詳細設計から開発を担当しています。また、リリースしたシステムやサービスの運用業務も行っています。設計や運用の中で、関連する社内部署と技術的な調整や仕様のすり合わせなどを行うこともあります。
ほかにも、少しインフラに近いところで、サーバー環境の構築なども行います。LINEの社内には「Verda」と呼ばれるプライベートクラウドがあるのですが、基本的にはWeb UIでポチポチすると、WebサーバーやDBなどのVMのインスタンスを起動できるので、必要に応じて「Ansible」などのツールを使って環境構築をしたりもします。
また、リリースされたシステムのメトリクスの監視をしたり、障害が起こった際には、その対応もします。ちなみに障害の検知については、社内に別の監視専門のチームが24時間監視をしているので、夜間に何か起こった時には、そのチームから連絡が来て対応することもあります。
通常は、先ほど説明した業務を行っていますが、直近で行った開発をザッと列挙しました。それぞれの詳細は省きますが、現在このような開発をしています。
先ほどのセッションと同じ図ですが、業務の進め方としては、基本的に同じようなかたちで進めています。
課題ですが、現状、LINEギフトではここにあるような課題を抱えています。LINEギフトは2015年にリリースをしたので、アーキテクチャがどうしても古くなっています。
このアーキテクチャを、今後の事業拡大に伴って刷新したいと考えています。また、事業の拡大に伴って一時的にアクセスが増えることも増えてきたので、そこの解消も急務になっています。
ほかにも、新しい技術を導入したり、SREなどで安定稼働と運用改善を行いたいと思っています。このようなことをやりつつ、並行してJava化、運用保守業務、新規開発を行わなければならないので、全体としてエンジニアの数が足りていないというのも課題になっています。
次に、LINEギフトの技術スタックをご紹介しようと思うのですが、ほかのサービスと大きな違いはないので、こちらも割愛いたします。コミュニケーションも先ほどのセッションのスライドと同じなので割愛します。
求めている人物像ですが、LINEギフトは今まさに拡大しているサービスなので、そのようなサービスにぜひ携わりたいという方、新しい技術が好きで仕方ない方、アーキテクチャの設計、構築、最適化を考えるのが好きな方、Javaの技術をお持ちの方、負荷分散、システム改善などに興味のある方、また、コンテナ技術も今後導入していきたいと考えているので、そのあたりに興味のある方は、ぜひご応募いただければと考えています。
LINEギフトの開発についての説明は以上です。ご清聴ありがとうございました。
LINE株式会社
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