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第2部 女性×コミュニティ(全1記事)

2018.07.23

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著名人頼みのコミュニティは2年で廃れる? 先駆者たちが語る参加型コミュニティのつくり方

提供:株式会社MJE

2018年7月11日、東京都渋谷区の女性向けコワーキングスペース「la billage(ラ・ビレッジ)」のオープニングイベントが開催されました。トークセッションの第2部では、コミュニティを率いる女性起業家らが登壇し、「女性×コミュニティ」をテーマに、これからの時代の参加型コミュニティによる"個人"と"組織"の関係性について意見を交わします。

「タイムチケット」コミュニティマネージャーの大底氏

司会者:コミュニティのトークセッションの登壇者のご紹介をいたします。みなさんに向かって左手の奥の方から、株式会社グローバルウェイで、タイムチケットというサービスのコミュニティマネージャーをされていらっしゃいます、大底さんです。そのお隣が、エキサイト株式会社でローリエプレスというメディアの編集長をされています、遠藤さんです。そのお隣が株式会社Morning Laboの中村さんです。

中村朝紗子氏(以下、中村):よろしくお願いします。

司会者:そちらのお隣が、株式会社KoLaboの駒崎さんです。

駒崎クララ氏(以下、駒崎):よろしくお願いします。

司会者:また後半のモデレーターは前半に引き継ぎまして、未来シフト株式会社 代表の鈴木実歩さんに続けてお願いしています。

鈴木実歩氏(以下、鈴木):よろしくお願いいたします。

司会者:では、まずは後半の登壇者の4名のみなさまに、それぞれ自己紹介並びに簡単な事業紹介をお願いします。大底さんからご紹介をお願いいたします。

大底春菜氏(以下、大底):みなさん初めまして。タイムチケットのコミュニティマネージャー大底春菜と申します。突然なのですが、この中でタイムチケットのことをご存知の方は、どれくらいいらっしゃいますか?

(会場挙手)

まだまだご存知の方も少ないということで、これからどんどん広めていきたいですね。経歴を簡単に説明しますと、前職が2013年から2016年まで株式会社ジャパネットたかたでテレビショッピングの制作部署で働いておりました。2017年からグローバルウェイでのタイムチケットのコミュニティマネージャーとして働いています。

タイムチケットは「私の30分、売りはじめます。あなたの30分、買ってみます。」という個人の時間を気軽に売買できるサービスです。時間を売買するという表現ですが、自分の得意なことやスキルを時間単位で販売して誰かの役に立てるサービスになります。

販売チケットは2万5,000枚で、会員数は今11万人というサービスです。11万人の中でチケット発行をされている会員は34パーセント、3割くらいの方が発行しています。

それでは、私の業務について説明いたします。コミュニティマネージャーの仕事については、「何の仕事をしてるんですか?」と聞かれることが多いので、今日は簡単に私の業務内容について説明させていただきます。

まず、ユーザーさんとのコミュニケーションの時間を業務としてかなり大きく取っております。その他にも、イベントの企画/開催、広報やメディア活動ではテレビ取材などにも対応しております。また、ユーザーさんとのコミュニケーションの中で伝えられたフィードバックの内容をサービス改善に活かすことも業務の1つです。最後に、割合は少ないのですが、ユーザーサポートの業務も行っています。

コミュニティマネージャーの5要素

大底:これらの私の業務のすべてはコミュニティによって支えられているので、今日のテーマである、コミュニティ×女性にも当てはまると思います。まさに私の仕事はコミュニティによって支えられていると言えます。

コミュニティマネージャーの5要素というのがあるんですけれども、「エンゲージメント、エバンジェリズム、コラボレーション、ロイヤルティ、フィードバック」。これらの5つの要素を意識しながら、普段は仕事をさせていただいております。

次に、タイムチケットのコミュニティの特徴についてお話しいたします。会員数は11万人、SNSのフォロワー数、イベント参加者、Facebookコミュニティの所属人数などがあります。一番上の数字でタイムチケットアンバサダーという、「タイムチケットサービスがとても好き」という熱い情熱を持ったユーザー様が24名いらっしゃって、その方々を中心にコミュニティがどんどん広がっていっています。

私はコミュニティごとに異なるアプローチを実施して、エンゲージメントを高めていこうというのが仕事になります。アンバサダーの方は写真に写っている方々で、全国に24名くらいいらっしゃいます。

イベントも年間9回と活発に開催していて、340名くらいの方が参加されます。これを企画したり運営したりすることも私の仕事になります。

画像のように(イベント参加者の)Twitter(のコメント)なんですが、「タイムチケット交流会に行ってきたけど楽しかった! 半分が顔見知りで完全にホームコミュニティになりつつある。」みたいな感じのコメントをいただいたり「自分の居場所としてタイムチケットが大事です」と言われることが多くなってきました。

その他にも、画像のようにアンバサダーが企画した自走するイベント「タイムチケットオフ会」が行われて、私が計画しなくても、ユーザーさんが主体的に企画するようなイベントも増えてきました。

今日はよろしくお願いします。

Webメディア「ローリエプレス」編集長の遠藤氏

司会者:大底さんありがとうございました。では続きまして、エキサイト株式会社でローリエプレスを編集されていらっしゃいます、遠藤さんに自己紹介いただきます。よろしくお願いいたします。

遠藤優華子氏(以下、遠藤):よろしくお願いします。エキサイト株式会社という会社で、ローリエプレスという媒体を担当しております、遠藤と申します。私はローリエプレスという、Webとアプリを展開しているメディアの編集長をしています。「女の子がもっとかわいくなれるように、女子力アップのヒントをお届けする」というコンセプトで媒体を運営しています。

ローリエプレスは、Webとアプリ両方で運営を行っています。昨年は(アプリが)App Storeの総合ランキングで1位を獲得した実績もございます。チラシをお配りさせていただいたんですが、もしご興味がある方がいたら、ダウンロードして見ながらお話を聞いていただけるとちょっとイメージが湧きやすいかなと思うので、ぜひ(アプリを)触りながらお話を聞いていただければなと思います。

メディアのポリシーとしては、単純な一次情報ではなくて、そこからさらにどんどんかわいくなるための情報を盛り込んだものを発信していきたいと思っています。例えば、何かを見ていと思うだけではなくて、そこからどうすれば自分ごとにできるのかというコンテンツを作っています。ハウツーや実践的なレビューがユーザー様からの反響をいただいています。

ローリエプレスの特徴は、十分な知識をもったインフルエンサーさん(の存在)だったり、後はちょっと特徴的なのが、読者モデルとしてローリエガールズという女の子たちが活動しているところです。今日はコミュニティの話なので、このローリエガールを中心にお話させていただきたいなと思うんですが、実は今、Webメディアの中で顔を出して発信してもらえる女の子たちを抱えている媒体はあまりなくて。

アンバサダー制度などが、かなり増えてはいると思うんですが、ローリエは昨年からずっとローリエガールズという女の子たちと一緒に媒体を売り上げていて、今日はそのあたりを一緒にお話させていただければと思います。

これが関係図で、やっぱり媒体として「自分ごと化」させる仕掛けづくりを心がけています。ローリエプレスのユーザーさんだったり、SNSフォロワーさんが(関係図の)支えてくれていて、その上に先ほどお伝えしたローリエガールズのネットワークがあります。あくまでインフルエンサーではないんですけれども、情報発信の能力があったり、何か自分が思っていることを世に届けたいと思っている意欲のある人たち。

後はローリエがすごく大好きで、ずっと見てくれている女の子たちと一緒に協力してコンテンツを作っていったり、イベントに来ていただいたり、といった取り組みをさせていただいています。そして、連載を持っているインフルエンサーさんがいて、こういった関係図で媒体を運営しています。

メディアですが、リアルイベントというのをけっこう毎月やっていて、300名などの大規模なパーティーから、30人くらいの小規模なもの、すごく少ないものだと5名の座談会とか、かなりリアルというところにモチベートしているので、今日はそういったお話ができればと思います。よろしくお願いします。

司会者:遠藤さんありがとうございます。では、続きまして株式会社Morning Laboの代表の中村さんにご紹介いただきたいと思います。よろしくお願いします。

“フォトジェニックマーケティング”を展開する中村氏

中村:よろしくお願いします。中村朝紗子と申します。私は株式会社Morning Laboで代表をしています。大学3年生の時にハッと閃いたサービスで起業してしまい、最初はけっこう大変だったんですけれども、1年半後に法人化をしまして、今その会社が4期目になっています。

フォトジェニックというテーマをキーワードに、「人がどうやったらシャッターを押したくなるか」とか、語りたくなるほど感動する体験から、口コミとかSNSの投稿を広げていこうというところで、それを“フォトジェニックマーケティング”と名付けて、今取り組んでおります。

ちょっと自分の年表を作ってみました。高校時代は少林寺拳法をやっていて、全国準優勝してしまってですね(笑)、ありがとうございます(笑)。クララさんも実は武道系ガールということで共通点があるんですけれども、そこから女子を取り戻そうということで、2011年、大学1年から4年まで女性誌の編集部でアルバイト、アシスタントをしました。

「女子っぽいことを取り戻そう!」と思って入ったんですが、活かされるところって体育会系の根性。「お弁当20個持ってきます!」みたいな感じで。「あいつ体力もあるし使えるな」と思ってもらえたのか、そこでいろんな経験をさせていただきました。

その中で、最初はライターを目指して記事を書き始めていたのですが、「女の子が今何を考えているんだろう」というのを突き詰めていっていたんです。当時私は女子会が苦手で。集まって悪口とか噂話とかで盛り上がって、なんか飲んだくれてイェイみたいな、それに疲れちゃってたんですね。

そうじゃなくて、もうちょっとなんかできないものかと思っていた時に、自分が少林寺拳法(をやっていたの)で、ぜんぜん女子(っぽいこと)ができなかったことだったり、それでも中高生の時にプリクラで友達といろんなシールにして交換したりしたことを思い出して。

今振り返ると、自分が主役となって綺麗にしてもらって写真を撮る機会って、成人式とか結婚式しかない。ただ、表紙撮影ではすごくたくさんのモデルさんが、モデルさんはもともと綺麗なんですが、(さらに)綺麗になって、プロが撮って、その最高の一瞬に向かって変身していく姿を目の当たりにして、「これをくっつけよう!」ということで、始めました。

「朝渋」のコミュニティ運営をライフワークに

中村:無一文で始めたのでまったくお金がなかったんですが、1年後、『王様のブランチ』 とか『ワールドビジネスサテライト』などに取り上げていただきました。それを支えてくれたのがSNS上の口コミだったんです。本当に素晴らしい体験と、シャッターチャンスから、無名道門の自分でもサービスを広めたり、こういうメディアに載ることができる経験から、今企業のいろいろなお手伝いをしております。

自分自身、体育会系根性で走ってきたので、体力にものすごく自信はあったのですが、25歳の時に一度倒れてしまって、入院しました。当時の私はすごく夜型人間で、夜中の3時4時まで起きて、9時10時にのそのそ起きて、また仕事をするような生活だったんですが、入院を機に体を変えようと思ったんです。

それで、朝早起きしてジムに通うようになったんですね。早起きをしてジムに通って、夜も飲まなくなったら、実は1年前より10キロくらい痩せてて(笑)。

それがきっかけで入ったのが、今回お話する朝渋というコミュニティです。朝渋のコミュニティは、渋谷の「BOOK LAB TOKYO」という、道玄坂を上ったところにあるブックカフェで行われているコミュニティです。イベントは主に、著者イベントという話題の本の著者の方に来てもらうトークイベントと、もっとみんなで早起きを習慣としていこうというコミュニティの2本柱でやっております。

私以外の方はお仕事でコミュニティとしてやられている方が多いんですけど、自分は朝渋コミュニティに人生を救ってもらったみたいなところから、今は運営メンバーとして(関わっています)。自分は名前が朝子(朝紗子)なのに、それまでは夜子だったんですよ(笑)。

(会場笑)

やっと朝子になれて、今1年くらい経つんですけれども、会社名もMorning Laboって言ってここにも朝がついているんです。朝はエネルギッシュだったり、明るかったり、すごくいい時間だと思っているので、ライフワークとしてやっております。

数字的なところでいうと、今、最初は10人くらいだったコミュニティが、1年間で120人程になりまして、女性がすごく少なかったんですが、今日来ていただいてる彼女とかも朝渋メンバーだったり、今やっと女性も増えております。

今、早寝×宣言×仲間ということで、ダイエットとかもそうだと思うんですけれども、一人だとなかなか続かない、良いと分かっていてもできないよね、というようなところで(やっています)。運営メンバーの誰一人として、スター選手やインフルエンサーとか、なんかホリエモンさんみたいにすごい人がいるわけではないんですけれども、じわじわその理念に共感する人が集まっています。

朝早起きできるようになると、出社前にボルダリングしたり、カーリングしたり、築地で朝ご飯を食べたり、いろんなことができるよということで、部活動も充実しているんですよ。今日はよろしくお願いします。駒崎さんにパスします。

司会者:ありがとうございました。

客室乗務員のためのコミュニティを立ち上げた駒崎氏

司会者:続きまして、株式会社KoLaboの代表の駒崎さんにお願いします。

駒崎:よろしくお願いします、駒崎クララといいます。私は株式会社KoLaboという会社で代表をしております。私の経歴をお話させていただきます。もともと小さい時に5歳から10歳まで、船の上で暮らしていて、この経験を活かせる仕事がしたいと思い、客室乗務員になりました。

実際、客室乗務員を経験してみて、とても特殊な仕事だと感じ、この仕事を一緒に共有できる仲間が欲しくなり、CREW WORLDというSNSを立ち上げました。その後きっかけがあり、これは本格的に自分の仕事として立ち上げるタイミングかもしれない!と、このコミュニティを本格的に運営することになりました。

同じ頃、20代女性向けのイベントがあり、登壇の機会を頂戴しました。サイバーエージェントにいる岡田寿代と、その当時リクルートにいた猪熊真理子と、初めてステージ上で会いました。ステージ上で話していたことの本質がとても似ているということで意気投合し、なにか私たちでできることをやりたいよね、ということになり、女子未来大学を作りました。

KoLaboという会社は、主にエアライナーの方の才能を社会に貢献するサービスを提供しており、その中に客室乗務員のコミュニティもあります。まずそちらの説明からさせてください。私たちは、客室乗務員の方々をメインに、「どういう人生を送りたいか」「どういうところに向かって生きていきたいか」を聞いて、そこに向かって私たちができるサポートを全力でしていくという取り組みをしています。

例えば、先ほどお話したCREW WORLDの客室乗務員の持っているスキルですとか、情報をシェアするサイト、後はリアルコミュニティで客室乗務員の人が学びたいことを学べる場、例えば保育士の方に来ていただいて、機内でお子さんにどういったサービスをご提供したらいいかなどということを一緒にお勉強する場(を提供しています)。

もし客室乗務員という仕事を糧に、次のキャリアに向かいたいというときにサポートさせていただくようなセカンドキャリアのご支援。最近始めたんですけれども、客室乗務員の方が本当様々なスキルを持っていらして、スキルシェアできるような機能をオープンしました。こちらもリアルコミュニティです。

女性たちのための学びの場「女子未来大学」を開校

駒崎:女性って、学びたいという欲は強くあると思うのですけれども、どこでどのように学んだらいいかが分からない。というお悩みを伺い、そういった悩みを解決し学ぶ場を私達が準備できないかということで、岡田と猪熊と話して作ったのが女子未来大学です。

私たちは4つの学部を設けているんですが、実は1番最初、朝紗子さんに教授として来ていただいて、授業をスタートしました。すべての授業に参加しなくてはならないわけではなく、みなさんがご興味のある授業にだけ単発で参加できるスタイルになっています。

答えを私たちが知っているわけではなくて、ちょっと先を行っている先輩がどのように考え、どのようにに答えを出したのか、How to Thinkを教わり、豊かに生きていくことに特化した女子未来大学、という名前のサービスです。よろしくお願いします。

鈴木:ありがとうございます。ここからモデレーターで鈴木がバトンタッチをさせていただきます。改めまして、みなさん素敵な自己紹介ありがとうございます。

それぞれがコミュニティを立ち上げていたり、所属しているコミュニティを盛り上げていたり、さまざまな形でコミュニティに関わっているということで、まさに本日2回目のトークテーマ、「女性×コミュニティ」ということで、これから具体的なエピソードなどをお聞きしたいと思います。

まず一番最初のテーマとしてお伺いしたいのが、リアルコミュニティの価値、作り方です。このla billageは、女性のためのコミュニティ&コワーキングスペースとして今月からオープンをしていくのですが、この場所にも関わる、リアルコミュニティの価値ですとか、作り方について、ぜひご意見を伺えればと思います。まず春菜さんから伺えますでしょうか。

リアルコミュニティの価値とはなにか

大底:はい、リアルコミュニティの価値ということでタイムチケットのコミュニティの視点でお話しいたします。タイムチケットはそもそもWebサービスなんですが、イベントなどを通じたリアルコミュニティがあります。このリアルコミュニティの価値は、成功事例を共有できることにあると思います。

例えば、なにか新しいことに挑戦しようと思ったとき、今の時代はスマホでググったりして、その挑戦方法は見つけられると思います。一方で、その挑戦方法を知ったとしても、実際にやっている人が周りにいない、挑戦して成功している人に会ったことがないなどの理由で、挑戦への一歩が踏み出せないという人も多いと思います。

タイムチケットでは、イベントなどを通じてタイムチケットでうまくいっている人と始めたばかりの人などが交流することで、成功事例の共有ができる機会を設けています。

例えば、300枚以上(のタイムチケットを)販売しているアンバサダーの方と直接話したり、トークイベントでその方を話を聞いたりすることで、始めたばかりの人も「自分もできるかな」と感じられるようになるのが、リアルコミュニィの価値なのかなと思います。

鈴木:ありがとうございます。続いて優華子さん、お伺いできますか。

遠藤:先程もご紹介したんですが、私が担当している業務は編集のお仕事で、女性向けのメディアをしてます。エキサイトが運営しているメディアで、実は5年以上前から「ローリエ」という名前でずーっとメディア自体はあったんですけれども、アプリが1年半ほど前にできました。それををきっかけに知っていただく機会が徐々に増えてきて、実は最近のメディアなんじゃないかと言われることがよくあるんですけども、けっこう前からあるんです。

「ローリエ」という名前から「ローリエプレス」にリニューアルしたのが、今から2年で、この間の7月4日で2周年を迎えました。リニューアルで何をしたかというときに、やっぱりリアルにけっこう注力したということがあって、リアルというのはすごく大事かなと思っていますね。

(Web)メディアはオンライン上では見ていただくサービスにはなるんですけれども、そこで(リアルの)接点がない状態でユーザーさんとずーっと関わっていくのが今までの運営の中で続いてきました。

ただ、一方通行の発信になってしまうということが課題でした。そこをどうやってクリアしようかと思ったときに、やはり(ローリエに)入っていただいているインフルエンサーさんとファンをつなぐ場を提供するとか、ローリエガールズという形で読者にも一緒に入っていただいて、どうやっていいコンテンツを作っていくかという(取り組みをしています)。

私たちが知らない視点も教えていただきますし、そうやって新しいコミュニティが生まれることもあるので、リアルとオンラインを上手く関わらせることが大事なポイントなのかなと思っていて、今日はそのあたりのお話ができればなと思っています。

自分らしさを出せたり、共感や応援をしてもらえる場

鈴木:はい。ありがとうございます。続いて朝紗子さん、お伺いできますか。

中村:私はどちらかというと参加する側なんですけど、やっぱりコミュニティによって出せる自分が違うと思うんですよ。作家の平野啓一郎さんという方が、「分人主義」ということを謳っていて、人が人を好きになるのは、その人と一緒にいるときに引き出される自分のことを好きでいられるか、みたいなところにある。という話なんですよね。

SNSというのもきっとチャンスが広がっていて、会えない人と会話ができたり、いろんなチャンスが広がっていると思うんですけれども、実際に熱量が上がる瞬間はリアルな場所にあるんじゃないかなと思っています。

熱量が上がったとき、怒った時とか、感動したときに、人の自分らしさって出ると思うので、そういう意味ではやっぱり自分らしさがぶつかるのがリアルなコミュニティなのかなと思っています。

やっぱり、SNS疲れみたいなことが言われていたり、利害関係がある会社以外の人間関係を、人が時代的にも求めていくのかなと思った時に、やはり所属するコミュニティが多様化していくことが時代の流れとしてあるし、大切になってくるんじゃないかなとは思っています。

鈴木:ありがとうございます。オンライン上で人がすごく巡り会いやすくなったからこそ、リアルな場所での価値もさらに上がっているということですね。ありがとうございます。続いてクララさんも伺えますか? 

駒崎:はい。リアルのコミュニティの価値は、やはり共感とか応援をしてもらえるところがとても強いし、魅力だなと思っていて。なぜなら私が起業した時にまず最初に探したのは、シェアオフィスだったんですよ。

どんなシェアオフィスが良いかなと思った時に、パーテーションで区切られていると質問したい時にできなかったり、シェアオフィスって、きっと自分と同じような環境の人がいるから、きっと同じようなことで悩んで解決していた人が多いんだろうなと思って。

そういったところに行けば、質問できる環境があったり、私も自分が得た教訓を次の方に伝えることができるなと思って、パーテーションがないシェアオフィスを探しました。シェアオフィスに入居したあとは、お互いを応援しながらお互いのサービスを作り上げていったという経験があり、そういったことが(リアルのコミュニティの)価値かなと思います。

参加者自身がコミュニティを盛り上げるアンバサダーに

鈴木:ありがとうございます。ぜひ、今日このイベントにお越しいただいたみなさまにも伺いたいのですが、オンラインサロンや朝会のようなコミュニティに、定期的に参加をしたり、もしくは月額費を払って属しているという方、手を挙げていただいていいですか? 

なにか1つでも属しているという方。

(会場挙手)

ありがとうございます。例えばどんな……。朝渋のコミュニティの方ですよね。なるほど。お隣の方はどのようなコミュニティに所属してますか? 

女性:オンラインサロン。

中村:複数? 

女性:複数です。はあちゅうさんとか……。

中村:すごい。(会員数が)数百人とかでしたっけ? 今。すごいですよね。

鈴木:ありがとうございます。やっぱりみなさん、会社や家とか、昔からの友人だけじゃなく、新しい目的だったり共通の趣味だったり、サードプレイスというようなコミュニティに属すことが広がっているなとすごく感じます。

先ほどお話を伺っていて、私がちょっと驚いたのが、例えばタイムチケットですと、参加されているメンバーが自発的にそのコミュニティを盛り上げるようなイベントを開催されていたりとか、朝渋も参加者がコミュニティを盛り上げたいと宣伝する側に回ったりとか。

いわゆるコミュニティのトップとなるカリスマの方だけに、みんなの矢印が向いているかたちではなく、参加しているメンバーがそのコミュニティが大好きで自発的に活動したり、アンバサダーになっていったりというところが、とても新しいコミュニティのかたちだなと思うんですね。

コミュニティを運営する側として、どうやって参加者の方々がフォロワーではなくて主体的にコミュニティに関わりたいと思えるようにされているのか。例えば仕掛け作りとか、そういったことをぜひ知りたいなと思います。コミュニティマネージャーの役割というもので、春菜さんにお伺いできますでしょうか。

コミュニティを活性化させるための運営側の仕掛け

大底:そうですね。私も運営側なので、やっぱり仕掛けというところは考えています。私の業務はコミュニティマネージャーなので、イベントのKPIを設定しているのですが、その中にストーリー数というのがあります。

ストーリー数とは、タイムチケットを通じて体験した良いエピソードの数です。そのストーリー数を、各イベントごとに、ストーリー数を獲得することを意識するんですね。

そうすることで、スタッフがユーザーさんに「タイムチケットを使ってどうですか?」などの質問をすると良いエピソードが聞けたりするんです。例えば、タイムチケットでプロフィール写真を撮影するチケットを販売している方がいらっしゃるのですが、その方はもともとデザイナーだったんです。その方がタイムチケットでプロフィール写真を撮るようになり、写真を撮る魅力に夢中になってしまってブライダルカメラマンに転職したお話などがあります。

このような人生が変わるようなストーリーをこのサービスの中いくつ実現できたかが大事だと思っています。そういう経験をした人は、そのサービスやコミュニティのことをすごく大好きになります。そういう方をどんどん集めていくと、コミュニティが広がると思っています。

中村:すごく共感しました。結局、主役はコミュニティにいるメンバー(である)というのは、けっこう大事かなと思ってて。運営は、メンバー主役化するためにいる。例えば、三角形のてっぺんにすごく有名な人がいて、その人が言うことを待ったり、その人が発信する情報を読むことだけじゃ、コミュニティに物語が生まれないんです。

エピソードを語ってもらうというのもそうですし、主役化するためには日々、その人が何をしたいのかを知り、対話を重ねること。その上でスポットライトを当てることで、物語が作られる気がします。裏方というとあれですけど。

大底:そうですね。コミュニティマネージャーの役割として、その人の自己実現がどこにあるかを知っていることは大事だと思います。タイムチケットのユーザーさんの場合だと会社に勤めながら使っている方も多いので、将来的に起業したいとか、転職を考えていたりする方も多く、そのための経験の場所としてタイムチケットを利用している人も多いと思います。

ユーザーさんの細かいパーソナルなところをコミュニティマネージャーとして知っているので、それぞれの悩みの解決をサポートしたりすることができると思います。そういうことがコミュニティを通してつながっていくと感じています。

信頼関係や安心感をどのように醸成するか

中村:メンバーリストとか作っているんですか? 

大底:作っていないですけど、Facebookの友達でユーザーさんが195人ぐらいいるので、すぐにメッセージを送ったりすることができます。

中村:返事数がすごそうですよね。

大底:それはけっこうな数がありますね。

遠藤:でも、それくらい密なコミュニケーションがないと、たぶんコミュニティって成り立たないと思ってて。私たち編集部にも100人のローリエガールズがいるんですけど、全員とやり取りしてるんですよ。よく送る相手としては、みんなbotだと思ってるんですけど、特に私とは明かさずに「編集部です、こんにちは」みたいな感じで連絡がいくので。

だけど、やっぱり誰に送っているとか、メールでも電話でもそうなんですけど、相手が誰かを意識しないで送るメルマガじゃなくて、そのコミュニティに所属している彼女たちに届けたい言葉なので、誰かが担当でやらないと。結局、今はアカウントで認識する時代だと思っていて、TwitterでもInstagramでも、SNSのアカウント名を覚えることのほうが多くなっていると思うんですよね。

でも、そうじゃなくて対1人の人として、この子は投稿はこういう感じだけど、「実はお酒が好きな子なんだよね」とか送っていると、「お酒の案件が来たから、この子にお願いしたいな」とか、そういうコミュニケーションが取れる環境を作っていないと。今は案件の話になっちゃいましたけど、別のシーンで、信頼関係って作れないのかなと思ってて……。

駒崎:信頼関係ってとても大事だなと私も思います。女子未来大学ではできるだけその方たちが安心して相談できるような場を作って、その相談をどういった方に伝えたら解決できるか、同じような思いを持った方はこの方ですよとお伝えすることで、一緒に走れる方同士がつながりやすい環境をご用意することで、信頼関係をすこしずつ築けているのではないかと思います。

CREW WORLDでも同じように、共感や応援しあえるような環境を作ることで信頼関係を築いていきたいと思っているのですが、みなさん最初は、ほとんどお名前を明かしてない方が多いので、私たちから大々的に発信せず、自然なかたちで出会えるように、小さなイベントをたくさん作って、そこで巡り会えるようにしています。この取組みは安心感を持ってもらえてるのかなと思います。

一対一の関係性を築くためのこだわりと工夫

中村:朝渋も活性化するためにチームを分けています。120人いてどう動くんだ、とよく聞かれますけど、5~6人ずつのチームを毎回作っています。実はここだけの話をすると、一人ひとりの「この人最近結婚したらしい」とか、「この人最近引っ越したらしいよ」とか、そういった情報を定期的にオンラインのクラウドに集めています。

あとは熱狂度を考慮してチームを組み替えたり、入れ替えたり。この人はもう熱狂(している状態)だから、この人のサポートをしてくれるよね、みたいなチーム編成にも実はすごいこだわりを持っていたり……。

遠藤:たぶんやってることは地道ですよね。コミュニティという今熱いことをやっているとは思いつつ、けっこうアナログ的というか、プロダクトみたいなものが。対100人とか対何十人とかみたいなところであっても、結局1対1のやり取りというか、そこを把握することがけっこう重要かなと思ってます。

大底:最近良い言葉を聞いたので共有しますね。労働には、肉体労働と知的労働があると思うんですけど、コミュニティマネージャーは感情労働で、1番疲れるのは感情労働という言葉をあるコミュニティマネージャーの先輩に聞いて、とても納得したんです。

遠藤:あー納得。

大底:感情労働はかなり疲れると思います。心配りが仕事なので、タイムチケットの場合は、このユーザーさん最近売れてるかなとか、最近タイムチケットに対してどう思っているのかなとか、気にして業務を行っています。細かく声をかけたりしないとユーザーって離れていくと思うので、そういうところにかなり心を遣いますね。

鈴木:ありがとうございます。なんだかすごく驚きました。それぞれのお話を伺って、本当にそのコミュニティを1つの集団として見てるんじゃなく、ものすごくパーソナルに見ているんだな、と。まさに読モの方と一人ひとりとやり取りをしたりとか。朝渋でも個々の情報も見ながら、チーム編成を加えていったり。

コミュニティマネージャーのお仕事はとても女性に合うような感じがしたのですが、実際にされていてどうですか? 女性性のコミュニティの作り方をすごく感じたのですが、春菜さんいかがですか? 

コミュニティマネージャーは女性が活躍できる仕事

大底:私もまったく共感していて、女性が強みを発揮できる職業の1つかなと思います。一般的にと言っていいのかわからないですけど、やはり男性より女性のほうが、気遣いや心遣いが自然とできる方が多くいらっしゃると思います。

コミュニティに属している人も、女性から声をかけられたほうが話ができたり、心を開いて本当のことを言いやすかったりとか、そういうことはあるのかなと感じています。「私も今後、コミュニティマネージャーをやりたい」という人がいれば、応援していきたいなと思っています。

鈴木:ありがとうございます。クララさんや猪熊さんは、働く女性としてアイコン的にもなっている方々ですけれども、女子未来大学はお二人がこう前にバッと広告塔として出るわけではなく、「女子未来大学」というコミュニティが目指す方向性というところに、女性たちはみんな(共感して)集まっていると思うんですよね。そういうコミュニティの作り方についても少し教えていただけますか? 

駒崎:例えば一緒の学校で育って、一緒の会社に入ってというお友達と、ライフステージが変わった際に、ちょっと話が噛み合わなくなってしまうというお悩みを聞いて、「そういった時って、じゃあ次はどういった方がよく理解してくださるようになるんですか?」と聞いたことがありました。

そこで「同じような志を持っていたり、同じような生き方をしたいと思っている女性と話が合うようになるんです」ということを伺った時に、まさに女子未来大学はそういったところを目指していくんだなと思っていて。

授業ごとに参加できるので、参加くださっている方は、その授業が持っているテーマ性に共感いただいているのかと思います。そうすると同じような考えを持っている方が各授業に参加くださっているので、横のつながりを作りやすいんですよね。

この環境を作るためには、告知の段階で工夫しています。猪熊は言語化が上手なんですそのテーマ性をどう言語化して落とし込むかというところに力をいれています。告知の段階で、お客様が授業のテーマ性を感じてくださるので、女子未来大学というコミュニティに共感していただけるのかなと思っています。

著名人頼みのコミュニティは2年で廃れる?

鈴木:勉強になります。キャラクターというものを立てて、そこに矢印を向けたコミュニティだと、賞味期限があるんですよね。例えば、著名な方の賞味期限のピークは2年と言われています。ですので、その方があまりにもアイコン化してしまうと、人気のあるうちはそこに矢印が向くけれども、そうじゃなくなった時にコミュニティもどんどん廃れていってしまう。

みなさまに言っていただいたように、そこに参加されている方々の目線に立って、彼らが欲しいものを提供し続けて、コミュニティを育てていくというかたちが、聞いていてとても学びになりました。la billageの中でも、そのような要素はぜひ取り入れさせていただきたいと思いました。ありがとうございます。

今までのお話でコミュニティというものは、進歩・変化しているということがわかりました。さらに、この先も加速度的にコミュニティのかたちは変わっていくと思うんですけれども、『これからのコミュニティのかたち』ということで、少し未来予想的な話をさせていただければと思います。優華子さん、お話を伺えますか? 

遠藤:さっきからお話で出てると思うんですけど、やっぱり、誰かをトップにという時代ではもうないのかなと思っていて。(今は)みんながそれぞれ自分のライフスタイルだったり、そこ(価値観)に合った人を選ぶことがいろんなジャンルでできるようになっていて、コミュニティもそれと一緒なのかなというのがあって。

女の子たちにヒアリングする機会が多いんですけど、今はローリエガールズの新しい形をとっていきたいなとも思っていて、そのためにいろいろヒアリングをしたら、何かを追い求めるというか、「一緒に走れるメンバーと一緒にいろんなことをやっていきたい」ということを言っている子がすごく多くて。

こちらが情報を与えるとか、学ばせてあげるとか、教えるとかじゃなくて、一緒に走っていくような構造が1番良いのかなということは、すごく漠然となんですけど思っていました。

鈴木:ありがとうございます。朝紗子さんにも伺えますか? 

コミュニティの未来像は分散化と多様化

中村:今考えてたんですけど、たぶん今後コミュニティが増えてきて、みんながいろいろ(なコミュニティに)入るようになると、また一人ひとりの付き合いとか熱量が分散していって、どうなるのかなって、自分自身も思うんですよね。

鈴木:分散していくというのは、例えば……。

中村:たぶん今、副業が認められていったり、いろんなスキルを持って働けるようになっていくと、いろんな小さなコミュニティにちょこちょこ所属し始めるようになっていくと思うんです。そうなった時に大きかった、今までの家族というコミュニティなどはどうなるのかなって……。

遠藤:(時間の)奪い合いも始まりますしね。

中村:企業自体もコミュニティマーケティングと呼ばれる動きにすごく注目していますしコミュニティに求められる価値は、より細分化、個人化していきそうですね。似たようなコミュニティも乱立してくる。

そうすると、より純粋な思いで運営していくかとか、コミュニティの理念や目的といったところの純度の高さみたいなものが生き残りのカギになるんじゃないかなと思います。

駒崎:そうですね。もっといろんなチョイスが増えていくと、参加している方が、自身が何を求めているかをもっと深く考えるきっかけがどんどん増えていって。そうすると、本当に合ったコミュニティに出会える機会も増え、自身の軸を固めやすくなるのかなと。

遠藤:やっぱり今はまだコミュニティって、ちょっと意識が高い人とか、何か目的がないと入れないようなところも少しあると思うんですけど、それは(コミュニティ自体がもっと)増えてから変わるのかもね。もっと入りやすくなり、いろんなものが増えることで、入れる選択肢が広がると思います。

駒崎:そうしたらタイムチケットは更にニーズがありそう。

大底:そうですね。何かやりたい人にはぴったりなサービスではあるとは思うので、最初のファーストステップとして選んでいただけたら嬉しいですね。私もコミュニティのかたちを考えると、いろんなコミュニティができていいと思います。

自分のタイミングで、今どこのコミュニティが合っているかを考えて良いと思っています。1個のコミュニティに縛られると疲れるときもあると思うので、疲れたら別のコミュニティに行っていいと思うし、そのあたりも多様な生き方の1つの表現として認識していれば、楽に生きられるんじゃないかなと思います。

コミュニティは目的や価値観でつながれる場所

鈴木:ありがとうございます。このようなかたちで活発にディスカッションが行われるのを聞いていて、とても勉強になったし楽しかったです。

最後になりますけれども、ぜひ一言ずつ、コミュニティや、女性の働き方や、新しい女性の価値観だったりをテーマに、お言葉、メッセージ、エールなどをいただければなと思います。春菜さんからいただけますか? 

大底:コミュニティという言葉は、聞く人によってさまざまな受け取り方があると思うのですが、コミュニティというものは昔からあると思うので、そんな新しいものではないんですよね。ただインターネットというものができて、直接会うことがないような人たちともつながることができ、それをコミュニティと呼べるようになっていることが違いだと思います。

これからは、同じ地域に住んでいるとか、育った環境でつながっているコミュニティとは別に、目的や志、生き方、価値観などでつながれるコミュニティを持つことで心が豊かになるのではないかと思います。la billageさんのこの場所などもそういうコミュニティの1つになると思います。そういうコミュニティをどんどん見つけていったら幸せになれるんじゃないかなと思います。

鈴木:ありがとうございます。優華子さんも伺えますか? 

遠藤:さっきから媒体のご紹介をしていて、けっこう「ローリエプレス」ってピンクで、世界観的に若い子が見るメディアなんじゃないかってよく言われるんですけれども、私は年齢って本当はあんまり関係ないなって思っていて。例えば、「ハワイが好き」っていったら、10代の人も20代の人も30代の人も40代の人もハワイが好きじゃないですか。

そういう存在になりたいなと思ってて、「自分の年齢が10代だからこの媒体」というのじゃなくて、かわいいものが好きで、どんどん新しい情報をほしい時に選ばれる媒体になれるのがいいのかなと思っています。

たぶんコミュニティもそれと同じかなと思っていて、私は何かをするために入るというよりは、なりたい自分とか好きなものに関連して入るとか、そういう選択肢を持つ方がすごく増えるともっと楽しくなるのかなと思うので、仕事を通してもっとそういうことを発信していければいいなと思っています。今日はありがとうございました。

鈴木:ありがとうございました。朝紗子さんもお願いします。

自分のライフステージにあったコミュニティを選択する

中村:みなさんの話を聞いていて思ったのが、コミュニティは2種類あること。スキルアップ・自己実現を目指すコミュニティと、共同の理念や趣味でつながるコミュニティ。朝渋の場合は、自分の生きる時間帯を変えるみたいなところで、やりたいことはバラバラです。

でも、コミュニティに所属することが、人生の逃げ道を作ってくれるような気がしています。ほら、旅行に行ったとき「最悪、仕事で失敗してもここで暮らせるわ」みたいな(笑)。余裕ができるタイミングやきっかけが、コミュニティ内にすごく多いんですよ。

自分磨きのためにコミュニティを使っていくのも手ですし、肩の荷が下りるような人間関係が作れる場所としてのコミュニティを持つのも手。安心できる。その時々のライフステージに合わせて、自分に合ったコミュニティを選びながら生きていったらいいのかなって思っています。

自分のモットーはユニークに生きるということなので、この場もそうですし、これからいろんなコミュニティを活用しながら、自分らしくみんなでがんばって生きていきましょう。ありがとうございました。

鈴木:ありがとうございます。クララさんお願いいたします。

駒崎:私はいつもいろんな方に応援してもらって、今も1歩進んでは2歩下がって、次に2歩進めたりとか、ちょっとずつ成長させてもらえてるかなと思うんですけれども、それも本当に周りの応援とか共感のおかげだなと思っています。ぜひ周りで何かにチャレンジしている方がいたら、共感とか応援をしてみてほしいなと思っているのと、自分自身が何かチャレンジしたいという時には、ぜひ恐れずに周りの友人とかにお話してみてください。

そうすると、本当は自分がどういったことがやりたいかということがわかって、少し前に進めるのかなと思いますし、こちらがそういった場になるといいなと思っています。ありがとうございました。

鈴木:ありがとうございました。では、お時間となりましたので、第2部のトークセッションは以上とさせていただきます。本日は、活発なディスカッショントーク、本音の意見をたくさん聞けて、貴重なお時間でした。みなさんありがとうございました。

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