2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
ケーススタディ④ シンセティックMR クリニカル・レサーチ・サイエンティスト(SMR) カタリナ・ぺテレセーン(全1記事)
提供:アストラゼネカ株式会社
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カタリナ・ぺテレセーン氏(以下、カタリナ):みなさま、おはようございます。参加できて非常に光栄です。私からは、「シンセティックMR」の説明をさせていただきます。
まだ非常に小規模なスタートアップでして、2007年に始まったばかりですが、リンショーピン大学(注:スウェーデンの公立大学)からのスピンオフであります。スウェーデンにおいて、大学で何かを発明した場合は、「発明者が発明を保持してよい」ことになっておりますので、創業者が自分の発明を元に創業した会社であります。
そして現在では、23名の従業員がおりまして、スウェーデンのリンショーピンとアメリカにオフィスがございます。
我々はグローバルに活動しておりまして、この地図で緑色になっている世界各国で営業活動を行っております。白いところに関しましては、共有のパートナーを通じてマーケットにアクセスをしております。
従来型のMRIは、さまざまな画像を撮像するわけですが、それぞれの画像に情報があり、時間がかかります。これが問題となっています。特に小児患者の場合、長い間じっとしていることができないわけです。
そこで何をやったかといいますと、MRIのこの機械を測定機器として使いました。つまり、「たくさんの画像を撮像するのではなく、この脳の特徴、あるいは体の一部の特徴がわかるように測定をしていく。測定そのものを元にして画像を作っていく」ということです。
スキャンは毎回6分だけです。しかし、たくさんの画像を一時に作ることができるわけです。例えば、組織の特性に関しても、追加の情報もわかる。そして、これまでできなかったような分析ができるようになるわけです。
また、小児にとっても非常に向いています。スキャンの時間が短いながらにも、どこに問題があるのかなどたくさんの情報が得られるのです。
我々の成功体験は、コラボレーションパートナーなしには得られませんでした。MRIは世界中で使われておりますので、さまざまな企業と連携をするということでマーケットに対して非常に大きなアクセスが得られるというのみならず、潜在的な顧客に関するノウハウや知識を得ることもできるのです。Business Swedenとも協力し、新しい市場に参入したり、文化的な情報やノウハウをいただいたりしております。
そしてさまざまな大学病院ともパートナーシップを組んでいます。日本でも複数の大学病院と協力をしています。それによって顧客や市場のローカルニーズを理解することができますし、ネットワークを構築することもできます。ネットワークを通じて、我々の製品が安全で信頼性が高いことを証明してもらうことができます。
以上が私のプレゼンテーションになります。ありがとうございました。
宮田裕章氏(以下、宮田):カタリナさん、一点質問をして良いでしょうか。複数の企業を超えてコラボレーションするというのは、時に利害がぶつかって大変だと思うのですが、どういったかたちで連携を実現しましたか?
カタリナ氏:そうですね。「メタコミュニティ」といったところでしょうか。このコミュニティにおいては、複数のカルト的コミュニティが互いに受容されているような状況を生み出します。小さな企業でも、大きな企業でも、企業内に留まらずにその間を行き来することで、新しいユニークなものを提供できるようになるわけです。
そして、大企業がそこに例えば製品カタログを普及せる手伝いをするとか、アドバンテージを与えて、新しいアイデアを提供することができるわけです。
従って、我々の場合も同じように、顧客に対してよりアクセスができるので、コラボレーションは本当にWin-Winです。こういう状況ではWin-Winでしかありません。
アストラゼネカ株式会社
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