2024.10.10
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HP Z1 Entry Tower G6 VR Desktop&HP Reverb G2 Headsetを使ってみた(全1記事)
提供:株式会社HIKKY
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司会者:「HP ZシリーズPC&HP Reverb G2 Headset」について、お話をうかがっていきたいと思います。本日、このマシンについてお話してくださるお二人を紹介します。まずはメカニックさんから自己紹介をお願いします。
メカニック氏(以下、メカニック):株式会社HIKKYで、Unityエンジニア兼3Dモデラーとして働いているメカニックです。今日はよろしくお願いします。
司会者:よろしくお願いいたします。そして、車軸制作所さんです。
車軸制作所氏(以下、車軸制作所):同じくHIKKYでチーフエンジニア、プログラム書いたり、Unity触ったりする仕事をしている車軸制作所です。
司会者:車軸さん、よろしくお願いします。本日はこちらのお二人に、クリエイター向けインタビューをしたいと思います。よろしくお願いいたします。
メカニック:よろしくお願いします。
車軸制作所:お願いします。
司会者:まさに本日紹介したいPCに関して言うと、HPのZ1 G6や、車軸さんも現在使っているZ4 G4について、お話をうかがっていきたいのですが。
普段お二人は、どんなPCを利用しているのか教えてください。まずはメカニックさん、現在はどんなPCをお使いですか?
メカニック:普段使いしているのは、特にメーカー製ではなくて、BTOっていう、要するに自分でパーツを選んで使うタイプのPCで。グラフィックボードにNVIDIAのGeForce GTX1080を積んでいて、CPUがIntel Core i9という、わりとハイエンドなPCを使っていると思います。
司会者:なるほど。ありがとうございます。なにか、ハイエンドのこだわりみたいなところはあるんですか?
メカニック:今となってはだいぶ型落ちですが、当時買った当初は、GeForce GTX1080といったら、最新のグラフィックボードでして。やっぱりVRなどをやる以上は、グラフィックボードが一番性能的にもこだわるところですね。
司会者:車軸さんはどんなPCをお使いでしょうか?
車軸制作所:私用で使っているのは、私もメーカー製というわけじゃなくて、実は中古で買ったものに足りないところだけをアップグレードして使っていますね。グラフィックボードは、もともとGeForce GTX 1050 Tiだったのを、これもHIKKYのCVOである「動く城のフィオ」さんからお下がりのグラフィックボードをもらって、今はGeForce GTX 1070 Tiになっています。
司会者:現在HPのPCも使用しているということなんですが、どんな感じで使用しているのでしょうか?
車軸制作所:主に、仕事でODE(Open Dynamics Engine)の処理をするときであったり、大きいファイルを扱ったりするときに使っていますね。スペックが個人で持つものではない、バケモノ級なので。そういうところで、かなり頼りにして使っていますね。
司会者:お二人はどんなところに注目してPCを購入したりしていますか?……ということをうかがおうかなと思ったのですが、やはりお二人ともグラフィックボードに注目されるということで。そのほかに、注目ポイントはありますか?
メカニック:僕は、さっきも言ったようにUnityエンジニア兼3Dモデラーとして、複数のタスクを並行してやることが多いので、メモリの量は多ければ多いほどいいですね。常時30GBは使っていることがあるので。
司会者:けっこう使われているんですね。車軸さんもこだわりはありますか?
車軸制作所:メモリはやはりそうですね。32GBは最低値で持っておかないと、なにか調べ物をしながら作業をするにも、すぐに頭打ちしてしまう。特にこういったVRチャットで撮っているものは、(メモリを)湯水のように使うので。メモリは多ければ多いほどよいです。
司会者:そうなんですね。お二人は(PCを)すごくいろいろな用途に使うとうかがっているんですが、よく行う作業では、どんなソフトを使うのでしょうか?
メカニック:僕は本当に幅広く、先ほど言ったUnityや、3DモデリングではMetasequoiaというソフトから、時折Mayaや3ds Max、あるいはプログラミングにおいてはRubyMineやVisual Studioなど、本当になんでも幅広く使います。
司会者:本当にいろいろ使っていますね。すごいです!車軸さんはどんなものを主に使われているのでしょうか?
車軸制作所:私もけっこういろいろ使うんですが、メモリなどのスペックを要するものでいうと、Unityでの作業をけっこうメインで使っていますね。ライトのBakeなど、けっこう重めの処理をしたりするので。CPUのパワーも使うし、メモリも食うし、あとストレージの読み込み書き込みなんかも使うので、そのへんの性能は大事ですね。
司会者:お二人から専門的なことがずっと飛び交っていて、ザ・エンジニアという感じですね。
さっそくなんですが、HP ZシリーズPCについて、ちょっと感想などをうかがっていきたいなと思っていまして。車軸さんはHP Z4 G4シリーズを使っているということなんですが、Z1シリーズのHP Z1 G6の良いポイントを教えてください。
というのも、HP Z1 G6は、固定構成なのでメモリ・CPU・グラフィックボードなどあまり知識がなくても選べるというのがポイントで、初めての人も使いやすいということがウリのようなんですが、そのあたり、どういうふうに思われますか? どこがポイントかなどを教えていただけたらと思っています。
車軸制作所:“初めての人向け”というところを言うと、本当に初めて何かする人は、それぞれのスペックが、何がどう影響してくるかを実感としてまだあまりわかっていないことが多いと思っていて。どれくらいのスペックのものを買えばいいか、どれくらいの価格帯を買えばいいか、というところから、まずあまり知見がないと思うんですね。
そういう中で、かなり高性能なものが揃っていてお値段が手頃な感じのものとなると、とりあえずこれを買って使えば間違いないと思えるところでは、(Z1シリーズを)かなりおすすめできるんじゃないですかね。
司会者:間違いないっていうのは、例えばMayaなどは重そうなイメージですが、あるいはVRチャットもやりながらでもけっこういけそうなスペックなのでしょうか?
車軸制作所:そうですね。HP Z1 G6のスペックを見ると、グラフィックボードとしてGeForce RTX 2060 SUPERが入っているので、VRをするうえでも、けっこう強いスペックになっているんですね。最大構成でRTX 3070のモデルも選択できるので、さらに強いスペックを求めるひとにもぴったりです。
あとSSDが512GB M.2が入っているので、これはかなり高速なアクセスができるな、と。VRチャットみたいなソフト以外にも、例えばさっき話に出たUnityでも、けっこう(大きな)データのやりとりをするものだと、ストレージへのアクセスが遅いと、そこがネックになって待たされるということがあるので。高速なストレージが入っているのは、かなりストレスなく使えるんじゃないかなと思いますね。
司会者:まずはこういったところから買ってみて、さらにアップグレードしたいという方に関しては、HP Z4 G4に進化していったりするのがおすすめという感じですか?
車軸制作所:ですね。上のグレードのものをさらに購入して複数台にしてもいいし、あとは使っているうちに、足りないなと思ったところをちょっと補強して、アップグレードしていくみたいな使い方もいいんじゃないですかね。
司会者:ちなみにHP Z1 G6に関しては冷却などについてもすごくこだわっているポイントなんですが、お二人とも冷却にポイントは置いていますか?
メカニック:ファンの音がこう……我々今マイクをここに着けてしゃべっているわけですけが、それにファンの音が入ると、けっこうノイズになるんです。バーチャルでのエチケットというか、最低限そういうのは入れないようにしたいので。冷却がちゃんとできているというのは、すばらしいですね。
司会者:3Dモデルの描画を行うときにファンがゴーゴー言わないというようなところも、このZ1シリーズのポイントらしいですね。VRで入って、みなさんと会話をしたりコミュニケーションするときに、そういった音が入らないというのが魅力、というのがVR民ならではだなぁと思いました(笑)。
メカニック:確かにそうですね(笑)。
司会者:ファンの音を気にするってなかなか……。「集中力」みたいなところをHPの公式などでは言っていたんですけど、「コミュニケーションで」というところは、新しいポイントだなと。
メカニック:ほかの人に気を使って聞こえないようにする、というのはなかなかめずらしい気はしますね。
車軸制作所:特に今だとリモートワーク需要があるので、そういうときに通信すると、相手の声にゴーっていうホワイトノイズみたいなのが入って、けっこう聞き取りづらかったりするので。
メカニック:ありますね。
車軸制作所:そういうのを自分から送ってしまうと、ちょっと申し訳ないから、音が乗らないのはかなりありがたい。
司会者:VRならではの意見が聞けて、すごくよいなと思いました。ありがとうございます。
あとは、このHP Z1 G6も含め、HPのZシリーズPCに関しては、オンサイトで保守してくれるというような特徴があります。お二人は保守など、なにかお困りだったときにどういうふうに対処されているんですか? けっこう苦労されますか?
メカニック:いや、苦労はしますねぇ。特にVR機器はけっこうセットアップが大変だったりしますし、それに加えてPCのほうもってなると、かなり苦しんだ経験はあります。
司会者:とすると、やっぱりHPはPCも出しつつも、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)も出しているので、一括で(サポートが)受けられるというのは、それはそれでおすすめという感じですよね。
メカニック:とても助かりますね。
司会者:その他、みなさんのおすすめポイントみたいな、ふだん仕事で使っている車軸さんならではのポイントがあれば教えてほしいと思うのですが、どうでしょうか?
車軸制作所:メモリのスペックを見ると16GBが2枚入って32GBなので、使い始めには問題無し。たぶんこれ、スロットはまだ空いているので、足りなくなったら増やすのも難しくないと思うんですね。だから拡張性であったり、それでなくても、もともとかなり使えるので。これを使っておけば間違いないよ、というのは、さっきも言いましたけどおすすめですね。
司会者:見た目はどうですか? 最近はけっこう派手系だったり、多種多様な見た目(のPC)が出ていますが。個人的な感想ですが、Zシリーズなんかは高級感やシックな感じの雰囲気があるかな、と思っていまして。みなさんはどういうものを使いたいなどありますか?
メカニック:個人的にはそんな……いわゆるゲーミングPCのように七色に光っているものは……。別にパソコンが光っていてもそんなにはうれしくない(笑)、のもありますし。こういう実用的なケースの見た目のほうが、個人的には好みですね。
司会者:なかなか難しいですよね(笑)。ゲーミングPCはたいていピカピカ光っているので。まあでも、いろいろな種類があるということで、高級感みたいな感じだったり、Zのロゴもすごくかっこいいので。このあたりも、おすすめポイントだなとも思っています。
ところで、VRでフルトラッキングだと、けっこうポートが必要だったりするイメージがあるんですが、みなさんどういうふうにされているんですか?
メカニック:僕は1個のポートから穴を増やす、いわゆるUSBハブを使ってガンガン増やして、なんとか力技で対応していますね。ふだんは。
司会者:車軸さんもそういう感じなんですか?
車軸制作所:そうですね。どれだけポートが多くても、やっぱり足りなくなってくるので(笑)。USBハブを生やして使うということはしていますね。
司会者:今私の目の前に(HP Z1 G6が)ありますが、ポートは多いかなとは思うので。やはりそういうのが多いといいですよね。いろいろと便利かなと思います。これもすごくポイントかなと思いますね。
あとはプライスパフォーマンスもいいというと思っていて。みなさんは自作ってなると、自作だからこそ抑えられるところもありつつ、自作だからけっこう欲張りになっちゃうみたいなところもあると思うのですが、どうでしょうか?
メカニック:Z1はだいたい20万程度でしたっけ? お値段。
司会者:そうですね。(税抜きで)以下ですね。
メカニック:僕が(PCを)組んだとき、だいたいハイエンドを作ろうってやっていたら、30万を普通に超えていたので。逆に20万でこれだけ十分実用的なスペックを達成していて、下手に盛らないで、必要な分だけパッパッパってやってくれるのはありがたいですね。
司会者:せっかくだからみたいな気持ちで(笑)。
メカニック:どんどん載せちゃうんですよね。自作やBTOだと。
司会者:あるあるなところを、プライスパフォーマンス良く、初めてでも使えるPCということですね。
それからHP Z4 G4のお話をうかがえたかなと思っています。HP Z4 G4で、そのほかなにか言いたりていないところなどあれば、教えていただきたいんですが、どうでしょうか?
車軸制作所:HP Z4 G4はカスタマイズできるのが魅力とうかがっているんですが。今自分が手元で使っているやつは、CPUがIntel Xeonの、これも普通なかなか個人で使うようなやつではなくて。
あとグラフィックボードが、実は今GeForceを使っていなくて、Quadro RTX5000が載っているんですね。これもなかなか、個人で使うものではないレベルのやつで。このへんは、すごくバケモノスペックなので、非常に助かっていますね。VRAM(グラフィックボードのメモリ)が16GBと大容量なので、高画質だったりテクスチャの枚数が多いようなVRゲームのシーンなんかも、ヌルヌル動きます。サクサクじゃなくてほんとにヌルヌル。
司会者:お二人から専門的なことをたくさん聞けて、すごくクリエイター向けとして参考になりました。ありがとうございます。
ここで、ふだんお二人がどんなHMDを使っているのか、またHPのReverb G2 について、触ってみてどうかというところをお話できたらなと思っています。現在、なんとメカニックさんが使っているのですが、どうですか? 所感など、いろいろ教えていただきたいなと思っているのですが。
メカニック:最初着けて思ったのが、ディスプレイ(の表示)がすごくきれいですね。ふだん使っているやつと比較しても、アバターの解像度が違う感じがしますね。文字なんかも読めちゃいます。
司会者:目で見てわかるくらい雰囲気が違うということですね。音などはどうですか?おすすめとしては音もすごくいいという話なので。MusicVket(バーチャル音楽同人即売会)やVRのライブなども、これで行ってもらえたらなと思っています。
メカニック:ぜひ行きたいですね。
司会者:手元のスティックの操作性はどうですか?
メカニック:スティックは、ふだん使っているやつと違うので、まだ操作方法に慣れなくてアレなんですが。なんでしょう、握り込むタイプのコントローラーですか。これがけっこう直感的に操作しやすいというか。VRの手の形とリアルの手の形が連動している感じがあって、とてもやりやすいですね。
司会者:ありがとうございます。あとすごく光っていますよね?
メカニック:そう、ピカピカしている(笑)。
司会者:光がすごくきれいな感じの、高級感のある光ですよね。ありがとうございます。金額感も、実は6万円以下になっていて。初めての人にはおすすめなんじゃないかなと思うのですが。お二人が初めて買ったHMDはどれくらいだったんですか?
メカニック:初めて(のHMD)は、僕が買ったときは、本当に昔、3年くらい前にHTC VIVEさんが発売した初代VIVEと言われるもので、だいたいあのときが7万、8万円くらいでしたかね。
司会者:初代のときにその価格帯で出ていたけれども、新しくなって、かつ、安くなったというか。進化しているということですね。お二人は今何台くらい持っているんですか?
メカニック:私は2台ですね。
車軸制作所:私は、私物はこの間まで2台持っていたけど、古いやつが壊れたので捨てて、今は私物が1つと会社から借りているのが1つで、(合計)2つありますね。
司会者:VRに関わっている方って2台持ちが多いんですね(笑)。やっぱり違うんですか? 他社さんのメーカーを1個ずつですか? 同じ製品を使っていない感じですか?
メカニック:そうですね。用途を分けるというか。PC用と、スタンドアローンという単体で動くもの、それぞれ持っておくと、いろいろな環境に適応できます。
車軸制作所:そういう意味でいうと、もう1台持っているかな。プレイステーション(笑)。
司会者:ゲーム用にということですね!
車軸制作所:あれはゲーム用でプレイステーションでしか使えないので。PCで使うときは、今はOculus Quest 2を使っていますね。やはりコレクターみたいな人は絶対いるので、そういう人は、出たら買う人もいるだろうし。
あとは、常に最新の性能が欲しい人も、出たら新しいのを買うだろうし。そうじゃなくても、今は発展が目覚ましい時期なので、1年経つと、その1年前に買ったやつはもうかなり型落ちしちゃうんですよ。結局買い直しせざるを得ないっていうのはありますね。
司会者:なるほどですね。だからこそリーズナブルな値段だったりというのはけっこう重要ということですね。あまり最初から気合いを入れてガッツリ買うというよりもまずはライトなところから購入するのがおすすめということですね。
車軸制作所:そうですね。毎回数十万は痛い(笑)。
司会者:本日はとても興味深いお話をうかがえました。まだまだおすすめポイントはたくさんあるんですけれども、本日触ってみてどうだったかという感想を、お一人ずつうかがえればなと思っておりますが。メカニックさんからお願いいたします。
メカニック:今日は実際に「HP Reverb G2 VR Headset」や「HP Z1 Entry Tower G6 VR Desktop」を触ったんですが、「Reverb G2 Headset」に関しては、さっきも言ったように画面もきれいで、しかも軽くて。今まで自分が使っていたHMDと比べても、「あ、これいいな」ってなるような感じでした。
「HP Z1 Entry Tower G6 VR Desktop」についても、僕が使っている今のPCの買い替え先としても、ぜんぜんスペック的にもありで。しかも今より安いという。けっこういいな、というのが全体の感想ですね。今後もHPさんの製品はチェックしていきたいです。
司会者:ありがとうございます。本当にいろいろなメーカーさんがしのぎを削っていて、どんどん新しいものが出たりすると思うのですが、Zシリーズからは目が離せないということですね。車軸さん、いかがだったでしょうか?
車軸制作所:私は今「HP Z4 G4 Workstation」を使っているんですが、これは仕事をするのに……今まで私物のほうのPCで、そういう処理も行なっていたところが、だいぶ高速化できているので、これを今使っていて、非常にありがたいところですね。
司会者:ありがとうございます。引き続きお二人のクリエイティブがHPの製品で、どんどん発展していくのがとても楽しみです。本日は本当にありがとうございました。
メカニック:ありがとうございました。
車軸制作所:ありがとうございました。
株式会社HIKKY
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