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kintone hack night 2020 株式会社ジョイゾー 星野智久氏(全1記事)

2021.02.25

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7年でkintone導入企業が10倍に増加 エンジニアが教える、ユーザーの苦手意識を解消するコツ

提供:サイボウズ株式会社

2020年11月11日〜13日、「Cybozu Days 2020」が開催されました。11日には、kintoneのカスタマイズが学べる「kintone hack NIGHT 2020」が行われました。予選会を突破した精鋭エンジニアが集い、斬新かつユニークなkintoneの活用アイデアを武器に、kintone界のNo.1エンジニアの座を争います。本パートでは、株式会社ジョイゾー シニアシステムコンサルタント 星野智久氏が登壇。7年間ユーザーと対面開発を繰り返した中で見えてきた一番の発見について語りました。

kintoneの導入企業数が10倍に増えた中で感じた一番の発見

星野智久氏:みなさんこんにちは。本日は「kintoneの『誰でも簡単に』は誰のため」というテーマでお話しさせていただきたいと思います。

私は株式会社ジョイゾーの星野と申します。リモートワークやリゾートワーク、マルチワークといった、「3ワーカー」という働き方を実践しております。

去年はドバイやカンボジアでリゾートワークを実践していました。これもkintoneエンジニアだからこそできる働き方なんじゃないかなと思います。kintoneエンジニアは最高ですね。そして今年もkintone hackに挑戦します!

まず私の経歴についてですね。実は2013年からkintoneエンジニアになっております。今は2020年なので、7年が経っていますね。当時の導入企業は1,000社くらいでしたが、今は1万5,000社以上になりましたので、導入企業数が10倍以上に増えております。その中で私は、7年間数々のユーザーさんと対面開発をさせていただいておりました。

その7年の中でいくつかの発見がありました。一番大きな発見は、ユーザーさんの知識レベルがかなり上昇していることです。ユーザーさん自身でいろんなものを発信したり、勉強できるサイトやコミュニティを駆使しながら、ユーザーさん同士でどんどん知識量を高められています。

7年間ユーザーと対話してよく耳にした意見

今まではユーザーさんから問われる質問の多くは、「どうやればkintoneを使えるのか?」でしたが、「こんなことをしたいからkintone使いたいんだ」という相談が多くなっています。ただですね、7年間経ってもまだ食わず嫌いな機能があります。

みなさんちょっとkintoneを思い浮かべてみてください。「そもそも何ができるかわからない」とか「設定が難しい気がする」とか「流れの全体像がわかりにくい」みたいな意見があがる機能があります。みなさんもうわかってますね。

そう「プロセス管理」です。私は大好きな機能なんですが、ユーザーさんの中では、「いやちょっとな」っていう方がけっこう多いんです。なので、kintoneに踏み出せない理由として、「プロセス管理の設定が難しい気がする」というのが一番大きいのではないかなと思っています。

私はこの課題に対してユーザビリティの向上ということで、「誰でも簡単にシリーズPart4」でメスを入れたいなと思います。今までいろんな設定を試してきましたが、今回は管理に目を当てて「誰でも簡単に管理できる」ところをハックしていきたいなと思います。

誰でも簡単にできるkintoneのプロセス画面の設定

それでは少しデモをさせていただきたいなと思います。見えてますでしょうか。これはよくあるプロセス管理の画面になってますが、見た感じ使い慣れてない方だとわかりにくいですよね。なので今回、わかりやすいものを開発させてもらいました。

こちらのプラグインの画面でプロセス管理を簡単に設定していこうかなと思います。

左側にあるのがステータスです。右側にはアクションが設定されています。

今回は簡単に、上司に申請を上げて、上司もOKとなったら完了になるような流れのプロセスを設定してみようと思います。

まず、kintoneのようにドラッグ&ドロップしていただくと、こんな感じで申請ができます。「未処理」から「上長の確認中」に移動すると、未処理から上長につなげることができます。

次に、上長が確認さえすれば「完了」と持っていくことができます。ただこれだとプロセスの流れができているだけなので、処理側の設定をします。「未処理」から「上長確認」に行くには、上長の確認処理、確認依頼を設定する必要があるのですが、こんな感じでできますね。

あとは、上長が確認したら完了に行くところでいうと、「最終確認」も設定できます。ただ、今はこれが1つのフローになってしまっています。

例えば上司が確認する場合、「確認完了」以外にも「却下した」なども想定する必要があります。なので設定で「差し戻し」も追加します。この「差し戻し」を「上長確認中」にポンと上げてもらうと、新しい分岐ができあがります。

そして、「差し戻し」に対して「未処理」に戻るステータスをドラッグ&ドロップでくっつけていきます。こういう図解で設定することで、少し難しかったプロセス管理を設定することが可能になっております。

これで保存すれば、先ほど見ていただいたプロセス管理画面が少しリフレッシュします。このような感じで、みなさんが最初に「難しいな」って思ってたものが、プロセス管理が設定できるようになることで、どんどん試行錯誤していくことができます。そして、プロセス管理自体が怖くなくなるんじゃないかなと思っています。

kintoneは誰でも簡単にハックできる

このようにプロセス管理は怖くないということで、どんどんチャレンジしてもらえればと思っております。そして、プロセス管理がわかってくると、kintoneの中で「ワークフロー」という言葉が出てくると思います。kintoneで設定できるのはプロセス管理です。ワークフローはkintoneのプロセス管理とは別物のサービスです。

例えば、プロセス管理はkintoneで。ワークフローに関しては別のサービスで。その2つのサービスを連携させた、「コラボフロー」というワークフロー専門サービスがあったりします。そういったサービスを使うことで、エコなシステムを構築していくことができると思います。

最後に、kintoneの「誰でも簡単に」ハックできるということは、僕にとって生きがいになってるんではないかなと思います。今回もすごく楽しかったです。

ITが苦手な人、社内にもたぶんたくさんいらっしゃると思います。そういった方々が本当にkintoneの「誰でも簡単に」につながるように、どんどんハックしていきたいなと思います。ご清聴ありがとうございました。

(会場拍手)

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